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芽衣ちゃんは夢を見る
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しおりを挟む「ねえ、話があるんだけどいいかな? 」
私はそう言って連れ出した彼女は相変わらず動じる事などなく、いつもと変わら
ない笑顔を私に向けて来る。それだけで揺らぎそうになる心をどうにか落ち着か
せながら歩く私はの心臓は全速力で走っている時のように脈打っていた。
大丈夫だいじょうぶダイジョウブ、私は大丈夫。
心臓が飛び出そうなくらいではあるが、気持ちだけでも落ち着かせる。
そして私は彼女に聞くのだ、連れ出した踊り場で。
「ねえ、彼の事どう思っているの? 」
率直に聞いた。
回りくどいのは嫌いだし、私には向いていない。
だから何も隠さずにノーガード戦法で戦いを挑んだ。
根性で負ける訳にはいかない。
「お似合いだと思っているわよ? 」
だからそんな彼女の思ってもいなかった方向からの攻撃に私は戸惑う。
「貴女と彼はお似合いだと思ってるって言ってるの。ずっとそう思っていたの、
よかったわ、漸く貴女もその気になってくれたって事でしょ? 私、応援してる
から頑張って! 」
そして応援までされてしまった。
何がどうなってこうなった?
「で、どうする? 早い方がいいわよね。今日にする? 」
話はどんどん進んで行く。
私が理解する間もなく進んでしまう話の終着点。
「ねえ、何の話してるの? 」
「告白に決まっているじゃない! こういうのはすぐの方がいいのよ。
私がセッティングするから安心して、場所はどこか希望があれば言ってね」
「え、何で? 私が彼に? 今日なの? 」
「そうと決まればさっそく準備しないとね。まあ大丈夫だと思うけど、頑張ってね」
そう言ってすぐに言ってしまった彼女に私は何も言う事が出来ず、
放課後に何故か体育館裏に居る私。
そして彼がゆっくりと歩いてやって来る。首をしきりに触りながら現れた彼に
私は夢でも見ているのかと思ってしまう。こんな急展開に追いつけない私の頭。
でも心は確かに動いていた。
だから勝手に口に動いたのだ。
「ああ、待って! 俺から言わせて欲しいんだ。
こういうのは男から言うべきだろ? 」
そんな私の知らない彼の男らしさに惚れ直した。
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