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村造りシミュレーション
第53話 目標、第6階層攻略
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名古屋で山崎首相との会合を終え、各務ケ原空自基地へ移動したダンジョン攻略チームは、バックアップ体制の相談を行った。
結果、空自出身の魔法使い達によるダンジョン内連絡網の手配を受けられることになった。
各層に簡易拠点を設置し、事前に簡易拠点から上の層への帰還連絡を行う手筈。
人海戦術により、J15ダンジョン内に橋頭堡を築く冒険者と言うよりは軍人的なダンジョン攻略手法となる。
目標は、第6階層。
そこには、フォーティン曰くの自分とは異なる勢力が存在するとのこと。
彼らとコンタクトを取り、通過の許可を得られれば、一気にJ15ダンジョン攻略の可能性が上がるはずなのだ。
「まあ、橋頭堡確保のために、木材や通信機材を運び込まないといけないわけだけどね?」
とは、魔法使いとして頭角を表し、支援部隊の責任者となった赤坂三尉の弁。
と言うわけで、大量の物資を運び込むことなったわけだが、ダンジョンは車が通れるような構造をしていない。
そこで白羽の矢が立ったのが、
「何で自分がこんなことをせねばならんでありますか……」
ダンジョン内の床を凍らせて、その上を橇で運ぶ作戦の要となったジュエルズサファイアである。
常に橇の運転席に立ち、ひたすら前方を凍らせる仕事。
氷は作る時が一番消耗するので、見た目以上に重労働だと文句を垂れながら、懸命に氷を生成し続けた。
「いっそ、ダンジョンの床全て凍らせてしまえば?」
橇の後ろで、植物を操り橇を押しているアンバーが、耳だこな文句に抗議をするが、
「アンバーは、お馬鹿でありますな。
氷が滑るのは、表面を溶けた水が覆うからでありますぞ?
自分が本気で魔法を使ったら、地面よりも滑らなくなるであります」
サファイアはアンバーを否定する。
手加減しているから、余計にきついのだがとも付け加えて自慢する。
「あっそ……」
当のアンバーは、罵倒も気にしていない素振りだが……。
「……第6階層の相手とはどんな連中でありますかな?」
「急にどうしたの?」
急にサファイアが声を上げれば、アンバーも訊き返す。
「何、暇なのでありますよ。
だから、雑談に付き合ってほしいであります」
「……まあ良いけど」
ひたすら目的地までの道を凍らせるだけのサファイアが暇だと訴えると、アンバーも同調する。
単純に押すだけのアンバーは、サファイアよりも更に単純作業で暇なのだ。
「……ダンジョン外部の存在ってことは、普通に考えたら、地上人よね?」
「でありますな?
更に言えば、アンバーのご近所さんかもしれませんぞ?」
少なくとも魔素が満ちるまで、地上には人類しか知的生命体はいなかったはずである。
その感覚から、地上人だと答えるアンバーを揶揄するサファイア。
「岐阜県出身って言っても、私は岐阜市南部の出よ?」
「冗談であります。
しかし、この6層の存在がいる故に、自分はフォーティンが怪しい、と思わざるを得ないであります」
肩を竦めるサファイア。
だが、そんなサファイアの言葉に首を傾げるしかないアンバー。
「どういうこと?」
「フォーティン曰く、6階層勢力は自分達とは異なるとのこと。
何故、排除しないでありますか?
アンバーの言うように、地上人でありますな?」
「……そうね」
「魔法を知らないはずの地上人でありますな?」
煮え切らないアンバーの返事に、業を煮やしたサファイアは核心を口にする。
魔法を知らないはずの地上人。
魔物をけしかければ、簡単に排除可能では?
と。
「……排除したくない理由があるってこと?」
「……どうでありましょうな?
