166 / 204
特別編7
第5話『代理購入品をお渡し』
しおりを挟む
「これで全て廻り終わりました」
「お疲れ様、氷織」
午後1時過ぎ。
これで、氷織のお目当てである5つのサークルを全て廻り終わった。
「5つサークルを廻って全て購入できました! これまで、全てを買えたことはなかったので嬉しいです! 沙綾さんからも頼んでいた同人誌を代理購入してもらえましたから! それに、沙綾さんから頼まれていた新刊セットも買えましたし!」
氷織……とても嬉しそうだ。今日一番の笑顔になっている。自分のお目当てのものだけでなく、葉月さんに頼まれていた新刊セットを買えたことも嬉しがるのは氷織らしいと思う。
ちなみに、2つ目に行った『よみつき』というサークルの新刊を購入した直後に、葉月さんから氷織が代理購入を頼んだ同人誌を買えたとメッセージをもらった。そのときも氷織はかなり喜んでいた。
「良かったな、氷織」
「はいっ! あと、明斗さんが同人誌に興味を持ってくれて、何冊も買ったのも嬉しかったです」
「GLは好きな方だからな」
廻ったサークルの中にはGLの同人誌を頒布しているサークルがいくつかあった。試し読みしたら結構良かったので、それらのサークルの同人誌は俺も購入したのだ。購入した同人誌を読むのが楽しみだ。
「じゃあ、全部廻り終わったから、葉月さんと火村さんに会いに行くか」
「そうですね。2人とは、東展示棟のコンコースの1番ホールの入口近くで待ち合わせすることになっています。行きましょう」
「ああ」
俺達は火村さんと葉月さんとの待ち合わせ場所に向かって歩き出す。
コアマが始まってから3時間以上経つけど、ホールの中は多くの人で賑わっている。
5番ホールの出入口からコンコースに出ると、ホールと同じで人がたくさんいて。イベントが始まってから時間が経っているからか、同人誌を読んだり、グッズを眺めたりする人も結構いる。また、お昼過ぎの時間帯というのもあり、おにぎりやパンなどの昼食を食べている人もいて。楽しそうにしている人が多く、いい雰囲気だ。
待ち合わせ場所である1番ホールの入口周辺が見えてきた。その場所にも多くの人がいる。火村さんと葉月さんはいるだろうか。今のところは姿が見えないけど。
それからすぐに、俺達は1番ホールの入口前に到着する。
「火村さんと葉月さんは……いないな」
「いませんね。まだ同人誌を買い終わっていないのかもしれません。沙綾さん、6つか7つほど廻ると言っていましたから」
「そうなのか。じゃあ、今も買い物をしているかもしれないな」
「ですね。私達はここにいるとメッセージを送りましょう」
「そうしよう」
氷織と俺は俺達4人のグループトークに、買い物が終わって待ち合わせ場所にいる旨のメッセージを送った。
氷織がメッセージを送ってすぐ、火村さんと葉月さんから了解の返事が届く。葉月さんからは『最後のお目当てのサークルに行っている途中ッス』というメッセージも送られた。
「氷織の推測通り、今も買い物中か」
「ですね。ただ、あと一つだそうですから、そこまで時間はかからないかと思います」
「そっか。俺達はここで待っていよう」
「そうですね」
それから、氷織と俺は2人とも買ったGLの同人誌を一緒に読んだり、小腹が空いたので持参したお菓子を食べたりして、火村さんと葉月さんが来るのを待った。これまで、同人誌を読んだことは全然ないので新鮮だし、結構楽しい。
4人でメッセージをやり取りしてから20分ほどして、
「氷織、紙透、待たせたわね」
「ひおりん、紙透君、お待たせッス」
火村さんと葉月さんがやってきた。サークルを廻ったのが楽しかったのか、2人とも明るい笑顔だ。また、どこかのサークルの購入特典なのか、2人は美麗な男性が描かれた紙の手提げを持っている。
「2人ともこんにちは」
「こんにちは、沙綾さん、恭子さん。無事に会えて良かったです」
「ええ! コアマの会場で氷織に会えて嬉しいわ! その服もポニーテールもよく似合っているわ!」
「ありがとうございます。恭子さんのジーンズパンツとノースリーブの縦ニットも似合っていますよ。スラックスにパーカー姿の沙綾さんも」
確かに、2人の服装はよく似合っていて可愛いな。だから、俺は「そうだな」と2人を見ながら頷いた。
「ありがとう! 氷織!」
「どうもッス!」
火村さんと葉月さんは嬉しそうにお礼を言う。
火村さんはとても嬉しそうに氷織のことを抱きしめる。火村さんの場合は氷織に服装を褒められたことよりも、ここで氷織に会えたことの嬉しさの方が大きいかもしれない。
「氷織あったかい。汗混じりのいい匂いがする……」
甘い声でそう呟くと、火村さんは「うへへっ」と厭らしさも感じられる声で笑う。火村さんは多幸感に満ちた様子になっていて。人がいっぱいいる場所でも火村さんはブレないな。ただ、そんな火村さんの頭を氷織は優しい笑顔で撫でていた。
「沙綾さん。私が代理購入を頼んだ同人誌は買えたと教えてくれましたが、それ以外の同人誌はどうでしたか?」
「全部で7つを廻って、6つのサークルの新刊を買えたッス。全部買えることの方が珍しいッスし、ひおりんの代理購入も頼まれた一番買いたい同人誌も買えたので、個人的には上々の結果だと思っているッス」
葉月さんは爽やかな笑顔でそう言った。買えなかった同人誌はあったけど、本人が満足そうにしているなら良かった。あと、氷織が頼んだ同人誌を買えたことが上々な結果の理由の一つであることに葉月さんの優しさを感じる。
「そうでしたか。上々だと思える結果になって良かったです」
氷織はニコリとした笑顔でそう言った。
「良かったな、葉月さん」
「どうもッス! ひおりんはどうだったッスか?」
「お目当てのサークルの同人誌は全て買えました!」
「それは良かったッス!」
「ありがとうございますっ。それに、明斗さんと初めて一緒に同人イベントを廻ったので楽しいデートになりました」
氷織はニコニコしながらそう言ってくれる。俺とのデートが楽しいと友達に言ってくれるのって凄く嬉しいな。
「楽しかったな。氷織と一緒にサークルを廻って、俺もGLの同人誌を何冊か買ったよ」
「おぉ、それはいいッスね!」
「あたしも沙綾目当てのサークルの同人誌を何冊か買ったわ。BLもGLも。氷織が沙綾に買うのを頼んだ同人誌もね!」
「そうですか! 夏休み中にその同人誌のことで一緒に語らいたいですね」
「そうねっ!」
火村さんはとっても嬉しそうな笑顔でそう言った。
火村さんも同人誌を買ったか。氷織や葉月さんほどではないけど、火村さんもBLやGLは好きだからなぁ。あとは氷織と同人誌で語りたくて、氷織が葉月さんに代理購入を頼んだ同人誌を自分も買ったのかもしれない。
「沙綾さん。代理購入したものを渡しますね。それと、沙綾さんに買っていただいた同人誌の代金も」
「了解ッス。あたしも渡すッス」
氷織と葉月さんは代理購入を頼んだ同人誌と代金を渡し合った。
2人とも、代理購入を頼んだ同人誌を手に取ると、とても嬉しそうにしていて。欲しかったものを買ってもらって、実際に手にできたのだから嬉しいよな。2人のすぐ側で、火村さんが笑顔でいるのを含めてとてもいい光景だ。
「代わりに買っていただいてありがとうございます、沙綾さん!」
「いえいえ! こちらこそありがとうッス、ひおりん!」
お互いにお礼を言い合うと、氷織と葉月さんは笑顔で抱きしめ合った。氷織の彼氏として、葉月さんの友人として本当に良かったなって思う。
「お疲れ様、氷織」
午後1時過ぎ。
これで、氷織のお目当てである5つのサークルを全て廻り終わった。
「5つサークルを廻って全て購入できました! これまで、全てを買えたことはなかったので嬉しいです! 沙綾さんからも頼んでいた同人誌を代理購入してもらえましたから! それに、沙綾さんから頼まれていた新刊セットも買えましたし!」
氷織……とても嬉しそうだ。今日一番の笑顔になっている。自分のお目当てのものだけでなく、葉月さんに頼まれていた新刊セットを買えたことも嬉しがるのは氷織らしいと思う。
ちなみに、2つ目に行った『よみつき』というサークルの新刊を購入した直後に、葉月さんから氷織が代理購入を頼んだ同人誌を買えたとメッセージをもらった。そのときも氷織はかなり喜んでいた。
「良かったな、氷織」
「はいっ! あと、明斗さんが同人誌に興味を持ってくれて、何冊も買ったのも嬉しかったです」
「GLは好きな方だからな」
廻ったサークルの中にはGLの同人誌を頒布しているサークルがいくつかあった。試し読みしたら結構良かったので、それらのサークルの同人誌は俺も購入したのだ。購入した同人誌を読むのが楽しみだ。
「じゃあ、全部廻り終わったから、葉月さんと火村さんに会いに行くか」
「そうですね。2人とは、東展示棟のコンコースの1番ホールの入口近くで待ち合わせすることになっています。行きましょう」
「ああ」
俺達は火村さんと葉月さんとの待ち合わせ場所に向かって歩き出す。
コアマが始まってから3時間以上経つけど、ホールの中は多くの人で賑わっている。
5番ホールの出入口からコンコースに出ると、ホールと同じで人がたくさんいて。イベントが始まってから時間が経っているからか、同人誌を読んだり、グッズを眺めたりする人も結構いる。また、お昼過ぎの時間帯というのもあり、おにぎりやパンなどの昼食を食べている人もいて。楽しそうにしている人が多く、いい雰囲気だ。
待ち合わせ場所である1番ホールの入口周辺が見えてきた。その場所にも多くの人がいる。火村さんと葉月さんはいるだろうか。今のところは姿が見えないけど。
それからすぐに、俺達は1番ホールの入口前に到着する。
「火村さんと葉月さんは……いないな」
「いませんね。まだ同人誌を買い終わっていないのかもしれません。沙綾さん、6つか7つほど廻ると言っていましたから」
「そうなのか。じゃあ、今も買い物をしているかもしれないな」
「ですね。私達はここにいるとメッセージを送りましょう」
「そうしよう」
氷織と俺は俺達4人のグループトークに、買い物が終わって待ち合わせ場所にいる旨のメッセージを送った。
氷織がメッセージを送ってすぐ、火村さんと葉月さんから了解の返事が届く。葉月さんからは『最後のお目当てのサークルに行っている途中ッス』というメッセージも送られた。
「氷織の推測通り、今も買い物中か」
「ですね。ただ、あと一つだそうですから、そこまで時間はかからないかと思います」
「そっか。俺達はここで待っていよう」
「そうですね」
それから、氷織と俺は2人とも買ったGLの同人誌を一緒に読んだり、小腹が空いたので持参したお菓子を食べたりして、火村さんと葉月さんが来るのを待った。これまで、同人誌を読んだことは全然ないので新鮮だし、結構楽しい。
4人でメッセージをやり取りしてから20分ほどして、
「氷織、紙透、待たせたわね」
「ひおりん、紙透君、お待たせッス」
火村さんと葉月さんがやってきた。サークルを廻ったのが楽しかったのか、2人とも明るい笑顔だ。また、どこかのサークルの購入特典なのか、2人は美麗な男性が描かれた紙の手提げを持っている。
「2人ともこんにちは」
「こんにちは、沙綾さん、恭子さん。無事に会えて良かったです」
「ええ! コアマの会場で氷織に会えて嬉しいわ! その服もポニーテールもよく似合っているわ!」
「ありがとうございます。恭子さんのジーンズパンツとノースリーブの縦ニットも似合っていますよ。スラックスにパーカー姿の沙綾さんも」
確かに、2人の服装はよく似合っていて可愛いな。だから、俺は「そうだな」と2人を見ながら頷いた。
「ありがとう! 氷織!」
「どうもッス!」
火村さんと葉月さんは嬉しそうにお礼を言う。
火村さんはとても嬉しそうに氷織のことを抱きしめる。火村さんの場合は氷織に服装を褒められたことよりも、ここで氷織に会えたことの嬉しさの方が大きいかもしれない。
「氷織あったかい。汗混じりのいい匂いがする……」
甘い声でそう呟くと、火村さんは「うへへっ」と厭らしさも感じられる声で笑う。火村さんは多幸感に満ちた様子になっていて。人がいっぱいいる場所でも火村さんはブレないな。ただ、そんな火村さんの頭を氷織は優しい笑顔で撫でていた。
「沙綾さん。私が代理購入を頼んだ同人誌は買えたと教えてくれましたが、それ以外の同人誌はどうでしたか?」
「全部で7つを廻って、6つのサークルの新刊を買えたッス。全部買えることの方が珍しいッスし、ひおりんの代理購入も頼まれた一番買いたい同人誌も買えたので、個人的には上々の結果だと思っているッス」
葉月さんは爽やかな笑顔でそう言った。買えなかった同人誌はあったけど、本人が満足そうにしているなら良かった。あと、氷織が頼んだ同人誌を買えたことが上々な結果の理由の一つであることに葉月さんの優しさを感じる。
「そうでしたか。上々だと思える結果になって良かったです」
氷織はニコリとした笑顔でそう言った。
「良かったな、葉月さん」
「どうもッス! ひおりんはどうだったッスか?」
「お目当てのサークルの同人誌は全て買えました!」
「それは良かったッス!」
「ありがとうございますっ。それに、明斗さんと初めて一緒に同人イベントを廻ったので楽しいデートになりました」
