8 / 8
終わり
しおりを挟む
「なんだよ。不服そうな顔して。俺と付き合うんだろ?」
「はい……でも俺は自分が許せなくて」
「許せない? なんで」
「どうせ付き合うことになるならもっと早くこうしていれば……マサの初めては俺だったのにって」
「はあ!?」
「いえ! わかってます。俺のわがままですから。あの、失礼ですが抱いた経験はありますか」
「は、え? なに?」
「だから、あの男には抱かれていたのでしょう? 抱いた経験はおありですか」
「ちょ、待てマジ意味わかんねぇんだけど」
「やっぱりありますよね。抱いた経験がないなら俺はマサの初めてがいただけると思ったのですが」
「おま、お前! 俺に抱かれるつもりか!? その図体で!?」
「俺は正直、始めてってことにこだわりはないと思ってました。でも、大切な人に初めての経験があるなら、それは俺とであって欲しいって……すみません。わがままが過ぎました。その年齢でマサほどの美貌の持ち主なら両方経験が」
「待て待て待て……その……」
「はい」
「ね……ねぇから」
「はい?」
「だからよ、どっちも経験ねぇから」
「え、でもホテルから……気を使わないでください」
「本当にねぇんだよ。な? 健とは添い寝だけの仲なんだ。人肌がねぇと眠れねぇんだと」
「……本当に……」
「ああ」
「では、どちらも俺とが初めてってことになるんですね?」
「どちらも……いや、まぁ……そう、だな? うん」
「嬉しいです」
そう言って笑った憲史の顔は俺が憲史に好きだと告げる前の憲史と同じだった。
俺はそれがすごく懐かしくて、嬉しくて、心が暖かくなったんだ。
完
この後の展開、憲マサになるのかマサ憲になるのか、リバになるのかはご想像にお任せします。
「はい……でも俺は自分が許せなくて」
「許せない? なんで」
「どうせ付き合うことになるならもっと早くこうしていれば……マサの初めては俺だったのにって」
「はあ!?」
「いえ! わかってます。俺のわがままですから。あの、失礼ですが抱いた経験はありますか」
「は、え? なに?」
「だから、あの男には抱かれていたのでしょう? 抱いた経験はおありですか」
「ちょ、待てマジ意味わかんねぇんだけど」
「やっぱりありますよね。抱いた経験がないなら俺はマサの初めてがいただけると思ったのですが」
「おま、お前! 俺に抱かれるつもりか!? その図体で!?」
「俺は正直、始めてってことにこだわりはないと思ってました。でも、大切な人に初めての経験があるなら、それは俺とであって欲しいって……すみません。わがままが過ぎました。その年齢でマサほどの美貌の持ち主なら両方経験が」
「待て待て待て……その……」
「はい」
「ね……ねぇから」
「はい?」
「だからよ、どっちも経験ねぇから」
「え、でもホテルから……気を使わないでください」
「本当にねぇんだよ。な? 健とは添い寝だけの仲なんだ。人肌がねぇと眠れねぇんだと」
「……本当に……」
「ああ」
「では、どちらも俺とが初めてってことになるんですね?」
「どちらも……いや、まぁ……そう、だな? うん」
「嬉しいです」
そう言って笑った憲史の顔は俺が憲史に好きだと告げる前の憲史と同じだった。
俺はそれがすごく懐かしくて、嬉しくて、心が暖かくなったんだ。
完
この後の展開、憲マサになるのかマサ憲になるのか、リバになるのかはご想像にお任せします。
58
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(1件)
あなたにおすすめの小説
鬼の愛人
のらねことすていぬ
BL
ヤクザの組長の息子である俺は、ずっと護衛かつ教育係だった逆原に恋をしていた。だが男である俺に彼は見向きもしようとしない。しかも彼は近々出世して教育係から外れてしまうらしい。叶わない恋心に苦しくなった俺は、ある日計画を企てて……。ヤクザ若頭×跡取り
両片思いの幼馴染
kouta
BL
密かに恋をしていた幼馴染から自分が嫌われていることを知って距離を取ろうとする受けと受けの突然の変化に気づいて苛々が止まらない攻めの両片思いから始まる物語。
くっついた後も色々とすれ違いながら最終的にはいつもイチャイチャしています。
めちゃくちゃハッピーエンドです。
花いちもんめ
月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。
ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。
大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。
涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。
「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
切ないけど展開が面白くて最後まで一気に読んでしまいました!今後の展開も想像が膨らみます!素敵な作品を書いていただきありがとうございました!
はー様
コメントありがとうございます😊
素敵な作品と言っていただけて嬉しいです(≧∀≦)
最後まで読んでくださりありがとうございました!