79 / 146
特別編
第8話『突然の雨は冷たくて』
しおりを挟む
6月7日、水曜日。
今日も朝から晴天が広がっている。
ただ、昨日までとは違い、本日の天気はゆっくりと下り坂に向かう予報になっている。段々と雲が広がり、夜遅くには雨が降るのだという。今日は放課後にバイトがあるけど、午後7時までだし、雨に降られる心配はないだろう。
今日も優奈達と一緒にいつも通りの学校生活を送る。
ただ、昼休みは珍しく優奈と一緒に食堂に行き、俺はカツカレー、優奈はきつねうどんを食べた。一口交換もして。こういうお昼の時間を過ごすのもいいな。
放課後になって、俺はバイト先であるマスタードーナッツに向かった。優奈は井上さんと一緒にスイーツ研究部の活動があるので、お互いに頑張ろうと言って校舎の中で別れた。
男性用の更衣室で、学校からバイトの制服に着替え、結婚指輪を外して持ち運び用のケースに入れる。毎回、こうすることで気持ちが店員モードに切り替わる。
今日の夕食は優奈が作ってくれるのを励みに、今日のバイトを頑張っていく。
平日の夕方なので、俺がカウンターに入ったときは学生服姿のお客様が多く、店内で飲食をするお客様も結構いる。
ただ、時間が経ち、午後6時を過ぎると、スーツ姿や仕事服姿の人も多くなり、お持ち帰りのお客様が増える。おそらく、仕事帰りの時間帯となり、自宅で食べたり、家族へのお土産で買ったりする人が多いのだろう。うちのドーナッツやパイはお土産としても人気だから。
そして、今日のバイトも残り30分ちょっとになったとき、
「おつかれー、長瀬」
佐伯さんが来店してくれた。俺と目が合うと、佐伯さんはニコッと明るく笑いかけてくれる。
今は午後6時半頃なので、おそらく部活から帰る途中だろう。今までも放課後にバイトをしていると、部活帰りの佐伯さんがこうして来店してくれたことが何度もある。
「ありがとう。……いらっしゃいませ。部活帰りかな、佐伯さん」
「うん、そうだよ」
「そっか。部活お疲れ様」
「ありがとう。今日は練習が結構キツくてさ。だから、お腹空いちゃって。長瀬が放課後にバイトしてるって聞いていたから来たんだ」
「そうだったんだ。佐伯さんが来てくれて嬉しいよ。バイトの疲れがちょっと取れた」
「あははっ、そっか。来て良かったよ」
佐伯さんはいつもの明るい笑顔でそう言ってくれた。そのことでまた少しバイトの疲れが取れた。
佐伯さんは席がある方へ視線を向ける。
「空いている席がいくつかあるね。じゃあ、ここで1つ食べてから家に帰るよ」
「そうか」
その後、佐伯さんはオールドハニーファッションという、オールドファッションにはちみつが塗られた結構甘いドーナッツを購入し、店内にあるカウンター席で食べる。女子バスケ部の練習でたくさん体を動かしたから、甘いものをかなり欲しているのかな。
「ハニーファッションうまーい!」
と、佐伯さんは笑顔でモグモグと食べている。幸せそうにも見えて。学校でお昼を食べるときも、このお店や俺の家でスイーツを食べるときも佐伯さんはいつも美味しそうに食べるよなぁ。ほのぼのとした気持ちにしてくれる。
佐伯さんの食べる姿を見てか、カウンターの前にいたお客様がオールドハニーファッションを購入したり、席に座っているお客様がカウンターにやってきて追加で購入したりすることもあった。図らずも、佐伯さんがいい宣伝になっている。
3分もしないうちに佐伯さんはカウンター席から立ち上がり、カウンターの前まで来て、
「ごちそうさま。めっちゃ美味かった」
「それは良かった。うまーいって言って食べてたな」
