211 / 302
特別編-入れ替わりの夏-
第18話『ガールズトーク』
しおりを挟む
絢さんと奈央さんのお誘いで、絢さんと遥香さんが泊まっている部屋で女子会を開くことに。絢さんが隼人さんを誘ったのですが、隼人さんは調べたいことがあるとのことで隣の部屋にいる。
奈央さんが3人分の紅茶を淹れ、昨晩に購入したというお菓子を用意して女子会がスタートした。
「彩花さん、遥香の体には段々と慣れてきたかな」
「はい。何だか、私の体よりも軽い感じがします」
私よりも体重が軽いんだろうなぁ。特に胸の辺りがあまり重くなくていいかな。
あれ……ということは、遥香さんは今頃、私の体を重いって思っているの? うううっ。
「大丈夫? 彩花ちゃん」
「ええ、大丈夫です。まあ、強いて言えばお腹の調子があまり良くないですね」
「遥香、今朝になってから急にお腹が痛くなったからね。彩花ちゃんとぶつかった直前、遥香はお腹が痛くなってお手洗いに行ったんだ」
「なるほど……」
ホットのピーチティーを淹れてもらって正解だったな。
「それにしても、喋らなければ入れ替わっているとは思えないよね。まあ、喋っても遥香ちゃんの声だから時々分からなくなるけど……」
「そうですよね。ただ、遥香さんの姿も声も可愛いですよね。絢さんはそういうところに惹かれて、遥香さんのことが好きになったんですか?」
「……う、うん」
絢さん、イケメン顔なのに遥香さんの話になると、途端に顔が赤くなって可愛らしい顔になるんだ。遥香さんはこういう二面性に惹かれたのかな?
「遥香はとっても優しいんだ。芯のある女の子でもあって。私、昔に色々なことがあったんだけど、遥香に出会ったおかげで救われたんだ。好きになったきっかけは一目惚れだけれど、告白したのは私のことを救ってくれたすぐ後なんだよ」
「へえ……」
絢さんは王子様みたいな雰囲気の人だから、彼女が遥香さんのことを助けたのかと思ったら、実際は逆だったんだ。
「あったねぇ、そんなこと。そのとき、隼人と遊園地でジェットコースターに乗ったんだけれど、その時も昨日みたいに気絶してた」
「……お兄さん、本当に絶叫系が苦手なんですね」
「苦手なのは分かっているんだけど、隼人と一緒に乗りたくなっちゃうんだよね」
「奈央さん、お兄さんに対してだけはSなんですね」
「……だって、1人で乗るよりも2人で乗る方が楽しいもん」
奈央さん、不機嫌そうに頬を膨らましている。昨日、直人先輩が注意していなければ、今日もウォータースライダーで隼人さんは気絶していたのかも。
「奈央さんが、隼人さんのことを好きになったきっかけって何だったんですか?」
「私と隼人は幼馴染だからね。気付いたら好きになってたよ。隼人は落ち着いていて、とても優しいし。あと、今でこそ普通だけれど、つい最近までは女性恐怖症で、家族と私以外の女性にはまともに接することができなかったんだから。そんなことに優越感を覚えていた自分がいたっけ」
「そう思えるのも、隼人さんのことが好きだからなんですね」
「そうだけれど、人から指摘されると恥ずかしいね」
奈央さんははにかんでいる。可愛い。気付いたら好きになっていた、っていうのが幼馴染らしい感じ。
それにしても、隼人さんが女性恐怖症だったなんて。全然そういう風には思えない。むしろ、女性と上手に付き合えそうな感じがするけど。
「遥香さんは藍沢さんとどんな感じで好きになって、付き合うようになったの?」
「そうですね……私が直人先輩のことを好きになったのは、私が不良に襲われそうになったところを助けてくれたことです」
「へえ、憧れちゃうな、そういうの。でも、私の場合は遥香を助ける方かな?」
ふふっ、と絢さんは爽やか笑みを浮かべている。本当にかっこいい人だなぁ。よくしゃべる女版の直人先輩みたい。