とにかく、フォーティンを全面的に信用してはいけないと思えてくるであります。
最悪、6階層勢力と共にフォーティンを排除することも考えていた方が良いかもしれんでありますぞ?」
そこまで言われて、気付かないはずもない。
これは警告なのだ。
手を貸してくれるから、味方だと安易に考えるなと言うサファイアなりの。
「……まあ全ては6階層勢力と交流してみてからであります。
それこそ、6階層勢力が自在に魔法を使いこなす超常存在の可能性も否定は出来ないでありましょう。
……低い可能性ではありますが」
軽く笑うサファイアだが、その雰囲気は決して緩んだものではなかった。
彼女なりに真剣なのだと思い知らされたアンバーである。
結果、空自出身の魔法使い達によるダンジョン内連絡網の手配を受けられることになった。
各層に簡易拠点を設置し、事前に簡易拠点から上の層への帰還連絡を行う手筈。
人海戦術により、J15ダンジョン内に橋頭堡を築く冒険者と言うよりは軍人的なダンジョン攻略手法となる。
目標は、第6階層。
そこには、フォーティン曰くの自分とは異なる勢力が存在するとのこと。
彼らとコンタクトを取り、通過の許可を得られれば、一気にJ15ダンジョン攻略の可能性が上がるはずなのだ。
「まあ、橋頭堡確保のために、木材や通信機材を運び込まないといけないわけだけどね?」
とは、魔法使いとして頭角を表し、支援部隊の責任者となった赤坂三尉の弁。
と言うわけで、大量の物資を運び込むことなったわけだが、ダンジョンは車が通れるような構造をしていない。
そこで白羽の矢が立ったのが、
「何で自分がこんなことをせねばならんでありますか……」
ダンジョン内の床を凍らせて、その上を橇で運ぶ作戦の要となったジュエルズサファイアである。
常に橇の運転席に立ち、ひたすら前方を凍らせる仕事。
氷は作る時が一番消耗するので、見た目以上に重労働だと文句を垂れながら、懸命に氷を生成し続けた。
「いっそ、ダンジョンの床全て凍らせてしまえば?」
橇の後ろで、植物を操り橇を押しているアンバーが、耳だこな文句に抗議をするが、
「アンバーは、お馬鹿でありますな。
氷が滑るのは、表面を溶けた水が覆うからでありますぞ?
自分が本気で魔法を使ったら、地面よりも滑らなくなるであります」
サファイアはアンバーを否定する。
手加減しているから、余計にきついのだがとも付け加えて自慢する。
「あっそ……」
当のアンバーは、罵倒も気にしていない素振りだが……。
「……第6階層の相手とはどんな連中でありますかな?」
「急にどうしたの?」
急にサファイアが声を上げれば、アンバーも訊き返す。
「何、暇なのでありますよ。
だから、雑談に付き合ってほしいであります」
「……まあ良いけど」
ひたすら目的地までの道を凍らせるだけのサファイアが暇だと訴えると、アンバーも同調する。
単純に押すだけのアンバーは、サファイアよりも更に単純作業で暇なのだ。
「……ダンジョン外部の存在ってことは、普通に考えたら、地上人よね?」
「でありますな?
更に言えば、アンバーのご近所さんかもしれませんぞ?」
少なくとも魔素が満ちるまで、地上には人類しか知的生命体はいなかったはずである。
その感覚から、地上人だと答えるアンバーを揶揄するサファイア。
「岐阜県出身って言っても、私は岐阜市南部の出よ?」
「冗談であります。
しかし、この6層の存在がいる故に、自分はフォーティンが怪しい、と思わざるを得ないであります」
肩を竦めるサファイア。
だが、そんなサファイアの言葉に首を傾げるしかないアンバー。
「どういうこと?」
「フォーティン曰く、6階層勢力は自分達とは異なるとのこと。
何故、排除しないでありますか?
アンバーの言うように、地上人でありますな?」
「……そうね」
「魔法を知らないはずの地上人でありますな?」
煮え切らないアンバーの返事に、業を煮やしたサファイアは核心を口にする。
魔法を知らないはずの地上人。
魔物をけしかければ、簡単に排除可能では?
と。
「……排除したくない理由があるってこと?」
「……どうでありましょうな?
とにかく、フォーティンを全面的に信用してはいけないと思えてくるであります。
最悪、6階層勢力と共にフォーティンを排除することも考えていた方が良いかもしれんでありますぞ?」
そこまで言われて、気付かないはずもない。
これは警告なのだ。
手を貸してくれるから、味方だと安易に考えるなと言うサファイアなりの。
「……まあ全ては6階層勢力と交流してみてからであります。
それこそ、6階層勢力が自在に魔法を使いこなす超常存在の可能性も否定は出来ないでありましょう。
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