368 / 425
お前しかいない
19
しおりを挟むどうやら顔に傷とかはついていないようで何よりだ。
さすがにやり過ぎたかもしれないと思ったのは、
ここに来て彼の顔が目に入った時だった。
彼の腫れた顔を見て私はようやく、自分が昨日ぶん殴った事を思い出したのだ。
気づくのが遅すぎるだろうと言われるかもしれないが
女子の力で殴った所でこんな事になるとは思っていなかったからだ。
傷になっていないのであれば大丈夫なはずだ。
だって男の子なのだろ?
最悪、私が責任を取ってやらなくはなくはないかもしれない。
*****
これから俺達が何をするのかと言えば、当然撮影である。
俺達は映像部なのだから、そんな事決まっているではないか!
と言ってやりたい所ではあるのだが、生憎今は脚本がない状態だ。
だから鈴が書き上げるまで待たなくてはならないのだが、
こればかりは俺にはどうする事も出来ないのだ。
「どう、書けそう? 」
と鈴に聞けば
「う~ん。もうちょっと待ってて、何か出来そうな気がするから」
そう言われてしまえば待つしかない。
「何、あれをやるんじゃないの? 」
渡辺さんは何か勘違いをしているようなので俺は説明する。
「そう、じゃああれはやらないって事でいいのね。
そっか、それじゃあ私達は演技の練習でもする? 」
そうやら彼女はいろいろと理解できていないようなので
部員の役割を教えてあげる事にした。
「はぁ? じゃあ私一人だけって事じゃないの。私だけで撮るっていうの? 」
その質問にはもちろんイエスと答える俺に彼女は開いた口が塞がらない。
この程度で驚ろいてどうするのだろう? と思うがそんな事をいったら
また拳が飛んできそうな気がするので、止めて置く。
鈴の脚本が出来上がるまでは各自で頑張ってもらう事にして、
本日は解散する事にした。
そして俺は自分の役割を果たすべく下校する。
俺には鈴を家に無事に送り届けるという重要なミッションがあるのだ。
今、鈴の頭の中は既に物語の作成に入っているので、それ以外の事については
注意力が散漫していて、誰かついていないと非常に危険だ。
俺は黙って車道側を歩きながら鈴の安全を確認して
無事、家まで送り届ける事に成功した。
ミッションコンプリートだ。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる