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そして女神は……
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しおりを挟む「え~準決勝第一試合はスミス選手が棄権したため、クサカベトオル選手が不戦勝
という事になります」
審判からのアナウンスに客席からはブーイングが飛んで来るがそんな事を気にな
どしていたらこんな仕事はやってられない。騒ぎたい奴はどこにでもいるし、そ
ういう奴らの相手をすると調子に乗って余計に騒ぎ立てて大会の邪魔しかしない
ので無視をすることはとっくの昔から確立された手段である。
それでも騒ぎ立てる奴は別室へと連行、弁護士立ち合いのもと誓約書へのサイン
後に射殺される。この大会は言わば社会のガス抜きであるという事は公の事実と
してあるがだからといって何でも許される訳ではないし、限度はある。そのライ
ンを越えてくるような奴は社会を乱す者なのでそれを間引く事は許されるのだ。
そしてそいつの財産は大会の運営費として没収される。
そんな形で続いて来たこの大会も今回ばかりは少し違うと感じていた。
変な奴が多く集まるのはいつもの事ではあったが、でも今回は特に顕著だった。
何処から現れたのか、こんな事は初めてであった。
「続きまして準決勝第2試合。魔王選手対B子選手、両選手入場! 」
ローブを脱いだ魔王選手は色白で、意外と細い。そしてB子選手は先程と同じよう
にスッキプをしての入場、前の試合の疲れなどまったくないようだった。やはり
どちらも狂っていて素晴らしい。
「それでは準決勝第2試合、はじめ! 」
合図をすればすぐに舞台から降りるのはどう考えたって巻き添えを喰らう確率が
高いからだ。そして始まった、馬鹿みたいな戦いが。こんな事が出来るような奴
らがどうして何もせず静かに暮らしていたのかまったく訳がわからないが、それ
が武闘家というものなのだろうか?
これだけの力があれば何だって出来るだろうとは思うが、まあ変な奴らなのだか
ら一般常識を当てはめても仕方がない。それに自分だってこうして審判をしてい
る事だっておかしいのだ、一般的には。でもこんな戦いを間地かで見れるという
のは最高に幸せだった。
とはいえ、もうこの領域の戦いは殆んど何をしているのかが分からないレベルで
はある。だからほぼほぼ何が起こったのかなんて分からないまま気が付けば決着
がついているのだ。ただただ音がしている空間を見ているような状況が続いてい
た。どっちだろうか? どちらが勝つのだろうか?
「まいったなのよ」
そう言ったのがB子選手で
「何が目的なんだ」
そう言ったのが魔王選手。だから審判として
「魔王選手の勝利です! 」
そう言った。
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