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恋心編
4月21日(月)
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僕は好きだという気持ちを綴った手紙を渡す形で、彼女に告白をした。
『じゃあ、また月曜日に』
それが、彼女が僕に対して最後に言った言葉だ。
彼女がちゃんとあの手紙を読んでくれたなら、月曜日である今日にでも何らかの返事がくるはず。
この土日は彼女からどんな返事がくるのかずっと考えていた。早く月曜になってほしいと思っていたこともあってか、とてつもなく長く感じた。
『間もなく、各駅停車、八神行きが到着します』
運命の瞬間はすぐそこまで迫っていた。
午前7時30分発八神行き。僕の乗るいつもの電車が見えてきた。瞬きする度に、その姿は大きくなっていく。
やがて停車し、目の前にある先頭車両の最後尾の扉がゆっくりと開く。
しかし、そこには彼女の姿がなかった。
僕はすぐに周りを見回した。
僕のいる1番線のホームには、天羽女子の制服を着た女子がいる。つまり、天羽女子は休みではない。
そんなことをしているうちに、扉が閉まり電車が出発してしまった。僕はそのことに慌てることはなく、その場に立ち尽くしていた。
いつもの電車も、電車から降りた人も僕から離れていって、僕は静寂に包まれる。
「はあっ……」
小さくため息をついたのに、やけにそれが響いているように感じた。あそこに彼女がいなかった現実をようやく受け入れ始める。
「いや……」
もしかしたら、この後の電車に乗っているかもしれない。体調不良で今日は学校を休んでいるかもしれない。あの電車に彼女がいなかった理由なんていくらでもある。
それでも、僕は思うんだ。
あの場所にいなかったことが、僕からの告白の返事だったのだと。
僕の前からいなくなった。つまり、僕とは付き合う気はない。
彼女はきっと僕から離れた方がいいと思ったんだ。僕が彼女の立場で告白を断るなら、僕もいつもの場所から離れるだろう。だって、名前も知らない、朝の満員電車の中でしか話さない相手なんだから。それなら、いつもの場所から離れてしまうのが一番いい。
「しょうがないか……」
もう、告白した事実を覆すことはできない。
フラれたのはショックだし、いつまで引きずるか分からないけれど、恋人を作ることが高校生活の全てじゃない。楽しいことがこの先たくさんあるはずだ。それで高校生活を謳歌できればいいんじゃないか。
ただ、後悔が残る。
あと少しの間だけでもいいから、満員電車の中で彼女と話がしたかったな。
それでも、あの楽しい時間をもたらしてくれた彼女に感謝し、僕は次の八神行きの電車に乗るのであった。
『じゃあ、また月曜日に』
それが、彼女が僕に対して最後に言った言葉だ。
彼女がちゃんとあの手紙を読んでくれたなら、月曜日である今日にでも何らかの返事がくるはず。
この土日は彼女からどんな返事がくるのかずっと考えていた。早く月曜になってほしいと思っていたこともあってか、とてつもなく長く感じた。
『間もなく、各駅停車、八神行きが到着します』
運命の瞬間はすぐそこまで迫っていた。
午前7時30分発八神行き。僕の乗るいつもの電車が見えてきた。瞬きする度に、その姿は大きくなっていく。
やがて停車し、目の前にある先頭車両の最後尾の扉がゆっくりと開く。
しかし、そこには彼女の姿がなかった。
僕はすぐに周りを見回した。
僕のいる1番線のホームには、天羽女子の制服を着た女子がいる。つまり、天羽女子は休みではない。
そんなことをしているうちに、扉が閉まり電車が出発してしまった。僕はそのことに慌てることはなく、その場に立ち尽くしていた。
いつもの電車も、電車から降りた人も僕から離れていって、僕は静寂に包まれる。
「はあっ……」
小さくため息をついたのに、やけにそれが響いているように感じた。あそこに彼女がいなかった現実をようやく受け入れ始める。
「いや……」
もしかしたら、この後の電車に乗っているかもしれない。体調不良で今日は学校を休んでいるかもしれない。あの電車に彼女がいなかった理由なんていくらでもある。
それでも、僕は思うんだ。
あの場所にいなかったことが、僕からの告白の返事だったのだと。
僕の前からいなくなった。つまり、僕とは付き合う気はない。
彼女はきっと僕から離れた方がいいと思ったんだ。僕が彼女の立場で告白を断るなら、僕もいつもの場所から離れるだろう。だって、名前も知らない、朝の満員電車の中でしか話さない相手なんだから。それなら、いつもの場所から離れてしまうのが一番いい。
「しょうがないか……」
もう、告白した事実を覆すことはできない。
フラれたのはショックだし、いつまで引きずるか分からないけれど、恋人を作ることが高校生活の全てじゃない。楽しいことがこの先たくさんあるはずだ。それで高校生活を謳歌できればいいんじゃないか。
ただ、後悔が残る。
あと少しの間だけでもいいから、満員電車の中で彼女と話がしたかったな。
それでも、あの楽しい時間をもたらしてくれた彼女に感謝し、僕は次の八神行きの電車に乗るのであった。
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