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特別編-オータムホリデイズ-
プロローグ『秋の夜長』
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特別編-オータムホリデイズ-
9月16日、金曜日。
午後6時半。今日は30分ほど残業をして、今週の業務は無事に終わった。
『今、会社を出たところ。7時半くらいに家に着くよ』
『分かりました! 夕ご飯を作って待っていますね』
美来からすぐにそんな返信が来た。家に帰ったら夕食をすぐに食べることができるなんて……本当に有り難いことだ。
昨日、美来は天羽女子高校声楽部のメンバーとして、全日本音楽コンクール声楽部門の東京予選に出場した。そんな美来達のことを応援するために、僕は有休を取って有紗さんと一緒に会場へと足を運んだ。
心地よい声を響かせる出場達の中、美来は堂々と歌唱して見事に予選を通過し、来月開催される本選に出場する切符を掴んだ。クラスメイトで親友の乃愛ちゃんと、部長の花音ちゃん本選に進んだので、本選も有紗さんと一緒に観覧する予定だ。
そうだ、予選も突破して、明日から3連休だし……美来に何かお祝いをしたり、ご褒美をあげたりしたいな。
「どうしたの、智也君。さっきからスマートフォンを見てずっと笑っていて」
「……美来からすぐに返信が来たので、幸せに浸っていたところです」
「ふふっ、なるほどね。今日は30分ぐらいの残業で済んで良かったよね」
「そうですね。早く美来に会いたいですよ」
残業なしが普通であるべきだけれど。
今、有紗さんと一緒に、最寄り駅に向かって歩いている。歩きスマホをしていたら危ないな。
「今夜は美来ちゃんに甘えさせてあげるの?」
「そうですね。週末ですし、昨日、コンクールの予選を通過しましたからね」
「ふふっ、そっか。あたしも昨日の美来ちゃん達の歌を聴いたら、何だか歌いたくなっちゃって。だから、明日は大学時代の友達と買い物して、カラオケに行くつもりだよ」
「そうですか、楽しんできてください」
どうやら、美来達の歌声は有紗さんをいい意味で刺激したようだ。ただ、あの歌声を聴いたら歌いたい気持ちが芽生えてくるのも頷ける。
「日曜日は映画に行くのを忘れないでよ。チケットは取れた?」
「はい。昼休みに3人分のチケットを予約したので」
僕達が観に行く『あなたの名は。』という映画は記録的な大ヒット作品であり、日曜日のお昼の上映回で観ようと思っているので、早めにチケットを予約しておいた。
ちなみに、その作品……羽賀がとても気に入っているそうで、公開してから1ヶ月も経っていないのに3回観に行ったらしい。彼にこの3連休の間に観に行くと伝えたら、ネタバレのない程度で力説された。
「日曜日は映画を観て、駅の周りを散策して……そのまま家に泊まるんですよね」
「うん、お世話になるわ」
美来と付き合い始めてからも、頻度は減ったものの以前と変わらずに有紗さんと3人で休日を過ごすこともある。
日曜日から月曜日にかけては有紗さんがいるから、美来を存分に甘えさせることができるのは明日の夜までかな。有紗さんの前なら美来は甘えてくるかもしれないけれど。
「そういえば、もうこの時期になると夜は涼しくなるのね」
「9月も半ばですからねぇ。朝晩は大分爽やかな気候になりましたよね」
日中は暑く感じるけれど、陽が沈むも涼しく感じられる日が多くなってきた。これからは秋も深まっていき、ひんやりとした夜になっていくのだろう。
「明るい間に仕事を終わらせると気分がいいんだけど、この時期だと定時で帰ったとしても陽が沈んでいるよね。秋の夜長ってこういうことを言うのかな」
「……間違っていないとは思います」
あと数日で秋分の日になって、陽が沈んでいる時間の方が長くなり、まさに秋の夜長。今日みたいに少しでも残業をすると、すっかりと暗くなってしまう。
「有紗さんの気持ちも分かります。ただ、こういう時期で日が明るいうちにやるべきことが終わると気分はいいですよね」
「そうだね。……定時までまだ時間があるからって、次の日にやっても十分に間に合う仕事を回されなければね。そして、雪崩のごとく仕事が私を襲ってくる……」
「あぁ……」
有紗さん、乾いた声で笑っているよ。
そういえば、有紗さんの隣で仕事をしていたとき、たまにそんなこともあったな。幸いなことに、SKTTに転職してからは、今日のように多少の残業がたまにあるくらい。