氷織はニコニコしながらそう言ってくれる。俺とのデートが楽しいと友達に言ってくれるのって凄く嬉しいな。
「楽しかったな。氷織と一緒にサークルを廻って、俺もGLの同人誌を何冊か買ったよ」
「おぉ、それはいいッスね!」
「あたしも沙綾目当てのサークルの同人誌を何冊か買ったわ。BLもGLも。氷織が沙綾に買うのを頼んだ同人誌もね!」
「そうですか! 夏休み中にその同人誌のことで一緒に語らいたいですね」
「そうねっ!」
火村さんはとっても嬉しそうな笑顔でそう言った。
火村さんも同人誌を買ったか。氷織や葉月さんほどではないけど、火村さんもBLやGLは好きだからなぁ。あとは氷織と同人誌で語りたくて、氷織が葉月さんに代理購入を頼んだ同人誌を自分も買ったのかもしれない。
「沙綾さん。代理購入したものを渡しますね。それと、沙綾さんに買っていただいた同人誌の代金も」
「了解ッス。あたしも渡すッス」
氷織と葉月さんは代理購入を頼んだ同人誌と代金を渡し合った。
2人とも、代理購入を頼んだ同人誌を手に取ると、とても嬉しそうにしていて。欲しかったものを買ってもらって、実際に手にできたのだから嬉しいよな。2人のすぐ側で、火村さんが笑顔でいるのを含めてとてもいい光景だ。
「代わりに買っていただいてありがとうございます、沙綾さん!」
「いえいえ! こちらこそありがとうッス、ひおりん!」
お互いにお礼を言い合うと、氷織と葉月さんは笑顔で抱きしめ合った。氷織の彼氏として、葉月さんの友人として本当に良かったなって思う。
0
あなたにおすすめの小説
∞
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の逢坂玲人は入学時から髪を金色に染め、無愛想なため一匹狼として高校生活を送っている。
入学して間もないある日の放課後、玲人は2年生の生徒会長・如月沙奈にロープで拘束されてしまう。それを解く鍵は彼女を抱きしめると約束することだった。ただ、玲人は上手く言いくるめて彼女から逃げることに成功する。そんな中、銀髪の美少女のアリス・ユメミールと出会い、お互いに好きな猫のことなどを通じて彼女と交流を深めていく。
しかし、沙奈も一度の失敗で諦めるような女の子ではない。玲人は沙奈に追いかけられる日々が始まる。
抱きしめて。生徒会に入って。口づけして。ヤンデレな沙奈からの様々な我が儘を通して見えてくるものは何なのか。見えた先には何があるのか。沙奈の好意が非常に強くも温かい青春ラブストーリー。
※タイトルは「むげん」と読みます。
※完結しました!(2020.7.29)
サクラブストーリー
桜庭かなめ
恋愛
高校1年生の速水大輝には、桜井文香という同い年の幼馴染の女の子がいる。美人でクールなので、高校では人気のある生徒だ。幼稚園のときからよく遊んだり、お互いの家に泊まったりする仲。大輝は小学生のときからずっと文香に好意を抱いている。
しかし、中学2年生のときに友人からかわれた際に放った言葉で文香を傷つけ、彼女とは疎遠になってしまう。高校生になった今、挨拶したり、軽く話したりするようになったが、かつてのような関係には戻れていなかった。
桜も咲く1年生の修了式の日、大輝は文香が親の転勤を理由に、翌日に自分の家に引っ越してくることを知る。そのことに驚く大輝だが、同居をきっかけに文香と仲直りし、恋人として付き合えるように頑張ろうと決意する。大好物を作ってくれたり、バイトから帰るとおかえりと言ってくれたりと、同居生活を送る中で文香との距離を少しずつ縮めていく。甘くて温かな春の同居&学園青春ラブストーリー。
※特別編8-お泊まり女子会編-が完結しました!(2025.6.17)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
友達の妹が、入浴してる。
つきのはい
恋愛
「交換してみない?」
冴えない高校生の藤堂夏弥は、親友のオシャレでモテまくり同級生、鈴川洋平にバカげた話を持ちかけられる。
それは、お互い現在同居中の妹達、藤堂秋乃と鈴川美咲を交換して生活しようというものだった。
鈴川美咲は、美男子の洋平に勝るとも劣らない美少女なのだけれど、男子に嫌悪感を示し、夏弥とも形式的な会話しかしなかった。
冴えない男子と冷めがちな女子の距離感が、二人暮らしのなかで徐々に変わっていく。
そんなラブコメディです。
陰キャ幼馴染に振られた負けヒロインは俺がいる限り絶対に勝つ!