「本当に美味しくてさ。それに、美味いって言うとより美味くなる感じがするから」
ニコリと笑いながら佐伯さんはそう言う。確かに、美味しいって言うと、食べ物や飲み物がより美味しくなる感じがするのは納得かな。
「残りのバイト頑張ってね、長瀬」
「ありがとう。また明日な、佐伯さん」
「うん、また明日」
オールドハニーファッションを食べて元気が出たのだろうか。佐伯さんはとても明るい笑顔で俺に手を振り、お店を後にした。
佐伯さんが来店してくれて、オールドハニーファッションを美味しく食べてくれたことで元気も出た。佐伯さんのような友人の存在は有り難い。
シフト通りの午後7時頃にバイトが終わり、再び高校の制服姿になって、従業員用の出入口から外に出た。
「結構涼しいな」
今はもう日が暮れているし、今日は午後には雲が広がっていたからかな。風が吹くと肌寒く感じられるほどだ。それもあって、早く家に帰りたい気持ちが膨らむ。
帰路に就き、高野駅前の交差点で信号が青になるのを待つ。
午後7時過ぎなのもあり、うちの高校を含めて制服姿の人や、スーツ姿の人が多い。今は帰宅ラッシュの時間帯なのだろう。
信号が青になり、横断歩道を歩き始めたときだった。
――ポツッ。
右腕に何かがあったような感覚が。右腕を見てみると……水に濡れている箇所があった。それを確認した直後、別の箇所が水に濡れて。
「……まさか」
横断歩道を渡り終えて夜空を見上げると、街灯やビルの明かりに照らされた雨粒がいくつか見えて。そんな中、顔に冷たい雨粒が何粒も当たる。
「予報より早く雨雲が来たのか」
今朝見た天気予報では、雨が降るのは夜遅くからって言っていたんだけどな。だから、傘はもちろん、折りたたみ傘も持っていない。急いで帰らないと。
早歩きでマンションに向かい始めてすぐに、
――ザーッ!
急に雨脚が強くなってきたぞ! まさかゲリラ豪雨か!
そういえば、お店を出たときに肌寒い風が吹いていたな。あれは冷え込みのせいではなく、ゲリラ豪雨の前兆だったのかも。急に雨が降るときって、直前に冷たい風が吹くって聞いたことがある。
ゲリラ豪雨になってしまったので、俺は全速力でマンションのエントランスに向かった。
「はあっ、はあっ……」
駅前の横断歩道を渡り終えた後なので、マンションのエントランスまでノンストップで辿り着くことができた。ただ、学校とバイトを終えた後だし、あまり長くない距離だけど全力で走ったから疲れがどっと襲ってくる。それもあって息苦しい。
「寒っ」
短い間だったけど、かなり強い雨に当たったので全身がかなり濡れている。持っているハンカチで顔と髪、腕などを拭いて、エレベーターホールに向かう。
ボタンを押して、エレベーターが来るのを待っていると……15秒ほどで1基到着した。
扉が開くと、
「あっ、和真君」
エレベーターの中には、膝よりも隠れるほどの丈のスカートにフレンチスリーブのブラウスという服装をした優奈がいた。優奈は自分の傘と俺の傘を持っていて。優奈は俺と目が合うと安堵の笑みを浮かべて、エレベーターから降りた。
「良かったです、和真君に会えて」
「まさか、ここで優奈と会うなんて。ただ、傘を持っているってことは……俺を迎えに行こうとしてくれたのか?」
「はい。雨音が聞こえたので外を見たら、かなり強い雨で。今日は夜遅くから雨が降る予報でしたし、和真君は折りたたみ傘を持っているのかなと。メッセージを送ったのですが、既読にならなくて」
「メッセージを送ってくれたのか」
スラックスのポケットからスマホを取り出し、確認すると……優奈からメッセージが届いたと通知が届いている。通知をタップしてトーク画面を開くと、
『雨が降ってきましたが、折りたたみ傘は持っていますか?』
『傘を持って迎えに行きますね!』
というメッセージが送られていた。俺を心配し、迎えに行こうとしてくれたから、さっき、優奈は俺の顔を見て安心した様子になっていたんだな。
「ごめん、全然気付かなかったよ。帰る途中でゲリラ豪雨に遭って、必死に走って帰ってきたから」
「そうでしたか。和真君はバイトがありましたから、雨宿りしているかもしれないと思ってマスタードーナッツに向かおうとしていたんです」
「そうだったんだ。心配掛けてごめん。あと、傘を持って迎えに行こうとしてくれてありがとう」
嬉しくて優奈の頭を撫でよう手を伸ばしたけど、手が少し濡れているので止めておいた。その意図が分かったのか、優奈はニッコリと笑った。
「いえいえ。和真君と会えて安心しました。……制服中心に濡れていますね」
「かなり強い雨だからな。走ったんだけど結構濡れたよ。エントランスに着いて、ハンカチで顔と髪と腕は拭いたんだけどな。制服も濡れたから結構寒い」
「そうですか。家に帰ったらすぐにお風呂……って、まだお掃除していませんね」
「今日の風呂の掃除当番は俺だからな。シャワーを浴びて体が温まったら掃除するよ」
「はい、よろしくお願いします」
その後、俺達はエレベーターに乗って10階まで上がり、1001号室に帰宅した。
玄関の土間で、優奈が持ってきてくれたバスタオルで制服やスクールバッグを拭いて、洗面所に直行した。
服を脱いで浴室に入り、最大限の量でシャワーを浴びていく。雨に打たれて体が冷えていたので、温かいお湯がとても心地いい。ただ、体はなかなか温まらなかった。
それから寝るまでの間は体を温かくして、リラックスすることを心がけた。それでも、疲れを感じやすく、たまに寒気も感じたのであった。
今日も朝から晴天が広がっている。
ただ、昨日までとは違い、本日の天気はゆっくりと下り坂に向かう予報になっている。段々と雲が広がり、夜遅くには雨が降るのだという。今日は放課後にバイトがあるけど、午後7時までだし、雨に降られる心配はないだろう。
今日も優奈達と一緒にいつも通りの学校生活を送る。
ただ、昼休みは珍しく優奈と一緒に食堂に行き、俺はカツカレー、優奈はきつねうどんを食べた。一口交換もして。こういうお昼の時間を過ごすのもいいな。
放課後になって、俺はバイト先であるマスタードーナッツに向かった。優奈は井上さんと一緒にスイーツ研究部の活動があるので、お互いに頑張ろうと言って校舎の中で別れた。
男性用の更衣室で、学校からバイトの制服に着替え、結婚指輪を外して持ち運び用のケースに入れる。毎回、こうすることで気持ちが店員モードに切り替わる。
今日の夕食は優奈が作ってくれるのを励みに、今日のバイトを頑張っていく。
平日の夕方なので、俺がカウンターに入ったときは学生服姿のお客様が多く、店内で飲食をするお客様も結構いる。
ただ、時間が経ち、午後6時を過ぎると、スーツ姿や仕事服姿の人も多くなり、お持ち帰りのお客様が増える。おそらく、仕事帰りの時間帯となり、自宅で食べたり、家族へのお土産で買ったりする人が多いのだろう。うちのドーナッツやパイはお土産としても人気だから。
そして、今日のバイトも残り30分ちょっとになったとき、
「おつかれー、長瀬」
佐伯さんが来店してくれた。俺と目が合うと、佐伯さんはニコッと明るく笑いかけてくれる。
今は午後6時半頃なので、おそらく部活から帰る途中だろう。今までも放課後にバイトをしていると、部活帰りの佐伯さんがこうして来店してくれたことが何度もある。
