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うごきだす感情
ー優大ーまたね 1
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芸能人が多く通う、居酒屋前で待ち合わせ。
少し遅れて真希ちゃんが来た。
「遅れて本当にごめんなさい。さっきまで仕事が終わらなかったんです。何とか終わらせて、ダッシュしたんですけど」
確かに息が乱れてる、大丈夫かな。
彼女のスーツ姿、結構かっこいいかも。
スマートに見えるし。
トレンチコートがブラックだからシックでエレガントさがある。
前はあったかそうな服装だったから、なんか新鮮。
真希ちゃん、熱いのか手でパタパタと扇いでる。
顔が赤い。
ベタベタする甘ったるい林檎飴を感じさせるような、なんともいえない色気だ。
その甘さに噛みつきたくなるような、でもあえて逆らいたい気持ちになった。
だから出来るだけ優しい笑顔を作る。
隠したい思いだったから。ひっそりと感じていたい甘味な感情。
「大丈夫だよ。僕の方こそごめんね。真希ちゃんがお休みの日にすれば良かったんだけど、ブレスレット早く返した方がいいかなって」
ひたすら何度も謝ってくれた。遅れたの30分くらいだし、全然大丈夫なのに。
真希ちゃんの為なら、いくらでも待てるよ。 僕は。
それに20時半だから、まだ飲めるだろうし。
「それにね、直ぐ会いたかったから。待ち遠しかったんだ。だから来てくれてありがとう。嬉しい。」
「いえいえ。ここって居酒屋ですよね、大丈夫なんですか? 声かけられたりしません? 」
「大丈夫だよ、個室だし」
「個室、ですか。そうですよね」
誰にも邪魔されたくないから、個室だよ。
店員に案内してもらい、部屋に入ると。座布団が敷かれていた。照明が明るすぎないから落ち着いた空間となっている。
真希ちゃんが奥に座った。僕が先に手前側に居るからだ。すぐに帰ってほしくないから、この位置に座ってもらえるように、仕向けた。
今日はブレスレットを返して欲しいから、来たんでしょう。
ほんのちょっとでも僕に会いたかったから。だったら本当に嬉しいんだけど。
真面目な真希ちゃんだから絶対、次はもう会わないって言うだろうな。
実は、凄く良い作戦考えてるんだよね。だからまた会ってくれるはず。
「真希ちゃん。ブレスレットを返す前に、ちょっと飲まない? 」
「飲みません。ブレスレット返してくれないんですか? 」
真希ちゃんが顔をしかめた。困った表情、凄く可愛い。
前よりはっきり断ってくるね、更に燃えてしまうよ。
絶対落としたい。
「酔わせてどうにかする訳じゃないよ?少し飲むだけ。話がしたいから、ね? お願い! 」
「私、そういうの困るんですけど……」
困らせたくて、ブレスレットを直ぐに返さないんだよ。
本当に酔わせて、エロい事したいんじゃないよ。
だって一夜限りじゃ駄目なんだ。身体の関係だけじゃなく、僕に夢中になって欲しいから。じゃないと、つまらないでしょう?
簡単にいかないから面白いんだよね。恋愛ってものは。
強引にでも手に入れたくなるよね。
少し遅れて真希ちゃんが来た。
「遅れて本当にごめんなさい。さっきまで仕事が終わらなかったんです。何とか終わらせて、ダッシュしたんですけど」
確かに息が乱れてる、大丈夫かな。
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トレンチコートがブラックだからシックでエレガントさがある。
前はあったかそうな服装だったから、なんか新鮮。
真希ちゃん、熱いのか手でパタパタと扇いでる。
顔が赤い。
ベタベタする甘ったるい林檎飴を感じさせるような、なんともいえない色気だ。
その甘さに噛みつきたくなるような、でもあえて逆らいたい気持ちになった。
だから出来るだけ優しい笑顔を作る。
隠したい思いだったから。ひっそりと感じていたい甘味な感情。
「大丈夫だよ。僕の方こそごめんね。真希ちゃんがお休みの日にすれば良かったんだけど、ブレスレット早く返した方がいいかなって」
ひたすら何度も謝ってくれた。遅れたの30分くらいだし、全然大丈夫なのに。
真希ちゃんの為なら、いくらでも待てるよ。 僕は。
それに20時半だから、まだ飲めるだろうし。
「それにね、直ぐ会いたかったから。待ち遠しかったんだ。だから来てくれてありがとう。嬉しい。」
「いえいえ。ここって居酒屋ですよね、大丈夫なんですか? 声かけられたりしません? 」
「大丈夫だよ、個室だし」
「個室、ですか。そうですよね」
誰にも邪魔されたくないから、個室だよ。
店員に案内してもらい、部屋に入ると。座布団が敷かれていた。照明が明るすぎないから落ち着いた空間となっている。
真希ちゃんが奥に座った。僕が先に手前側に居るからだ。すぐに帰ってほしくないから、この位置に座ってもらえるように、仕向けた。
今日はブレスレットを返して欲しいから、来たんでしょう。
ほんのちょっとでも僕に会いたかったから。だったら本当に嬉しいんだけど。
真面目な真希ちゃんだから絶対、次はもう会わないって言うだろうな。
実は、凄く良い作戦考えてるんだよね。だからまた会ってくれるはず。
「真希ちゃん。ブレスレットを返す前に、ちょっと飲まない? 」
「飲みません。ブレスレット返してくれないんですか? 」
真希ちゃんが顔をしかめた。困った表情、凄く可愛い。
前よりはっきり断ってくるね、更に燃えてしまうよ。
絶対落としたい。
「酔わせてどうにかする訳じゃないよ?少し飲むだけ。話がしたいから、ね? お願い! 」
「私、そういうの困るんですけど……」
困らせたくて、ブレスレットを直ぐに返さないんだよ。
本当に酔わせて、エロい事したいんじゃないよ。
だって一夜限りじゃ駄目なんだ。身体の関係だけじゃなく、僕に夢中になって欲しいから。じゃないと、つまらないでしょう?
簡単にいかないから面白いんだよね。恋愛ってものは。
強引にでも手に入れたくなるよね。
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