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未来予想図
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しおりを挟む「父さん、俺は彼女とビルダブラと結婚する事にしたよ」
何も言わないお義父さんの代わりにお兄さんが口を開く。
「お前、どういうつもりなんだ? 」
「兄さん、俺はもう決めたんだ。彼女は俺の運命の相手だったんだ」
彼はお兄さんに私の事をそう説明した。
「兄さんは家族よりもそんな女を選んだって事でしょ? もういいわよ。こんな人
はもう家族じゃないんだから、どうなろうと知った事ではないわ。ただ、アンタ
の事だけは一生忘れないわ! 絶対にね!! 」
妹さんには不評な私だけど、それはまあ仕方が無いだろう。
私は彼のように貴族ではないのだし、家柄とかそういうものが重要な事は私なり
に理解しているつもりではあったが、やはりそう簡単に受け入れて貰えないと
いう事なのだろう。
貴族のルールなんて私は知らない、でもそんな事はきっと時間が解決してくれる。
彼と結婚したなら、その事実があればどうしたって私は彼女の姉という立ち位置
になるのだ。彼女が嫌がったってそれは変えられない。
「おい、ちょっと待てよ! ちゃんと話し合うって決めただろ」
お兄さんが妹さんを追って部屋を出て行ってしまった。
残された私達三人。彼のお義母さんはすでに亡くなっているので、お義父さんが
決めてくれればいいのだ。
「母さんにはもう報告したのだろ? それならもういい。覚悟は出来ているんだろ
うから私からは何も言わない。お前は全てを捨てて生きていくのだからこれ以上
いう必要はないだろ。もう戻っては来れない事を分かっていても選んだのだ、
お前が選んだのだ、それならこれから何があっても耐えていけるだろ。
ビルダブラさん、これからこいつの事をよろしくお願いします」
「はい、分かりました」
私はそう返事をした。
「じゃあな、もう会う事はないだろう。元気でな」
「父さんも、お元気で」
そう言って抱き合う親子を見ながら私の頭の中は『?』で一杯だった。
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