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不明
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まだ目が痛い。先ほど一瞬目に写った光景は嘘だと思っていた、目の痛みが落ち着きゆっくりと瞼を上げる。そこに広がっていたのは、やはり悲惨な状況だった。先ほどまで呑気にいた場所が今では地面に崩れ落ちている。そこから聴こえてくる悲痛な叫び、助けを求める声、それらの声や光景が一気に頭の中に情報として入ってくる。何も理解が追い付かない、どうすればいい?声を上げることすらできなかった。
「ディア!しっかりしろ!お前も俺も王国兵士の端くれだろ?!だったら、まず人を助けるのが優先だろ!」
言われて気づいた、今起きている目の前出来事は他人事ではない。頭がやっと理解しだした、これからやることは人命救助だ。
「悪い、この光景に呆気をとられてた、俺は無事な奴や怪我をしてる奴を避難させる。」
「分かればいい!俺は無事な奴ら集めて火の手を食い止める!そして避難場所を作る!」
俺たちは二手に別れた。即判断、この学校で一番言われて来たことだ、1秒遅れれば仲間が死ぬと教えられてきた。崩れた瓦礫を乗り越えながら怪我人を探す。だが見つからない、この辺りは誰かが避難させたのか?少し遠くに目をやると救助中の人を見つけた。そこへ素早く駆け寄った。
「大丈夫か!手伝うぞ」
瓦礫に足が挟まれている男子生徒がいた、二人で上の瓦礫を持ち上げた。何とか抜け出した彼の足から多量に出血がしているのが見てわかる。
「ディア、彼を安全な所へ運んでやってくれ」
そう言ったのはビシだった。先ほどまで必死で気付かなかったが誰よりも早く救助を始めていたのだろう。一緒に瓦礫を持ち上げたのも彼だった。
「何人かを以前使われていた旧校舎に避難させた。彼をそこに連れていってやってくれ。俺も辺りの人を助けた後すぐに行く。」
頷くと同時に行動に移した。男子生徒を肩で担ぎ上げ走り出した。道中に避難中の人、火を消す人、ただ呆然と立ち尽くす人、様々な人がいる中を走り、旧校舎についた。中には多くの人がうめき声をあげながら寝転がっていた。
「水を持ってきて!あと包帯!他にも色々持ってきて!」
多くの人使いながらテキパキと処置をしていく人がいた、王国兵士の衛生兵を育てる、衛生科の委員長のヒールだ。
「ヒールさん!この怪我人はどうすればいい?足が重症で血が止まらない、他の外傷はない!」
忙しい彼女に聞こえるように大きめの声で彼女を呼んだ。
「了解したわ!止血と添え木を急ぐから!彼をその辺りに寝かせておいて!」
彼女の指示に従い、ゆっくりと彼を地面に置く、それにしてもおかしい。先ほどから、これだけの大事なのに教師を一度も見ていない。それに王国兵士はどうした?なぜ来ない?一瞬考えた、しかし、今はそれどころではない、先ほどの場所に戻ろう。そしてビシの手助けをするべきだ。俺は旧校舎を出た。
「ディア!旧校舎を使えるようにしたのを良く知ってたな!火も消し終わった!今から俺も人命救助に加わる!」
スェチと幾等かの人が人命救助に加わった
「向こうでビシが救助をしてる、それを手伝いに行く。」
「了解!」
俺たちはビシの元へ走り出した。そして道中、俺は気になっていたことを聞いた。
「スェチ、いや誰でもいい、こうなってから誰か教師か王国兵士を見たか?」
全員が首を横に振った、何かおかしい、頭を使うのは得意ではないが、確かな違和感がここにある
「ビシがいたぞ!…!」
スェチが声を上げる、考えても仕方ない、ビシの方を見る。だが彼は救助はしていなかった辺りに救助を必要としている人間がいないからだろう。
「ビシ、辺りの救助は終わったのか?」
手や足を血で濡らしている彼を見て、思わず声を掛けた
「あぁ助けれたはずの人も居ただろうが限界があった…」
