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第3話『とげふわガールズ』
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4月10日、火曜日。
今日もよく晴れているなぁ。陽差しは温かく、風は涼しく。とても爽やかな気候だけれど、それに比べて俺の心はモヤモヤしている。天気で表すなら曇りだろうか。ここから豪雨へと向かうのか、それとも快晴へと転じるのかは全く予想が付かない。
学校に到着して1年3組の教室に行くと、大曲さんや岡庭さんの姿はなかった。そのことに寂しさと安堵の気持ちが同時に心の中に広がっていった。ただ、前川がいるので安心の方が僅かに強かった。
「おはよう、前川」
「おはよう、真宮。……どうだ、例のことについては」
「……今日、直接顔を見て謝りたいと思って。だから、昨日は大曲さんに電話やメッセージは一切していない」
「そうか。今のところ、例のことが噂として広まってはないようだ」
「それなら良かったよ」
どうやら、あの男子生徒も今のところは大曲さんの忠告を守っているようだ。
「おっ、大曲と岡庭が来たぞ。おはよう、大曲、岡庭」
一気に緊張するけれど、謝ると決めたんだ。ちゃんと2人のことを見ないと。
ゆっくりと振り返ると、そこにはいつも通り優しげな笑顔を浮かべながら俺達のことを見る岡庭さんと、ムッとした様子で視線を逸らす大曲さんがいた。
「おはよう、前川君。真宮君もおはよう」
「おはよう、岡庭さん、大曲さん」
どんな状況でも、挨拶はしっかりとすべきだと思って。それさえできなければ、謝る資格はないと思う。
すると、大曲さんは鋭い目つきで俺を見てきて、
「あたしに一切話しかけないで、真宮君。関わりたくもないから」
俺にそう言うと、昨日以上に怒った様子で自分の席に座った。
今の言葉で寒気を感じ、全身が震えた。きっと、昨日の放課後に告白した男子生徒よりも、圧倒的に強い怒りを抱いているのだろう。
「優那ちゃん、真宮君に何を言っているの」
「いいんだよ、岡庭さん。大曲さんがそういうことを言う原因は俺にあるんだから。……話しかけてごめんね、大曲さん」
そうは言ったけれど、昨日のことについては、大曲さんに必ず謝るつもりでいる。
自分の席に座ると、さすがにため息が出てしまう。実際に泣きたくはなかったので、心の中で泣いた。号泣である。「関わりたくない」とか「話しかけないで」というのは、今の俺にとっては心を抉られる指折りの言葉だった。
何だか、大曲さんと恋人として付き合うのが、夢のまた夢のまた夢くらいになってしまったな。
とりあえず、まずは機会を伺って昨日のことについて謝ろう。告白はそれからだ。それはとっても遠い未来の話かもしれないけれど。
沈んだ気持ちのまま、午前中の授業を受けた。
初めての科目が多くて、その科目は担当する先生の自己紹介とか雑談がメインだった。好きなことや学生時代の思い出を楽しそうに語る先生がとても羨ましく思えて。
授業中、隣に座っている大曲さんを見ないように心がけた。ただ、彼女のため息を聞く度にどんな様子なのか気になって仕方なかった。
午前中の授業がようやく終わって、昼休みに。
昨日は友達と一緒にお弁当を食べたけれど、今日はその気にはならないな。教室にいると大曲さんに悪い気がして。
「なあ、真宮。今日は僕と一緒に1組の教室に行って昼ご飯を食べないか? 僕の恋人のことも紹介したいし」
「ああ、分かった」
1組の教室と言われた瞬間、少し心が軽くなった。
俺はお弁当を持って、前川と一緒に1組の教室へと向かう。
「前川、ありがとう。教室から連れ出してくれて」
「気にするな。奈々子のことを紹介したかったのは本当なんだし。それに、昼休みくらいは大曲と物理的にも距離を取った方がいいと思うから。お互いのためにも」
「……ありがとう。あと、すまないな。冨和さんと2人きりのところを邪魔する感じになって」
「いいって。奈々子とは中学のときから数え切れないくらいに2人きりで食べたし、奈々子も高校でできた友達がどんな人なのか気になっているみたいだから」
「そう言ってくれると、少し気持ちが軽くなるよ」
あと、冨和さんがどんな人なのか気になってきた。前川はふわふわしている女の子だと言っていたけれど。
1年1組の教室に到着すると、
「あっ、悠斗君!」
おーい、とウェーブのかかった桃色の髪の女子生徒が、柔らかい笑みを浮かべてこちらに向かって手を振ってくる。
「彼女が恋人の冨和さんかな」
「ああ、そうだ。素敵な女の子だろう?」
「そうだね。……ふんわりしているね」
本当にふんわりしていて感動すら覚える。あと、今の大曲さんとは対極の存在と言えそうだ。
俺は前川について行く形で冨和さんの席へと向かう。
「紹介するよ、奈々子。彼が高校で初めてできた友人の真宮颯介。それで、真宮。彼女が僕の恋人の冨和奈々子」
「初めまして、真宮颯介です。よろしく」
「初めまして、冨和奈々子です。悠斗君がお世話になっています。よろしくね」
「こちらこそ」
こうして近くで見てみると、本当に冨和さんは柔らかい雰囲気を醸し出していて、「ふわふわ」という言葉が似合う女の子だなと思う。
「さっ、真宮君。3人で一緒にお昼ご飯を食べようか」
「ああ」
俺は前川や冨和さんと一緒にお弁当を食べ始める。
今日は姉ちゃんが俺を元気づけるために、早めに起きて玉子焼きを作ったそうで。見た目が普通の玉子焼きよりも赤っぽいのが気になるけれど、さっそく食べてみよう。
「……うん、美味しい」
結構甘く、ふんわりとしていて美味しい。大曲さんとの距離が更にできてしまったけれど、ちょっと元気になったよ。姉ちゃんは料理があまり得意じゃないけれど、玉子焼きはとっても上手なんだよな。
「ふふっ、玉子焼きを食べてしんみりするなんて。真宮君って面白いね」
「昨日から色々とあって、普段よりも美味しく感じられるんだ。この玉子焼きも大学生の姉が俺を元気づけるために作ってくれて」
「そうなんだ。優しいお姉さんなんだね。そういえば、私も悠斗君にはこれまでにたくさん玉子焼きを作ったなぁ」
「僕も玉子焼きは好きだからね。今はとっても上手になったけれど、最初に作ってくれたときは黒くて固かったもんな」
「うんうん、そうだった」
元々は料理が得意じゃなかったのかな。黒くて固い玉子焼きを食べさせるなんて相当な気がするけれど、当時の彼女にとってはそれが精一杯だったのだろう。そういうことを楽しく話せるなんて、理想の関係じゃないだろうか。
「何だか、2人は出会ったときから楽しく話をしていたんだろうなって思うよ」
昨日以上に大曲さんとの距離ができてしまったのに、前川と冨和さんのような関係になれるといいなと考えてしまう。
「中学に入学したときに悠斗君と出会ったけれど、最初はそんなに話さなかったよね」
「そうだね。奈々子とたくさん話すようになったのは、校外学習の班が一緒になったのがきっかけだったかな」
「そうだと思う。そのときから悠斗君といっぱい話すようになって。悠斗君から告白されて付き合うようになったんだよね。それで、今に至ります」
そう言うと、冨和さんは幸せいっぱいと言わんばかりの笑みを浮かべる。それにつられてなのか、前川もいつもよりも柔らかな笑顔になって。そんな2人を見ているとほっこりとした気分に。
「ちなみに、今まで2人って喧嘩とかすれ違いとかはあったの?」
こんなにも仲のいいなんだ。喧嘩とかがあったときのいい解決法や考え方が見つかるかもしれない。
「小さい喧嘩は何度もあるけれど、結構なことだと付き合い始めて間もない頃にあったな。サッカーの大会が近いから、部活の方ばかり集中しちゃって。それで奈々子と一緒にいる時間がかなり減って、深い溝ができた感じがした」
「あったね。ただ、あのときは素直に気持ちを言葉にして伝えられなかったのも原因だったと思うな。大会が終わってすぐに、それまで溜めていた想いをぶつけたのは昨日のことのように覚えてる。でも、そのおかげでスッキリできて、悠斗君がそれまで以上に近く感じて。そのことがあってからは、別れようって考える出来事は一度もないかな」
前川と冨和さんに、かなり重大な事件があったとは。
「あれが、僕らが付き合い始めてからの最大の事件だったね。あの出来事を通して、想いを言葉にすることってとても大切だと思ったよ」
「言葉にしないと、本当の気持ちが相手にしっかりと伝わらないこともあるもんね」
今の冨和さんの言葉を聞いて、俺は今朝の大曲さんから言われたことを思い出した。俺に関わりたくないというのが、今の大曲さんの本心なのだろう。
「真宮。いつになってもいいから、想いを言葉にして伝えた方がいいと思うぞ」
「えっ、もしかして、真宮君には好きな人がいるの?」
「ああ、そうだ。奈々子も応援してくれると嬉しい。ただ、その女の子とは色々とあったから、今は厳しい感じだけれど」
「そうなんだね。恋が実るよう応援しているよ! 私で良ければ相談に乗るから。女の子として何かアドバイスができるかもしれないし」
「ありがとう、冨和さん。今はその気持ちが何よりも嬉しいよ」
