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君が居るという事
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しおりを挟む私には意味が分からなかった。
どうして彼がここで出て来るのか?
そしてどうして彼が泣いているのかが。
「僕は君が思うような奴じゃないよ。僕は何も出来ない奴なんだ。
それでも君の笑顔が見たくて、その為なら頑張れた。全部、君の為だったんだ。
初めてだった、こんな事は。誰かの為に頑張るなんて僕はした事がなかったのに
君の為なら出来た。こんな事はもう無いよ、君だけだ」
これは私に言っているのだろうか?
これは現実なのだろうか?
「言う事があるんだろ? 」
「うん。僕と結婚してください。きっと君を幸せにするから」
彼が私に言う。
私を必要とし、幸せにすると言う。
こんな私に求婚する。
「こんな私なんか……」
「おい! こんな愚弟だが根性を見せてお前が良いと言っているんだ。
お前も根性を見せてくれ、それが礼儀ってもんだろ? 」
それは最もだと思った。
そして私も結婚したいと思った。
彼とならきっと幸せになれると思ったから。
そして私達はまた婚約者に戻り、卒業を期に結婚する。
だからと言ってこれまでと何か変わったかと言えばそんな事はなく、
ただ今までとは違う意味でみんなからは距離をおかれているくらいだ。
*****
「姉ちゃんありがとう」
今まで散々な目にばかり合わされて来たが、今回は姉ちゃんのおかげだ。
だからお礼を言う。
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こんなにも姉ちゃんを頼もしいと思った事はなかった。
「ああそうだ。父さんから小遣い前借してるから今回のでチャラにしてくれ」
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「そう、お前の分」
「何で? 」
「いやあバイクが壊れちゃってさ、ちょっと金がかかったんだ」
父さんは姉ちゃんに甘いのだ。
だからこんな事が出来てしまう。
姉ちゃんが関わると碌なことにならないって知っていたのに
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