ビシの手にはガラスが刺さっていた。足元には彼の血か…はたまた誰かの血溜りができていた。
「ディア、スェチを連れて外の様子を見てきてくれ。何があったか情報が欲しい。他の奴らは俺と一緒に旧校舎で人助けだ。」
俺とスェチは目を合わせ学校の外に走り出した。
「ディア!しっかりしろ!お前も俺も王国兵士の端くれだろ?!だったら、まず人を助けるのが優先だろ!」
言われて気づいた、今起きている目の前出来事は他人事ではない。頭がやっと理解しだした、これからやることは人命救助だ。
「悪い、この光景に呆気をとられてた、俺は無事な奴や怪我をしてる奴を避難させる。」
「分かればいい!俺は無事な奴ら集めて火の手を食い止める!そして避難場所を作る!」
俺たちは二手に別れた。即判断、この学校で一番言われて来たことだ、1秒遅れれば仲間が死ぬと教えられてきた。崩れた瓦礫を乗り越えながら怪我人を探す。だが見つからない、この辺りは誰かが避難させたのか?少し遠くに目をやると救助中の人を見つけた。そこへ素早く駆け寄った。
「大丈夫か!手伝うぞ」
瓦礫に足が挟まれている男子生徒がいた、二人で上の瓦礫を持ち上げた。何とか抜け出した彼の足から多量に出血がしているのが見てわかる。
「ディア、彼を安全な所へ運んでやってくれ」
そう言ったのはビシだった。先ほどまで必死で気付かなかったが誰よりも早く救助を始めていたのだろう。一緒に瓦礫を持ち上げたのも彼だった。
「何人かを以前使われていた旧校舎に避難させた。彼をそこに連れていってやってくれ。俺も辺りの人を助けた後すぐに行く。」
頷くと同時に行動に移した。男子生徒を肩で担ぎ上げ走り出した。道中に避難中の人、火を消す人、ただ呆然と立ち尽くす人、様々な人がいる中を走り、旧校舎についた。中には多くの人がうめき声をあげながら寝転がっていた。
「水を持ってきて!あと包帯!他にも色々持ってきて!」
多くの人使いながらテキパキと処置をしていく人がいた、王国兵士の衛生兵を育てる、衛生科の委員長のヒールだ。
「ヒールさん!この怪我人はどうすればいい?足が重症で血が止まらない、他の外傷はない!」
忙しい彼女に聞こえるように大きめの声で彼女を呼んだ。
「了解したわ!止血と添え木を急ぐから!彼をその辺りに寝かせておいて!」
彼女の指示に従い、ゆっくりと彼を地面に置く、それにしてもおかしい。先ほどから、これだけの大事なのに教師を一度も見ていない。それに王国兵士はどうした?なぜ来ない?一瞬考えた、しかし、今はそれどころではない、先ほどの場所に戻ろう。そしてビシの手助けをするべきだ。俺は旧校舎を出た。
「ディア!旧校舎を使えるようにしたのを良く知ってたな!火も消し終わった!今から俺も人命救助に加わる!」
スェチと幾等かの人が人命救助に加わった
「向こうでビシが救助をしてる、それを手伝いに行く。」
「了解!」
俺たちはビシの元へ走り出した。そして道中、俺は気になっていたことを聞いた。
「スェチ、いや誰でもいい、こうなってから誰か教師か王国兵士を見たか?」
全員が首を横に振った、何かおかしい、頭を使うのは得意ではないが、確かな違和感がここにある
「ビシがいたぞ!…!」
スェチが声を上げる、考えても仕方ない、ビシの方を見る。だが彼は救助はしていなかった辺りに救助を必要としている人間がいないからだろう。
「ビシ、辺りの救助は終わったのか?」
手や足を血で濡らしている彼を見て、思わず声を掛けた
「あぁ助けれたはずの人も居ただろうが限界があった…」
ビシの手にはガラスが刺さっていた。足元には彼の血か…はたまた誰かの血溜りができていた。
「ディア、スェチを連れて外の様子を見てきてくれ。何があったか情報が欲しい。他の奴らは俺と一緒に旧校舎で人助けだ。」
俺とスェチは目を合わせ学校の外に走り出した。
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