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特別編-オータムホリデイズ-
第10話『Kissから始まる。』
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9月19日、月曜日。
ゆっくりと目を開けると、部屋の中は薄明るくなっていた。昨日の夜にビールを呑んだこともあってか、ぐっすりと眠ることができたなぁ。
「んっ……」
「うん……」
美来と有紗さんの寝息がとても可愛らしい。ゆっくりと体を起こして美来と有紗さんのことを見てみると、2人は寄り添ってぐっすりと眠っていた。
そういえば、このダブルベッドに3人で寝ることも慣れてきたな。さすがに、美来と付き合うことになったから、以前とは違って美来を真ん中にしているけれど。
部屋の時計を確認すると、午前7時過ぎか。もし、今日が平日だったら急いで朝の仕度をして家を出ないと会社に遅刻する時間だ。
「コーヒーでも飲みながら、朝ご飯の準備でもするか……」
平日の家事は美来に頼りがちになってしまうので、今日のような休日を中心に僕も家事をしっかりとやっていこう。1人暮らしをするまでは料理も簡単なものしかできなかったので、1人暮らしを経験して良かったなと思う。料理はもちろんのこと、一通りの家事ができるようになったから。
2人のことを起こさないように、寝間着から部屋着に静かに着替えたときだった。
「智也さん……」
「智也君……」
「起こしちゃいまし……うん?」
ベッドの方に振り返ると、美来と有紗さんが激しく抱きしめ合っていた。きっと、2人は夢の中で僕と抱きしめ合っているのだろう。
「智也さん、大好きです……」
「智也君、今でも好き……」
そんな寝言が聞こえた次の瞬間、美来と有紗さんは熱いキスを交わし始めた。しかも、舌を絡ませるほどに。きっと、2人は夢の中で僕とキスをしているのだろう。美来はまだしも、有紗さんは……でも、夢だからいいのかな。
「智也、さん……」
「気持ちいいよ、智也君……」
相手は違うけれど実際にキスをしているので、きっと物凄い夢を見ているのだと思う。そんな2人を止める必要はないか。
それにしても、漫画やアニメで女性同士のキスを見たことはあるけど、生で見るのは初めてだ。可愛らしい美来と有紗さんということもあってか、女性同士にキスはなかなか美しいものだな。
美来と有紗さんを起こさないようにそっと寝室から出て、僕は朝食の準備を始める。たまにコーヒーを飲みながら。こうして1人の時間を過ごしていると、アパートで1人暮らしをしていたときを思い出すな。
『きゃああっ!』
寝室の方から美来と有紗さんのそんな叫び声が聞こえてきた。きっと、目を覚まして激しく口づけを交わしていたことに気付いたのだろう。ここは敢えて、2人のところには行かないことにしよう。
鮭も焼けたところだし、ちょうどいいタイミングで2人が起きてくれたな。
――ガチャッ。
リビングの扉が開く音が聞こえたので、そっちの方を向いてみると寝間着姿の美来と有紗さんが立っていた。2人とも焦っている様子だけれど。
「ど、どうしましょう! 智也さん!」
「目が覚めたら、あたしたちの体……入れ替わっているの!」
「ええっ!」
美来と有紗さんの体が入れ替わっているだって?
確かに、有紗さんの声で「智也さん」と言われたし、美来の声だけど口調は有紗さんだ。入れ替わったにしては話し方がぎこちない気がするけれど、突然のことで2人は戸惑っているのかもしれない。
「しかし、いつ入れ替わったのか……」
「昨日、寝る前までは元の体……だったよね。み、美来ちゃん」
「そ、そうですね! 有紗さん!」
「……なるほど。でも、今日中に戻らなかったら、明日から大変なことになってしまいますね。美来は有紗さんとして仕事をしなければいけないですし、有紗さんは美来として授業を受けて、部活にも参加した方がいいですから」
「そ、そうだね。智也、くん……」
「智也さんの言う通りかと……」
美来と有紗さんは俯いてしまう。昨日のお昼の冗談話が本当になってしまったのでショックを受けているのかもしれないな。しかも、このまま戻らなかったら、明日からは慣れない生活を送り始めなければいけないし。
「美来の方は僕がサポートするからいいとして、有紗さんのためにも、乃愛ちゃんや亜依ちゃんには連絡した方がいいかもしれないですね」
「その必要はない……よ!」
「えっ、どうしてですか、美来……じゃなくて有紗さん」
「きょ、今日中に戻れるって信じてるから。ね? み、美来ちゃん」
「うんうん」
有紗さん……の体に入っている美来は大げさに頷き、僕に笑顔を見せてくる。
やっぱり、入れ替わったにしては2人の様子がおかしい気がするな。まるで、入れ替わりなんてことは起こっておらず、お互いの話し方を演技しているかのようだ。
「あぁ……」
いや……もしかしたら、それが真実かもしれないな。口調はお互いの真似をしているようだけれど、目つきは普段のままだ。
美来と有紗さんがどうしてこんなことをするのか、おおよその見当はついているけれど。なるべく、僕が指摘する前に美来や有紗さんから話してほしいところ。
こうなったら、素の2人を引き出すためにあのことを言うか。
「美来、有紗さん。ごめんなさい。2人に隠していたことがあって。実は……僕が起きてすぐに、2人が寝ぼけてキスする姿を見てしまったんですよね」