みずがめ
恋愛
★講談社ラノベ文庫新人賞佳作を受賞しました!
杉藤千夏はツンデレ少女である。
そんな彼女は誤解から好意を抱いていた幼馴染に軽蔑されてしまう。その場面を偶然目撃した佐野将隆は絶好のチャンスだと立ち上がった。
千夏に好意を寄せていた将隆だったが、彼女には生まれた頃から幼馴染の男子がいた。半ば諦めていたのに突然転がり込んできた好機。それを逃すことなく、将隆は千夏の弱った心に容赦なくつけ込んでいくのであった。
徐々に解されていく千夏の心。いつしか彼女は将隆なしではいられなくなっていく…。口うるさいツンデレ女子が優しい美少女幼馴染だと気づいても、今さらもう遅い!
※他サイトにも投稿しています。
※表紙絵イラストはおしつじさん、ロゴはあっきコタロウさんに作っていただきました。
管理人さんといっしょ。
桜庭かなめ
恋愛
桐生由弦は高校進学のために、学校近くのアパート「あけぼの荘」に引っ越すことに。
しかし、あけぼの荘に向かう途中、由弦と同じく進学のために引っ越す姫宮風花と二重契約になっており、既に引っ越しの作業が始まっているという連絡が来る。
風花に部屋を譲ったが、あけぼの荘に空き部屋はなく、由弦の希望する物件が近くには一切ないので、新しい住まいがなかなか見つからない。そんなとき、
「責任を取らせてください! 私と一緒に暮らしましょう」
高校2年生の管理人・白鳥美優からのそんな提案を受け、由弦と彼女と一緒に同居すると決める。こうして由弦は1学年上の女子高生との共同生活が始まった。
ご飯を食べるときも、寝るときも、家では美少女な管理人さんといつもいっしょ。優しくて温かい同居&学園ラブコメディ!
※特別編11が完結しました!(2025.6.20)
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ルピナス
桜庭かなめ
恋愛
高校2年生の藍沢直人は後輩の宮原彩花と一緒に、学校の寮の2人部屋で暮らしている。彩花にとって直人は不良達から救ってくれた大好きな先輩。しかし、直人にとって彩花は不良達から救ったことを機に一緒に住んでいる後輩の女の子。直人が一定の距離を保とうとすることに耐えられなくなった彩花は、ある日の夜、手錠を使って直人を束縛しようとする。
そして、直人のクラスメイトである吉岡渚からの告白をきっかけに直人、彩花、渚の恋物語が激しく動き始める。
物語の鍵は、人の心とルピナスの花。たくさんの人達の気持ちが温かく、甘く、そして切なく交錯する青春ラブストーリーシリーズ。
※特別編-入れ替わりの夏-は『ハナノカオリ』のキャラクターが登場しています。
※1日3話ずつ更新する予定です。
10年ぶりに再会した幼馴染と、10年間一緒にいる幼馴染との青春ラブコメ
桜庭かなめ
恋愛
高校生の麻丘涼我には同い年の幼馴染の女の子が2人いる。1人は小学1年の5月末から涼我の隣の家に住み始め、約10年間ずっと一緒にいる穏やかで可愛らしい香川愛実。もう1人は幼稚園の年長組の1年間一緒にいて、卒園直後に引っ越してしまった明るく活発な桐山あおい。涼我は愛実ともあおいとも楽しい思い出をたくさん作ってきた。
あおいとの別れから10年。高校1年の春休みに、あおいが涼我の家の隣に引っ越してくる。涼我はあおいと10年ぶりの再会を果たす。あおいは昔の中性的な雰囲気から、清楚な美少女へと変わっていた。
3人で一緒に遊んだり、学校生活を送ったり、愛実とあおいが涼我のバイト先に来たり。春休みや新年度の日々を通じて、一度離れてしまったあおいとはもちろんのこと、ずっと一緒にいる愛実との距離も縮まっていく。
出会った早さか。それとも、一緒にいる長さか。両隣の家に住む幼馴染2人との温かくて甘いダブルヒロイン学園青春ラブコメディ!
※特別編5が完結しました!(2025.7.6)
※小説家になろう(N9714HQ)とカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録や感想をお待ちしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる