キラキラヒカル

羽澄

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エピローグ

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 雲一つない青空に、シャボン玉がフワフワと私の方に向かって飛んでくる。
 あぁ、キレイだなぁ。人の『想い』って、こんなにキレイなんだ…。


「じゃあ、サキがヒロと一緒に来て。私、先に行って、席、確保しとくから。」
「え、ちょっ、先輩。私、ヒロさん知らないですよ。」
「あんたねぇ、いくら部署が違うからって、普段から同僚の名前と顔くらい覚えときなさいよ。って言うか、ヒロってあんたのプロジェクトのパートナーでしょ。」
「だから、今日挨拶しようと思ってたんですよ!」
「全く、あんたって子は。いいからここで待ってなさい。来た子がヒロだから。あ、そうそう。この前、サキとヒロのLINEつなげたでしょ?これから何かとお世話になるんだから、ちゃんとコメント入れときなよ。」

   そう言って先輩は行ってしまった。
え、どうすればいいの?と困りながら、とりあえずヒロさんのLINEを開き、さぁ、何てコメント入れようか、と考え始めた途端、スマホの着信音が鳴り出した。

 おそるおそる出てみると、
「あ、もしもし。サキさんですか?僕、ヒロです。ごめんなさい。仕事でトラブっちゃって、今日行けそうにないんです。ホント、すみません。先輩には僕の方から連絡しときます。」
「お疲れ様です。そうなんですね、わかりました。わざわざ連絡ありがとうございます。はい、失礼します。」

 あぁ、ビックリした。でも、知らない人と二人きりにならなくて済んで助かった…。
 

 これがヒロさんとの出逢い?だった。
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