6 / 7
終:島の話6
しおりを挟む
島の話6 一旦終わり
ついに、港から梯子をかけて宝探しの人々が降りていくのを見学する。
「今回もあの王国の軍が一番物を取ってきそうだな。」
「まぁ、軍関係が一番装備やら充実してるからなぁ」
「前々回辺りは輩達が冒険者を襲ってたな……」
俺以外の見学者が話してるのを聴いてると、最初に降りた人達が湖の底についたらしい。
ツルハシやスコップで地面を掘ったり、底に落ちてる物資を回収して早くもこちらに持ってくる為に荷物をまとめる者、役割分担をキッチリしているな。
空を何か黒い物体が飛ぶのを見た。
一回、気の所為かと思ったが何か居る。
「あれは死神と呼ばれてる」
「死神ですか? まさか……」
「本物ではないだろうが素早い動きで姿を見たものは居ない。だからそう呼ばれる。ここには未知の魔物が生息しているんだ、不思議ではないだろう?」
特に何もしてこないと言うことで気にはなるが、再び底を見てると遠くのほうで戦う音がする。視線を向けると冒険者の持っていた物資を輩達が襲撃している所だった。
「奥に行けば行くほど質がいいものが手に入る。手前は軍が占拠し量を取る。奥の方は離れてる冒険者が挑み、帰ってくるところを狙われる、よくある事だ。」
隣で話してくれる男性は詳しいのか色々と教えてくれる。
冒険者達頑張れ! と心のなかで祈る。俺は旅人だが、色んな地域で冒険者達と仲良くなったりする。
この世界には各地域ごとにピンからキリまで様々な迷宮がありそこで稼ぎを出すもの、地上での依頼をこなすもの、街の酒場で宴会をやる冒険者達から色んな苦労話やお宝の話を聞く事も多く、それが旅の醍醐味かもしれない。
『コイツらのおかげで、今回は命拾いしたよ。トレジャーハンターのスキルは迷宮では必須。罠や宝箱を開けるにはコイツらが居ねえとなぁ』
前に話してくれたドワーフの男性の言葉を思い出す。
酒の入ったジョッキを豪快に飲み干しては成果が良かったのかガハハと笑いながら話してくれたっけな。
あの場所でもトレジャーハンターの冒険者は多いんだろうか。そもそも冒険者といっても役割があってメンバーを守る盾のタンク、怪我を回復するヒーラー、物理的に攻撃または魔法で攻撃するアタッカーと他にも相手に呪いをかけて戦いやすくするものとか、そもそも荷物持ちとか色んな人たちが居る。
迷宮となると長く滞在する事になるから、色々と人数や持ち込む量も増えるらしい。
「お、軍の奴らが帰ってきたか」
戦利品を分かりやすく並べそこに来ていた守り手と商人達が集まる。
守り手達がオークショニアとなり、競売が始まる。
全て出揃ってからやるものじゃないのか。と思ってるとモノによっては鮮度の関係性もあるとかで。
守り手や、船頭達が回収したいのは女神様の髪と呼ばれるモノ。船の底につけるとあの湖で人を乗せれる船になるからな。
あと見たことの無い魚とかは、魚好きか飲食店達が、他の掘り出し物のまさしく宝はまた別の競売にかけられるという。
帰ってきた軍人達はまた、梯子を降りようとしている。
空を見てもまだまだ晴れ空。時計を見てもまだ時間はある。
降りていく軍人となんとか登ってきてる冒険者達彼らもまた競売に物を出してまた底へ向かっていた。
「む、今日は早い日か」
誰かの歌声が聴こえたと思ったらあんなに晴れていたのに大雨が降ってきた。
空はまだ晴れたままでいわゆるお天気雨と呼ばれる現象。東の地方では狐の嫁入りなんて言われたりする。
結構強い雨で梯子が大きく揺れる。手前でやっていた軍関係は早々に戻ってきてたが、冒険者達も走ってくるのがみえた!
「命が大切だ! 重いものは捨てろ! 急げ!!」
「とにかく早く梯子へ!!」
緊迫感と無事に戻ってきてくれと無心で祈る。
雨は降る向きが度々変わり梯子を狙うかのように水が打ち付けられていた。
輩達は冒険者の捨てた宝をギリギリまで回収しているようだが……
「あの人達、間に合うんですか?」
「ん。空を見てご覧、あいつ等はもう間に合わない。」
空には大きな影があった。雲かと思ったがそうではなく──
一瞬にして冒険者達は見えなくなった。何が起こったのか分からず困惑していると眼の前には平坦な地形があった。
「あ、あの! 湖はどうなってるんですか?! ここ、あれ? 、は?」
「混乱しているな。始めてみた者はお主のようになる。気持ちは分からなくもない。」
他の見学者たちは慣れていた様で、あの空にあったものは今俺の眼の前、平坦な地形そのものらしい。彼らはこの事を蓋と呼ぶ。湖に蓋をし、消滅するといつの間にか水が普段の量に戻ってると。
「それに、今回は見れるだろうか」
「何が、ですか?」
「夏は透明度のある、冬は透明度がない水だが、季節関係なく蓋が消えたとき綺麗な透明度のある水なんじゃ。」
「へぇー、見てみたいです!」
冒険者達は無事に戻ってこれたらしい。底で宝を探してたときに何度か輩に襲撃され満足に回収できなかったようだが、普段の依頼や迷宮に潜って稼ぐより10倍近く利益が出るとかで、危険と知りつつもやはり湖の底が見えると稼ぎに来る。
輩達は大半戻ってこれなかったらしい。今ここに居るのも数十人程度で、持ってきた宝も一握り。今回は欲張ったのが原因だろう。
犯罪者集団の集まりだからか、他の者達からの視線は厳しいものだった。
彼らはそそくさと帰っていった、流石に競売に参加することは無く、彼らは彼らで独自のルートがあるとか。それで金稼ぎをする。
昼の3時に雨が降る予定だったのが2時頃になり、その3時に蓋が開いた。
一瞬だけ、綺麗な透明度のある水だったが、空から黄色い粉が降ってきて、いつも通りの濁った色になってしまった。
「あの一瞬だからのぉ、透明な水を回収するのが難しい」
「飲んでみたいんですか?」
「興味はあるな。なんでも大昔の人が飲んだ、そして長寿になった、なんて言い伝えがあるくらいだからな。はっはっは! まぁ、本当に飲んで平気なのか分からぬが……な」
長寿か。だとしたらどれぐらい長く生きられるのだろうか。エルフ並……はないか。さすがに。
ドワーフや、妖精達ぐらいだろうか。獣人は人より少しだけ長生きであんまり変わらないという。
どこかの図書館でそういう生態が載った本があるらしいが……
湖にはまだ、女神自体帰ってきてないらしく、島一つも浮かんでない。
だけど、島の人達はいつ帰れるかも分からないのにすぐ戻れるよう準備はしている。
女神様の髪は競売にかけられてた分を無事回収したらしい船頭さんたちが笑顔でどんな船を作るか話し合っていた。
ふと、曇りになったかと思えば、小さな島が目の前に。
「女神様が帰ってきたぞ!」
「あの島に上陸するか?!」
「早まるな、浮島の可能性がある!」
一気にざわつく、前に聞いた話では3人上陸しただけでも沈んだんだっけな。
確かにその話を聞くと一斉に動くのは危険すぎる。
「じゃあ、とりあえず、冒険者達に捜索を頼もう!」
島の人達はまだこの場にいる冒険者へ話をしに向かった。
そういえば、守り手様たちは? 見渡してもあんなに居た人達が神隠しにでもあったのかと思うほど居なくなっていた。
ここしばらく使っていた居住地にも姿も、使ってた道具すら綺麗さっぱり。
先程の所に戻ると島に行く冒険者たちが決まったらしく小船に乗り小さな島に向かっていった。
島に着き、一人が荷物をぶん投げ放る。
なにやら話してる様子、からの荷物に付いていたロープを引っ張り荷物を回収して誰一人上陸せずに戻ってきた。
「荷物を投げ入れたときに島の浮き沈みが激しかった。あれは駄目だ。もっとでかい島のときに試したい」
「分かりました、次にまたお願いします」
前に確かめもせず上陸して沈んだことがあると聞いた。それが教訓になっているのだろう。
その日はそのまま陸で寝泊まりし次の日、前に住んでた島が浮かんでいた。
「おお、我が家!」
「畑も少し手入れをすれば大丈夫そうだな」
戻ってきた島の人達は自分達の家を見て回る。
宿屋の主人も店の中を見ては「すぐには、布団がなぁ。まぁ、天気もいいし布団を干せばまあ、なんとかなるじゃろ。」
俺は来たついでに宿屋の手伝いをした後に、島の教会へ向かう。
教会の時計はいつの間にか元に戻っていた。相変わらずドアの隙間から覗くと女神像が見えた。
「何もかも、元通り。か。」
「そうだね」
「うお、ビックリした……守り手様たちが居なくなって心配したんですよ?」
「ふーん? キミって珍しいよね、旅人だからかな。」
「珍しい、ですか?」
守り手様はいきなり消えても島の人から心配されないらしい。まあ、あんま見ないっていうし、そういうものなのか?
「さて、タビはそろそろここから出ていくんだろう?」
「まぁ3日ぐらいしてからまた何処かへ」
「そうか。次、ここへ来たとしても僕には会えないかもね。今生の別れになるね。ふふふ」
「寂しいこと言わないでくださいよ」
ここに来て、色々な体験や島の人、守り手様と会って人生観が変わったか分からないけど、でも良い体験をした! ってそう思える。
守り手様に手を振って教会から離れ世話になってる宿屋へ戻った。その後は島の復旧の手伝いをしたりと忙しく過ごした。
それから3日後、島の港で5回明かりをつけあっちの港から来た帰る船に乗り込むと島の人が見送ってくれた。
「お世話になりました! また!」
手を振る、遠くになってく人達。
「着いたぞ。」
「ありがとうございました。」
「いい旅路でな」
船頭さんにも別れを告げ荷物を背負って歩き出す。
少しの間だったけど、ここに来る前より筋力や体力がついたように思える。足取りが軽い。
島の人達から干物などを貰ったから数日はこれでいいか。
次はどこの街へ向かおうか!
+
(. ❛ ᴗ ❛.)と言うことで風呂の話でした。
風呂入ってるときに思いついちゃって。まあ、これ書き始めたのがNで書いてた頃、その後に運営にアカウント削除されたんだけどね。解せぬ。
ちゃんと対応してくれたら良かったのだが、メールも無しに消されたので無いわって感じです。
まだ番外編てか小ネタを書く日もあるかもしれないし、別の話を書こうかなぁと思います。
+
ついに、港から梯子をかけて宝探しの人々が降りていくのを見学する。
「今回もあの王国の軍が一番物を取ってきそうだな。」
「まぁ、軍関係が一番装備やら充実してるからなぁ」
「前々回辺りは輩達が冒険者を襲ってたな……」
俺以外の見学者が話してるのを聴いてると、最初に降りた人達が湖の底についたらしい。
ツルハシやスコップで地面を掘ったり、底に落ちてる物資を回収して早くもこちらに持ってくる為に荷物をまとめる者、役割分担をキッチリしているな。
空を何か黒い物体が飛ぶのを見た。
一回、気の所為かと思ったが何か居る。
「あれは死神と呼ばれてる」
「死神ですか? まさか……」
「本物ではないだろうが素早い動きで姿を見たものは居ない。だからそう呼ばれる。ここには未知の魔物が生息しているんだ、不思議ではないだろう?」
特に何もしてこないと言うことで気にはなるが、再び底を見てると遠くのほうで戦う音がする。視線を向けると冒険者の持っていた物資を輩達が襲撃している所だった。
「奥に行けば行くほど質がいいものが手に入る。手前は軍が占拠し量を取る。奥の方は離れてる冒険者が挑み、帰ってくるところを狙われる、よくある事だ。」
隣で話してくれる男性は詳しいのか色々と教えてくれる。
冒険者達頑張れ! と心のなかで祈る。俺は旅人だが、色んな地域で冒険者達と仲良くなったりする。
この世界には各地域ごとにピンからキリまで様々な迷宮がありそこで稼ぎを出すもの、地上での依頼をこなすもの、街の酒場で宴会をやる冒険者達から色んな苦労話やお宝の話を聞く事も多く、それが旅の醍醐味かもしれない。
『コイツらのおかげで、今回は命拾いしたよ。トレジャーハンターのスキルは迷宮では必須。罠や宝箱を開けるにはコイツらが居ねえとなぁ』
前に話してくれたドワーフの男性の言葉を思い出す。
酒の入ったジョッキを豪快に飲み干しては成果が良かったのかガハハと笑いながら話してくれたっけな。
あの場所でもトレジャーハンターの冒険者は多いんだろうか。そもそも冒険者といっても役割があってメンバーを守る盾のタンク、怪我を回復するヒーラー、物理的に攻撃または魔法で攻撃するアタッカーと他にも相手に呪いをかけて戦いやすくするものとか、そもそも荷物持ちとか色んな人たちが居る。
迷宮となると長く滞在する事になるから、色々と人数や持ち込む量も増えるらしい。
「お、軍の奴らが帰ってきたか」
戦利品を分かりやすく並べそこに来ていた守り手と商人達が集まる。
守り手達がオークショニアとなり、競売が始まる。
全て出揃ってからやるものじゃないのか。と思ってるとモノによっては鮮度の関係性もあるとかで。
守り手や、船頭達が回収したいのは女神様の髪と呼ばれるモノ。船の底につけるとあの湖で人を乗せれる船になるからな。
あと見たことの無い魚とかは、魚好きか飲食店達が、他の掘り出し物のまさしく宝はまた別の競売にかけられるという。
帰ってきた軍人達はまた、梯子を降りようとしている。
空を見てもまだまだ晴れ空。時計を見てもまだ時間はある。
降りていく軍人となんとか登ってきてる冒険者達彼らもまた競売に物を出してまた底へ向かっていた。
「む、今日は早い日か」
誰かの歌声が聴こえたと思ったらあんなに晴れていたのに大雨が降ってきた。
空はまだ晴れたままでいわゆるお天気雨と呼ばれる現象。東の地方では狐の嫁入りなんて言われたりする。
結構強い雨で梯子が大きく揺れる。手前でやっていた軍関係は早々に戻ってきてたが、冒険者達も走ってくるのがみえた!
「命が大切だ! 重いものは捨てろ! 急げ!!」
「とにかく早く梯子へ!!」
緊迫感と無事に戻ってきてくれと無心で祈る。
雨は降る向きが度々変わり梯子を狙うかのように水が打ち付けられていた。
輩達は冒険者の捨てた宝をギリギリまで回収しているようだが……
「あの人達、間に合うんですか?」
「ん。空を見てご覧、あいつ等はもう間に合わない。」
空には大きな影があった。雲かと思ったがそうではなく──
一瞬にして冒険者達は見えなくなった。何が起こったのか分からず困惑していると眼の前には平坦な地形があった。
「あ、あの! 湖はどうなってるんですか?! ここ、あれ? 、は?」
「混乱しているな。始めてみた者はお主のようになる。気持ちは分からなくもない。」
他の見学者たちは慣れていた様で、あの空にあったものは今俺の眼の前、平坦な地形そのものらしい。彼らはこの事を蓋と呼ぶ。湖に蓋をし、消滅するといつの間にか水が普段の量に戻ってると。
「それに、今回は見れるだろうか」
「何が、ですか?」
「夏は透明度のある、冬は透明度がない水だが、季節関係なく蓋が消えたとき綺麗な透明度のある水なんじゃ。」
「へぇー、見てみたいです!」
冒険者達は無事に戻ってこれたらしい。底で宝を探してたときに何度か輩に襲撃され満足に回収できなかったようだが、普段の依頼や迷宮に潜って稼ぐより10倍近く利益が出るとかで、危険と知りつつもやはり湖の底が見えると稼ぎに来る。
輩達は大半戻ってこれなかったらしい。今ここに居るのも数十人程度で、持ってきた宝も一握り。今回は欲張ったのが原因だろう。
犯罪者集団の集まりだからか、他の者達からの視線は厳しいものだった。
彼らはそそくさと帰っていった、流石に競売に参加することは無く、彼らは彼らで独自のルートがあるとか。それで金稼ぎをする。
昼の3時に雨が降る予定だったのが2時頃になり、その3時に蓋が開いた。
一瞬だけ、綺麗な透明度のある水だったが、空から黄色い粉が降ってきて、いつも通りの濁った色になってしまった。
「あの一瞬だからのぉ、透明な水を回収するのが難しい」
「飲んでみたいんですか?」
「興味はあるな。なんでも大昔の人が飲んだ、そして長寿になった、なんて言い伝えがあるくらいだからな。はっはっは! まぁ、本当に飲んで平気なのか分からぬが……な」
長寿か。だとしたらどれぐらい長く生きられるのだろうか。エルフ並……はないか。さすがに。
ドワーフや、妖精達ぐらいだろうか。獣人は人より少しだけ長生きであんまり変わらないという。
どこかの図書館でそういう生態が載った本があるらしいが……
湖にはまだ、女神自体帰ってきてないらしく、島一つも浮かんでない。
だけど、島の人達はいつ帰れるかも分からないのにすぐ戻れるよう準備はしている。
女神様の髪は競売にかけられてた分を無事回収したらしい船頭さんたちが笑顔でどんな船を作るか話し合っていた。
ふと、曇りになったかと思えば、小さな島が目の前に。
「女神様が帰ってきたぞ!」
「あの島に上陸するか?!」
「早まるな、浮島の可能性がある!」
一気にざわつく、前に聞いた話では3人上陸しただけでも沈んだんだっけな。
確かにその話を聞くと一斉に動くのは危険すぎる。
「じゃあ、とりあえず、冒険者達に捜索を頼もう!」
島の人達はまだこの場にいる冒険者へ話をしに向かった。
そういえば、守り手様たちは? 見渡してもあんなに居た人達が神隠しにでもあったのかと思うほど居なくなっていた。
ここしばらく使っていた居住地にも姿も、使ってた道具すら綺麗さっぱり。
先程の所に戻ると島に行く冒険者たちが決まったらしく小船に乗り小さな島に向かっていった。
島に着き、一人が荷物をぶん投げ放る。
なにやら話してる様子、からの荷物に付いていたロープを引っ張り荷物を回収して誰一人上陸せずに戻ってきた。
「荷物を投げ入れたときに島の浮き沈みが激しかった。あれは駄目だ。もっとでかい島のときに試したい」
「分かりました、次にまたお願いします」
前に確かめもせず上陸して沈んだことがあると聞いた。それが教訓になっているのだろう。
その日はそのまま陸で寝泊まりし次の日、前に住んでた島が浮かんでいた。
「おお、我が家!」
「畑も少し手入れをすれば大丈夫そうだな」
戻ってきた島の人達は自分達の家を見て回る。
宿屋の主人も店の中を見ては「すぐには、布団がなぁ。まぁ、天気もいいし布団を干せばまあ、なんとかなるじゃろ。」
俺は来たついでに宿屋の手伝いをした後に、島の教会へ向かう。
教会の時計はいつの間にか元に戻っていた。相変わらずドアの隙間から覗くと女神像が見えた。
「何もかも、元通り。か。」
「そうだね」
「うお、ビックリした……守り手様たちが居なくなって心配したんですよ?」
「ふーん? キミって珍しいよね、旅人だからかな。」
「珍しい、ですか?」
守り手様はいきなり消えても島の人から心配されないらしい。まあ、あんま見ないっていうし、そういうものなのか?
「さて、タビはそろそろここから出ていくんだろう?」
「まぁ3日ぐらいしてからまた何処かへ」
「そうか。次、ここへ来たとしても僕には会えないかもね。今生の別れになるね。ふふふ」
「寂しいこと言わないでくださいよ」
ここに来て、色々な体験や島の人、守り手様と会って人生観が変わったか分からないけど、でも良い体験をした! ってそう思える。
守り手様に手を振って教会から離れ世話になってる宿屋へ戻った。その後は島の復旧の手伝いをしたりと忙しく過ごした。
それから3日後、島の港で5回明かりをつけあっちの港から来た帰る船に乗り込むと島の人が見送ってくれた。
「お世話になりました! また!」
手を振る、遠くになってく人達。
「着いたぞ。」
「ありがとうございました。」
「いい旅路でな」
船頭さんにも別れを告げ荷物を背負って歩き出す。
少しの間だったけど、ここに来る前より筋力や体力がついたように思える。足取りが軽い。
島の人達から干物などを貰ったから数日はこれでいいか。
次はどこの街へ向かおうか!
+
(. ❛ ᴗ ❛.)と言うことで風呂の話でした。
風呂入ってるときに思いついちゃって。まあ、これ書き始めたのがNで書いてた頃、その後に運営にアカウント削除されたんだけどね。解せぬ。
ちゃんと対応してくれたら良かったのだが、メールも無しに消されたので無いわって感じです。
まだ番外編てか小ネタを書く日もあるかもしれないし、別の話を書こうかなぁと思います。
+
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
それは思い出せない思い出
あんど もあ
ファンタジー
俺には、食べた事の無いケーキの記憶がある。
丸くて白くて赤いのが載ってて、切ると三角になる、甘いケーキ。自分であのケーキを作れるようになろうとケーキ屋で働くことにした俺は、無意識に周りの人を幸せにしていく。
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
真実の愛は水晶の中に
立木
恋愛
学園の卒業を祝うパーティーの最中、レイシア・マレーニ侯爵令嬢は第三王子とピンク髪の女、その取り巻きたちによって断罪されようとしていた。
しかし断罪劇は思わぬ方向へ進んでいく。
※「なろう」にも重複投稿しています。
ワシの子を産んでくれんか
KOU/Vami
ライト文芸
妻に先立たれ、息子まで亡くした老人は、息子の妻である若い未亡人と二人きりで古い家に残された。
「まだ若い、アンタは出て行って生き直せ」――そう言い続けるのは、彼女の未来を守りたい善意であり、同時に、自分の寂しさが露見するのを恐れる防波堤でもあった。
しかし彼女は去らない。義父を一人にできないという情と、家に残る最後の温もりを手放せない心が、彼女の足を止めていた。
昼はいつも通り、義父と嫁として食卓を囲む。けれど夜になると、喪失の闇と孤独が、二人の境界を静かに溶かしていく。
ある夜を境に、彼女は“何事もない”顔で日々を回し始め、老人だけが遺影を直視できなくなる。
救いのような笑顔と、罪のような温もり。
二人はやがて、外の世界から少しずつ音を失い、互いだけを必要とする狭い家の中へ沈んでいく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる