【完結R18】エリートビジネスマンの裏の顔

シラハセ カヤ

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04.

01.罪悪感

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結局、檜垣さんは一命を取り留め、
その後精神科に入院することになった。
石橋くんと私も、職場に居づらくなり、
今は転職している。

「緋莉、迷惑かけてごめんね、
 僕はおかしかったと思う」
「いえ、今具合はどうですか」
「だいぶ良くなってきたのかな」

檜垣さんは、治療を受けて
大分まともな会話ができるようになってきた。

「離婚届、サインしたから」
「…まだ持ってたんですね」

「石橋くんと幸せになってね」
返事に詰まる。

「好きな人には幸せになってもらいたいでしょ」

あれほど、明日目覚めたら死んでないかなと
何度も思ったのに。

普通の人だったら、よかったんだけどな。

「今も緋莉のこと、僕は好きだよ」
「…ありがとうございます」
「今日役所に行ってくるから。
 自分のためにももう連絡するのやめるよ、
 元気でね」



紆余曲折あったが、私は無事独身に戻った。
昔は自分にバツがつくなんて思っていなかったが、
いざそうなってみれば、案外どうってことない。

「離婚届、受理されてた」
「そっか」

役所から帰ってきて、ようやくほっと
一息つけた。

「なんか、最後がまともになって終わられると
 さすがに後味悪いわ~」
石橋くんは半笑いで言う。
「でも、これでやっとちゃんと付き合えるわけやん」
「ん…」
私が抱きつくと腕を回して背中をさすってくれる。

檜垣さんが自死を図った後から今日まで、石橋くんも
その光景を目の当たりにしたにも関わらず、
私のそばにいてくれた。

夢に出て飛び起きた時も、
思い出してパニックになった時も、
カウンセリングにも連れて行ってくれて、
ずっと支えてくれた。

「緋莉さんは被害者なんやから、
 そんな自分責めないで」

そうなのかな、今となっては100%そうだったと
自信を持って言えない。
あんな風になってしまった原因は、
少なくとも私にはある。

「僕、今までいざというとき緋莉さんのこと
 全然助けてあげられてへんかったよね」

「そんなことないよ、家出した時匿ってくれたし、
 頼れるの石橋くんだけだったから」

私の身勝手で巻き込んだことに
ずっと罪悪感を感じていた。
私が、檜垣さんを好きにならなければ
こうはならなかったのに。

それでも、石橋くんは
私の手を取って、優しく微笑む。

「石橋くんのこと、幸せにしたいと思ってる、
 自信ないけど」
「緋莉さんと一緒居れるだけで幸せやけどな~」
「…ありがと」

「緋莉さん僕と付き合ってくれます?」
「私でいいのかな」

私を抱きしめる腕が暖かくて
何度も頼ってしまう。

「緋莉さんのこと入社した時から
 ずっと好きって何回も言ってるでしょ」

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