「両親と学校の許しを得て、直人先輩と一緒に住むことになりました。ただ、そこから付き合うまでに色々とあって。直人先輩、とても格好良くて優しいから先輩のことを好きな女性が何人も現れて。直人先輩は記憶を失った時期もあれば、過去に経験したことに苦しむ時期もありました。それらを乗り越えて私のことを選んでくれて、付き合うことになったときはとても嬉しかったです」
直人先輩のことを話したら、今すぐにでも先輩とキスがしたくなって。その先のこともしたくなってしまう。あっ、でも……今は遥香さんの体だからダメか。
「そっか。藍沢さんと彩花ちゃんはそういう経験をしてきたのか。確かに、藍沢さん……凄くしっかりしているように思えた。彩花ちゃんと遥香が入れ替わったことにもあまり動じていなかったし。性格っていうのもあるのかもしれないけれど。2人の間には確かな信頼があるように感じられたよ」
「そう、ですかね……」
とは言うけど、実際には嬉しかったし、誇らしかった。
ただ、そんな風に言われる直人先輩と付き合っている自分に嬉しくなってしまって。そんな自分だから、遥香さんとの入れ替わりが起きてしまったのかな、って思うの。試練とか、罰とかそんな感じで。もちろん、遥香さんが悪いわけじゃなくて。
「彩花ちゃん、その……絶対に元の体に戻れるから!」
「そうだよ。戻ったときには藍沢さんに思いっきり甘えちゃおうよ!」
絢さんと奈央さんが私の頭を撫でて、優しい言葉をかけてくれる。2人に気を遣わせちゃうなんて。私、気持ちが顔に出ちゃっていたのかな。
「……はい。元の体に戻ったら先輩に思い切り甘えて、えっち……いえ、甘えちゃいます、から……」
慌ててごまかしたけど、元の体に戻ったら直人先輩とえっちなことをしたい気持ちでいっぱい。直人先輩と繋がりたくて。けれど、そんな気持ちを口にしちゃったことがとても恥ずかしいよ。
「……そういえば」
「はいいっ!」
あ、絢さんに何を言われるのかな!?
「……いや、彩花ちゃんじゃなくて、奈央さんに。昨晩、隣の部屋で隼人さんと……え、えっちなことをしていましたよね。遥香と一緒に花火を見終わって、ここに戻ってきたときに隣の部屋から奈央さんの気持ち良さそうな声が聞こえたので。遥香も気になっていましたよ」
「えええっ!」
隼人さんに聞こえないように、絢さんは小さな声で言ったのに……奈央さんは顔を真っ赤にして大声で叫んでしまった。
「奈央、どうしたんだ? 凄い声が聞こえたけれど」
「……な、何でもないから。彩花ちゃんの恋愛話にキュンときちゃっただけ」
隣の部屋からひょっこりと顔を出した隼人さんに対して、奈央さんは苦笑いをしながらそう答える。
「まあ、それならいいけど。……あっ、電話がかかってきた」
隼人さんはすぐに姿を消した。電話の相手はもしかして直人先輩かな。
「絢ちゃん、彩花ちゃん。隼人と……え、えっちなことなんてしたことないよ」
「でも、あのとき……」
「昨日の夜は、ベッドの上で隼人にマッサージをしてもらっていたの。気持ち良くて、声が出ちゃって。2人にはその声が聞こえたんだよ」
「そ、そうだったんですか」
えっちなことをしているように勘違いされるって。多分、絢さんと遥香さんはその現場を目撃せず、声しか聞かなかったから勘違いしちゃったのかな。おそらく、奈央さんは隼人さんのマッサージがとても気持ち良くて、可愛い声を出しちゃったんだと思う。
「その……勘違いをしてしまってすみませんでした」
「ううん、こちらこそ勘違いさせちゃってごめんね。あと、遥香ちゃんには絢ちゃんの方から伝えておいてくれるかな」
「分かりました。遥香も気にしていたので、伝えておきます」
絢さんと遥香さんの心の中にあった1つの謎が解明されたんだ。この勢いで、私と遥香さんの体が入れ替わってしまった理由も早く分かればいいんだけど。
「みんな、今……藍沢さんから電話があった」
「直人先輩からですか?」
「ああ。奈央がさっき言っていたこのホテルにお化けが出る、っていう一言から藍沢さんと遥香がこのホテルについて調べたそうだ。色々なことが分かったから、それをみんなに話すために俺も女子会に混ぜてほしい」
