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そんな一区切りついた夜。
お父さんとお母さんに話があると呼ばれた。
ダイニングで顔を合わせて座ると、お父さんが口を開いた。
「佳菜恵、ごめんな。お前の一番楽しい時期に、お祖母ちゃんの面倒を任せてしまって」
最初の頃は、まだお祖母ちゃんも体は元気で、週に三回はデイサービスに通っていた。
だから、そこまで負担ではなかった。
少し忘れっぽいけれど、普通に会話も出来ていたし、身の回りのことも、結構お祖母ちゃんが自分でこなせていたから。
それでも、私は一番接する時間が長いのであれこれと調べたりして、お祖母ちゃんが良くなることは無いことを知った。
そのあとは両親にお願いして、自分で介護のことを学びたいと話し、高校の勉強と並行して通信教育で初任者研修の資格を取った。
しかし、その資格が取得出来たころには、だんだんとお祖母ちゃんの症状は進み、忘れることが多くなり、自分で身の回りのことをするにも難しくなっていた。
それは、そろそろ進路を考える時期のこと。
そして、うちは共働きだからこそ、誰が症状の進んだお祖母ちゃんの面倒を見るのか、という話になった。
とくにやりたいこともなかった私は、資格を取ったこともあり私が面倒を見ると言ったのだ。
小さなころから共働きだった両親に代わって、私はほとんどお祖母ちゃんと過ごしてきた。
授業参観も、学校行事も、ほとんどお祖母ちゃんが来てくれていたのだ。
お祖母ちゃん子に育った私が、面倒を見るというのは、そんな過ごし方もあったからだと思う。
「私が面倒を見るって言ったんだよ。大変なこともあったけれど、お祖母ちゃんを見送れたのは良かったと思ってるから」
申し訳なさそうなままの、お父さんとお母さんを見て私は言った。
「でも、みんなが遊んだり、勉強しているのにって少なからず思ったこと、あったでしょう?」
お母さんのそんな言葉には、無かったとは言えない。だから、思わず苦笑いを浮かべてしまう。
それでも、私はお祖母ちゃんと過ごすことを自分で選んだのだ。
だから、そう思うときもあったけれど、これで良かったと今は思う。
「佳菜恵、もし、なにか学びたいことがあるなら、来年進学を考えてみたらどうだ?」
そんなお父さんの言葉に、私はちょっと目を見開いた。
いまさら、進学もなぁというのが正直なところ。
しかし、今まで身内の世話だけで、資格を取っても働いたことがない私は、確かにこのまま就職できるのかも不安だった。
高校を卒業してから、三年。
高校時代を含めて、五年を介護で過ごした私。
二十一歳、初めての就職活動。
未経験、未就労の私はどうなるのでしょうか?
お父さんとお母さんに話があると呼ばれた。
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それは、そろそろ進路を考える時期のこと。
そして、うちは共働きだからこそ、誰が症状の進んだお祖母ちゃんの面倒を見るのか、という話になった。
とくにやりたいこともなかった私は、資格を取ったこともあり私が面倒を見ると言ったのだ。
小さなころから共働きだった両親に代わって、私はほとんどお祖母ちゃんと過ごしてきた。
授業参観も、学校行事も、ほとんどお祖母ちゃんが来てくれていたのだ。
お祖母ちゃん子に育った私が、面倒を見るというのは、そんな過ごし方もあったからだと思う。
「私が面倒を見るって言ったんだよ。大変なこともあったけれど、お祖母ちゃんを見送れたのは良かったと思ってるから」
申し訳なさそうなままの、お父さんとお母さんを見て私は言った。
「でも、みんなが遊んだり、勉強しているのにって少なからず思ったこと、あったでしょう?」
お母さんのそんな言葉には、無かったとは言えない。だから、思わず苦笑いを浮かべてしまう。
それでも、私はお祖母ちゃんと過ごすことを自分で選んだのだ。
だから、そう思うときもあったけれど、これで良かったと今は思う。
「佳菜恵、もし、なにか学びたいことがあるなら、来年進学を考えてみたらどうだ?」
そんなお父さんの言葉に、私はちょっと目を見開いた。
いまさら、進学もなぁというのが正直なところ。
しかし、今まで身内の世話だけで、資格を取っても働いたことがない私は、確かにこのまま就職できるのかも不安だった。
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