設定はどうでもいいから、どうか報われますように

metta

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王子様視点

01 王子様と推しの邂逅

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 気がついたら前世でプレイしていたゲームの世界に転生していた――!
 
 ……なんて、このご時世に、一体何番煎じの漫画や小説の話なんだろうかといまだに思う。
 私はクロヴィスという名の王子で前世の記憶を持つ人間である。
 最初に意識がはっきりとしたのは、生後数ヶ月のことだった。うとうとしていたら教会や城といったそんな雰囲気の絵柄や調度品が目に入って、「なんか見覚えがある!」と思わずカッと目を見開いてしまった。別に目に入る風景がアニメやゲームのようというわけではない。ゲームによく似た世界に生まれ変わったと言うべきなのか。脳内の変換機能は謎である。
 それに気づいてから、注意深く色々と見聞きした結果、前世でハマっていたゲームの世界に転生したらしいと判断した次第である。
 二次創作もあまり興味がなく裕福ではない家の生まれだった私は、常識の範囲内でこそこそ諸々を楽しんでいたのだが、オタクはそこそこお金がかかる。据え置き機のゲームは一度買えば繰り返しプレイできるので、身も蓋もない言い方をすれば、コスパがいい。
 そうやって友達に勧められてBLゲームに手を出したのが運の尽き。オタクは少し背中を押したら沼に落ちる人間を嗅ぎつけるのが本当に上手い。私はまんまと一見恋愛ものやBLものには見えない、比較的RPGとしてもしっかりしたこのゲームにすっかりハマってしまっていたのだった。

 そこまでを思い出して「すごい。こんなの本当にあるんだ」という興奮と「ああ、やっぱり助からなかったんだな」という悲しみ。どうしようもないとはいえ、記憶が地続きだから、少しだけそう思ってしまうのは許されたい。
 ……しかしこういう転生ものは普通、主人公に生まれ変わるか、ライバルや敵に生まれ変わるか、もしくは推し本体に生まれ変わるものではなかろうか。いや、どれもこれも何番煎じどころではない設定だから普通も何もないか。攻略対象者に転生も、モブに転生も巷に色んな意味で腐るほど溢れている。

 理解したところでどうしたものか。

 私の推しは、王子の婚約者である公爵の子フィリス。
 そう、王子の婚約者。このままいけば、自分は推しの婚約者なのである。
 推しの相手に転生だなんて、何たるラッキーと普通は思うかもしれないが……夢女の素質はないから推しとどうにかなりたいと思ったことは一度もない。むしろ王子が攻略対象者の1人という点と、いくつか死亡ルートがあることもかなり問題がある。
 とりあえずは主人公に全く興味がないので、対主人公はおそらく大丈夫とは思うが、このゲームは分岐によって、魔王が出現する時も場所も、魔王の素体も変わる。
 そして推しであるフィリスは攻略キャラではない上に、いくつかのルートで闇堕ちしてラスボスになってしまう。魔王になるのは、王子が主人公とくっつくルートと、王子が死んでしまった場合だ。

 大体自分は推しを愛ではしたいが、推しになりたいわけではない。なら推しとの関係性的には婚約者である王子が一番ではある。正直モブや壁の方がいいのだが、フィリスの辿る運命を救うなら、この立場が一番ベストではある。婚約者という立場を確たるものにして、よくある自分と推しの運命回避に尽力するしかない。
 とりあえずサポートキャラの青年が城に勤め始めたので、手足となっていただこうと自分の侍従に指名したり、勉強や鍛錬に精を出して自己研鑽をしつつ、私はその時を粛々と待っていた。
 
「クロヴィス。お前の婚約が決まったぞ」
「はい」
 
 きた。
 そして10歳になってしばらく経った頃、父から呼び出され、婚約について説明を受けた。予想通り相手は公爵家の三男、推しであるフィリス・グラウだった。

「本当に婚約が決まったんですね……」
「まあ、この辺りは予言じゃなくても予想はつくがな」
「……いえ。さすがにもう疑ってはいませんよ」

 ウォルには味方になってもらうために、繰り返し予言めいたことを言っていた。最初は「大丈夫かこいつ」といった様子でかなり訝しんでいたウォルだったが、大きなこと以外でも小さな事件をちょこちょこと言い当てているので今ではかなり信じてくれている。
 推しとの邂逅に気合いが入る……というよりもさすがに緊張する。私は生ものに興味のあるタイプではなかったが、目いっぱいお洒落をしてアイドルの握手会に行く友人はこのような気持ちだったのかもしれない。

「とりあえず、仲良くできるといいな……」
「しかし、魔王の種であるのに、仲良くしようという心意気は素晴らしいですね」
「魔王になるのは私が下手を打った場合だけだ」
「殿下なら大丈夫ですよ」

 ウォルもお世辞ではなく、本気で言ってくれているようでありがたい。王子は私の好みではないが、王子というだけあって、綺麗な顔をしている。立ち振る舞いさえ気を付ければ、第一印象で嫌がられることはないだろうと思いつつ、対面の日を迎えたのだが――
 
 かっわ。
 推しの幼少期、可愛すぎんか?
 
 父親であるグラウ公爵に促され、完璧な挨拶を見せる美少年。
 癖なくサラサラとした肩までの銀髪。整った顔。私は昔から二次元でも三次元でも色素の薄い、クールなつり目や猫目の美形が好きだ。つまりはフィリスの外見が好みドンピシャなのである。

「……殿下?」
「……あ、いや。固くならず。私のことはクロヴィスでいい。私もフィリスと呼ぶから」
「……はい……クロヴィスさま」

 あー! はにかむの可愛い! めちゃくちゃ可愛い……!
 危ない。あまりの可愛さに語彙がお亡くなりになってくれて本当によかった。そうでなければ王族的に死んでいたかもしれない。スマホがあったら写真を撮りまくって怯えさせてしまう気がするので、スマホもなくてよかった。いや、本音を言うとスマホは欲しい。でもこの場にはなくてよかった。
 色んな動揺を誤魔化すように微笑めば、フィリスは再び小さくはにかみ、綺麗に笑む。ああ可愛い。本当に可愛い。それ以外何も浮かばないので、自分もにっこり笑って誤魔化すのだった。

 そして初対面からすぐに、フィリスは花嫁修業的なもので城で暮らすことになった。王配ともなれば当たり前の話だとしても、こんな小さい頃から。前世も今世も家族がいい身からすれば、切ない気持ちになってしまう。せめて快適に過ごしてもらおうと、私にしては珍しく、色々我儘を言って、部屋を隣にしてもらったり、内装にあれこれ口を出したりしてしまった。それを「可愛い婚約者ができて張り切っている」と両親には微笑ましい判断をされてしまっており、要望を聞き入れてもらっているのはいいが、とてもとても恥ずかしい。

「クロヴィス様、色々とありがとうございます」
「親元を離れて寂しいだろうし、気になることがあったら何でも言ってほしい」
「いえ、充分すぎます。それに、私は家族にあまり好かれておりませんので……」

 そう零したフィリスはハッとして「どうしよう」と狼狽している。そういうことなら、早くに離れられたのはむしろいいことかもしれないが、悲しい。

「……も、申し訳ありません。家族から好かれていないようなものが、婚約者など……」
「寂しくないのならいい……と言ったら言葉が悪いか。なら、私とは仲良くしような」
「……よいのですか」
「もちろんだ。私はフィリスに友達になってほしいんだ」
「……友達……? 婚約者なのに」
「我々はこういう身分だからいきなり婚約になるが、一般的に人は友人から恋人になり、結婚するものだと聞く。婚約者という枠の中ではあるが、私はフィリスとまず友達になって、そういう歩みを重ねていきたい」
「友達……」
「婚約者という保険はあるんだ。だから怖くないだろう」

 そう言うと、フィリスはほっとしたように微笑んだ。

「……はい。不束者ですが」

 いや、本当に可愛い。こんなに可愛いのにグラウ公爵家の面々は目が悪いんじゃないか。少なくとも見る目はない。
 外見だけで可愛い可愛いと言っていては少し最低感があったが、私がフィリスを好きになったきっかけは見た目だが、それだけではない。
 フィリスは嫌われ者で険のある物言いの割に、何だかんだと文句を言いながらも「殿下のためだからな」と協力してくれる可愛い人物なのだ。それなのに親のせいやら、不器用な性格やらで嫌われ者。
 一途で、王子が世界のすべて。
 王子がいなくなったことに絶望して、何もかもどうでもいいと、自分を失ってしまうほどに繊細で悲しい。
 もう絶対にで倒そうと心に誓った。

 そして一緒に暮らし始めて間近で見ていると、優秀さに見合ったプライドの高さはあるが、やはり性格が悪いなどは一切ない。ただ家の扱いのせいで対人に関して必要な素養が育っていないだけ。それなのに異様に嫌われていて、それは敵の多い親のせいか、いわゆる強制力のようなもののせいかは分からなかった。
 にしてもなんでここまでフィリスに当たりのキツイ設定なんだ。いや、闇堕ちさせるために必要な要素なのだろうが、雨後の筍、まるでモグラ叩きのようにふざけた輩を潰しても潰しても湧いてくるのは鬱陶しすぎるし、私一人では追いつかない。
 あとフィリスの実家、特にあのクソ親父。余計なことを言うのは絶対に分かっているので、なるべく同席するようにはしているのだが、「親子だけで話したい」と言われてしまえばどうしようもなく、つい悪態をついてしまう。いつか絶対ぎゃふんと言わせてやる。もう、本当にお前は余計なことをするな!

 一方、蝶よ花よと愛で、諸々から庇って護れば、フィリスはあっという間に懐いてくれた。愛情に飢えているのもあるだろう。
 説明書や設定資料ではさらっと書かれていただけだが、幼い頃からひとり、ずっとこんな環境にいたなんて、あまりにも悲しい。 
「気の毒だ」とか「かわいそう」という言葉は傲慢な気がしてあまり使いたくないし、好きではない。いつも申し訳なさそうにしている少年は紛れもない現実であるのに、私はゲームを思い出し、フィリスの報われなさを思い出して不快な気持ちになっていた。思い出した当初は推しを救って愛でようという軽く上からな気持ちだったのに、自分が生きているこの現実が、そのような仕打ちをするのは許せない。王子の学びのせいで日がな一緒にいる訳にはいかないが、できるだけ一緒にいようと私は必死に頑張っていた。

 しかし――
 こういう楽しいことがあるんだよと、色々なことを知った上で、私を選んでくれるのなら諸手を挙げて歓迎する。慕ってくれるのはとても嬉しいが、できれば私が生きる理由の全てとなるのではない方がいい。
 そのためにどうしたらいいかと私は悩んでいた。
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