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本編
第38話『As the Dew』
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緊急の職員会議が終わるまでの間、僕は沙奈会長と副会長さんと一緒に生徒会室で過ごすことに。会長の作ってくれたコーヒーがやけに苦く感じる。
「はあっ……」
これで何度目のため息だろう。2人の前でため息ばかりつくと申し訳ない気分になる。
「結構、時間がかかっているね」
「ええ。どんなことが話されているのでしょう」
松風先生が生徒会室を後にしてから1時間ほど経っている。長ければ長くなるほど、僕に重大な処分が下るんじゃないかと思ってしまう。
「逢坂君はきちんと試験を受けた上で入学したんだよね。まあ、無愛想なところはあるけれど、基本的に真面目だから、月野学園の生徒として学校生活を送るのには全く問題ないと思うよ」
「樹里先輩の言うとおりですね。ただ、それは普段の玲人君を知っている私達だからこそ言えることですよね。それを知らない一般の方には、逮捕されて禁固刑の経た人が、学校にいることに問題があると思ってしまうのでしょう」
僕が周りの生徒に悪い影響を及ぼし、学校生活に支障を来たす可能性があると考えているんだろう。
「どうにかして、逢坂君が好青年であることを広く伝えることはできないのかな。それに、さっきの逢坂君の話では、幼なじみをいじめている子がいるんだし」
「伏せられた事実もありますので、それを公表できれば、玲人君は恩田さんを助けようとしていたと分かってもらえると思いますが……」
「僕が琴葉にケガを負わせてしまったことに変わりはありませんからね。ただ、早いうちに動き始めなければいけないと思っています」
ミッションのこともあるけれど。あと、ネット上に僕の過去について広まり始め、マスコミ関係者が嗅ぎつけたことを上手く利用できないものか。
「そういえば、ご家族はこのことを知っているの?」
「家族のグループトークに雑誌記者から取材されたとメッセージを入れておきました。みんな、僕のことを励ましてくれて。何を考えているのか、父さんも動くそうですが……」
父さんのことだ。会社に頼れる人の心当たりがあるのかも。
「そうなんだ。いいご家族ね。相手が相手だけに、大人の力を借りるのも重要かな」
「……そうですね」
アリスさんから課せられたミッションの期限まで残り5日。それまでに菅原と決着を付けるためには、大人に頼る方がいいだろう。
――コンコン。
ノックが聞こえると、すぐに松風先生が教室の中に入ってきた。
「職員会議終わったよ」
「それで……玲人君についてはどうなりましたか?」
「一部の教師から、このことが落ち着くまで逢坂君を自宅謹慎にさせる案も出た。ただ、それは却下されて、学校のホームページで逢坂君がうちに入学するまでの流れと、今はきちんと学校生活を送っている旨の文書を公開することに決まったわ。もちろん、謹慎や停学の処分はなしで」
「そうですか……」
沙奈会長と副会長さんはほっと胸を撫で下ろしている。ただ、僕としては普通に過ごしているだけなのに、自宅謹慎の案が出たことにはがっかりだ。
「逢坂君、それでいいかな?」
「ええ、分かりました。よろしくお願いします」
「このことについて親御さんに連絡するけれど、ご自宅には……」
「母がいるので、自宅の方に電話してもらって大丈夫です」
「分かったわ。とりあえず、逢坂君……そろそろ教室に行く? 気持ち的に無理そうなら、もちろんお家に帰っていいけれど」
「……教室に行きます。体調も悪くないので、授業はしっかりと受けたいです」
「玲人君、無理はしないでね。辛くなったら、いつでも生徒会室に来ていいから」
「ありがとうございます」
今も辛いけれど、2年前に比べたらよっぽどマシだ。
僕は松風先生と一緒に1年3組の教室に向かい始める。一歩一歩がとても重い。
「逢坂君、ごめんなさい。あなたのことを守ることができなくて」
「気にしないでください。それにしても、世間ってこういうのが好きですよね。理由はどうであれ犯罪の前科があるので、色々と言われることは覚悟していましたが。本当に、一度でも世間の言う『普通』のことから外れてしまうと、人はどうしてここまで容易に責めることができるのでしょうね」
中にはきちんと反省して、普通の生活を送ろうと頑張っている人だっているのに。
そういえば、刑務所で出会ったあいつは今、建築関係の仕事をしているけれど、ちゃんとやれているのかな。
「自分の考えに自信があったり、逆になかったり。ストレスのはけ口として悪く言う人もいるよね。自分はまともな『普通の人』だと思いたいのかも。様々な原因があると思うけれど。だからといって、逢坂君を非難していいことにはならないよ、絶対に。むしろ、周りの人が温かく見守ったり、支えたりできるようになるといいよね。そういう意味では、今の生徒会はとても理想的かな」
「生徒会があって、沙奈会長や副会長さんがいるからこそ気持ち的に何とかなっています。もちろん、松風先生が担任なので、今もこうして教室に向かうことができているというか」
「ふふっ、そう言われるともっと頑張れそう」
入学当初、月野学園での3年間をなるべく1人で過ごそうと決めていた。実際にそうやって過ごせるのかもしれないけど、僕は誰かの支えがあって何とか高校生活を送ることができている。生徒会に入っていなかったら、それは気づけなかっただろう。
「先生。教室に行ったら、みんなに2年前のことを自分の口で言おうと思います」
「逢坂君が言うことを決めたのなら止めないよ。でも、無理はしないでね」
「……ええ」
SNSや新聞部の号外記事で僕の過去が多くの人に知られてしまった。一度、自分の口で伝えた方がいいだろう。
そんなことを話していると、僕らは1年3組の教室の前に到着する。教室の中は先生や僕がいないのか楽しそうな話し声が聞こえる。
「じゃあ、入ろっか」
「はい」
僕は松風先生と一緒に教室の中に入っていく。
「はーい、静かにしてね。……逢坂君」
「ええ」
松風先生が静かにしろと言う前から、僕が教室に入ってきたことで自然と静かになった気がするけど。
教壇のすぐ側に立つと、僕のことを真剣に見る生徒、無視する生徒、睨んでいる生徒、スマホを弄る生徒……と、十人十色。てっきりみんな嫌そうな顔をするか、あるいは無視するかのどちらかと思っていたので意外だった。
「ネットや新聞部の号外記事で知った人もいると思いますが、僕は2年前に殺人未遂の罪で逮捕され、禁固1年の判決より去年はずっと刑務所で過ごしました。被害者となった同級生は今も病院で眠り続けています」
既に知られてしまっていると思うと、意外にすんなりと言葉が出てくるもんだな。
「出所してから、将来のことを考え、高校進学をしようと思いました。学校側には事件のことを説明した上で、僕は入試に合格して月野学園に通うことに決めました。僕のことをどう思ってもかまいません。ただ、僕がこの学校で高校生活を送ることを許していただけないでしょうか。よろしくお願いします」
僕はクラスメイトに向かって深く頭を下げる。
高校生活を送らせてほしいとお願いする必要はないのかもしれない。
でも、こうしないと僕はここにいられなくなってしまうような気がして。それは虚しくて、苦しくて、切なくて、悔しくて。胸が張り裂けそうになる。みんな無言だけれど、きっと心の中では色々と言っているのだと思う。
「逢坂君、頭を下げる必要はないよ。そして、みんな。逢坂君はこれまで色々とありましたが、今はクラスメイトの1人です。それを分かってください。藍沢君のしたことは、法で裁かれ、それによる罰をしっかりと受けました。色々と思うことはあるでしょう。ただ、藍沢君の過去を口実に、何かしようとは絶対にしないでください。では、逢坂君、席に着きなさい」
「……はい」
僕は逃げるようにして自分の席に座る。そのときも無言のままだった。自分の席が一番前で本当に良かったと思う。クラスメイトの顔をあまり見ずに済むから。
それから、意外と静かな時間を過ごした。もっと、僕に対する非難の声が耳に入るかと思ったけれど、そんなことはほとんどなくて。ネット上に僕を非難する言葉を投稿している可能性はあり得るだろうけど。
クラスで誰とも親しくならなくて良かった。今まで以上に接しなくなっただけだから。それは僕の予想通り。
ただ、ここまで息が詰まり、まるで崖から落ちてしまいそうなくらいに追い詰められる感覚になるとは想像できていなかった。
でも、ここで潰れてしまうわけにはいかない。菅原との決着を付けて、琴葉と再会するんだ。休み時間にコーヒーを飲んだり、好きな音楽を聴いたりして心を休ませながら、どうにかして教室での時間をやり過ごしたのであった。
「はあっ……」
これで何度目のため息だろう。2人の前でため息ばかりつくと申し訳ない気分になる。
「結構、時間がかかっているね」
「ええ。どんなことが話されているのでしょう」
松風先生が生徒会室を後にしてから1時間ほど経っている。長ければ長くなるほど、僕に重大な処分が下るんじゃないかと思ってしまう。
「逢坂君はきちんと試験を受けた上で入学したんだよね。まあ、無愛想なところはあるけれど、基本的に真面目だから、月野学園の生徒として学校生活を送るのには全く問題ないと思うよ」
「樹里先輩の言うとおりですね。ただ、それは普段の玲人君を知っている私達だからこそ言えることですよね。それを知らない一般の方には、逮捕されて禁固刑の経た人が、学校にいることに問題があると思ってしまうのでしょう」
僕が周りの生徒に悪い影響を及ぼし、学校生活に支障を来たす可能性があると考えているんだろう。
「どうにかして、逢坂君が好青年であることを広く伝えることはできないのかな。それに、さっきの逢坂君の話では、幼なじみをいじめている子がいるんだし」
「伏せられた事実もありますので、それを公表できれば、玲人君は恩田さんを助けようとしていたと分かってもらえると思いますが……」
「僕が琴葉にケガを負わせてしまったことに変わりはありませんからね。ただ、早いうちに動き始めなければいけないと思っています」
ミッションのこともあるけれど。あと、ネット上に僕の過去について広まり始め、マスコミ関係者が嗅ぎつけたことを上手く利用できないものか。
「そういえば、ご家族はこのことを知っているの?」
「家族のグループトークに雑誌記者から取材されたとメッセージを入れておきました。みんな、僕のことを励ましてくれて。何を考えているのか、父さんも動くそうですが……」
父さんのことだ。会社に頼れる人の心当たりがあるのかも。
「そうなんだ。いいご家族ね。相手が相手だけに、大人の力を借りるのも重要かな」
「……そうですね」
アリスさんから課せられたミッションの期限まで残り5日。それまでに菅原と決着を付けるためには、大人に頼る方がいいだろう。
――コンコン。
ノックが聞こえると、すぐに松風先生が教室の中に入ってきた。
「職員会議終わったよ」
「それで……玲人君についてはどうなりましたか?」
「一部の教師から、このことが落ち着くまで逢坂君を自宅謹慎にさせる案も出た。ただ、それは却下されて、学校のホームページで逢坂君がうちに入学するまでの流れと、今はきちんと学校生活を送っている旨の文書を公開することに決まったわ。もちろん、謹慎や停学の処分はなしで」
「そうですか……」
沙奈会長と副会長さんはほっと胸を撫で下ろしている。ただ、僕としては普通に過ごしているだけなのに、自宅謹慎の案が出たことにはがっかりだ。
「逢坂君、それでいいかな?」
「ええ、分かりました。よろしくお願いします」
「このことについて親御さんに連絡するけれど、ご自宅には……」
「母がいるので、自宅の方に電話してもらって大丈夫です」
「分かったわ。とりあえず、逢坂君……そろそろ教室に行く? 気持ち的に無理そうなら、もちろんお家に帰っていいけれど」
「……教室に行きます。体調も悪くないので、授業はしっかりと受けたいです」
「玲人君、無理はしないでね。辛くなったら、いつでも生徒会室に来ていいから」
「ありがとうございます」
今も辛いけれど、2年前に比べたらよっぽどマシだ。
僕は松風先生と一緒に1年3組の教室に向かい始める。一歩一歩がとても重い。
「逢坂君、ごめんなさい。あなたのことを守ることができなくて」
「気にしないでください。それにしても、世間ってこういうのが好きですよね。理由はどうであれ犯罪の前科があるので、色々と言われることは覚悟していましたが。本当に、一度でも世間の言う『普通』のことから外れてしまうと、人はどうしてここまで容易に責めることができるのでしょうね」
中にはきちんと反省して、普通の生活を送ろうと頑張っている人だっているのに。
そういえば、刑務所で出会ったあいつは今、建築関係の仕事をしているけれど、ちゃんとやれているのかな。
「自分の考えに自信があったり、逆になかったり。ストレスのはけ口として悪く言う人もいるよね。自分はまともな『普通の人』だと思いたいのかも。様々な原因があると思うけれど。だからといって、逢坂君を非難していいことにはならないよ、絶対に。むしろ、周りの人が温かく見守ったり、支えたりできるようになるといいよね。そういう意味では、今の生徒会はとても理想的かな」
「生徒会があって、沙奈会長や副会長さんがいるからこそ気持ち的に何とかなっています。もちろん、松風先生が担任なので、今もこうして教室に向かうことができているというか」
「ふふっ、そう言われるともっと頑張れそう」
入学当初、月野学園での3年間をなるべく1人で過ごそうと決めていた。実際にそうやって過ごせるのかもしれないけど、僕は誰かの支えがあって何とか高校生活を送ることができている。生徒会に入っていなかったら、それは気づけなかっただろう。
「先生。教室に行ったら、みんなに2年前のことを自分の口で言おうと思います」
「逢坂君が言うことを決めたのなら止めないよ。でも、無理はしないでね」
「……ええ」
SNSや新聞部の号外記事で僕の過去が多くの人に知られてしまった。一度、自分の口で伝えた方がいいだろう。
そんなことを話していると、僕らは1年3組の教室の前に到着する。教室の中は先生や僕がいないのか楽しそうな話し声が聞こえる。
「じゃあ、入ろっか」
「はい」
僕は松風先生と一緒に教室の中に入っていく。
「はーい、静かにしてね。……逢坂君」
「ええ」
松風先生が静かにしろと言う前から、僕が教室に入ってきたことで自然と静かになった気がするけど。
教壇のすぐ側に立つと、僕のことを真剣に見る生徒、無視する生徒、睨んでいる生徒、スマホを弄る生徒……と、十人十色。てっきりみんな嫌そうな顔をするか、あるいは無視するかのどちらかと思っていたので意外だった。
「ネットや新聞部の号外記事で知った人もいると思いますが、僕は2年前に殺人未遂の罪で逮捕され、禁固1年の判決より去年はずっと刑務所で過ごしました。被害者となった同級生は今も病院で眠り続けています」
既に知られてしまっていると思うと、意外にすんなりと言葉が出てくるもんだな。
「出所してから、将来のことを考え、高校進学をしようと思いました。学校側には事件のことを説明した上で、僕は入試に合格して月野学園に通うことに決めました。僕のことをどう思ってもかまいません。ただ、僕がこの学校で高校生活を送ることを許していただけないでしょうか。よろしくお願いします」
僕はクラスメイトに向かって深く頭を下げる。
高校生活を送らせてほしいとお願いする必要はないのかもしれない。
でも、こうしないと僕はここにいられなくなってしまうような気がして。それは虚しくて、苦しくて、切なくて、悔しくて。胸が張り裂けそうになる。みんな無言だけれど、きっと心の中では色々と言っているのだと思う。
「逢坂君、頭を下げる必要はないよ。そして、みんな。逢坂君はこれまで色々とありましたが、今はクラスメイトの1人です。それを分かってください。藍沢君のしたことは、法で裁かれ、それによる罰をしっかりと受けました。色々と思うことはあるでしょう。ただ、藍沢君の過去を口実に、何かしようとは絶対にしないでください。では、逢坂君、席に着きなさい」
「……はい」
僕は逃げるようにして自分の席に座る。そのときも無言のままだった。自分の席が一番前で本当に良かったと思う。クラスメイトの顔をあまり見ずに済むから。
それから、意外と静かな時間を過ごした。もっと、僕に対する非難の声が耳に入るかと思ったけれど、そんなことはほとんどなくて。ネット上に僕を非難する言葉を投稿している可能性はあり得るだろうけど。
クラスで誰とも親しくならなくて良かった。今まで以上に接しなくなっただけだから。それは僕の予想通り。
ただ、ここまで息が詰まり、まるで崖から落ちてしまいそうなくらいに追い詰められる感覚になるとは想像できていなかった。
でも、ここで潰れてしまうわけにはいかない。菅原との決着を付けて、琴葉と再会するんだ。休み時間にコーヒーを飲んだり、好きな音楽を聴いたりして心を休ませながら、どうにかして教室での時間をやり過ごしたのであった。
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