69 / 83
第68話『打上花火-中編-』
しおりを挟む
僕は明日香と一緒に、常盤家が貸し切っている高台へと向かい始める。
人混みの中ではぐれてしまわないように、しっかりと明日香の手を握っておかないと。告白の返事ができなくなってしまう。
「つーちゃんが強く握ってくれるから、この人混みでもはぐれる心配ないね」
「……うん。絶対に離さないでね」
「もちろんだよ。むしろ、離したくないくらい」
そう言う明日香はとても嬉しそうに笑っていた。それが何とも可愛らしくて。浴衣を着ているからか普段よりも可愛らしく思える。
僕らは屋台のエリアから出る。ここまで来ると人もだいぶ減るし、例の高台もかなり近いので安心する。
常盤さんと咲希はきっと、食べ物を買いつつもみんなに僕と明日香が2人で高台に向かったことを伝えたんだろうな。何度かスマートフォンが鳴っていたし。ただ、それは屋台から出るまでのことだったので明日香に気付かれる心配はなかった。
「そういえば、あの場所につーちゃんと2人きりで行くのって初めてだよね」
「確かに。一昨年や去年は常盤さんに羽村、芽依と5人でずっと一緒にいたもんね」
「だよね。5人でワイワイ話しながら行くのも良かったけど、つーちゃんとこうして2人きりで歩けるのは嬉しいな。この花火大会やお祭りで2人きりで歩くのって中学以来になるのかな」
「そうだね。僕らが中学のときは、この会場までは一緒に来て、芽依は友達と一緒に屋台を回っていたから」
明日香のお兄さんは明日香や僕に気を遣ってくれてか、僕らが中学になったときくらいからは一緒に行かなくなったな。彼はインドア派で、自宅からも打上花火は見えるので行かない年もあったか。
「あっ、あそこに凛さんがいるよ」
すると、高台への入り口のところに、メイド服風の浴衣を着た月影さんが立っていた。僕らに気付いたのか彼女はにっこりと笑って頭を下げる。
「こんばんは、蓮見様、明日香様」
「こんばんは、月影さん。今年もお世話になります」
「お世話になります、凛さん。他のみんなは後から来る予定になっています。みなみんとさっちゃんは屋台で食べ物を買ってくるそうです」
「ふふっ、そうですか。では、お嬢様達については到着次第、私がご案内しますからお二方は先に高台の方へ」
「分かりました」
月影さんと目が合うと彼女はゆっくりと頷いた。
僕と明日香は貸し切っている高台へと向かう。そこにはのんびりと花火が観賞できるよう、テーブルと人数分の椅子、ベンチが用意されていた。
高台からは桜海川を一望できて、お祭り会場の屋台や提灯の明かりがまるで光のカーペットのように見える。
「ここで見るのは3回目だけど、お祭り会場が綺麗だよね、つーちゃん」
「そうだね。さっきまで人の多かったあそこにいたからか、静かな場所から見ることができるのが贅沢な気がするよ」
「うん!」
今は僕ら以外誰もいないからな。
――プルルッ。
すると、僕のスマートフォンが鳴り始める。断続的に鳴っているので、もしかしたらみんながメッセージをくれたのかな。
スマートフォンを確認すると、予想通り、明日香以外のグループトークに僕に向けた大量のメッセージが送信されていた。
『いよいよだね、蓮見君。頑張って』
『蓮見、頑張れ。応援しているぞ』
『頑張って、お兄ちゃん!』
『芽依ちゃん達と見守っているよ、翼君』
『蓮見先輩と明日香先輩ならきっと大丈夫です!』
『みんな、頑張れって言っているけれど、明日香ちゃんからの告白の返事をするんでしょ? でも頑張れ、蓮見君』
『蓮見様と明日香様の様子を見守らせていただきます』
『翼。あたしのときのように、明日香の目をしっかりと見て言えば、きっと明日香にも想いは伝わるはずだから。頑張って』
こんなに応援してくれる人がいるなんて。本当に有り難くて、嬉しい限りだ。
咲希達はきっと僕と明日香のことを、ちょっと遠い場所から見守ってくれているのだろう。ここは常盤家が貸し切っているので、僕らの様子を見るためにカメラを仕込んであるかもしれない。
よし、覚悟を決めて、決意したことを明日香に伝えよう。
「つーちゃん、スマートフォンが鳴っていたけれどどうしたの?」
「咲希からメッセージが来て、たくさん買ったから楽しみにしていてって」
「ふふっ、そっか」
「……明日香。話したいことがあるから、それを今話してもいいかな。2人きりだし」
「うん、いいよ」
僕と明日香は近くにあるベンチに隣り合う形で座る。
ついに告白するときがやってきたので、とても緊張する。彼女の目を見るとより緊張してしまって。一度、大きく深呼吸して少しでも気持ちを整える。
「最近は大切なことを色々と考えていて。そのうちの1つが明日香にも前に話した進路のことで」
「水曜日の夜だっけ。電話を掛けたとき、急に迷い始めたって言っていたよね」
「うん。……そのきっかけは、明日香が旅行中に花火をしているときに、僕に美術大学に行くことに決めたって言ったことだったんだ。もちろん、明日香が悪いわけじゃない。むしろ、明日香はしっかりと考えた上で進路を決めて凄いなって思った。それは咲希達にも言えることだよ。でも、僕は明日香のその決断を聞いて急に未来が見えなくなったんだ。これまで、僕は……僕自身のことをしっかりと考えてなくて。ここまで来ることができたのは、明日香がいたからだって気付いたんだ」
そして、明日香がいる道へずっと歩いていたんだ。明日香のことばかり見ながら。
すると、明日香は優しい笑みを浮かべて、
「……そっか。思えば、幼稚園から今年までずーっと同じクラスだもんね。中学からは部活を始めたけれど、つーちゃんがいつもいることが当たり前になっていたよ。美術大学に行くって決めたとき、みなみんとは一緒だけれど、つーちゃんとは離れるだろうから寂しいな……って思った。はるちゃんも、羽村君が東京の大学に進学したいって知ったときに同じような気持ちだったのかなって」
「……そうかもしれない。僕も明日香の話を聞いて寂しく思った。でも、ここでよく考えて、僕が本当に行きたい道を選ばないといけないって思ったんだ。それで、昨日の夜にようやく決意したんだ。僕は……東京の大学で情報科学のことについて学ぼうって。平たく言えば、コンピュータのことや、それに関連する理論や技術についてかな。理系の学部だから受験は大変になる。それについて学べる大学は桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって決めたんだ」
昨日、羽村と一緒に作ったゲーム『茜色の告白』をプレイして、バグを修正したことを経て決意したことはそれだ。
「……そっか。理系だけど、2年生までは羽村君と一緒にゲームを作っていたから、つーちゃんらしい感じはする。楽しそうだったもんね」
「うん。それまで迷っていたけれど、昨日の夜、気分転換で久しぶりに『茜色の告白』をやってね。それが進路を決めるきっかけを作ってくれたんだ」
「へえ、そうなんだ。『茜色の告白』って、卒業式の日の夕方に、教室や体育館裏とかで告白するゲームだよね。あれ、凄く面白かったし、つーちゃんが作った絵とか音楽が素敵だったな……」
「……作った当時の楽しさや、ゲームを楽しそうにやっていた明日香達のことを思い出して。将来、自分の創ったゲームとかで、あのときの明日香達のように楽しませたいって思って。そのために大学では情報系の勉強をしたいって決意したんだよ。そう思えたのは明日香達のおかげだって思っているよ」
「そう言われると何だか照れちゃうな。でも、つーちゃんの役に立てたみたいでとても嬉しいよ」
明日香は僕のすぐ隣ではにかんだ笑みを見せてくれる。本当にこれまでに何度、明日香の笑みを見てきて心が温かくなっただろうか。これからもずっとその笑みをすぐ側で見ていたい。そのこともしっかりと伝えないと。