大曲さんとの状況は最悪とも言えるけれど、俺を応援したり、支えたりしてくれる人が近くに何人もいるのは嬉しい。……泣きそう。
冨和さんと連絡先を交換し合って、残りのお弁当を食べるのであった。
今日もよく晴れているなぁ。陽差しは温かく、風は涼しく。とても爽やかな気候だけれど、それに比べて俺の心はモヤモヤしている。天気で表すなら曇りだろうか。ここから豪雨へと向かうのか、それとも快晴へと転じるのかは全く予想が付かない。
学校に到着して1年3組の教室に行くと、大曲さんや岡庭さんの姿はなかった。そのことに寂しさと安堵の気持ちが同時に心の中に広がっていった。ただ、前川がいるので安心の方が僅かに強かった。
「おはよう、前川」
「おはよう、真宮。……どうだ、例のことについては」
「……今日、直接顔を見て謝りたいと思って。だから、昨日は大曲さんに電話やメッセージは一切していない」
「そうか。今のところ、例のことが噂として広まってはないようだ」
「それなら良かったよ」
どうやら、あの男子生徒も今のところは大曲さんの忠告を守っているようだ。
「おっ、大曲と岡庭が来たぞ。おはよう、大曲、岡庭」
一気に緊張するけれど、謝ると決めたんだ。ちゃんと2人のことを見ないと。
ゆっくりと振り返ると、そこにはいつも通り優しげな笑顔を浮かべながら俺達のことを見る岡庭さんと、ムッとした様子で視線を逸らす大曲さんがいた。
「おはよう、前川君。真宮君もおはよう」
「おはよう、岡庭さん、大曲さん」
どんな状況でも、挨拶はしっかりとすべきだと思って。それさえできなければ、謝る資格はないと思う。
すると、大曲さんは鋭い目つきで俺を見てきて、
「あたしに一切話しかけないで、真宮君。関わりたくもないから」
俺にそう言うと、昨日以上に怒った様子で自分の席に座った。
今の言葉で寒気を感じ、全身が震えた。きっと、昨日の放課後に告白した男子生徒よりも、圧倒的に強い怒りを抱いているのだろう。
「優那ちゃん、真宮君に何を言っているの」
「いいんだよ、岡庭さん。大曲さんがそういうことを言う原因は俺にあるんだから。……話しかけてごめんね、大曲さん」
そうは言ったけれど、昨日のことについては、大曲さんに必ず謝るつもりでいる。
自分の席に座ると、さすがにため息が出てしまう。実際に泣きたくはなかったので、心の中で泣いた。号泣である。「関わりたくない」とか「話しかけないで」というのは、今の俺にとっては心を抉られる指折りの言葉だった。
何だか、大曲さんと恋人として付き合うのが、夢のまた夢のまた夢くらいになってしまったな。
とりあえず、まずは機会を伺って昨日のことについて謝ろう。告白はそれからだ。それはとっても遠い未来の話かもしれないけれど。
沈んだ気持ちのまま、午前中の授業を受けた。
初めての科目が多くて、その科目は担当する先生の自己紹介とか雑談がメインだった。好きなことや学生時代の思い出を楽しそうに語る先生がとても羨ましく思えて。
授業中、隣に座っている大曲さんを見ないように心がけた。ただ、彼女のため息を聞く度にどんな様子なのか気になって仕方なかった。
午前中の授業がようやく終わって、昼休みに。
昨日は友達と一緒にお弁当を食べたけれど、今日はその気にはならないな。教室にいると大曲さんに悪い気がして。
「なあ、真宮。今日は僕と一緒に1組の教室に行って昼ご飯を食べないか? 僕の恋人のことも紹介したいし」
「ああ、分かった」
1組の教室と言われた瞬間、少し心が軽くなった。
俺はお弁当を持って、前川と一緒に1組の教室へと向かう。
「前川、ありがとう。教室から連れ出してくれて」
「気にするな。奈々子のことを紹介したかったのは本当なんだし。それに、昼休みくらいは大曲と物理的にも距離を取った方がいいと思うから。お互いのためにも」
「……ありがとう。あと、すまないな。冨和さんと2人きりのところを邪魔する感じになって」
「いいって。奈々子とは中学のときから数え切れないくらいに2人きりで食べたし、奈々子も高校でできた友達がどんな人なのか気になっているみたいだから」
「そう言ってくれると、少し気持ちが軽くなるよ」
あと、冨和さんがどんな人なのか気になってきた。前川はふわふわしている女の子だと言っていたけれど。
1年1組の教室に到着すると、
「あっ、悠斗君!」
おーい、とウェーブのかかった桃色の髪の女子生徒が、柔らかい笑みを浮かべてこちらに向かって手を振ってくる。
「彼女が恋人の冨和さんかな」
「ああ、そうだ。素敵な女の子だろう?」
「そうだね。……ふんわりしているね」
本当にふんわりしていて感動すら覚える。あと、今の大曲さんとは対極の存在と言えそうだ。
俺は前川について行く形で冨和さんの席へと向かう。
「紹介するよ、奈々子。彼が高校で初めてできた友人の真宮颯介。それで、真宮。彼女が僕の恋人の冨和奈々子」
「初めまして、真宮颯介です。よろしく」
「初めまして、冨和奈々子です。悠斗君がお世話になっています。よろしくね」
「こちらこそ」
こうして近くで見てみると、本当に冨和さんは柔らかい雰囲気を醸し出していて、「ふわふわ」という言葉が似合う女の子だなと思う。
「さっ、真宮君。3人で一緒にお昼ご飯を食べようか」
「ああ」
俺は前川や冨和さんと一緒にお弁当を食べ始める。
今日は姉ちゃんが俺を元気づけるために、早めに起きて玉子焼きを作ったそうで。見た目が普通の玉子焼きよりも赤っぽいのが気になるけれど、さっそく食べてみよう。
「……うん、美味しい」
結構甘く、ふんわりとしていて美味しい。大曲さんとの距離が更にできてしまったけれど、ちょっと元気になったよ。姉ちゃんは料理があまり得意じゃないけれど、玉子焼きはとっても上手なんだよな。
「ふふっ、玉子焼きを食べてしんみりするなんて。真宮君って面白いね」
「昨日から色々とあって、普段よりも美味しく感じられるんだ。この玉子焼きも大学生の姉が俺を元気づけるために作ってくれて」
「そうなんだ。優しいお姉さんなんだね。そういえば、私も悠斗君にはこれまでにたくさん玉子焼きを作ったなぁ」
「僕も玉子焼きは好きだからね。今はとっても上手になったけれど、最初に作ってくれたときは黒くて固かったもんな」
「うんうん、そうだった」
元々は料理が得意じゃなかったのかな。黒くて固い玉子焼きを食べさせるなんて相当な気がするけれど、当時の彼女にとってはそれが精一杯だったのだろう。そういうことを楽しく話せるなんて、理想の関係じゃないだろうか。
「何だか、2人は出会ったときから楽しく話をしていたんだろうなって思うよ」
昨日以上に大曲さんとの距離ができてしまったのに、前川と冨和さんのような関係になれるといいなと考えてしまう。
「中学に入学したときに悠斗君と出会ったけれど、最初はそんなに話さなかったよね」
「そうだね。奈々子とたくさん話すようになったのは、校外学習の班が一緒になったのがきっかけだったかな」
「そうだと思う。そのときから悠斗君といっぱい話すようになって。悠斗君から告白されて付き合うようになったんだよね。それで、今に至ります」
そう言うと、冨和さんは幸せいっぱいと言わんばかりの笑みを浮かべる。それにつられてなのか、前川もいつもよりも柔らかな笑顔になって。そんな2人を見ているとほっこりとした気分に。
「ちなみに、今まで2人って喧嘩とかすれ違いとかはあったの?」
こんなにも仲のいいなんだ。喧嘩とかがあったときのいい解決法や考え方が見つかるかもしれない。
「小さい喧嘩は何度もあるけれど、結構なことだと付き合い始めて間もない頃にあったな。サッカーの大会が近いから、部活の方ばかり集中しちゃって。それで奈々子と一緒にいる時間がかなり減って、深い溝ができた感じがした」
「あったね。ただ、あのときは素直に気持ちを言葉にして伝えられなかったのも原因だったと思うな。大会が終わってすぐに、それまで溜めていた想いをぶつけたのは昨日のことのように覚えてる。でも、そのおかげでスッキリできて、悠斗君がそれまで以上に近く感じて。そのことがあってからは、別れようって考える出来事は一度もないかな」
前川と冨和さんに、かなり重大な事件があったとは。
「あれが、僕らが付き合い始めてからの最大の事件だったね。あの出来事を通して、想いを言葉にすることってとても大切だと思ったよ」
「言葉にしないと、本当の気持ちが相手にしっかりと伝わらないこともあるもんね」
今の冨和さんの言葉を聞いて、俺は今朝の大曲さんから言われたことを思い出した。俺に関わりたくないというのが、今の大曲さんの本心なのだろう。
「真宮。いつになってもいいから、想いを言葉にして伝えた方がいいと思うぞ」
「えっ、もしかして、真宮君には好きな人がいるの?」
「ああ、そうだ。奈々子も応援してくれると嬉しい。ただ、その女の子とは色々とあったから、今は厳しい感じだけれど」
「そうなんだね。恋が実るよう応援しているよ! 私で良ければ相談に乗るから。女の子として何かアドバイスができるかもしれないし」
「ありがとう、冨和さん。今はその気持ちが何よりも嬉しいよ」
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