恋人、はじめました。

桜庭かなめ

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夏休み小話編

『恭子さんのバイト先で初バイトです。-①-』

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(『恭子さんのバイト先で初バイトです。』は、特別編8の第13話と第14話の氷織目線の話になります。)



 8月26日、木曜日。
 夏休みも残り数日になりました。
 今日、私は恭子さんのバイト先であるジュエルタカノというタピオカドリンク屋さんで一日限定のバイトをする予定です。そのきっかけは恭子さんから、

『今日だけ、あたしのバイト先のお店で、誰か助っ人でバイトをしてくれないかしら?』

 というメッセージが、学校で一緒にいることが多い明斗さん、恭子さん、沙綾さん、美羽さん、倉木さん、私がメンバーのグループトークに送られたことでした。
 恭子さん曰く、今日シフトに入る予定の方達のうちの何人かが体調不良で休むことになったそうです。なので、今日出勤する方のバイトの時間を調整したり、シフトに入っていない方にシフトに入れるか頼んだりしたのだそうです。恭子さんも当初のシフトよりも長い時間入るとのことです。ただ、シフトに入っていない方は外せない用事がある方が多いので、日中の時間帯は人手が足りなくなってしまったとのことです。そこで、今日がシフトの恭子さんが友達に頼んでみると言ったのだそうです。
 また、助っ人に入ってほしい時間は開店の午前10時から午後5時までとのことです。
 明斗さんと沙綾さんはバイト、美羽さんと倉木さんは部活があるので助っ人には行けないと返信しました。私は、

『私は特に予定はないので大丈夫です。ただ、接客のバイトの経験はないので、助っ人として務まるかどうか不安もあります。接客と言える経験は去年の文化祭で、文芸部の部誌を売ったことくらいですし……』

 と、正直な気持ちを送りました。
 メッセージで送ったように、接客と言えるのは文化祭での接客くらいです。バイトとしての接客はありません。恭子さんがいますが、それでもちゃんとできるか不安な気持ちもあります。

『あたしがずっと一緒にいるから安心して。仕事内容をちゃんと教えるし。あと、氷織と一緒にバイトしてみたい気持ちもあるわ』
『文化祭での接客はちゃんとしていたので、ひおりんなら大丈夫ッスよ』
『もし、やりたい気持ちがちょっとでもあるなら、やってみるのがいいと思う。お金をもらえるし、社会経験にもなるし。それに、友達の火村さんとバイトできるし』
『氷織ちゃんなら大丈夫だよ』
『美羽の言う通りだな。青山なら大丈夫だと思うぜ』

 火村さん、葉月さん、明斗さん、美羽さん、倉木さんの順で私に向けてそんなメッセージを送ってくれました。
 みなさんのメッセージに胸が温かくなって。不安な気持ちも和らいできて。恭子さんがずっと一緒にいてくれるそうなので、勇気を出してやってみようという気持ちになれました。

『分かりました。助っ人バイトやりたいです。恭子さん、今日は一日よろしくお願いします!』

 とメッセージを送りました。するとすぐに、

『ありがとう、氷織! 一緒に頑張りましょうね!』

 と返信してくれました。その直後には明斗さん達も頑張れと激励のメッセージを送ってくれて。また、明斗さんと沙綾さんは2人とも午後4時にバイトが終わるので、その後にジェルタカノに来てくれるとのことです。みんなのおかげで、初めてのバイトを頑張れそうな気がしました。
 恭子さんから、「仕事内容を教えたり、接客の指導をしたりしたいから、早めに午前9時15分にジュエルタカノの入口前まで来てほしい」と言われました。なので、時間に間に合うように、ジュエルタカノの入口前に向かいました。

「氷織!」

 午前9時10分。
 ジュエルタカノの入口前に行くと、ジーンズパンツにノースリーブのパーカー姿の恭子さんがいました。恭子さんは私に向かって手を振ってくれます。
 恭子さん、と名前を言って、手を振りながら恭子さんのところに向かいました。

「おはようございます、恭子さん」
「おはよう、氷織。突然のことだけど、助っ人のバイトを引き受けてくれてありがとう!」
「いえいえ。初めてのバイトですが、お役に立てるように頑張ります」
「うんっ。氷織ならきっと凄く役に立てると思うわ!」

 恭子さんは持ち前の明るい笑顔でそう言ってくれます。初めてバイトをする緊張はありますが、この笑顔の持ち主で、明るく優しい恭子さんがずっと一緒だと思うと安心感があります。

「ありがとうございます。今日一日よろしくお願いします!」
「こちらこそよろしくね! 一緒に頑張りましょうね!」
「はいっ!」
「うんっ! ……あぁ、まさか氷織と一緒にバイトできる日が来るなんて。本当に嬉しいわぁ」

 うっとりとした笑顔で私を見ながらそう言ってくれます。私と一緒にバイトできることをこんなにも嬉しく思ってくれるなんて。私も嬉しくなりますし、頑張ろうという気持ちがより強くなります。

「私も恭子さんと一緒にバイトができるのが嬉しいですよ」
「嬉しいわ。じゃあ、従業員用の出入口からお店に入りましょう」

 私は恭子さんについていく形でお店の裏側に回り、従業員用の出入口から店内に入ります。
 ジュエルタカノに来たことはこれまでに何度もありますが、それはお客さんとして。ここはフロアからは見えない場所なので、このお店に初めて来たような感覚になりました。また、従業員しか踏み入れることができない場所にいるので、少し緊張してきました。
 恭子さんの後をついていき、テーブルや椅子などが置かれた部屋に入ります。雰囲気からして、従業員の休憩室でしょうか。アニメや漫画で、こういう部屋でバイトの休憩をするシーンを見たことがあります。
 また、部屋の中には、ジュエルタカノの制服である黒いブラウスを着た女性が。背は私や恭子さんよりも少し高く、スタイルも良くて大人な雰囲気の持ち主の方です。艶のあるセミロングの茶髪も素敵で。この方は店長の甘崎里奈あまさきりなさん。以前、恭子さんや沙綾さん達とこのお店に来たとき、恭子さんに紹介されて挨拶したことがあります。

「店長、おはようございます。友人の青山氷織と一緒に来ました」

 恭子さんが挨拶をすると、甘崎さんは私達の近くまでやってきます。

「おはよう、恭子ちゃん。氷織ちゃんもおはよう。今日は助っ人に来てくれてありがとう」

 甘崎さんは柔らかい笑顔でお礼を言ってくれました。

「おはようございます、甘崎さん。バイトでの接客は初めてですが、お役に立てられるように頑張ります。よろしくお願いします」
「うんっ、よろしくね! 一緒に頑張りましょうね」

 依然として柔らかい笑顔でそう言うと、甘崎さんの両手で私の右手をそっと掴んでくれました。甘崎さんの笑顔と、掴んできた手の温もりで、私の心にあった緊張が解けていきます。

「じゃあ、まずは更衣室で私も着ているこのお店の制服に着替えましょうか。恭子ちゃん、制服は持ってきてくれた?」
「はい、持ってきました。……背はほとんど同じだし、胸以外はスタイルがそこまで変わりないから、あたしの予備の制服を持ってきたの」
「そうなんですね。ありがとうございます、恭子さん」
「いえいえ! むしろ、あたしの制服を着てくれて嬉しいくらいだわ!」

 恭子さんはテンション高めでそう言います。そんな恭子さんに甘崎さんは「ふふっ」と笑いました。

「更衣室で着替えてきてね。もし、サイズが合わなかったら遠慮なく言ってね」
「分かりました」
「氷織、更衣室に行きましょう」

 その後、恭子さんについていく形で女性用の更衣室に行きます。
 更衣室に入ると、制服姿の女性がいました。その方に挨拶すると、「よろしくね」と気さくに挨拶してくれました。
 恭子さんから恭子さんの制服の予備を渡されました。襟付きのブラウス、スラックス、帽子も全て黒を基調としたものです。このお店に入っているタピオカは黒いので、それをイメージしているのでしょうか。
 恭子さんと一緒に、ジュエルタカノの制服に着替え始めます。

「いやぁ、まさか氷織と一緒にお店の制服を着替えられる日が来るなんてね! 感激だわ!」
「私もこんな日が来るとは思いませんでした。あと、学校や幼稚園以外の制服を着るのは初めてですし、恭子さんと同じものを着るのでワクワクします」
「ふふっ、可愛いわ。制服を着たら写真を撮らない?」
「いいですね!」
「決まりねっ!」

 恭子さんと談笑しながら、ジュエルタカノの制服に着替えていきます。
 スラックスは……OKですね。丈の長さもちょうどいいですし、ウエストも特にキツさは感じません。
 襟付きのブラウスはどうでしょうか。袖を通し、ボタンを留めようとすると、

「あっ……」

 胸のボタンを留めたとき、そんな声を漏らしてしまいました。

「どうかした?」
「えっと……ブラウスのボタンを留められたのですが、その……胸のあたりがキツくて」
「……そうみたいね。胸のところがパッツンパッツンだものね。さすがはFカップの氷織だわっ。あたしはDカップだから、胸のあたりがキツいかもって思ってたの」

 恭子さんは微笑みながらそう言いました。こうなることを想定したのもあってか、恭子さんは特に慌てたり、焦ったりする様子はありません。
 ちなみに、恭子さんはブラウスまで着終わっていました。自分のものなので当然ではありますが、胸のあたりはちょうど良さそうです。

「じゃあ、店長にブラウスのことを言ってくるね」
「お願いします。ありがとうございます」

 恭子さんはそう言い、更衣室を出ていきました。
 とりあえず、今着ているブラウスを脱ぎましょう。ボタンを外すと胸のあたりに解放感が。そして、ブラウスを脱いだとき、

「お待たせ、氷織。店長が予備のブラウス貸してくれるって」

 恭子さんが甘崎さんと一緒に戻ってきました。

「私も胸がFカップだから氷織ちゃんにちょうどいいと思うよ」
「そうですか。ありがとうございます」

 その後、甘崎さんが予備のブラウスを貸してくれました。そのブラウスを着てみると、

「胸のところ……ちょうどいいです」
「着られて良かったわ」
「良かったわね、氷織。帽子を被ったら写真を撮ろうか」
「そうしましょう」

 恭子さんの教えで前髪が出ないように帽子を被りました。
 恭子さんも帽子を被り、スマホで制服姿の私達を撮影しました。お互いの制服姿はもちろん、恭子さんとのツーショットも。また、今日の記念にと甘崎さんも一緒にスリーショットの自撮り写真も撮りました。
 恭子さんと甘崎さんと一緒に更衣室に出て、休憩室に行きます。

「制服を着られたから……あとは名札ね。予備のネームプレートがあるから、その上に名前を書いた紙を貼るのがいいかしらね」
「それがいいと思います、店長」

 その後、店長さんが予備のネームプレートと白い紙、黒いサインペン、はさみ、テープを持ってきてくれました。
 恭子さんがネームプレートの大きさに合わせて紙を切ってくれました。

「恭子さんや甘崎さんの名札は名字だけですから、『青山』と書けばいいでしょうか」
「そうね」
「あとは、『今日限定!』って書いた方がいいかもしれないわ。氷織は助っ人の店員として接客するから。あと、氷織は可愛くて美人だからファンになるお客様もいるだろうからね。今日だけの店員だって分かってもらった方がいいと思う。店長、どうでしょうか」
「それいいね、恭子ちゃん。氷織ちゃんは魅力的な容姿の持ち主だから、氷織ちゃん目当てのリピーターができそう。だから、今日だけの店員ですよって示すのは賢明だと思うわ」
「分かりました。では、『今日限定! 青山』と書きますね」

 私は『今日限定! 青山』と紙に書いて、テープを使ってネームプレートに貼り付けました。手作りですが、私の名札というのはいいですね。そう思いつつ、名札を胸ポケットのところに付けました。

「いいわね、氷織」
「いいね、氷織ちゃん」
「ありがとうございます」
「じゃあ、開店するまでの間に、恭子ちゃんと一緒に仕事内容や接客の仕方などを教えていくね」
「お願いします」

 その後、恭子さんと甘崎さんに仕事内容や接客の仕方、開店前の店内に行ってレジの使い方やドリンクの作り方などを教えてもらいました。恭子さんがやる気なので、主に恭子さんから。接客の仕方やレジ打ちの練習もして。
 2人とも分かりやすく教えてくれたので、一通りのことは覚えられました。
 開店時間である午前10時が目前になり、店長の甘崎さんが休憩室に従業員を集めました。

「まもなく開店時間です。今日は人手が足りないので、恭子ちゃんの学校の友達の青山氷織さんが助っ人に来てくれました。氷織ちゃん、簡単に挨拶してもらってもいいかな?」
「はい、分かりました」

 休憩室にいる従業員のみなさんの視線が私に集まります。ちょっと緊張しますが、しっかり挨拶しましょう。

「青山氷織といいます。バイトは初めてですが、精一杯頑張ります。よろしくお願いします」

 従業員のみなさんの顔を見ながら挨拶をして、軽くお辞儀をしました。
 その直後、従業員のみなさんは拍手をして、「よろしくね」「一緒に頑張ろうね」「何かあったら遠慮なく言ってね」などといった温かい言葉をかけてくれました。そのことにとても嬉しく思いました。

「一緒に頑張ろうね、氷織ちゃん。では、今日も頑張っていきましょう!」

 甘崎さんはニコッとした笑顔でそう言い、私は恭子さんを含めた従業員の方達と一緒に「はい」と返事しました。
 今日一日、初めてのバイトを頑張っていきましょう。
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