バトンタッチした話

加速・D・歩

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・灰田圭介の話

中学生の時に告白された話1

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灰田はいだ圭介けいすけ
由木ゆうきまなぶ告白してきた子
裕太ゆうたセフレ1
鶴田つるたセフレ2
+

灰田はいだ圭介けいすけくんっ! 俺と、つ、付き合ってくださいッ!!」


 帰ろうとして下駄箱の蓋を開けると、手紙が入ってた。

『校舎の裏側で待ってます』と。それだけだからヤリ目的か、因縁かな? と思いつつなんとなしに向かってみた。

【校舎裏】に行っても誰も居なくて、イタズラかー! って思ってたら木の裏から人が飛び出てきてビックリした。
 で、その勢いのまま彼は俺に手を出してさっきのセリフを言った。

「君、誰? それと俺のコト……知って告白してるんだよね?」
「あ、はい! 俺由木ゆうきまなぶです! 隣のクラスで、灰田くんの事が気になってそれで……ダメ、ですか?」

 不安そうな表情で見る、ユウキくん。んー、俺の事知ってるねぇ。それでよく告白してきたなぁ。
 俺って物心ついた時から近所のおじさん達に可愛がってきてもらってた訳で、小学生の時も、今の中学でもずーっと。基本誰か1人を決めたことが無い。暇な相手を探しては誰かとセックスする日々。

 そんな俺に恋人かぁ。相手は把握してる、か。なら良いかもな、そんな経験も。

「ん、良いよ。よろしくね、ユウキくん」
「っ! ありがとうございます!」
「あは、そんなに畏まらなくていいよ? キスしよ?」
「え、あ、」

 彼の口に触れるだけのキス……本当はディープキスしようとしたらバッと身体が離れてビックリしてる顔だったし。ま、おいおいね。
 罰ゲームで告白してくる人かなと最初は思ったけど、本当っぽい?

「ね、帰宅デートする?」
「ででで、デート?!」
「ふふ、そう。俺たち付き合ってるんだから一緒に帰ろ」
「あ、はい!」

 手を繋ごうとすると嫌がられた。何故……

「あ、の! 嬉しいんですけど、周りにひと、居るし……」
「んじゃ近くの【公園】でイチャイチャしよ?」
「は、い……っ」

 顔を真っ赤にして上目遣いで見つめてくる彼。なんか可愛いね。
 横に立って歩き始め、【校門】を出て帰る方向も同じらしいのでその道中にある小さな【公園】に行くことにした。


「ケースケ! 帰り?」
「おー、裕太ゆうたも?」
「そー、鶴田つるたが委員のやつでさぁ。てか、ケースケ誰そいつ」
「俺の恋人のユウキくんだよ」
「ま?」
「ま」
「へー! お幸せに。じゃあ邪魔して悪いな、またな!」

 後ろから首に重い衝撃、と横を見るとセフレのひとり裕太ゆうたがいた。首に腕をかけながら話しかけてくる。ニカと太陽みたいな笑い方をするやつ。
 鶴田つるたってのもセフレのひとり。そいつと一緒に帰れなかったとかで。で、横に居るユウキくんは気まずそうにコッチを見てるし。
 裕太はユウキくんの存在に気づいたから、俺は自慢げに恋人と紹介する。
 ユウキくんは照れながらも嬉しそうな表情をしながら裕太に挨拶する。と、裕太はポカンとしながらもすぐに帰っていった。
 まー、俺に恋人なんてって思ってるんだろうなぁ。


 そのまま普通にノンビリ歩きながら【公園】に着く。
 コンクリートで出来たドーム型の【遊具の中】に入る。

「手繋いでいい?」
「うん、」
「手、俺より小さいね」
「へへ、そうかな、圭介くん……」

 目と目が合って、自然と口が触れ合う。こんなゆっくりとした行為は初めてだからなんか、面白い? 不思議な感覚。
 遠くで遊ぶ子ども達の声が少なくなっていく、夕暮れで帰って行ったのかな。

「ユウキくんの、門限って何時?」
「俺の家は22時ぐらいだよ。塾行ってたりすると遅くなるし」
「そうなんだ、真面目なんだね。塾って何曜日にあるの?」
「月水金かな。」
「把握。遊びに行く時連絡するね?」
「うん。まだ一緒に居たいんだけどいいかな?」
「ふふ、良いよぉ」

 塾とか習い事やった事ないから知らないことばっかりだなぁ。メッセージアプリで連絡交換して、遊びに行けそうな日はどっか誘う事にした。

 
 家に帰ってきて両親はまだ帰ってきてない。共働きだからね。で、【自分の部屋】に行って雑に制服を脱いでから部屋着に着替えてベッドにダイブしながら携帯を触る。すぐにセフレ達から『恋人ができたと聞いて』ってメッセージが入ってたから、セフレグループとそれに入ってないセフレ達に『恋人が出来たよ~!』と何度かやり取りをした。
 皆、驚きながらも『おめでとう!』って言ってくれた。『で、次はいつヤル?』とも。

 普通の恋人なら他の人との関係は切ったほうが良いんだろうけど、俺の事知ってて告白してきたって言ってたからなぁ。……でもしばらくは少しだけユウキとイチャイチャする事を優先にしょうかな。

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