「ありがとう。……いらっしゃいませ。部活帰りかな、佐伯さん」
「うん、そうだよ」
「そっか。部活お疲れ様」
「ありがとう。今日は練習が結構キツくてさ。だから、お腹空いちゃって。長瀬が放課後にバイトしてるって聞いていたから来たんだ」
「そうだったんだ。佐伯さんが来てくれて嬉しいよ。バイトの疲れがちょっと取れた」
「あははっ、そっか。来て良かったよ」
佐伯さんはいつもの明るい笑顔でそう言ってくれた。そのことでまた少しバイトの疲れが取れた。
佐伯さんは席がある方へ視線を向ける。
「空いている席がいくつかあるね。じゃあ、ここで1つ食べてから家に帰るよ」
「そうか」
その後、佐伯さんはオールドハニーファッションという、オールドファッションにはちみつが塗られた結構甘いドーナッツを購入し、店内にあるカウンター席で食べる。女子バスケ部の練習でたくさん体を動かしたから、甘いものをかなり欲しているのかな。
「ハニーファッションうまーい!」
と、佐伯さんは笑顔でモグモグと食べている。幸せそうにも見えて。学校でお昼を食べるときも、このお店や俺の家でスイーツを食べるときも佐伯さんはいつも美味しそうに食べるよなぁ。ほのぼのとした気持ちにしてくれる。
佐伯さんの食べる姿を見てか、カウンターの前にいたお客様がオールドハニーファッションを購入したり、席に座っているお客様がカウンターにやってきて追加で購入したりすることもあった。図らずも、佐伯さんがいい宣伝になっている。
3分もしないうちに佐伯さんはカウンター席から立ち上がり、カウンターの前まで来て、
「ごちそうさま。めっちゃ美味かった」
「それは良かった。うまーいって言って食べてたな」
「本当に美味しくてさ。それに、美味いって言うとより美味くなる感じがするから」
ニコリと笑いながら佐伯さんはそう言う。確かに、美味しいって言うと、食べ物や飲み物がより美味しくなる感じがするのは納得かな。
「残りのバイト頑張ってね、長瀬」
「ありがとう。また明日な、佐伯さん」
「うん、また明日」
オールドハニーファッションを食べて元気が出たのだろうか。佐伯さんはとても明るい笑顔で俺に手を振り、お店を後にした。
佐伯さんが来店してくれて、オールドハニーファッションを美味しく食べてくれたことで元気も出た。佐伯さんのような友人の存在は有り難い。
シフト通りの午後7時頃にバイトが終わり、再び高校の制服姿になって、従業員用の出入口から外に出た。
「結構涼しいな」
今はもう日が暮れているし、今日は午後には雲が広がっていたからかな。風が吹くと肌寒く感じられるほどだ。それもあって、早く家に帰りたい気持ちが膨らむ。
帰路に就き、高野駅前の交差点で信号が青になるのを待つ。
午後7時過ぎなのもあり、うちの高校を含めて制服姿の人や、スーツ姿の人が多い。今は帰宅ラッシュの時間帯なのだろう。
信号が青になり、横断歩道を歩き始めたときだった。
――ポツッ。
右腕に何かがあったような感覚が。右腕を見てみると……水に濡れている箇所があった。それを確認した直後、別の箇所が水に濡れて。
「……まさか」
横断歩道を渡り終えて夜空を見上げると、街灯やビルの明かりに照らされた雨粒がいくつか見えて。そんな中、顔に冷たい雨粒が何粒も当たる。
「予報より早く雨雲が来たのか」
今朝見た天気予報では、雨が降るのは夜遅くからって言っていたんだけどな。だから、傘はもちろん、折りたたみ傘も持っていない。急いで帰らないと。
早歩きでマンションに向かい始めてすぐに、
――ザーッ!
急に雨脚が強くなってきたぞ! まさかゲリラ豪雨か!
そういえば、お店を出たときに肌寒い風が吹いていたな。あれは冷え込みのせいではなく、ゲリラ豪雨の前兆だったのかも。急に雨が降るときって、直前に冷たい風が吹くって聞いたことがある。
ゲリラ豪雨になってしまったので、俺は全速力でマンションのエントランスに向かった。
「はあっ、はあっ……」
駅前の横断歩道を渡り終えた後なので、マンションのエントランスまでノンストップで辿り着くことができた。ただ、学校とバイトを終えた後だし、あまり長くない距離だけど全力で走ったから疲れがどっと襲ってくる。それもあって息苦しい。
「寒っ」
短い間だったけど、かなり強い雨に当たったので全身がかなり濡れている。持っているハンカチで顔と髪、腕などを拭いて、エレベーターホールに向かう。
ボタンを押して、エレベーターが来るのを待っていると……15秒ほどで1基到着した。
扉が開くと、
「あっ、和真君」
エレベーターの中には、膝よりも隠れるほどの丈のスカートにフレンチスリーブのブラウスという服装をした優奈がいた。優奈は自分の傘と俺の傘を持っていて。優奈は俺と目が合うと安堵の笑みを浮かべて、エレベーターから降りた。
「良かったです、和真君に会えて」
「まさか、ここで優奈と会うなんて。ただ、傘を持っているってことは……俺を迎えに行こうとしてくれたのか?」
「はい。雨音が聞こえたので外を見たら、かなり強い雨で。今日は夜遅くから雨が降る予報でしたし、和真君は折りたたみ傘を持っているのかなと。メッセージを送ったのですが、既読にならなくて」
「メッセージを送ってくれたのか」
スラックスのポケットからスマホを取り出し、確認すると……優奈からメッセージが届いたと通知が届いている。通知をタップしてトーク画面を開くと、
『雨が降ってきましたが、折りたたみ傘は持っていますか?』
『傘を持って迎えに行きますね!』
というメッセージが送られていた。俺を心配し、迎えに行こうとしてくれたから、さっき、優奈は俺の顔を見て安心した様子になっていたんだな。
「ごめん、全然気付かなかったよ。帰る途中でゲリラ豪雨に遭って、必死に走って帰ってきたから」
「そうでしたか。和真君はバイトがありましたから、雨宿りしているかもしれないと思ってマスタードーナッツに向かおうとしていたんです」
「そうだったんだ。心配掛けてごめん。あと、傘を持って迎えに行こうとしてくれてありがとう」
嬉しくて優奈の頭を撫でよう手を伸ばしたけど、手が少し濡れているので止めておいた。その意図が分かったのか、優奈はニッコリと笑った。
「いえいえ。和真君と会えて安心しました。……制服中心に濡れていますね」
「かなり強い雨だからな。走ったんだけど結構濡れたよ。エントランスに着いて、ハンカチで顔と髪と腕は拭いたんだけどな。制服も濡れたから結構寒い」
「そうですか。家に帰ったらすぐにお風呂……って、まだお掃除していませんね」
「今日の風呂の掃除当番は俺だからな。シャワーを浴びて体が温まったら掃除するよ」
「はい、よろしくお願いします」
その後、俺達はエレベーターに乗って10階まで上がり、1001号室に帰宅した。
玄関の土間で、優奈が持ってきてくれたバスタオルで制服やスクールバッグを拭いて、洗面所に直行した。
服を脱いで浴室に入り、最大限の量でシャワーを浴びていく。雨に打たれて体が冷えていたので、温かいお湯がとても心地いい。ただ、体はなかなか温まらなかった。
それから寝るまでの間は体を温かくして、リラックスすることを心がけた。それでも、疲れを感じやすく、たまに寒気も感じたのであった。
2
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編4が完結しました!(2026.2.22)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2026.1.21)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
高嶺の花の高嶺さんに好かれまして。
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の低田悠真のクラスには『高嶺の花』と呼ばれるほどの人気がある高嶺結衣という女子生徒がいる。容姿端麗、頭脳明晰、品行方正な高嶺さんは男女問わずに告白されているが全て振っていた。彼女には好きな人がいるらしい。
ゴールデンウィーク明け。放課後にハンカチを落としたことに気付いた悠真は教室に戻ると、自分のハンカチの匂いを嗅いで悶える高嶺さんを見つける。その場で、悠真は高嶺さんに好きだと告白されるが、付き合いたいと思うほど好きではないという理由で振る。
しかし、高嶺さんも諦めない。悠真に恋人も好きな人もいないと知り、
「絶対、私に惚れさせてみせるからね!」
と高らかに宣言したのだ。この告白をきっかけに、悠真は高嶺さんと友達になり、高校生活が変化し始めていく。
大好きなおかずを作ってきてくれたり、バイト先に来てくれたり、放課後デートをしたり、朝起きたら笑顔で見つめられていたり。高嶺の花の高嶺さんとの甘くてドキドキな青春学園ラブコメディ!
※2学期編4が完結しました!(2025.8.4)
※お気に入り登録や感想、いいねなどお待ちしております。
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる