ある勇者がなんか嫌われ者らしいw

Erito

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捨神様ーステガミサマー

捨神様の事情

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「捨神様?余計わからないな。」

不思議な魅力を備えた彼女は、落ち着いた笑みを浮かべながら答える。

「まぁ仕方のない事だよ。
僕はあまり世界に干渉をしないタイプの神だしね。」

神の世界にも「タイプ」という概念が存在するんだな……

「…………じゃあ、その名に由来の様なものは無いのか?」

「あるよ。
僕は捨神の名の通り“ 捨 ”の字に関係してくる。
“ 捨 ”の字には君が知っている意味の 捨てる、放っておくなどがある。
しかし、“ 捨 ” は仏教用語でも興奮や心の変化が少ないって意味があるんだ。」

「それがどう関係してくる?」

「僕には心が少ないんだ。」

「…………は?」
一体を何を言っているんだ?

「良く言えば、冷静。悪く言えば無感情、無感動。
つまり、感情が乏しいんだ。
僕の口調や笑みにはどこか機械的なものを感じるだろ?」

確かにこいつの言う通り、こいつの行動からは人の温もりの様なものが欠けていると思う節はある。
しかし、そんな事より……

「ぷっふふっふはははは!」

「?????」

「心が少ないだなんて、捨神は面白い表現を使うんだな。」

「別にいいじゃないか!
それに捨神様と呼んでよ!」

「なるほど、恥はある様だな。」

「………………はっ!確かに!
やっぱり、きみを選んで正解だった。」

「どういう意味だ?」

「ズバリ、僕は、きみを選んだ。その理由は僕に感情を教えてほしい、という事だ。」

「具体的には何を?」

「今から君はこの地の住人だ。
そして、この世界の魔王を倒してほしい。」

「マジか……」
何を言い出すかと思いきや、んなベタな……

「僕は、君の冒険を見ながら感情という概念を学ぼうと思う。
まぁ勿論、報酬はある。
倒したあかつきには、何でも望みを叶えてあげよう。」

悪く無いな。しかし、こいつは「感情」というものを概念というのか。
どうやら、感情が乏しいというのは、本当らしい。
しかし、「感情」を概念で表すところをみると、道は遠そうだな。

「……どうすればいい?」

「そこからは自分で考えてほしいけどね。
でも、最初だし、特別にヒントをあげちゃおう。」

「助かる。」

「ここから一番近い知識の都 “ ジョルーク ”を目指すといい。
そこで、この世界の事を学べるはずだ。」

「わかった。
しかし、少しだけ聞いてもいいか?
この世界は俺の世界と大きく何が違う?」

「フフフ それはね…………」

彼女はもったいぶった様に、こちらをじっと見つめたまま、数秒間の間を作り、言い放つ。

「ベタにベタで魔法だよ。」

その瞬間、全身に武者震いと同時に鳥肌が立つのを感じた。
               
                      
                     


               to be continued 
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