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・本編完結
18 あの日以来
しおりを挟む「んっ、……あっ、!」
「遥かわいい、俺もイきそう」
ホテルのベッドの上で俺が仰向けで冬馬が俺に被さって、両手を絡ませて恋人セックスをしてる。餌みたいな交尾セックスじゃなくて本当に緩やかな? 穏やかな……俺の中に冬馬の精液が流れは入ってくる。こんなに心穏やかにしたのは初めて──この前はこんな機会もう来ないと思って色々とヤっちゃったし。
「とうまぁ、気持ちいい」
「俺も遥とこうやって過ごせて良かった。」
イチャイチャしてまたまったりしながら愛撫みたいなのをしながら過ごして抱き合って寝て、幸せ──……
「はるか、遥。」
「んっう、……?」
「おはよ、ホテル出よ」
「……、夢?」
「夢じゃないよ、ちゅ。な?」
「ほんとだ、ゆ、めじゃない……っ」
「泣くなよ、俺も嬉しいけど」
冬馬に起こしてもらって少し寝ぼけて泣いてしまった。もし起きた時に俺達の事が夢だったら──って思ったら冬馬がキスしてくれて、少しだけイチャイチャしながらホテルを出ると少し日差しが眩しくて目を細める。青い空、雲一つない爽快な朝──
「仕事行くか」
「そーだね。ふふ」
「ん、どうした?」
「同じ電車って思ったら嬉しくて、あ、会社では隠しておいた方がいいかな?」
「いや? 大ぴらにいうとアレかもしれないけど恋人居るって言うし! 電車……時間合わせて行くのはど?」
通勤電車の話と会社での話で盛り上がって一緒に乗った。毎日は分かんないけど曜日決めて乗ることにした。毎日でも良かったんだけど、俺が朝弱かったりして起きれない時もあるし、冬馬の途中から乗る駅も人が多い曜日があるみたいで、比較的に少ない曜日で一緒に行くことにした。一応電車に乗った日は連絡するようにしたのと、会社でも恋人の話になったら公言するね! って話したり。
ガタンゴトン、あの日と違って目の前には大好きな彼が向き合って立ってくれてる。
まさか、恋人になるなんて──あの日の自分に言っても信じてくれないだろうな。
『淫魔だよ? 穢れた種族なのに彼が好きになるはずなんて』「大丈夫、あるよ」
「ん? どうした?」
「んん、何でもないよ」
独り言を聞かれちゃって誤魔化しながら笑う。淫魔の中でも1番幸せ者かもしれない、ううん。幸せ者です!
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