「うん。入ってきていいよ、隼人」
絢さんの勘違いのせいで、今の奈央さんの言葉がちょっと厭らしく聞こえちゃうよ。
さっきの電話、やっぱり直人先輩からだったんだ。直人先輩、遥香さんと一緒にこのホテルについて調べていたんだ。何が分かったんだろう。期待もあるけど、同時に同じくらいの不安を抱いてしまうのであった。
奈央さんが3人分の紅茶を淹れ、昨晩に購入したというお菓子を用意して女子会がスタートした。
「彩花さん、遥香の体には段々と慣れてきたかな」
「はい。何だか、私の体よりも軽い感じがします」
私よりも体重が軽いんだろうなぁ。特に胸の辺りがあまり重くなくていいかな。
あれ……ということは、遥香さんは今頃、私の体を重いって思っているの? うううっ。
「大丈夫? 彩花ちゃん」
「ええ、大丈夫です。まあ、強いて言えばお腹の調子があまり良くないですね」
「遥香、今朝になってから急にお腹が痛くなったからね。彩花ちゃんとぶつかった直前、遥香はお腹が痛くなってお手洗いに行ったんだ」
「なるほど……」
ホットのピーチティーを淹れてもらって正解だったな。
「それにしても、喋らなければ入れ替わっているとは思えないよね。まあ、喋っても遥香ちゃんの声だから時々分からなくなるけど……」
「そうですよね。ただ、遥香さんの姿も声も可愛いですよね。絢さんはそういうところに惹かれて、遥香さんのことが好きになったんですか?」
「……う、うん」
絢さん、イケメン顔なのに遥香さんの話になると、途端に顔が赤くなって可愛らしい顔になるんだ。遥香さんはこういう二面性に惹かれたのかな?
「遥香はとっても優しいんだ。芯のある女の子でもあって。私、昔に色々なことがあったんだけど、遥香に出会ったおかげで救われたんだ。好きになったきっかけは一目惚れだけれど、告白したのは私のことを救ってくれたすぐ後なんだよ」
「へえ……」
絢さんは王子様みたいな雰囲気の人だから、彼女が遥香さんのことを助けたのかと思ったら、実際は逆だったんだ。
「あったねぇ、そんなこと。そのとき、隼人と遊園地でジェットコースターに乗ったんだけれど、その時も昨日みたいに気絶してた」
「……お兄さん、本当に絶叫系が苦手なんですね」
「苦手なのは分かっているんだけど、隼人と一緒に乗りたくなっちゃうんだよね」
「奈央さん、お兄さんに対してだけはSなんですね」
「……だって、1人で乗るよりも2人で乗る方が楽しいもん」
奈央さん、不機嫌そうに頬を膨らましている。昨日、直人先輩が注意していなければ、今日もウォータースライダーで隼人さんは気絶していたのかも。
「奈央さんが、隼人さんのことを好きになったきっかけって何だったんですか?」
「私と隼人は幼馴染だからね。気付いたら好きになってたよ。隼人は落ち着いていて、とても優しいし。あと、今でこそ普通だけれど、つい最近までは女性恐怖症で、家族と私以外の女性にはまともに接することができなかったんだから。そんなことに優越感を覚えていた自分がいたっけ」
「そう思えるのも、隼人さんのことが好きだからなんですね」
「そうだけれど、人から指摘されると恥ずかしいね」
奈央さんははにかんでいる。可愛い。気付いたら好きになっていた、っていうのが幼馴染らしい感じ。
それにしても、隼人さんが女性恐怖症だったなんて。全然そういう風には思えない。むしろ、女性と上手に付き合えそうな感じがするけど。
「遥香さんは藍沢さんとどんな感じで好きになって、付き合うようになったの?」
「そうですね……私が直人先輩のことを好きになったのは、私が不良に襲われそうになったところを助けてくれたことです」
「へえ、憧れちゃうな、そういうの。でも、私の場合は遥香を助ける方かな?」
ふふっ、と絢さんは爽やか笑みを浮かべている。本当にかっこいい人だなぁ。よくしゃべる女版の直人先輩みたい。
「両親と学校の許しを得て、直人先輩と一緒に住むことになりました。ただ、そこから付き合うまでに色々とあって。直人先輩、とても格好良くて優しいから先輩のことを好きな女性が何人も現れて。直人先輩は記憶を失った時期もあれば、過去に経験したことに苦しむ時期もありました。それらを乗り越えて私のことを選んでくれて、付き合うことになったときはとても嬉しかったです」
直人先輩のことを話したら、今すぐにでも先輩とキスがしたくなって。その先のこともしたくなってしまう。あっ、でも……今は遥香さんの体だからダメか。
「そっか。藍沢さんと彩花ちゃんはそういう経験をしてきたのか。確かに、藍沢さん……凄くしっかりしているように思えた。彩花ちゃんと遥香が入れ替わったことにもあまり動じていなかったし。性格っていうのもあるのかもしれないけれど。2人の間には確かな信頼があるように感じられたよ」
「そう、ですかね……」
とは言うけど、実際には嬉しかったし、誇らしかった。
ただ、そんな風に言われる直人先輩と付き合っている自分に嬉しくなってしまって。そんな自分だから、遥香さんとの入れ替わりが起きてしまったのかな、って思うの。試練とか、罰とかそんな感じで。もちろん、遥香さんが悪いわけじゃなくて。
「彩花ちゃん、その……絶対に元の体に戻れるから!」
「そうだよ。戻ったときには藍沢さんに思いっきり甘えちゃおうよ!」
絢さんと奈央さんが私の頭を撫でて、優しい言葉をかけてくれる。2人に気を遣わせちゃうなんて。私、気持ちが顔に出ちゃっていたのかな。
「……はい。元の体に戻ったら先輩に思い切り甘えて、えっち……いえ、甘えちゃいます、から……」
慌ててごまかしたけど、元の体に戻ったら直人先輩とえっちなことをしたい気持ちでいっぱい。直人先輩と繋がりたくて。けれど、そんな気持ちを口にしちゃったことがとても恥ずかしいよ。
「……そういえば」
「はいいっ!」
あ、絢さんに何を言われるのかな!?
「……いや、彩花ちゃんじゃなくて、奈央さんに。昨晩、隣の部屋で隼人さんと……え、えっちなことをしていましたよね。遥香と一緒に花火を見終わって、ここに戻ってきたときに隣の部屋から奈央さんの気持ち良さそうな声が聞こえたので。遥香も気になっていましたよ」
「えええっ!」
隼人さんに聞こえないように、絢さんは小さな声で言ったのに……奈央さんは顔を真っ赤にして大声で叫んでしまった。
「奈央、どうしたんだ? 凄い声が聞こえたけれど」
「……な、何でもないから。彩花ちゃんの恋愛話にキュンときちゃっただけ」
隣の部屋からひょっこりと顔を出した隼人さんに対して、奈央さんは苦笑いをしながらそう答える。
「まあ、それならいいけど。……あっ、電話がかかってきた」
隼人さんはすぐに姿を消した。電話の相手はもしかして直人先輩かな。
「絢ちゃん、彩花ちゃん。隼人と……え、えっちなことなんてしたことないよ」
「でも、あのとき……」
「昨日の夜は、ベッドの上で隼人にマッサージをしてもらっていたの。気持ち良くて、声が出ちゃって。2人にはその声が聞こえたんだよ」
「そ、そうだったんですか」
えっちなことをしているように勘違いされるって。多分、絢さんと遥香さんはその現場を目撃せず、声しか聞かなかったから勘違いしちゃったのかな。おそらく、奈央さんは隼人さんのマッサージがとても気持ち良くて、可愛い声を出しちゃったんだと思う。
「その……勘違いをしてしまってすみませんでした」
「ううん、こちらこそ勘違いさせちゃってごめんね。あと、遥香ちゃんには絢ちゃんの方から伝えておいてくれるかな」
「分かりました。遥香も気にしていたので、伝えておきます」
絢さんと遥香さんの心の中にあった1つの謎が解明されたんだ。この勢いで、私と遥香さんの体が入れ替わってしまった理由も早く分かればいいんだけど。
「みんな、今……藍沢さんから電話があった」
「直人先輩からですか?」
「ああ。奈央がさっき言っていたこのホテルにお化けが出る、っていう一言から藍沢さんと遥香がこのホテルについて調べたそうだ。色々なことが分かったから、それをみんなに話すために俺も女子会に混ぜてほしい」
「うん。入ってきていいよ、隼人」
絢さんの勘違いのせいで、今の奈央さんの言葉がちょっと厭らしく聞こえちゃうよ。
さっきの電話、やっぱり直人先輩からだったんだ。直人先輩、遥香さんと一緒にこのホテルについて調べていたんだ。何が分かったんだろう。期待もあるけど、同時に同じくらいの不安を抱いてしまうのであった。
0
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの王子様系女子をナンパから助けたら。
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の白石洋平のクラスには、藤原千弦という女子生徒がいる。千弦は美人でスタイルが良く、凛々しく落ち着いた雰囲気もあるため「王子様」と言われて人気が高い。千弦とは教室で挨拶したり、バイト先で接客したりする程度の関わりだった。
とある日の放課後。バイトから帰る洋平は、駅前で男2人にナンパされている千弦を見つける。普段は落ち着いている千弦が脚を震わせていることに気付き、洋平は千弦をナンパから助けた。そのときに洋平に見せた笑顔は普段みんなに見せる美しいものではなく、とても可愛らしいものだった。
ナンパから助けたことをきっかけに、洋平は千弦との関わりが増えていく。
お礼にと放課後にアイスを食べたり、昼休みに一緒にお昼ご飯を食べたり、お互いの家に遊びに行ったり。クラスメイトの王子様系女子との温かくて甘い青春ラブコメディ!
※特別編2が完結しました!(2025.9.15)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、いいね、感想などお待ちしております。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編5が完結しました!(2025.7.6)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
恋人、はじめました。
桜庭かなめ
恋愛
紙透明斗のクラスには、青山氷織という女子生徒がいる。才色兼備な氷織は男子中心にたくさん告白されているが、全て断っている。クールで笑顔を全然見せないことや銀髪であること。「氷織」という名前から『絶対零嬢』と呼ぶ人も。
明斗は半年ほど前に一目惚れしてから、氷織に恋心を抱き続けている。しかし、フラれるかもしれないと恐れ、告白できずにいた。
ある春の日の放課後。ゴミを散らしてしまう氷織を見つけ、明斗は彼女のことを助ける。その際、明斗は勇気を出して氷織に告白する。
「これまでの告白とは違い、胸がほんのり温かくなりました。好意からかは分かりませんが。断る気にはなれません」
「……それなら、俺とお試しで付き合ってみるのはどうだろう?」
明斗からのそんな提案を氷織が受け入れ、2人のお試しの恋人関係が始まった。
一緒にお昼ご飯を食べたり、放課後デートしたり、氷織が明斗のバイト先に来たり、お互いの家に行ったり。そんな日々を重ねるうちに、距離が縮み、氷織の表情も少しずつ豊かになっていく。告白、そして、お試しの恋人関係から始まる甘くて爽やかな学園青春ラブコメディ!
※夏休み小話編2が完結しました!(2025.10.16)
※小説家になろう(N6867GW)、カクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想などお待ちしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる