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2章 学園編
5話「依頼任務」
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「今日は早速だが依頼任務とする。」
ガルシアム先生が依頼任務の詳細を告げる。
この学園の生徒達はこの学園に入学した時にあるカードを手渡されている。
それは銅色に輝く【ブロンズカード】だ。
これは、この世界の何処にでもあるギルドのカードである。
つまり、学園に入学した時点でギルドに所属していて、依頼を受ける事が可能になり、実際に依頼を受ける事がこの学園での課外授業なのである。
だが、プレートにはランクがある。
ブロンズ
ブロンズ(+)刻印が刻まれる。
(薬草採取・低級魔物討伐・小動物捜索など‥)
シルバー
シルバー(+)
(近隣の護衛・低級魔物討伐・捜索など‥)
ゴールド
ゴールド(+)
(護衛・中級魔物討伐・中級薬草採取・ダンジョン捜索など‥)
プラチナ
プラチナ(+)
(上級ダンジョン捜索・魔獣討伐・上級魔物討伐など‥)
大体の例がこんな具合だ。
そしてブロンズの場合は、低級の魔物の討伐や薬やらの植物採取が主となっている。
なので、それ以外を受注する事は不可とされているし、場所によれば一定のランクが無ければ入れない場所もある。
また、ブロンズ、ブロンズ(+)とは、学生のランクの証明であり、依頼を受けたとしても、報酬額の80パーセントは学園側で、残りの20パーセントが報酬となる。
だがそれも、卒業時には皆必ずシルバーランクの称号を貰える為、学園に通っている間だけだ。
学費が無料な分、ここで学園は生計を立てているのだ。
だが例外として、たまたま遭遇した魔物の肉や部位、体内にあるという魔石の報酬学は生徒の報酬となる。
因みに学生時にランクを上げる事が出来ない訳ではなく、実力のある者なれば、ギルドに登録されている依頼の成功率と、討伐依頼の記録で上がる。
これも例外だが、依頼とは別で個人的に討伐した魔物によってもランクが上がる場合もある。
また身分証の変わりにもなっていて、盗難防止の為、自分の血液をプレートに垂らすとプレートが血を吸い、他の物が触ればグレーに変色するようになっている。
ここで話を戻す。
今回ガルシアム先生が出した依頼内容は、クラス全員でパーティとなり薬草の採取をしてくる事だ。
場所はこの王都を出て、直ぐの所にプラネリアの森と名が付く森があり、其処での採取となる。
「今日の夕方までに依頼の品をギルドに提出し、戻ってこい。因みに、無いとは思うが、ズルをしても此方で依頼がちゃんと成功しているかは、このギルドと繋がる水晶ですぐに分かるからな。では、今から開始する。」
そう言ってガルシアム先生は教室を出て行った。
そして俺達も外へ出て、まさに王都と言わんばかりの立派で馬鹿でかい門の前まで来た。
俺は王都に生まれ育ったが門を見るのは初めてで、それに外へ出るのも初めてだった為、そのデカさに生唾を飲みこんだ。
因みに何故今まで外に出なかったのかは、出る必要が無かったのと、門番の者にギルドカードを提示しなければ基本、外にはでれないからだ。
例外としてギルドカードを持たない者は1人につき護衛としてシルバー(+)ランクが最低3人の同伴が必要である。
またブロンズカードの者も出る事は出来るが、さっきも言ったが指定範囲のみとされている。
だが一度出てしまった場合、監視されてる訳でもないので、指定範囲を超えたとて其処は自己責任である。
俺達は、門番にギルドカードを提示し、門を潜る。
潜れば其処は、街とガラッと変わり、青い空の下、大草原が続いている。
勿論、道路なんて物は無い。
だけど道らしき物はあり、何処までも続いているのが分かる。
そして、出た場所が少し高い丘になっている為、少し先の左側に森が広がっているのが分かる。
恐らくあの場所が今回行くプラネリアの森だろう。
森と言えば、俺は山をイメージしていたが、山ではなく平に木々が並び、深い樹海の様に広がっている様に見える。
「皆んな聞いて、今見えるあの場所がプラネリアの森よ。あの場所に行く前に、依頼の詳細を改めて説明するわ。今回取ってくる薬草はコレよ。」
ベルは手提げ袋から森の地図と写し絵を取り出した。
この世界には写真という物が存在しない為、絵が用いられる。
「これはカナール茸だな。」
それを見て直ぐに答えたのは以外にもガルフだった。
「知っているのか?」
ハーマンドがガルフに尋ねる。
「あぁ、俺の故郷は森ん中だったからな。たしか、つるぎの木って言って、ツルをいくつも垂らした木の幹に生えてる茸だ。」
「よく知っているな。」
ハーマンドが感心する。
「あ?何言ってんだ?エルフ族も隠れ里は森ん中だろうに、」
「確かに森の中だが、人によって担当が違う為、私は担当外だった。」
「そんなのがあるのか?」
ガルフが興味を持つように話を続けようとすると「オホン。」とベルの空咳が入り、話が逸れるのを防いだ。
「座談は良いから話を進めるわよ。このカナール茸のあるポイントはおそらくココ。」
「何で分かるのぉ?」
ニアが不思議そうに問いかける。
「ここには川が流れていているわ。つるぎの木は、普通の木よりも水の栄養素が多量に必要な為、その付近に多くあるものなのよ。だからこの付近を探すのが一番手っ取り早い。」
「すごぉい‥。」
ニアは感心し、目を丸くする。
「ベルも良く知ってるね。」
俺はベルの物知りに感心し、言葉をかけた。
「私も‥森育ちだから‥。って、てか、私に気安く喋りかけないでよね!」
フイッと顔を向こうへと向けるベル。
あちゃ~。
やっぱりあの失言のせいで未だ怒ってるんだろうなぁ‥。
後で謝れるタイミングを見計らって謝っとこう。
その方が‥いいよな?
こうして俺達はプラネリアの森へと向かった。
道中は変わった事もなくプラネリアの森の前へとたどり着いた。
「さぁ入るわよ。」
皆が意気込んだ瞬間。
「は!‥ここは‥何処?」
フイッに意識を取り戻すヴィオラ。
「「寝てたんかい!?」」
思わずツッコミをいれるガルフと俺。
そんなことよりも良く今まで置いてかれずについてこれたな!
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ガルシアム先生が依頼任務の詳細を告げる。
この学園の生徒達はこの学園に入学した時にあるカードを手渡されている。
それは銅色に輝く【ブロンズカード】だ。
これは、この世界の何処にでもあるギルドのカードである。
つまり、学園に入学した時点でギルドに所属していて、依頼を受ける事が可能になり、実際に依頼を受ける事がこの学園での課外授業なのである。
だが、プレートにはランクがある。
ブロンズ
ブロンズ(+)刻印が刻まれる。
(薬草採取・低級魔物討伐・小動物捜索など‥)
シルバー
シルバー(+)
(近隣の護衛・低級魔物討伐・捜索など‥)
ゴールド
ゴールド(+)
(護衛・中級魔物討伐・中級薬草採取・ダンジョン捜索など‥)
プラチナ
プラチナ(+)
(上級ダンジョン捜索・魔獣討伐・上級魔物討伐など‥)
大体の例がこんな具合だ。
そしてブロンズの場合は、低級の魔物の討伐や薬やらの植物採取が主となっている。
なので、それ以外を受注する事は不可とされているし、場所によれば一定のランクが無ければ入れない場所もある。
また、ブロンズ、ブロンズ(+)とは、学生のランクの証明であり、依頼を受けたとしても、報酬額の80パーセントは学園側で、残りの20パーセントが報酬となる。
だがそれも、卒業時には皆必ずシルバーランクの称号を貰える為、学園に通っている間だけだ。
学費が無料な分、ここで学園は生計を立てているのだ。
だが例外として、たまたま遭遇した魔物の肉や部位、体内にあるという魔石の報酬学は生徒の報酬となる。
因みに学生時にランクを上げる事が出来ない訳ではなく、実力のある者なれば、ギルドに登録されている依頼の成功率と、討伐依頼の記録で上がる。
これも例外だが、依頼とは別で個人的に討伐した魔物によってもランクが上がる場合もある。
また身分証の変わりにもなっていて、盗難防止の為、自分の血液をプレートに垂らすとプレートが血を吸い、他の物が触ればグレーに変色するようになっている。
ここで話を戻す。
今回ガルシアム先生が出した依頼内容は、クラス全員でパーティとなり薬草の採取をしてくる事だ。
場所はこの王都を出て、直ぐの所にプラネリアの森と名が付く森があり、其処での採取となる。
「今日の夕方までに依頼の品をギルドに提出し、戻ってこい。因みに、無いとは思うが、ズルをしても此方で依頼がちゃんと成功しているかは、このギルドと繋がる水晶ですぐに分かるからな。では、今から開始する。」
そう言ってガルシアム先生は教室を出て行った。
そして俺達も外へ出て、まさに王都と言わんばかりの立派で馬鹿でかい門の前まで来た。
俺は王都に生まれ育ったが門を見るのは初めてで、それに外へ出るのも初めてだった為、そのデカさに生唾を飲みこんだ。
因みに何故今まで外に出なかったのかは、出る必要が無かったのと、門番の者にギルドカードを提示しなければ基本、外にはでれないからだ。
例外としてギルドカードを持たない者は1人につき護衛としてシルバー(+)ランクが最低3人の同伴が必要である。
またブロンズカードの者も出る事は出来るが、さっきも言ったが指定範囲のみとされている。
だが一度出てしまった場合、監視されてる訳でもないので、指定範囲を超えたとて其処は自己責任である。
俺達は、門番にギルドカードを提示し、門を潜る。
潜れば其処は、街とガラッと変わり、青い空の下、大草原が続いている。
勿論、道路なんて物は無い。
だけど道らしき物はあり、何処までも続いているのが分かる。
そして、出た場所が少し高い丘になっている為、少し先の左側に森が広がっているのが分かる。
恐らくあの場所が今回行くプラネリアの森だろう。
森と言えば、俺は山をイメージしていたが、山ではなく平に木々が並び、深い樹海の様に広がっている様に見える。
「皆んな聞いて、今見えるあの場所がプラネリアの森よ。あの場所に行く前に、依頼の詳細を改めて説明するわ。今回取ってくる薬草はコレよ。」
ベルは手提げ袋から森の地図と写し絵を取り出した。
この世界には写真という物が存在しない為、絵が用いられる。
「これはカナール茸だな。」
それを見て直ぐに答えたのは以外にもガルフだった。
「知っているのか?」
ハーマンドがガルフに尋ねる。
「あぁ、俺の故郷は森ん中だったからな。たしか、つるぎの木って言って、ツルをいくつも垂らした木の幹に生えてる茸だ。」
「よく知っているな。」
ハーマンドが感心する。
「あ?何言ってんだ?エルフ族も隠れ里は森ん中だろうに、」
「確かに森の中だが、人によって担当が違う為、私は担当外だった。」
「そんなのがあるのか?」
ガルフが興味を持つように話を続けようとすると「オホン。」とベルの空咳が入り、話が逸れるのを防いだ。
「座談は良いから話を進めるわよ。このカナール茸のあるポイントはおそらくココ。」
「何で分かるのぉ?」
ニアが不思議そうに問いかける。
「ここには川が流れていているわ。つるぎの木は、普通の木よりも水の栄養素が多量に必要な為、その付近に多くあるものなのよ。だからこの付近を探すのが一番手っ取り早い。」
「すごぉい‥。」
ニアは感心し、目を丸くする。
「ベルも良く知ってるね。」
俺はベルの物知りに感心し、言葉をかけた。
「私も‥森育ちだから‥。って、てか、私に気安く喋りかけないでよね!」
フイッと顔を向こうへと向けるベル。
あちゃ~。
やっぱりあの失言のせいで未だ怒ってるんだろうなぁ‥。
後で謝れるタイミングを見計らって謝っとこう。
その方が‥いいよな?
こうして俺達はプラネリアの森へと向かった。
道中は変わった事もなくプラネリアの森の前へとたどり着いた。
「さぁ入るわよ。」
皆が意気込んだ瞬間。
「は!‥ここは‥何処?」
フイッに意識を取り戻すヴィオラ。
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思わずツッコミをいれるガルフと俺。
そんなことよりも良く今まで置いてかれずについてこれたな!
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