ホラー倉庫

菫川ヒイロ

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 中学生になった。
 詰襟の学ランを着る事にさして嬉しさを感じないが、周りはどうやら違うようで
 何かしらの優越感に浸っているような奴さえいた。ただただ首が苦しいので好き
 になれそうにないこの服をこれから三年間も着ないといけないのかと思うと憂鬱
 ですらあった。
 
 
 小学校よりも地域が広がり、まったく違う感性で育った人達との合流は意外と
 簡単に纏まったようだ。ただそれは俺以外の人達の話であって、俺は結局馴染む
 事なんて出来やしないのだ。謎の規則がどんどん増えていき、それをどう潜り抜
 けるかを必死になって考えている人達を横目に見ながら俺はこれからの事を考え
 ていたのだ。
 
 
 正直、部活なんてやりたくはない。
 校則以上に厳しい上下関係も意味が分からないし、こんな所から既に刷り込みが
 始まっているのだと恐怖していたのだ。怖い怖い怖い怖い。
 
 
 教科ごとに変わる教師の相手をしないといけない事も面倒だ。
 特にその日の気分で来れれても知らないのだ。何があったのかなんて知らないし
 知りたくもない、そういう事はそっちで処理してから来るべきだろうに……
 面倒臭い、人が増えると面倒臭い。
 
 
 そして急に出現しだす不良という生き物。
 いきなり現れて不幸を撒き散らすゴキブリのようなその生き様に憧れるのは
 やはり、古代から生き抜いて来たというその生命力に惹かれるからなのだろう。
 
 
 俺は頑張った。
 教師の意味が分からない説教も我慢して聞いたし、カツアゲされてもちゃんと
 登校していた。それでもやはり無理だったのだ。いつものように詰襟が気になり
 だして、どうして自分はこんな服を着ているのかと疑問に思い出したら一気に
 全てが溢れ出してしまった。
 
 
 一日休んでしまえば、後はそれが連休へと移行していくだけある。
 
 
「どうしてなの? 何が嫌なの? 」


 相変わらずの母親に、理解しているように振る舞う教師。
 我慢の限界が来たのは俺だった。この煩わしさよりも登校する事を選んだ。
 何処に居ても変わらないのなら上手く紛れられるように妥協した。
 





























 
                              Lv.14






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