「この3連休でリラックスしましょう、有紗さん」
「そうね。明日から3連休だし、来週は秋分の日で木曜日がお休みだから3日出勤すればいいし、そう思ったら何だか元気が出てきた!」
「それは良かったです」
さっきとは打って変わって嬉しそうな笑顔を浮かべる有紗さん。週に2日も祝日でお休みだと分かると元気が出るよね。
そんなことを話していると、最寄り駅の改札口が見えてきた。美来と一緒に引っ越してからは反対側の電車に乗るので有紗さんとはここでお別れ。
「じゃあ、今週もお疲れ様でした、有紗さん」
「うん、お疲れ様。日曜日に会おうね」
「ええ」
僕は改札を通ったところで有紗さんと別れ、僕は1人で美来の待つ自宅へと帰ることに。
今日は金曜日だからなのか、それともちょっと時間が遅いからなのか……普段よりも電車の中にいる人の数が少ない気がする。電車の中を見渡してみると、真夏に比べて長袖の服を着る人や、僕みたいにベストを着ている人が多くなった。こういうところからも、秋になっているんだなぁと実感している。
「そうだ、金曜日か……」
一人暮らしをしているときは毎週のささやかな楽しみとして、金曜日の仕事帰りは家の近くのコンビニでスイーツを買っていたな。そろそろ秋の期間限定スイーツが発売される時期だし、帰りに寄ってみることにしよう。
「あの人、優しそうな感じがするね」
「でも、右手に指輪しているから恋人がいそう……」
僕のことをチラチラと見ながら小声で話す若い女性達。大学生なのかな。意外と、周りの人の話し声って聞こえることが多い。あと、美来と再会してから、不思議と女性から見られることが多くなったような気がする。
好きな音楽を聴きながら、最寄り駅の桜花駅までの穏やかな時間を過ごす。家にいるときはもちろんだけれど、それ以外なら一週間の中で一番好きな時間だ。
桜花駅に到着して、途中のコンビニで秋冬限定のスイートポテトを買う。お菓子からも秋を感じられるようになってきたな。
美来へ事前に言っていたように、午後7時半過ぎに自宅に帰ることができた。
「ただいま~」
家の中に入ると食欲をそそるいい匂いが。
「智也さん、おかえりなさい!」
そんな美来の声が聞こえると、メイド服を着た美来が嬉しそうに僕のところへと駆け寄ってきてぎゅっと抱きしめてくる。美来の温もりと甘い匂いを感じることができて、幸せな気分に浸るのであった。
9月16日、金曜日。
午後6時半。今日は30分ほど残業をして、今週の業務は無事に終わった。
『今、会社を出たところ。7時半くらいに家に着くよ』
『分かりました! 夕ご飯を作って待っていますね』
美来からすぐにそんな返信が来た。家に帰ったら夕食をすぐに食べることができるなんて……本当に有り難いことだ。
昨日、美来は天羽女子高校声楽部のメンバーとして、全日本音楽コンクール声楽部門の東京予選に出場した。そんな美来達のことを応援するために、僕は有休を取って有紗さんと一緒に会場へと足を運んだ。
心地よい声を響かせる出場達の中、美来は堂々と歌唱して見事に予選を通過し、来月開催される本選に出場する切符を掴んだ。クラスメイトで親友の乃愛ちゃんと、部長の花音ちゃん本選に進んだので、本選も有紗さんと一緒に観覧する予定だ。
そうだ、予選も突破して、明日から3連休だし……美来に何かお祝いをしたり、ご褒美をあげたりしたいな。
「どうしたの、智也君。さっきからスマートフォンを見てずっと笑っていて」
「……美来からすぐに返信が来たので、幸せに浸っていたところです」
「ふふっ、なるほどね。今日は30分ぐらいの残業で済んで良かったよね」
「そうですね。早く美来に会いたいですよ」
残業なしが普通であるべきだけれど。
今、有紗さんと一緒に、最寄り駅に向かって歩いている。歩きスマホをしていたら危ないな。
「今夜は美来ちゃんに甘えさせてあげるの?」
「そうですね。週末ですし、昨日、コンクールの予選を通過しましたからね」
「ふふっ、そっか。あたしも昨日の美来ちゃん達の歌を聴いたら、何だか歌いたくなっちゃって。だから、明日は大学時代の友達と買い物して、カラオケに行くつもりだよ」
「そうですか、楽しんできてください」
どうやら、美来達の歌声は有紗さんをいい意味で刺激したようだ。ただ、あの歌声を聴いたら歌いたい気持ちが芽生えてくるのも頷ける。
「日曜日は映画に行くのを忘れないでよ。チケットは取れた?」
「はい。昼休みに3人分のチケットを予約したので」
僕達が観に行く『あなたの名は。』という映画は記録的な大ヒット作品であり、日曜日のお昼の上映回で観ようと思っているので、早めにチケットを予約しておいた。
ちなみに、その作品……羽賀がとても気に入っているそうで、公開してから1ヶ月も経っていないのに3回観に行ったらしい。彼にこの3連休の間に観に行くと伝えたら、ネタバレのない程度で力説された。
「日曜日は映画を観て、駅の周りを散策して……そのまま家に泊まるんですよね」
「うん、お世話になるわ」
美来と付き合い始めてからも、頻度は減ったものの以前と変わらずに有紗さんと3人で休日を過ごすこともある。
日曜日から月曜日にかけては有紗さんがいるから、美来を存分に甘えさせることができるのは明日の夜までかな。有紗さんの前なら美来は甘えてくるかもしれないけれど。
「そういえば、もうこの時期になると夜は涼しくなるのね」
「9月も半ばですからねぇ。朝晩は大分爽やかな気候になりましたよね」
日中は暑く感じるけれど、陽が沈むも涼しく感じられる日が多くなってきた。これからは秋も深まっていき、ひんやりとした夜になっていくのだろう。
「明るい間に仕事を終わらせると気分がいいんだけど、この時期だと定時で帰ったとしても陽が沈んでいるよね。秋の夜長ってこういうことを言うのかな」
「……間違っていないとは思います」
あと数日で秋分の日になって、陽が沈んでいる時間の方が長くなり、まさに秋の夜長。今日みたいに少しでも残業をすると、すっかりと暗くなってしまう。
「有紗さんの気持ちも分かります。ただ、こういう時期で日が明るいうちにやるべきことが終わると気分はいいですよね」
「そうだね。……定時までまだ時間があるからって、次の日にやっても十分に間に合う仕事を回されなければね。そして、雪崩のごとく仕事が私を襲ってくる……」
「あぁ……」
有紗さん、乾いた声で笑っているよ。
そういえば、有紗さんの隣で仕事をしていたとき、たまにそんなこともあったな。幸いなことに、SKTTに転職してからは、今日のように多少の残業がたまにあるくらい。
「この3連休でリラックスしましょう、有紗さん」
「そうね。明日から3連休だし、来週は秋分の日で木曜日がお休みだから3日出勤すればいいし、そう思ったら何だか元気が出てきた!」
「それは良かったです」
さっきとは打って変わって嬉しそうな笑顔を浮かべる有紗さん。週に2日も祝日でお休みだと分かると元気が出るよね。
そんなことを話していると、最寄り駅の改札口が見えてきた。美来と一緒に引っ越してからは反対側の電車に乗るので有紗さんとはここでお別れ。
「じゃあ、今週もお疲れ様でした、有紗さん」
「うん、お疲れ様。日曜日に会おうね」
「ええ」
僕は改札を通ったところで有紗さんと別れ、僕は1人で美来の待つ自宅へと帰ることに。
今日は金曜日だからなのか、それともちょっと時間が遅いからなのか……普段よりも電車の中にいる人の数が少ない気がする。電車の中を見渡してみると、真夏に比べて長袖の服を着る人や、僕みたいにベストを着ている人が多くなった。こういうところからも、秋になっているんだなぁと実感している。
「そうだ、金曜日か……」
一人暮らしをしているときは毎週のささやかな楽しみとして、金曜日の仕事帰りは家の近くのコンビニでスイーツを買っていたな。そろそろ秋の期間限定スイーツが発売される時期だし、帰りに寄ってみることにしよう。
「あの人、優しそうな感じがするね」
「でも、右手に指輪しているから恋人がいそう……」
僕のことをチラチラと見ながら小声で話す若い女性達。大学生なのかな。意外と、周りの人の話し声って聞こえることが多い。あと、美来と再会してから、不思議と女性から見られることが多くなったような気がする。
好きな音楽を聴きながら、最寄り駅の桜花駅までの穏やかな時間を過ごす。家にいるときはもちろんだけれど、それ以外なら一週間の中で一番好きな時間だ。
桜花駅に到着して、途中のコンビニで秋冬限定のスイートポテトを買う。お菓子からも秋を感じられるようになってきたな。
美来へ事前に言っていたように、午後7時半過ぎに自宅に帰ることができた。
「ただいま~」
家の中に入ると食欲をそそるいい匂いが。
「智也さん、おかえりなさい!」
そんな美来の声が聞こえると、メイド服を着た美来が嬉しそうに僕のところへと駆け寄ってきてぎゅっと抱きしめてくる。美来の温もりと甘い匂いを感じることができて、幸せな気分に浸るのであった。
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