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終わらない物語
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しおりを挟む頭のおかしな教師が存在出来ているおかげで内申点に不安があった俺がどうにか
合格する事が出来たのはとても素晴らしい出来事だった。正直、行きたいと思え
る学校なんてものも存在しなかったし、そもそも学校というものにそこまで期待
などしていないのだ、期待するべきものは分類している。
学力が高い訳でもない俺が学校を選ぶ際に重視したのは距離である。出来るだけ
遠くの学校を選ぼうと思ったのだ。理由なんてものは腐るほどあり過ぎるから
ちゃんと燃えるゴミに出しておいたが、もしかしたら燃えないゴミだったかもし
れない。まあそれももうどうでもいい事だ。折角合格したのだし、これでしばら
くは落ち着いて生活出来るだろう。
似合っていない制服のブレザーを着て、学校までの電車に乗り込む。時間は確か
めておいたから遅刻する事はないだろうが窓の外を見ていると不思議な気分にな
る。今までの行動範囲よりもさらに広がっていくのは少しばかりの冒険にでも出
ているようなそんな子供っぽい事を考えてみたりしていたら最寄り駅に着いた。
いつの間にやら同じ制服に身を包んだ集団の中に混ざり込んでいた。
駅から学校までは徒歩で10分程の距離で、その間この中で過ごすという事は俺
にとっては不可能である。息苦しいここから早く出なければならないがでもそれ
を阻むように道を塞いで歩く集団を見つけた瞬間に全て諦めた。
みんなと同じようにお行儀よくゲートをくぐり、学校の中へと入って行く。
学校名の由来となった花が3つデザインされた校章についているチップによって
生徒であることが証明された俺は自分の向かうべき教室へと案内通りに歩いて行
き、教室のドアを開けた。
中はすでに大半が生徒で埋まっており、黒板に書かれた座席表を見たものの俺が
座るべき席が分からないからそこに居た大人に聞いてみた。
「すいません、席はどこですか? 」
質問に首を傾げたその人は、しばらく考えてから納得したように聞いてくる。
「名前は? 」
「ツキムラです」
「この列の一番後ろですね」
「どうも」
席まで歩いて行く間ずっと視線を感じていた。というよりも教室に入った時から
ずっと視線を感じていたのだがこれで漸く解放されるだろう。最初から目立ちた
くはないし、何よりもそういうのは俺のキャラではない、そういうのは前の席に
座っている美少女が担う役割だろうと思いながら俺の新しい学生生活は始まった。
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