25 / 25
04.
03.抜け出せない
しおりを挟む「自分でして見せて?」
「や、っ…」
指を止めて玩具のスイッチを入れる。
私の手に持たせて上から自分の手で押さえつける。
「やあッ、ん…っ!」
「気持ちいいとこに当ててよ」
耳元で囁いた後に耳の裏を舐められる。
ゾワゾワっとして、疼く。
「んあ…っやだ…ッ」
「嫌やないでしょ?」
玩具のスイッチを切り替えられて、
もうイキそうになる。
「まだイッたらだめ」
「あ、も…だめっ」
「挿れてほしい?」
「も、イッちゃう…ッいく、っ」
「我慢して」
挿れられただけで、頭にビリビリと快感が走る。
「あアッ……っ!!」
「あーもうだめって言うたやん」
「あ、待って…ッ止めてっ」
私が玩具を離そうとすると
上からグリグリと押さえつけられる。
また身体がビクビクッと勝手に反応する。
「あ、ッあ!お願いっ止めて……ッ」
「止めたらん」
私の中で動く度に奥が擦れて
頭の後ろがビリビリする。
「ハあっ…ん、も、っ、頭おかしくなっちゃう…ッ!」
「なったらええやん」
嬉しそうに私を責め続ける。
「あーかわい…ほんま、いじめ甲斐あるわ」
既に何回もイッているのに
石橋くんはやめてくれない。
「自分で一回イッて見せて?」
石橋くんに言われるままに、
玩具を自分の良いところにあてがう。
「気持ちい?」
「あ、っまたイくっ、…んぅ…ッ!」
「……良い子」
意地悪な顔をして私の頭を撫でる。
息を整える間もなくまた彼のが中に入ってくる。
「蓮、ッあ…っ」
ギリギリと私の首を締め付ける。
「緋莉のその顔、大好き」
腰を何度も強く打ち付けられながら、
息を切らしたその声を聞いて飛ぶ。
"壊れた器は元には戻らない"
もしかしたら、すっかり良くなったように思えていた
檜垣さんも、そうではなかったのかもしれない。
石橋くんも、おかしくなってしまったのか
元々こういう素質があったのかはもはや分からない。
途中からほとんど覚えていないが、
頗る身体の調子が悪い。
「……昨日は調子乗りすぎました」
罰が悪そうに目を逸らしながら言う。
「…お茶持ってくる」
私の分のお茶も汲んできて、
サイドテーブルに置くと、
私の前に手をついてベッドに入ってくる。
「嫌やなかった……?」
目が合わせられないまま首を横に振る。
そうすると、横になって深くため息をついて
私を抱きしめる。
「あんなにするつもりなかったんやけど、
止めれへんかった、ごめん」
「…大丈夫」
「今も不安やねん、
緋莉が勝手にいなくならんかなとか
俺のこと嫌いにならへんかなとか」
「ならないよ」
「緋莉」
「ん…?」
大きい手で後ろ髪を撫でられると心地良い。
「……好きやで」
今何を考えて、どんな顔してるんだろう。
「ずっと一緒にいてね…蓮」
「…当たり前やん」
彼とは、今度こそ、間違わないと心に誓った。
10
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~
cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。
同棲はかれこれもう7年目。
お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。
合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。
焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。
何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。
美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。
私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな?
そしてわたしの30歳の誕生日。
「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」
「なに言ってるの?」
優しかったはずの隼人が豹変。
「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」
彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。
「絶対に逃がさないよ?」
病弱な彼女は、外科医の先生に静かに愛されています 〜穏やかな執着に、逃げ場はない〜
来栖れいな
恋愛
――穏やかな微笑みの裏に、逃げられない愛があった。
望んでいたわけじゃない。
けれど、逃げられなかった。
生まれつき弱い心臓を抱える彼女に、政略結婚の話が持ち上がった。
親が決めた未来なんて、受け入れられるはずがない。
無表情な彼の穏やかさが、余計に腹立たしかった。
それでも――彼だけは違った。
優しさの奥に、私の知らない熱を隠していた。
形式だけのはずだった関係は、少しずつ形を変えていく。
これは束縛? それとも、本当の愛?
穏やかな外科医に包まれていく、静かで深い恋の物語。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
【完結】退職を伝えたら、無愛想な上司に囲われました〜逃げられると思ったのが間違いでした〜
来栖れいな
恋愛
逃げたかったのは、
疲れきった日々と、叶うはずのない憧れ――のはずだった。
無愛想で冷静な上司・東條崇雅。
その背中に、ただ静かに憧れを抱きながら、
仕事の重圧と、自分の想いの行き場に限界を感じて、私は退職を申し出た。
けれど――
そこから、彼の態度は変わり始めた。
苦手な仕事から外され、
負担を減らされ、
静かに、けれど確実に囲い込まれていく私。
「辞めるのは認めない」
そんな言葉すらないのに、
無言の圧力と、不器用な優しさが、私を縛りつけていく。
これは愛?
それともただの執着?
じれじれと、甘く、不器用に。
二人の距離は、静かに、でも確かに近づいていく――。
無愛想な上司に、心ごと囲い込まれる、じれじれ溺愛・執着オフィスラブ。
※この物語はフィクションです。
登場する人物・団体・名称・出来事などはすべて架空であり、実在のものとは一切関係ありません。
旦那様の愛が重い
おきょう
恋愛
マリーナの旦那様は愛情表現がはげしい。
毎朝毎晩「愛してる」と耳元でささやき、隣にいれば腰を抱き寄せてくる。
他人は大切にされていて羨ましいと言うけれど、マリーナには怖いばかり。
甘いばかりの言葉も、優しい視線も、どうにも嘘くさいと思ってしまう。
本心の分からない人の心を、一体どうやって信じればいいのだろう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる