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特別編7
第3話『会場の前で』
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15分ほど満員状態の電車に乗り、俺達は会場の最寄り駅である国際展示ホール駅に到着した。氷織と密着していたとはいえ、電車から降りると結構な解放感がある。
また、コアマ目的の人がとても多いようで、電車に乗っていた大半の人がこの駅で下車した。
ホームに人がたくさんいるため、俺達は人の流れに沿ってエスカレーターに向かって歩き始める。はぐれてしまわないようにしっかりと手を繋いで。
「最寄り駅に着いたな」
「着きましたね! 普段は乗らない満員電車に乗ったので、今の時点でちょっと達成感があります」
「達成感か。分かるなぁ、その気持ち。あの混雑した電車に乗ってきたからな」
「そうですねっ」
と、氷織は弾んだ声で言う。氷織の顔には嬉しそうな笑みが浮かんでいて。達成感があることに共感してもらえたのが嬉しいのかもしれない。
俺達はようやく、改札のある駅構内へと上がれるエスカレーターに乗る。
コアマの開催期間中だからか、エスカレーターの横にある壁にはアニメや漫画、ラノベ、ソシャゲなどのポスターがたくさん貼られている。
「うわあっ、色々なポスターが貼られていますね!」
興奮気味になって氷織はそう言う。目を輝かせてポスターを見るところが可愛らしい。
「そうだな。こういうポスターがいっぱい貼られているのを見ると、この駅に来たんだって感じがするよな」
「そうですね!」
氷織は元気良く返事する。また、大好きな漫画やアニメのポスターが貼られていたので、俺達は周りに気をつけながらスマホで撮影した。
エスカレーターを上がり、改札のある階に到着する。
今は午前7時半過ぎで、コアマが開会する午前10時まではあと2時間半近くある。なので、お手洗いを済ませてから、俺達は駅の改札を出た。朝の時間帯だけど、晴れているのでそれなりに暑い。
コアマの会場となっている東京国際展示ホールはとても大きな建物だ。なので、駅を出るとすぐに目に入る。
「国際展示ホールが見えますね!」
「そうだな! ここには何度も来たことがあるけど、あの逆三角形の建物を見ると毎回凄いなって思うよ」
「そうですね。とても立派な建物ですし。ネット記事やテレビでも見たことがありますし」
「だよな。あと、テレビとかで見たことがあるものを実際に見ると、ちょっとテンション上がってくるよな」
「ですねっ。……初めて一緒に来た記念に、ホールをバックに写真を撮りませんか?」
「おっ、いいな! LIMEで送ってほしい」
「もちろんですっ」
その後、周りにいる人に迷惑がかからないように気をつけながら、俺達は氷織のスマホで東京国際展示ホールをバックにツーショット写真を自撮りした。約束通り、その写真はLIMEで送ってもらった。
俺と一緒に展示ホールの前まで来たからか、氷織はとても楽しそうな笑顔で写っている。今日のデートはこういう笑顔をたくさん見られるように頑張ろう。
その後、俺達はコアマのスタッフさん達の指示に従って、待機列の最後尾に向かう。
既に会場前まで来ている参加者は多い。なので、最後尾に辿り着いても展示ホールまでなかなかの距離がある。俺達はそんな最後尾に隣同士で並んだ。
「コアマが始まるまではここで待つことになりそうですね」
「そうだな。今は……7時40分か。開会まで2時間以上あるな。気長に待とう」
「そうですね」
まあ、氷織と一緒なら2時間以上の待ち時間も楽しく過ごせるだろう。それに、音楽プレイヤーやラノベなど楽しめるものも持ってきたし。
氷織は周りをキョロキョロと見ている。
「どうした、氷織。周りを見て」
「沙綾さんと恭子さんがいるかなぁ……と思いまして。見つけられませんでしたが」
「滅茶苦茶人がいるもんなぁ。見つけるのは難しそうだ」
「ですね。……この後会う予定ですし、会場の前に着いたとメッセージを送りますね」
「ああ」
その後、連絡用に作った俺、氷織、火村さん、葉月さんのグループトークに、氷織は『明斗さんと私は会場前に着きました』とメッセージを送る。
すると、葉月さんと火村さんから、30分以上前に会場前に到着して、待機列に並んでいるとメッセージが届いた。向こうも無事に会場の前まで到着したか。それが分かってちょっと安心した。
