階段落ちたら異世界に落ちてました！

求愛行動は羞恥心との闘いです。逃げ出したい衝動をひたすら耐える我慢大会

☆６２

「まどか、私は決してまどかが私を受け入れてくれるまで手は出さない。ただ抱きしめて眠るだけだ･･･、ダメか？」


超絶美形の憂いつつのお願いの表情はもはや鼻血ものでした。


いや、出さずに済みましたけれどもね。
そこはほら、乙女的な意地でね！


「抱きしめて眠る･･･。添い寝ですね？それ以外しませんね？」

念には念を押して聞いてみる



「もちろんだ。結ばれるならばお互い気持ちが通じ合っておらねば意味が無いのだから。」


そう真剣な表情で言うので折れました。
むしろそこ一択しか選択肢なんてないんだから仕方ないのだけども･･･



「分かりました。一緒に寝ます。」

そう伝えると抱っこのままベットに行き優しくベットに下ろされました。


そうして、2人でベットに入りました。

フワッと優しく抱きしめられて、ドキドキします。
こんな状態で寝たことは記憶にあるうちにはありません。

緊張で体が固くなります。


「まどか、そなたの世界と我々の世界は余りにも違う、戸惑う事も多かろう。ゆっくりで良い。慣れていってくれたら私は嬉しい。」


そう言うとエドは私の額にキスをしました。

初めての異性からのキスは額でした。

ビックリしてエドを見上げると

「まどか、この位は許して欲しい。抱きしめておやすみのキスはさせておくれ。」

甘い笑顔でのお願いに

「分かりました。」

すると更に


「おはようのキスも･･･、いいか？」

おずおずとちょっと遠慮しつつも聞かれて答えました。


もうね･･･


「良いですよ。」

照れつつ答えました。


そうしておやすみの挨拶をして寝ました。

すぐ寝れたのかって？


もう、疲れきってて寝ると言うより意識を失ったが正しかったかも知れません。

それだけ疲労困憊だったんです。
身体じゃなくて精神的にね･･･

恋愛事の初心者にはハードルの高い事のオンパレードだったもので。

キャパオーバーでした。