『えええっ!』
僕がそう言うと、2人は再び叫んで、彼女達の顔が一瞬にして真っ赤になった。
「ただ、口づけをする前……美来の声で『智也さん』と言っていて、有紗さんの声で『智也君』と寝言を言っていました。ですから、その時点では2人は入れ替わっていなかったことになります。もしかしたら、2人がキスしたときに入れ替わったのかもしれませんよ。ですから、もう一度口づけをすれば元に戻るのでは?」
おそらく、僕が起きてすぐに始まったキスはずっと続いていたんだ。そして、さっきの2人の叫び声は、入れ替わったことではなくキスしたことに驚いたことが原因だと思う。
「キスを試してみる価値はあるんじゃないかと思います。きっと、僕がいては恥ずかしいでしょうから一旦、寝室に行きますね。終わったら呼びに来てください」
僕は1人でリビングから出て寝室へと向かう。
ベッドに腰を下ろすと、美来と有紗さんの甘い匂いがほんのりと感じられる。
「……昨日の映画の影響だろうな」
入れ替わりが重要な要素だったし。お昼ご飯のときに、もし入れ替わったらどうなるかって話をしたので、僕のことを驚かせたかったのだろう。……驚いちゃったけれど。
「あの……」
美来の声が聞こえたので扉の方を見てみると、そこには2人が申し訳なさそうな様子で立っていた。
「……智也さん、ごめんなさい。私達、入れ替わっていませんでした」
「智也君のことを驚かせたくて。それで、昨日……お風呂に入っているときに美来ちゃんと話したの。嘘をついてごめんなさい」
有紗さんがそう言うと、2人は僕に向かって深く頭を下げた。本当のことを話してくれれば謝る必要なんて全くないんだけど、2人にとっては、僕に謝りたい気持ちでいっぱいなんだと思う。
「……僕は全く怒っていませんよ。美来や有紗さんから話してくれて嬉しいです。あと、見事に驚かされました。何にせよ、2人が入れ替わっていなくて良かったです」
美来と有紗さんの嘘は途中から見抜いていたけれど、本人達から入れ替わっていなかったと言ってくれるとほっとする。頭を優しく撫でると、2人はようやく笑顔になり始める。
「さあ、朝ご飯もできていますから、2人とも着替えてください」
入れ替わったと言われたときは波乱の連休最終日になるかと思ったけれど、どうやら平和な休日になりそうだ。そのことにほっとしつつ、朝食の配膳をするのであった。
ゆっくりと目を開けると、部屋の中は薄明るくなっていた。昨日の夜にビールを呑んだこともあってか、ぐっすりと眠ることができたなぁ。
「んっ……」
「うん……」
美来と有紗さんの寝息がとても可愛らしい。ゆっくりと体を起こして美来と有紗さんのことを見てみると、2人は寄り添ってぐっすりと眠っていた。
そういえば、このダブルベッドに3人で寝ることも慣れてきたな。さすがに、美来と付き合うことになったから、以前とは違って美来を真ん中にしているけれど。
部屋の時計を確認すると、午前7時過ぎか。もし、今日が平日だったら急いで朝の仕度をして家を出ないと会社に遅刻する時間だ。
「コーヒーでも飲みながら、朝ご飯の準備でもするか……」
平日の家事は美来に頼りがちになってしまうので、今日のような休日を中心に僕も家事をしっかりとやっていこう。1人暮らしをするまでは料理も簡単なものしかできなかったので、1人暮らしを経験して良かったなと思う。料理はもちろんのこと、一通りの家事ができるようになったから。
2人のことを起こさないように、寝間着から部屋着に静かに着替えたときだった。
「智也さん……」
「智也君……」
「起こしちゃいまし……うん?」
ベッドの方に振り返ると、美来と有紗さんが激しく抱きしめ合っていた。きっと、2人は夢の中で僕と抱きしめ合っているのだろう。
「智也さん、大好きです……」
「智也君、今でも好き……」
そんな寝言が聞こえた次の瞬間、美来と有紗さんは熱いキスを交わし始めた。しかも、舌を絡ませるほどに。きっと、2人は夢の中で僕とキスをしているのだろう。美来はまだしも、有紗さんは……でも、夢だからいいのかな。
「智也、さん……」
「気持ちいいよ、智也君……」
相手は違うけれど実際にキスをしているので、きっと物凄い夢を見ているのだと思う。そんな2人を止める必要はないか。
それにしても、漫画やアニメで女性同士のキスを見たことはあるけど、生で見るのは初めてだ。可愛らしい美来と有紗さんということもあってか、女性同士にキスはなかなか美しいものだな。
美来と有紗さんを起こさないようにそっと寝室から出て、僕は朝食の準備を始める。たまにコーヒーを飲みながら。こうして1人の時間を過ごしていると、アパートで1人暮らしをしていたときを思い出すな。
『きゃああっ!』
寝室の方から美来と有紗さんのそんな叫び声が聞こえてきた。きっと、目を覚まして激しく口づけを交わしていたことに気付いたのだろう。ここは敢えて、2人のところには行かないことにしよう。
鮭も焼けたところだし、ちょうどいいタイミングで2人が起きてくれたな。
――ガチャッ。
リビングの扉が開く音が聞こえたので、そっちの方を向いてみると寝間着姿の美来と有紗さんが立っていた。2人とも焦っている様子だけれど。
「ど、どうしましょう! 智也さん!」
「目が覚めたら、あたしたちの体……入れ替わっているの!」
「ええっ!」
美来と有紗さんの体が入れ替わっているだって?
確かに、有紗さんの声で「智也さん」と言われたし、美来の声だけど口調は有紗さんだ。入れ替わったにしては話し方がぎこちない気がするけれど、突然のことで2人は戸惑っているのかもしれない。
「しかし、いつ入れ替わったのか……」
「昨日、寝る前までは元の体……だったよね。み、美来ちゃん」
「そ、そうですね! 有紗さん!」
「……なるほど。でも、今日中に戻らなかったら、明日から大変なことになってしまいますね。美来は有紗さんとして仕事をしなければいけないですし、有紗さんは美来として授業を受けて、部活にも参加した方がいいですから」
「そ、そうだね。智也、くん……」
「智也さんの言う通りかと……」
美来と有紗さんは俯いてしまう。昨日のお昼の冗談話が本当になってしまったのでショックを受けているのかもしれないな。しかも、このまま戻らなかったら、明日からは慣れない生活を送り始めなければいけないし。
「美来の方は僕がサポートするからいいとして、有紗さんのためにも、乃愛ちゃんや亜依ちゃんには連絡した方がいいかもしれないですね」
「その必要はない……よ!」
「えっ、どうしてですか、美来……じゃなくて有紗さん」
「きょ、今日中に戻れるって信じてるから。ね? み、美来ちゃん」
「うんうん」
有紗さん……の体に入っている美来は大げさに頷き、僕に笑顔を見せてくる。
やっぱり、入れ替わったにしては2人の様子がおかしい気がするな。まるで、入れ替わりなんてことは起こっておらず、お互いの話し方を演技しているかのようだ。
「あぁ……」
いや……もしかしたら、それが真実かもしれないな。口調はお互いの真似をしているようだけれど、目つきは普段のままだ。
美来と有紗さんがどうしてこんなことをするのか、おおよその見当はついているけれど。なるべく、僕が指摘する前に美来や有紗さんから話してほしいところ。
こうなったら、素の2人を引き出すためにあのことを言うか。
「美来、有紗さん。ごめんなさい。2人に隠していたことがあって。実は……僕が起きてすぐに、2人が寝ぼけてキスする姿を見てしまったんですよね」
『えええっ!』
僕がそう言うと、2人は再び叫んで、彼女達の顔が一瞬にして真っ赤になった。
「ただ、口づけをする前……美来の声で『智也さん』と言っていて、有紗さんの声で『智也君』と寝言を言っていました。ですから、その時点では2人は入れ替わっていなかったことになります。もしかしたら、2人がキスしたときに入れ替わったのかもしれませんよ。ですから、もう一度口づけをすれば元に戻るのでは?」
おそらく、僕が起きてすぐに始まったキスはずっと続いていたんだ。そして、さっきの2人の叫び声は、入れ替わったことではなくキスしたことに驚いたことが原因だと思う。
「キスを試してみる価値はあるんじゃないかと思います。きっと、僕がいては恥ずかしいでしょうから一旦、寝室に行きますね。終わったら呼びに来てください」
僕は1人でリビングから出て寝室へと向かう。
ベッドに腰を下ろすと、美来と有紗さんの甘い匂いがほんのりと感じられる。
「……昨日の映画の影響だろうな」
入れ替わりが重要な要素だったし。お昼ご飯のときに、もし入れ替わったらどうなるかって話をしたので、僕のことを驚かせたかったのだろう。……驚いちゃったけれど。
「あの……」
美来の声が聞こえたので扉の方を見てみると、そこには2人が申し訳なさそうな様子で立っていた。
「……智也さん、ごめんなさい。私達、入れ替わっていませんでした」
「智也君のことを驚かせたくて。それで、昨日……お風呂に入っているときに美来ちゃんと話したの。嘘をついてごめんなさい」
有紗さんがそう言うと、2人は僕に向かって深く頭を下げた。本当のことを話してくれれば謝る必要なんて全くないんだけど、2人にとっては、僕に謝りたい気持ちでいっぱいなんだと思う。
「……僕は全く怒っていませんよ。美来や有紗さんから話してくれて嬉しいです。あと、見事に驚かされました。何にせよ、2人が入れ替わっていなくて良かったです」
美来と有紗さんの嘘は途中から見抜いていたけれど、本人達から入れ替わっていなかったと言ってくれるとほっとする。頭を優しく撫でると、2人はようやく笑顔になり始める。
「さあ、朝ご飯もできていますから、2人とも着替えてください」
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