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聖女様に嫌われたのでパーティーを追放されたけど、まあいいか!
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しおりを挟む「おい、ブブブ。お前、このパーティーから抜けろ! 」
それはつい先ほどリーダーに言われた事だった。
夕食時に急にそんな事を言うものだからすっかり食事が冷めてしまって、
おいしくなくなってしまったごはんを僕はもったいないので食べる。
なんでもうちのパーティーの聖女様が僕の事が嫌なのだそうだ。
まあ、見てくれの問題なのだろうな。僕の容姿はデブでブタだからだろう。
聖女様にはどうやらそれは受け入れられないものだったみたいだ。
まあ僕がこのパーティーに参加した理由は各地のおいしい料理を食べれるという
事だったが、本来このパーティーの目的は魔王を倒すという重大な目標があった
のだから尚更僕が追い出される理由になるだろう。
僕もそろそろ危ない事をしたくないとは思っていたから結果、了承した訳だが、
これからの食事をどうするかが悩みどころである。
*****
冷めた料理を全てたいらげて店を出ようとしたら呼び止められた。
「お客様、料金の方をまだ頂いておりませんが? 」
僕は危うく食い逃げしそうになってしまったが、ちゃんと料金を払った。僕は
料理を作れる人を尊敬しているので、対価はきっちり払うのがポリシーだった。
とは言え、最後の晩餐ぐらいお金を出してくれてもよさそうなのに、あの聖女が
入ってからというものやたら財布の紐が堅い。冒険者なのだから食事は重要だと
思うのだが、どうもあの聖女との価値観が合わないのだ。
そんな事を考えながら宿へとつくと、宿の前に僕の荷物が置かれており、手紙が
添えられていた。どうやら僕と同じ宿に泊まる事さえ嫌なのだそうだ。これから
僕に宿を探させようとは流石に酷くないか?
もうパーティーメンバーでは無いとはいえ、ほんの数時間前までは仲間だった者
によくこんな事が出来るものだ。僕は荷物を背負うと街を出た。
こんな街に居ると気が滅入ってしまうからだ。
「さて、何処に行こうかな? 」
とりあえずで街を出てしまったので目的地なんて決めていなかった僕。
どうせなら美味しい物が食べられる所へ行きたい。
「東の方へ行ってみるか」
僕はとりあえずまだ開拓していない東へと行く事を決めるとさっそく移動を開始
した。移動はもちろん自分で走るのだ。僕の容姿はデブでブタだが、俊敏に動け
るタイプなので問題なく走れる。
ビューン!
僕は野を越え、山を越え、街へ辿りつくとさっそく食堂へと向かった。
運動したおかげでお腹の状態は最高だった。
*****
こうして始まった一人旅は思いのほか楽しく、自由に自分の好きなものを好きな
だけ食べれるという幸せを満喫していた。食費は魔物討伐で稼いだ金で問題なく
賄える。僕の容姿はデブでブタだが、戦闘能力は高いのだ。
だからこそ、魔王討伐を目標に掲げるパーティーに属する事が出来ていた訳だが
こんなに楽しいのならパーティーなどに参加せずに、最初からこうしておけば
よかったと思う。
まあ、頼まれれば断れない性格だったので仕方なく参加したパーティーでは
あったが未だ、魔王を倒したという話は聞いていない。
聖女様に嫌われてパーティーを追放された僕だけど、結果楽しくやっています。
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