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そのままの君でいて
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しおりを挟む「そういう事をしてはダメでしょ! 」
俺が庭の花を切っていたら何故か幼女に怒られた。
ただここは俺の庭である訳で、そしてここに勝手に入って来ているお前の方が
怒られるべきなのだがなと思ったが何も言わなかった。
こんな子供を相手にしてそんな事を言っても大人げないだけである。
「迷子か? 何処から入って来た。親は居ないのか? 」
「花も生きているって知らないの? ほら謝りなさい。ちゃんとごめんなさいって
言わないといけないわ」
俺の話など無視して子供は話を続ける。
きっと最近覚えた知識なのだろう。
言いたくて仕方がないのは分かるが、俺の質問を無視するなんて一体どういう
教育を受けているのかと問いたい。
身形からしてそれなりの教育は受けているはずなのだが、どうなっている?
馬鹿なのだろうか? 俺が子供の頃はもっと賢かったと思ったがな……
まあ俺は出来が良かったから比べるのは可哀想か。
「ビリドリ! 何処に行ったんだ、ビリドり! 」
誰かの声がしたと思たら子供の父親だった。
「お父様! ここですわ! 私はここに居ます! 」
大きな声を上げて父親をわざわざ呼んだ。
出来れば呼ばずに、自分から移動して欲しかったのだが。
「おお、こんな所に。勝手に歩き回ってはいけないよ」
「だって、楽しくないのですもの」
「そうかもしれないが。
それにしても見事な庭だな、君が手入れをしているのかい? 」
辺りを見渡し、父親が急に聞いてきた。
「違いますわ、お父様。この人は花を切っていたのですわ! 悪い人です! 」
何故か子供が代わりに返事をする。
「ビリドリ。これは剪定をしているんだよ。これはこの花の為にやっている事で、
だから彼は間違った事をしている訳ではないんだ。ビリドリ、彼は悪い人では
ないのだからどうすればいいのか分るね? 」
「はい、お父様。私が間違っていましたごめんなさい。許してくれるかしら? 」
俺はその素直さに驚いた。
子供だからだろうか? というよりは親の教えが徹底している為だろう。
だから俺も謝ろうと自然に思えた。
「俺も悪かったよ。ほらこうすれば切った花も報われるだろ? 」
俺は彼女の髪に花を挿してあげた。
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