それからは氷織と漫画やアニメの話をしたり、イヤホンをシェアして俺の音楽プレイヤーに入っている音楽を一緒に聴いたりするなど、開会するまでの時間を過ごしていく。時間が経つにつれて暑くなっていくので、水分補給をしたり、うちわで扇いだりと熱中症対策をしながら。
「暑い中待っていますが、明斗さんと一緒なので楽しいです」
「そうだな。あと、こうして外で待っていると、ゴールデンウィークにみんなで東都ドームタウンへ遊びに行ったことを思い出すよ」
「ジェットコースターとか人気のアトラクションでは結構待ちましたね。あのときはお試しで付き合っていた時期ですから、随分と前のことのように感じます」
「そうだな」
東都ドームタウンへ遊びに行ったのは3ヶ月ほど前だ。ただ、あれから俺達は正式に付き合い始めたり、デートやお泊まりをたくさんして恋人としての関係を深めたりと色々なことがあった。当時はお試しで付き合う上のルールもあって口と口のキスもしなかったけど、今はキスはもちろん、肌を重ねることもしているし。だから、氷織の言うように、随分と前のことのように感じる。
思い出話もしながら、引き続き待機列での時間を過ごす。
また、開会の時間まであと少しになった頃、氷織から今日廻る予定のサークルがどんなところかを教えてもらった。全部で5つあり、そのうちの1つは壁サークルと呼ばれる人気サークルとのこと。また、この壁サークルが頒布する新作の同人誌セットを、葉月さんから代理購入を頼まれているのだそうだ。
氷織と一緒に過ごしていたのもあり、あっという間に開会時間である午前10時を迎えた。その瞬間、
『ただいまより、コミックアニメマーケット2日目を開会します』
拡声器を持った女性のスタッフさんによりコアマの開会宣言がなされ、この場にいる多くの参加者達が拍手をする。俺達も拍手。
会場の外だけどかなり盛り上がっている。これも、とても多くの人がいるからこそ作り出せる雰囲気なのだろう。俺も自然と気持ちが上がってくる。
「ついにコアマが始まりましたね!」
氷織は元気良くそう言った。きっと、氷織も俺と同じような気持ちだろう。
「そうだな。2時間以上待ったから、このときを迎えられて嬉しいよ」
「そうですね! 欲しい同人誌を買えたり、沙綾さんから頼まれた同人誌を代理購入できたりするように頑張ります!」
かなり意気込んだ様子でそう言う。お目当ての同人誌を買いたい気持ちが強いのだと窺える。それに、葉月さんから代理購入を頼まれているもんな。
「頑張ろう。俺も何か氷織の役に立てたら嬉しいな」
「ありがとうございます。ただ、既に役に立っていますよ。明斗さんのおかげで、開会を待つのもあっという間でしたから。満員電車も特に嫌だと思いませんでしたし。今朝、電車で会ってからずっと楽しいですよ。ありがとうございます、明斗さん」
氷織は持ち前の優しい笑顔でお礼を言ってくれ、頬にキスしてくれる。今の言葉とキスに胸を打たれる。氷織は本当に優しい恋人だ。
「そう言ってくれて嬉しいよ。俺も氷織のおかげでここまで楽しく過ごせているよ。ありがとう、氷織」
「いえいえ」
氷織はニコッと笑った。この後も、氷織が楽しいと思えるように頑張っていきたい。
俺達の前にはかなり多くの人が並んでいるため、開会宣言がされてから10分近く経ってから動き始める。
「これでようやく会場に入れるな、氷織」
「ですね」
2時間以上待ったし、最寄り駅に到着したときのような達成感を胸に抱く。
「いよいよ動き始めたね。今回も代理購入お願いします。低田君、結衣ちゃん、胡桃ちゃん」
「分かりました、福王寺先生」
「今回も、一冊でも多く買えるように頑張ります!」
「あたしも杏樹先生の分もグッズを買えるように頑張りますね」
「みんなありがとう! よろしくね!」
近くからそういった話し声が聞こえてきた。今の会話からして、教師が生徒達に同人誌やグッズの代理購入を頼んでいるのかな。もしそうなら、親しい関係でいいなって思う。声がした方にチラッと視線を向けると、氷織と同じくらいに綺麗な銀髪の持ち主の女性が、金髪の男子と黒髪の女子、赤紫色の髪の女子に向かって頭を下げているのが見えた。
スタッフさん達の案内に従い、ゆっくりとした速度で前に進み、俺達はコアマの会場である東京国際展示ホールに足を踏み入れた。さあ、氷織と一緒にコアマを楽しむぞ!
また、コアマ目的の人がとても多いようで、電車に乗っていた大半の人がこの駅で下車した。
ホームに人がたくさんいるため、俺達は人の流れに沿ってエスカレーターに向かって歩き始める。はぐれてしまわないようにしっかりと手を繋いで。
「最寄り駅に着いたな」
「着きましたね! 普段は乗らない満員電車に乗ったので、今の時点でちょっと達成感があります」
「達成感か。分かるなぁ、その気持ち。あの混雑した電車に乗ってきたからな」
「そうですねっ」
と、氷織は弾んだ声で言う。氷織の顔には嬉しそうな笑みが浮かんでいて。達成感があることに共感してもらえたのが嬉しいのかもしれない。
俺達はようやく、改札のある駅構内へと上がれるエスカレーターに乗る。
コアマの開催期間中だからか、エスカレーターの横にある壁にはアニメや漫画、ラノベ、ソシャゲなどのポスターがたくさん貼られている。
「うわあっ、色々なポスターが貼られていますね!」
興奮気味になって氷織はそう言う。目を輝かせてポスターを見るところが可愛らしい。
「そうだな。こういうポスターがいっぱい貼られているのを見ると、この駅に来たんだって感じがするよな」
「そうですね!」
氷織は元気良く返事する。また、大好きな漫画やアニメのポスターが貼られていたので、俺達は周りに気をつけながらスマホで撮影した。
エスカレーターを上がり、改札のある階に到着する。
今は午前7時半過ぎで、コアマが開会する午前10時まではあと2時間半近くある。なので、お手洗いを済ませてから、俺達は駅の改札を出た。朝の時間帯だけど、晴れているのでそれなりに暑い。
コアマの会場となっている東京国際展示ホールはとても大きな建物だ。なので、駅を出るとすぐに目に入る。
「国際展示ホールが見えますね!」
「そうだな! ここには何度も来たことがあるけど、あの逆三角形の建物を見ると毎回凄いなって思うよ」
「そうですね。とても立派な建物ですし。ネット記事やテレビでも見たことがありますし」
「だよな。あと、テレビとかで見たことがあるものを実際に見ると、ちょっとテンション上がってくるよな」
「ですねっ。……初めて一緒に来た記念に、ホールをバックに写真を撮りませんか?」
「おっ、いいな! LIMEで送ってほしい」
「もちろんですっ」
その後、周りにいる人に迷惑がかからないように気をつけながら、俺達は氷織のスマホで東京国際展示ホールをバックにツーショット写真を自撮りした。約束通り、その写真はLIMEで送ってもらった。
俺と一緒に展示ホールの前まで来たからか、氷織はとても楽しそうな笑顔で写っている。今日のデートはこういう笑顔をたくさん見られるように頑張ろう。
その後、俺達はコアマのスタッフさん達の指示に従って、待機列の最後尾に向かう。
既に会場前まで来ている参加者は多い。なので、最後尾に辿り着いても展示ホールまでなかなかの距離がある。俺達はそんな最後尾に隣同士で並んだ。
「コアマが始まるまではここで待つことになりそうですね」
「そうだな。今は……7時40分か。開会まで2時間以上あるな。気長に待とう」
「そうですね」
まあ、氷織と一緒なら2時間以上の待ち時間も楽しく過ごせるだろう。それに、音楽プレイヤーやラノベなど楽しめるものも持ってきたし。
氷織は周りをキョロキョロと見ている。
「どうした、氷織。周りを見て」
「沙綾さんと恭子さんがいるかなぁ……と思いまして。見つけられませんでしたが」
「滅茶苦茶人がいるもんなぁ。見つけるのは難しそうだ」
「ですね。……この後会う予定ですし、会場の前に着いたとメッセージを送りますね」
「ああ」
その後、連絡用に作った俺、氷織、火村さん、葉月さんのグループトークに、氷織は『明斗さんと私は会場前に着きました』とメッセージを送る。
すると、葉月さんと火村さんから、30分以上前に会場前に到着して、待機列に並んでいるとメッセージが届いた。向こうも無事に会場の前まで到着したか。それが分かってちょっと安心した。
それからは氷織と漫画やアニメの話をしたり、イヤホンをシェアして俺の音楽プレイヤーに入っている音楽を一緒に聴いたりするなど、開会するまでの時間を過ごしていく。時間が経つにつれて暑くなっていくので、水分補給をしたり、うちわで扇いだりと熱中症対策をしながら。
「暑い中待っていますが、明斗さんと一緒なので楽しいです」
「そうだな。あと、こうして外で待っていると、ゴールデンウィークにみんなで東都ドームタウンへ遊びに行ったことを思い出すよ」
「ジェットコースターとか人気のアトラクションでは結構待ちましたね。あのときはお試しで付き合っていた時期ですから、随分と前のことのように感じます」
「そうだな」
東都ドームタウンへ遊びに行ったのは3ヶ月ほど前だ。ただ、あれから俺達は正式に付き合い始めたり、デートやお泊まりをたくさんして恋人としての関係を深めたりと色々なことがあった。当時はお試しで付き合う上のルールもあって口と口のキスもしなかったけど、今はキスはもちろん、肌を重ねることもしているし。だから、氷織の言うように、随分と前のことのように感じる。
思い出話もしながら、引き続き待機列での時間を過ごす。
また、開会の時間まであと少しになった頃、氷織から今日廻る予定のサークルがどんなところかを教えてもらった。全部で5つあり、そのうちの1つは壁サークルと呼ばれる人気サークルとのこと。また、この壁サークルが頒布する新作の同人誌セットを、葉月さんから代理購入を頼まれているのだそうだ。
氷織と一緒に過ごしていたのもあり、あっという間に開会時間である午前10時を迎えた。その瞬間、
『ただいまより、コミックアニメマーケット2日目を開会します』
拡声器を持った女性のスタッフさんによりコアマの開会宣言がなされ、この場にいる多くの参加者達が拍手をする。俺達も拍手。
会場の外だけどかなり盛り上がっている。これも、とても多くの人がいるからこそ作り出せる雰囲気なのだろう。俺も自然と気持ちが上がってくる。
「ついにコアマが始まりましたね!」
氷織は元気良くそう言った。きっと、氷織も俺と同じような気持ちだろう。
「そうだな。2時間以上待ったから、このときを迎えられて嬉しいよ」
「そうですね! 欲しい同人誌を買えたり、沙綾さんから頼まれた同人誌を代理購入できたりするように頑張ります!」
かなり意気込んだ様子でそう言う。お目当ての同人誌を買いたい気持ちが強いのだと窺える。それに、葉月さんから代理購入を頼まれているもんな。
「頑張ろう。俺も何か氷織の役に立てたら嬉しいな」
「ありがとうございます。ただ、既に役に立っていますよ。明斗さんのおかげで、開会を待つのもあっという間でしたから。満員電車も特に嫌だと思いませんでしたし。今朝、電車で会ってからずっと楽しいですよ。ありがとうございます、明斗さん」
氷織は持ち前の優しい笑顔でお礼を言ってくれ、頬にキスしてくれる。今の言葉とキスに胸を打たれる。氷織は本当に優しい恋人だ。
「そう言ってくれて嬉しいよ。俺も氷織のおかげでここまで楽しく過ごせているよ。ありがとう、氷織」
「いえいえ」
氷織はニコッと笑った。この後も、氷織が楽しいと思えるように頑張っていきたい。
俺達の前にはかなり多くの人が並んでいるため、開会宣言がされてから10分近く経ってから動き始める。
「これでようやく会場に入れるな、氷織」
「ですね」
2時間以上待ったし、最寄り駅に到着したときのような達成感を胸に抱く。
「いよいよ動き始めたね。今回も代理購入お願いします。低田君、結衣ちゃん、胡桃ちゃん」
「分かりました、福王寺先生」
「今回も、一冊でも多く買えるように頑張ります!」
「あたしも杏樹先生の分もグッズを買えるように頑張りますね」
「みんなありがとう! よろしくね!」
近くからそういった話し声が聞こえてきた。今の会話からして、教師が生徒達に同人誌やグッズの代理購入を頼んでいるのかな。もしそうなら、親しい関係でいいなって思う。声がした方にチラッと視線を向けると、氷織と同じくらいに綺麗な銀髪の持ち主の女性が、金髪の男子と黒髪の女子、赤紫色の髪の女子に向かって頭を下げているのが見えた。
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