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第一章
遠征①
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ふと目が覚めると時計の音が部屋中に響いていた。目覚めが悪い。なぜもっと早めに寝なかったのだろうかと後悔した。そんなことを考えていたら、昨日のことを思い出した。
ドラゴンスレイヤーの2人が兄妹という普通ならどうでもいい話しだがなぜかエルドは、この話を隠していた。ああ…。どうでもよすぎて考えることが馬鹿らしくなってきた。しかも早朝で奴のことを考えるとか最悪な目覚めだよ。
自分に呆れていると扉を叩く音が聞こえた。
「隊長、お目覚めでしたか」
そう言って部屋に入ってきたのは俺の第五地区防衛部の副隊長、音無 葵(オトナシ アオイ)だ。
彼はとても真面目な性格で俺の仕事をほとんどこなしてくれて、仲間からも信頼されている。完全に俺よりも隊長の素質があるのになぜか副隊長で留まりたいと自発し、副隊長になったというわけだ。
「葵か、何か用か?」
「ええ。一昨日の防衛の記録を書いておきました。」
「おお、遠征の事で忘れてたよ。助かる。」
「だと思いました。あと武器、装備の最終確認、目的地のルート検索、他部隊の状態確認、ナビゲーションの確保、自部隊の編成…」
「そ、そうか。助かるよ…。」
「いえ、別に私の仕事なのでとりあえずご報告の方させてきただきました。」
その半分くらいが俺がやらなきゃいけない仕事だと思ったが何も言わないでおこう。
「分かった、ご苦労。まだ、遠征の出発まで時間があるだろ。少し休んどけ。」
「はい。ですがまだ少々やらなきゃいけない事があるので」
「そうか、あまり無理はするな。遠征に行くんだ、いざって時に動けないとやられるぞ。」
「ははっ。そうですね。では、失礼します。」
葵は部屋を出ていった。
それにしてもあいつの仕事っぷりには驚かされる。やはりあいつが隊長の方がいい気がする。
それはさておき、出発までどうするか。仕事はほとんどやってもらっちまったし…
『― 第一地区部隊長、第三部隊長、第五部隊長、至急会議室に集まりなさい。』
突然放送が流れ遠征に行く部隊長だけが呼ばれた。どうせ作戦の件だろう。大体その内容は予想つく。雑魚を俺達が倒し竜族長をドラゴンスレイヤーが倒すシンプルな作戦とも言えない作戦。つまらない会議で終わるはずだと思っていた、が…
俺達は忘れていた竜族長の力を
他のドラゴンとは違う恐ろしき力があるを
ドラゴンスレイヤーの2人が兄妹という普通ならどうでもいい話しだがなぜかエルドは、この話を隠していた。ああ…。どうでもよすぎて考えることが馬鹿らしくなってきた。しかも早朝で奴のことを考えるとか最悪な目覚めだよ。
自分に呆れていると扉を叩く音が聞こえた。
「隊長、お目覚めでしたか」
そう言って部屋に入ってきたのは俺の第五地区防衛部の副隊長、音無 葵(オトナシ アオイ)だ。
彼はとても真面目な性格で俺の仕事をほとんどこなしてくれて、仲間からも信頼されている。完全に俺よりも隊長の素質があるのになぜか副隊長で留まりたいと自発し、副隊長になったというわけだ。
「葵か、何か用か?」
「ええ。一昨日の防衛の記録を書いておきました。」
「おお、遠征の事で忘れてたよ。助かる。」
「だと思いました。あと武器、装備の最終確認、目的地のルート検索、他部隊の状態確認、ナビゲーションの確保、自部隊の編成…」
「そ、そうか。助かるよ…。」
「いえ、別に私の仕事なのでとりあえずご報告の方させてきただきました。」
その半分くらいが俺がやらなきゃいけない仕事だと思ったが何も言わないでおこう。
「分かった、ご苦労。まだ、遠征の出発まで時間があるだろ。少し休んどけ。」
「はい。ですがまだ少々やらなきゃいけない事があるので」
「そうか、あまり無理はするな。遠征に行くんだ、いざって時に動けないとやられるぞ。」
「ははっ。そうですね。では、失礼します。」
葵は部屋を出ていった。
それにしてもあいつの仕事っぷりには驚かされる。やはりあいつが隊長の方がいい気がする。
それはさておき、出発までどうするか。仕事はほとんどやってもらっちまったし…
『― 第一地区部隊長、第三部隊長、第五部隊長、至急会議室に集まりなさい。』
突然放送が流れ遠征に行く部隊長だけが呼ばれた。どうせ作戦の件だろう。大体その内容は予想つく。雑魚を俺達が倒し竜族長をドラゴンスレイヤーが倒すシンプルな作戦とも言えない作戦。つまらない会議で終わるはずだと思っていた、が…
俺達は忘れていた竜族長の力を
他のドラゴンとは違う恐ろしき力があるを
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