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本編
59 ドッタンバッタン
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「う、うわあぁぁあ!!」
「た、たすけ……ッ」
クロくんがコロシアムへ行った日はレイラ奪還の日と予定はたてていた。けど、レイラが囚われてる屋敷に3人で乗り込んでも武器を持った悪いヒト達だけが居て妹のレイラは居なかった。
嘘……っ、屋敷の見取り図を隈無く探索しても隠し壁とかみたのよ? でも、居なかったわ。
悪いヒト達をのばしてる2人にその事を話すとまだ息のあったヒトの胸ぐらをヴァルシュさんが掴み持ち上げる。背の高い方ですから、掴まれた方は両脚をバタバタとさせもがき苦しむ。
「ぐっ、ごろざ……っ」
「ここに人魚族が捕まってると聴いて我達は来たんだが知らないか?」
「じらない”、じらない”ぃ”……ッ」
「アーニャさん。知らないってさ。じゃあ特に用は無いし屋敷に火をつけて燃やしてから移動しましょう」
「ああ! き、聴いたことがあるッ! お、教えるからころざないでぐれ!!」
ヴァルシュさんのなんと見事な悪役の様な演技に悪いヒトはアッサリと口を割る。本当に殺しそうでしたわ。まぁ、お仲間さんは殺されてましたし本当に殺されると思ったんですわね。
彼のいう情報によれば、レイラは別の場所に移動されたあとだったわ。数日前のアタシが鍵をゲットしたのが後々バレてたみたいでこの屋敷は一応、侵入者が来るだろうと足止め、処理できればいいと悪いヒト達が集まってたみたい。
そう、バレてたのね。この屋敷は街から少し離れてる森を抜けた先にあったから、アタシの《化かし》で1日ぐらいなら誤魔化せると思うけど……その間にレイラに何かあったら……と思ったら気が気じゃないわ。でも……どうしたら。
「うんっ、うん……うん! 分かった! 伝えとくね!」
「リジュちゃん?」
「ご主人様がねぇ、明日のお昼頃にボク達の所に合流するから、それまで待っててだって!」
「え、今やり取りをしてましたの?」
「ずるい! 我も主とお話したかったのに!」
突然、リジュちゃんが独り言の様な相づちをうつもんだから何かと思って見てたら今日の試合に勝ったクロくんから連絡が来てたみたい。今困ってるのも把握済みなんてやっぱり不思議なヒトね。ヴァルシュさんも馬耳をピクピクと動かしクロくんと話したリジュちゃんに嫉妬しているみたい。
明日の昼からかぁー……これからどうしようかと悩んでるとリジュちゃんが「ご飯食べに行こー!」と言うので一応、屋敷に《化かし》をかけてから3人その場を去る。ヴァルシュさんが最後に屋敷から出てきて馬の姿になる。ここに来る時にも乗せてもらったけど、そこらに居る馬と違って逞しい。ヴァルシュさんの背中に乗り、アタシの前にリジュちゃんが座って森を駆けた──明日、大暴れしてみせますわ。そして、レイラの奪還を────!
「た、たすけ……ッ」
クロくんがコロシアムへ行った日はレイラ奪還の日と予定はたてていた。けど、レイラが囚われてる屋敷に3人で乗り込んでも武器を持った悪いヒト達だけが居て妹のレイラは居なかった。
嘘……っ、屋敷の見取り図を隈無く探索しても隠し壁とかみたのよ? でも、居なかったわ。
悪いヒト達をのばしてる2人にその事を話すとまだ息のあったヒトの胸ぐらをヴァルシュさんが掴み持ち上げる。背の高い方ですから、掴まれた方は両脚をバタバタとさせもがき苦しむ。
「ぐっ、ごろざ……っ」
「ここに人魚族が捕まってると聴いて我達は来たんだが知らないか?」
「じらない”、じらない”ぃ”……ッ」
「アーニャさん。知らないってさ。じゃあ特に用は無いし屋敷に火をつけて燃やしてから移動しましょう」
「ああ! き、聴いたことがあるッ! お、教えるからころざないでぐれ!!」
ヴァルシュさんのなんと見事な悪役の様な演技に悪いヒトはアッサリと口を割る。本当に殺しそうでしたわ。まぁ、お仲間さんは殺されてましたし本当に殺されると思ったんですわね。
彼のいう情報によれば、レイラは別の場所に移動されたあとだったわ。数日前のアタシが鍵をゲットしたのが後々バレてたみたいでこの屋敷は一応、侵入者が来るだろうと足止め、処理できればいいと悪いヒト達が集まってたみたい。
そう、バレてたのね。この屋敷は街から少し離れてる森を抜けた先にあったから、アタシの《化かし》で1日ぐらいなら誤魔化せると思うけど……その間にレイラに何かあったら……と思ったら気が気じゃないわ。でも……どうしたら。
「うんっ、うん……うん! 分かった! 伝えとくね!」
「リジュちゃん?」
「ご主人様がねぇ、明日のお昼頃にボク達の所に合流するから、それまで待っててだって!」
「え、今やり取りをしてましたの?」
「ずるい! 我も主とお話したかったのに!」
突然、リジュちゃんが独り言の様な相づちをうつもんだから何かと思って見てたら今日の試合に勝ったクロくんから連絡が来てたみたい。今困ってるのも把握済みなんてやっぱり不思議なヒトね。ヴァルシュさんも馬耳をピクピクと動かしクロくんと話したリジュちゃんに嫉妬しているみたい。
明日の昼からかぁー……これからどうしようかと悩んでるとリジュちゃんが「ご飯食べに行こー!」と言うので一応、屋敷に《化かし》をかけてから3人その場を去る。ヴァルシュさんが最後に屋敷から出てきて馬の姿になる。ここに来る時にも乗せてもらったけど、そこらに居る馬と違って逞しい。ヴァルシュさんの背中に乗り、アタシの前にリジュちゃんが座って森を駆けた──明日、大暴れしてみせますわ。そして、レイラの奪還を────!
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