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お前しかいない
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しおりを挟む「立花さんや」
謎の情報力でいろいろと教えてくれる三田村はそう言った。
「立花さん? 」
誰だ、それは一体。
とはいえ俺と同じように映像部を復活させようとしている同志だ。
きっと素晴らしいお人に違いない。
「なんや、知らへんのかい。って言うても自分の前の席の女子やで?
立花虹子、なんかいろいろとやってるみたいやで」
なんと衝撃の事実が明かされた!
まさか彼女が同志だだったなんて、こんな偶然、いやもはや必然なのでは?
そうか、彼女は立花虹子さんというのか。
俺はまた勘違いをしてしまいそうになるが
「やっぱり名前、覚えてなかったね」
鈴がそう言って俺を現実に引き戻す。
そうです。彼女の自己紹介の間、俺はずっと彼女に見とれていたのだから
彼女が発した言葉など頭に入ってくる訳がないじゃないですか?
「いろいろって何? 」
鈴が三田村に聞くとそのいろいろを教えてくれた。
*****
確かにいろいろと動いているようではあるのだ、
その一つがこれ、掲示板にポスターを貼ったりしているのを見つけた。
「う~ん。これで人が集まるのかな? 」
確かに鈴が疑問に思うようにそのポスターは前衛的だった。
アーティスティックなそのポスターを見て、集まる人がいるのかは
少しばかり疑問がない訳ではないのだが……
とは言え、すでに部室も確保されているようだし
とりあえずポスターに書いてある教室に行ってみる事にした俺達
「すみません、やってますか? 」
どこぞの店に入るような挨拶をしてドアを開けた俺に相手も
「やってますよ! 」
と威勢よく、嬉しそうに返事をする彼女が居た。
確かにその教室にはあの立花虹子が居たのだ。
*****
「えっと、塚田君と加納さんだよね。
その~、映像部に入ってくれるって事でいいんだよね? 」
恐る恐る聞いて来る立花さんは、俺達を交互に見ながらも
何故かもう入部する事は決定事項のように聞いてきた。
とにかく圧が凄い。
その絶対に入部させる、逃がさないという気迫が全身からにじみ出している
立花さんはなかなかのものだった。
勝手におとなしいイメージを持っていた俺は気圧されてしまい
「は、はい。入ります」
だからすぐに返事をしてしまった。
もちろん最初から答えは決まってはいたのだが、
これでは明らかに押し負けて入った感が否めない。
そんな俺を鈴は仕方がないとばかりに見ながら色々と聞き出す。
他に部員入るのかとか、部として活動は出来るのかとか
立花さんは何をしたいのかとか
他にも関係ない事まで根掘り葉掘りとどんどん聞いて行った。
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