「あと、明日香が進路のことを話してくれたとき、もう一つ分かったことがあるんだ」
「うん」
「……僕が一番好きなのは明日香だってことだよ」
「じゃ、じゃあ……」
さすがの明日香も、今の僕の言葉でこれから言われることを想像できたのか顔を赤らめていく。近くにある街灯の明かりだけでもそれははっきりと分かった。
僕は明日香の手をぎゅっと掴み、彼女のことを再度見つめて、
「明日香と咲希から告白を受けたけど、それについて決断しました。……僕は明日香のことが好きです。僕と恋人として付き合ってくれませんか」
人混みの中ではぐれてしまわないように、しっかりと明日香の手を握っておかないと。告白の返事ができなくなってしまう。
「つーちゃんが強く握ってくれるから、この人混みでもはぐれる心配ないね」
「……うん。絶対に離さないでね」
「もちろんだよ。むしろ、離したくないくらい」
そう言う明日香はとても嬉しそうに笑っていた。それが何とも可愛らしくて。浴衣を着ているからか普段よりも可愛らしく思える。
僕らは屋台のエリアから出る。ここまで来ると人もだいぶ減るし、例の高台もかなり近いので安心する。
常盤さんと咲希はきっと、食べ物を買いつつもみんなに僕と明日香が2人で高台に向かったことを伝えたんだろうな。何度かスマートフォンが鳴っていたし。ただ、それは屋台から出るまでのことだったので明日香に気付かれる心配はなかった。
「そういえば、あの場所につーちゃんと2人きりで行くのって初めてだよね」
「確かに。一昨年や去年は常盤さんに羽村、芽依と5人でずっと一緒にいたもんね」
「だよね。5人でワイワイ話しながら行くのも良かったけど、つーちゃんとこうして2人きりで歩けるのは嬉しいな。この花火大会やお祭りで2人きりで歩くのって中学以来になるのかな」
「そうだね。僕らが中学のときは、この会場までは一緒に来て、芽依は友達と一緒に屋台を回っていたから」
明日香のお兄さんは明日香や僕に気を遣ってくれてか、僕らが中学になったときくらいからは一緒に行かなくなったな。彼はインドア派で、自宅からも打上花火は見えるので行かない年もあったか。
「あっ、あそこに凛さんがいるよ」
すると、高台への入り口のところに、メイド服風の浴衣を着た月影さんが立っていた。僕らに気付いたのか彼女はにっこりと笑って頭を下げる。
「こんばんは、蓮見様、明日香様」
「こんばんは、月影さん。今年もお世話になります」
「お世話になります、凛さん。他のみんなは後から来る予定になっています。みなみんとさっちゃんは屋台で食べ物を買ってくるそうです」
「ふふっ、そうですか。では、お嬢様達については到着次第、私がご案内しますからお二方は先に高台の方へ」
「分かりました」
月影さんと目が合うと彼女はゆっくりと頷いた。
僕と明日香は貸し切っている高台へと向かう。そこにはのんびりと花火が観賞できるよう、テーブルと人数分の椅子、ベンチが用意されていた。
高台からは桜海川を一望できて、お祭り会場の屋台や提灯の明かりがまるで光のカーペットのように見える。
「ここで見るのは3回目だけど、お祭り会場が綺麗だよね、つーちゃん」
「そうだね。さっきまで人の多かったあそこにいたからか、静かな場所から見ることができるのが贅沢な気がするよ」
「うん!」
今は僕ら以外誰もいないからな。
――プルルッ。
すると、僕のスマートフォンが鳴り始める。断続的に鳴っているので、もしかしたらみんながメッセージをくれたのかな。
スマートフォンを確認すると、予想通り、明日香以外のグループトークに僕に向けた大量のメッセージが送信されていた。
『いよいよだね、蓮見君。頑張って』
『蓮見、頑張れ。応援しているぞ』
『頑張って、お兄ちゃん!』
『芽依ちゃん達と見守っているよ、翼君』
『蓮見先輩と明日香先輩ならきっと大丈夫です!』
『みんな、頑張れって言っているけれど、明日香ちゃんからの告白の返事をするんでしょ? でも頑張れ、蓮見君』
『蓮見様と明日香様の様子を見守らせていただきます』
『翼。あたしのときのように、明日香の目をしっかりと見て言えば、きっと明日香にも想いは伝わるはずだから。頑張って』
こんなに応援してくれる人がいるなんて。本当に有り難くて、嬉しい限りだ。
咲希達はきっと僕と明日香のことを、ちょっと遠い場所から見守ってくれているのだろう。ここは常盤家が貸し切っているので、僕らの様子を見るためにカメラを仕込んであるかもしれない。
よし、覚悟を決めて、決意したことを明日香に伝えよう。
「つーちゃん、スマートフォンが鳴っていたけれどどうしたの?」
「咲希からメッセージが来て、たくさん買ったから楽しみにしていてって」
「ふふっ、そっか」
「……明日香。話したいことがあるから、それを今話してもいいかな。2人きりだし」
「うん、いいよ」
僕と明日香は近くにあるベンチに隣り合う形で座る。
ついに告白するときがやってきたので、とても緊張する。彼女の目を見るとより緊張してしまって。一度、大きく深呼吸して少しでも気持ちを整える。
「最近は大切なことを色々と考えていて。そのうちの1つが明日香にも前に話した進路のことで」
「水曜日の夜だっけ。電話を掛けたとき、急に迷い始めたって言っていたよね」
「うん。……そのきっかけは、明日香が旅行中に花火をしているときに、僕に美術大学に行くことに決めたって言ったことだったんだ。もちろん、明日香が悪いわけじゃない。むしろ、明日香はしっかりと考えた上で進路を決めて凄いなって思った。それは咲希達にも言えることだよ。でも、僕は明日香のその決断を聞いて急に未来が見えなくなったんだ。これまで、僕は……僕自身のことをしっかりと考えてなくて。ここまで来ることができたのは、明日香がいたからだって気付いたんだ」
そして、明日香がいる道へずっと歩いていたんだ。明日香のことばかり見ながら。
すると、明日香は優しい笑みを浮かべて、
「……そっか。思えば、幼稚園から今年までずーっと同じクラスだもんね。中学からは部活を始めたけれど、つーちゃんがいつもいることが当たり前になっていたよ。美術大学に行くって決めたとき、みなみんとは一緒だけれど、つーちゃんとは離れるだろうから寂しいな……って思った。はるちゃんも、羽村君が東京の大学に進学したいって知ったときに同じような気持ちだったのかなって」
「……そうかもしれない。僕も明日香の話を聞いて寂しく思った。でも、ここでよく考えて、僕が本当に行きたい道を選ばないといけないって思ったんだ。それで、昨日の夜にようやく決意したんだ。僕は……東京の大学で情報科学のことについて学ぼうって。平たく言えば、コンピュータのことや、それに関連する理論や技術についてかな。理系の学部だから受験は大変になる。それについて学べる大学は桜海の近くにはないから、東京にある大学に受験しようって決めたんだ」
昨日、羽村と一緒に作ったゲーム『茜色の告白』をプレイして、バグを修正したことを経て決意したことはそれだ。
「……そっか。理系だけど、2年生までは羽村君と一緒にゲームを作っていたから、つーちゃんらしい感じはする。楽しそうだったもんね」
「うん。それまで迷っていたけれど、昨日の夜、気分転換で久しぶりに『茜色の告白』をやってね。それが進路を決めるきっかけを作ってくれたんだ」
「へえ、そうなんだ。『茜色の告白』って、卒業式の日の夕方に、教室や体育館裏とかで告白するゲームだよね。あれ、凄く面白かったし、つーちゃんが作った絵とか音楽が素敵だったな……」
「……作った当時の楽しさや、ゲームを楽しそうにやっていた明日香達のことを思い出して。将来、自分の創ったゲームとかで、あのときの明日香達のように楽しませたいって思って。そのために大学では情報系の勉強をしたいって決意したんだよ。そう思えたのは明日香達のおかげだって思っているよ」
「そう言われると何だか照れちゃうな。でも、つーちゃんの役に立てたみたいでとても嬉しいよ」
明日香は僕のすぐ隣ではにかんだ笑みを見せてくれる。本当にこれまでに何度、明日香の笑みを見てきて心が温かくなっただろうか。これからもずっとその笑みをすぐ側で見ていたい。そのこともしっかりと伝えないと。
「あと、明日香が進路のことを話してくれたとき、もう一つ分かったことがあるんだ」
「うん」
「……僕が一番好きなのは明日香だってことだよ」
「じゃ、じゃあ……」
さすがの明日香も、今の僕の言葉でこれから言われることを想像できたのか顔を赤らめていく。近くにある街灯の明かりだけでもそれははっきりと分かった。
僕は明日香の手をぎゅっと掴み、彼女のことを再度見つめて、
「明日香と咲希から告白を受けたけど、それについて決断しました。……僕は明日香のことが好きです。僕と恋人として付き合ってくれませんか」
0
あなたにおすすめの小説
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編6が完結しました!(2025.11.25)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
【R18】幼馴染がイケメン過ぎる
ケセラセラ
恋愛
双子の兄弟、陽介と宗介は一卵性の双子でイケメンのお隣さん一つ上。真斗もお隣さんの同級生でイケメン。
幼稚園の頃からずっと仲良しで4人で遊んでいたけど、大学生にもなり他にもお友達や彼氏が欲しいと思うようになった主人公の吉本 華。
幼馴染の関係は壊したくないのに、3人はそうは思ってないようで。
関係が変わる時、歯車が大きく動き出す。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
小さい頃「お嫁さんになる!」と妹系の幼馴染みに言われて、彼女は今もその気でいる!
竜ヶ崎彰
恋愛
「いい加減大人の階段上ってくれ!!」
俺、天道涼太には1つ年下の可愛い幼馴染みがいる。
彼女の名前は下野ルカ。
幼少の頃から俺にベッタリでかつては将来"俺のお嫁さんになる!"なんて事も言っていた。
俺ももう高校生になったと同時にルカは中学3年生。
だけど、ルカはまだ俺のお嫁さんになる!と言っている!
堅物真面目少年と妹系ゆるふわ天然少女による拗らせ系ラブコメ開幕!!
S級ハッカーの俺がSNSで炎上する完璧ヒロインを助けたら、俺にだけめちゃくちゃ甘えてくる秘密の関係になったんだが…
senko
恋愛
「一緒に、しよ?」完璧ヒロインが俺にだけベタ甘えしてくる。
地味高校生の俺は裏ではS級ハッカー。炎上するクラスの完璧ヒロインを救ったら、秘密のイチャラブ共闘関係が始まってしまった!リアルではただのモブなのに…。
クラスの隅でPCを触るだけが生きがいの陰キャプログラマー、黒瀬和人。
彼にとってクラスの中心で太陽のように笑う完璧ヒロイン・天野光は決して交わることのない別世界の住人だった。
しかしある日、和人は光を襲う匿名の「裏アカウント」を発見してしまう。
悪意に満ちた誹謗中傷で完璧な彼女がひとり涙を流していることを知り彼は決意する。
――正体を隠したまま彼女を救い出す、と。
謎の天才ハッカー『null』として光に接触した和人。
ネットでは唯一頼れる相棒として彼女に甘えられる一方、現実では目も合わせられないただのクラスメイト。
この秘密の二重生活はもどかしくて、だけど最高に甘い。
陰キャ男子と完璧ヒロインの秘密の二重生活ラブコメ、ここに開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる