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5・分岐:触手苗床エンド
1 世界樹の調査
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街の近くに世界樹が生えたという報告があった。
街所属の冒険者ギルド[シルバーランク]以上の冒険者に偵察依頼が来た。
パーティーリーダーのヴェルゼンは自分の信頼出来る数名と一緒に“世界樹”がある森へ念の為冒険に必要な荷物を準備し、早朝入っていった。
街の近くにある森は普段低魔物──スライムやゴブリンぐらいしか出ない場所で特に警戒するような森ではなかった。木々もまばらに生えててよくある森の中──そういう記憶だった。
「ヴェルゼンさんこの森、前と違いますぜ」
「そうね、前に薬草を取りに来たときは小動物や鳥達も居たのに」
木々が前よりも多く生え、上を見れば陽の光が入ってこない。朝と言っても太陽は出てたし、まだはいって数分な筈なのに辺りは《ライト》をつけないと見えないほど暗かった。
仲間達も普段の森の様子と違う……と武器を構えながら慎重に歩いた。
世界樹、それはエルフ族の地域で彼らのマナが蓄積したマナを含んだ木の事。長寿である彼らのマナは俺ら普通の人間には考えられないほど強い力になる。魔法は専門じゃないから上手く言えないが、同じ初級魔法──《ファイアアロー》なんか使ったとして、普通の人間なら目の前にある的を撃ち抜くぐらいだが、エルフ並のマナがあると的どころでは無くその奥の山を破壊するぐらい──そんぐらい差があるとよく例え話を聞く。実際は知らないが。
持ってるナイフで細い枝やツタを切って進む。
そんなエルフ族の所にある世界樹がこんな場所で発見されるとは──
本当にそれが、世界樹だとしたら街は潤うだろう。あの樹の葉はマナを含んでいて普通の医者レベルで治せない病気を治す薬が作れたり、その木になる木の実なんかも料理に使えば町おこしにも使えるだろう。
「ヴェルゼンさん、木が見えてきましたよ!」
「あれが、世界樹……? 思ってた見た目と違うわね」
仲間たちがざわつく。世界樹らしき木の周りは池が出来ていてスライム、ゴブリンからここら辺では見ないケンタウロスやオベロンまでが集まっていた。
彼らは全て樹から出ているツタに口づけをして視線は惚けている様だった。
「いったい、あれはなんだ……世界樹ではないのか……?!」
「こんなに魔物が集まってるなんて見たことがないわ! 攻撃しますか?」
「いや、世界樹とやらを調べる方が先だ。お前たちの魔法では対象物も巻き込む。」
「わかったわ、一応詠唱しとくから……気を付けてヴェルゼン」
「ああ」
世界樹周りにはどこも魔物が多く比較的に少ない場所から木に近づいた。
木の幹は立派で大人が20人ぐらいお互いの腕を回しても繋げるかどうか。
周りの魔物の性別を見ると多分全てオスだった。彼らのちんこにツタが絡み亀頭にはカポッと何かがはめられててそこに射精しているらしい。そしてその精子は世界樹の中へ取り込まれていた。
ニュと俺の口近くに魔物達が咥えてるツタが伸びてきた。俺は咥えず凝視する。するとその先から蜜の様な甘い液体がとろ~と流れて落ちた。これが魔物を夢中にする物……鞄からビンを出し垂れてくる液体を採取する。いったん帰って調べよう。
俺は“世界樹”から離れようとしたが──
「「ヴェルゼンさんッ?!」」
離れようと仲間の元へ帰ろうとしたら足首にツタが絡まり宙ぶらりんになった。持ってるナイフで斬ろうとするが、なかなかの丈夫さ、俺はさっき採取したビンを仲間に投げた。
「お前たちは一旦戻ってソレを調べてくれ!!」
「でもヴェルゼンさんが!」
「大丈夫だ、ツタに絡まっただけだ。周りの魔物達も大人しい。攻撃せず街に戻って報告してくれ!」
「「……分かりました」」
「すぐ戻りますから、絶対に、待っててくださいよ!」
「ああ!」
来た道を帰る仲間の背中を見送ったあと、腰につけてる片手剣になんとか手を伸ばし、左足に絡まってるツタに斬りつける。
が──傷一つつかない。それどころか──……
俺は世界樹の幹が縦にパックリ開いたところに放り投げられ木の中に入ってしまった。
街所属の冒険者ギルド[シルバーランク]以上の冒険者に偵察依頼が来た。
パーティーリーダーのヴェルゼンは自分の信頼出来る数名と一緒に“世界樹”がある森へ念の為冒険に必要な荷物を準備し、早朝入っていった。
街の近くにある森は普段低魔物──スライムやゴブリンぐらいしか出ない場所で特に警戒するような森ではなかった。木々もまばらに生えててよくある森の中──そういう記憶だった。
「ヴェルゼンさんこの森、前と違いますぜ」
「そうね、前に薬草を取りに来たときは小動物や鳥達も居たのに」
木々が前よりも多く生え、上を見れば陽の光が入ってこない。朝と言っても太陽は出てたし、まだはいって数分な筈なのに辺りは《ライト》をつけないと見えないほど暗かった。
仲間達も普段の森の様子と違う……と武器を構えながら慎重に歩いた。
世界樹、それはエルフ族の地域で彼らのマナが蓄積したマナを含んだ木の事。長寿である彼らのマナは俺ら普通の人間には考えられないほど強い力になる。魔法は専門じゃないから上手く言えないが、同じ初級魔法──《ファイアアロー》なんか使ったとして、普通の人間なら目の前にある的を撃ち抜くぐらいだが、エルフ並のマナがあると的どころでは無くその奥の山を破壊するぐらい──そんぐらい差があるとよく例え話を聞く。実際は知らないが。
持ってるナイフで細い枝やツタを切って進む。
そんなエルフ族の所にある世界樹がこんな場所で発見されるとは──
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「ヴェルゼンさん、木が見えてきましたよ!」
「あれが、世界樹……? 思ってた見た目と違うわね」
仲間たちがざわつく。世界樹らしき木の周りは池が出来ていてスライム、ゴブリンからここら辺では見ないケンタウロスやオベロンまでが集まっていた。
彼らは全て樹から出ているツタに口づけをして視線は惚けている様だった。
「いったい、あれはなんだ……世界樹ではないのか……?!」
「こんなに魔物が集まってるなんて見たことがないわ! 攻撃しますか?」
「いや、世界樹とやらを調べる方が先だ。お前たちの魔法では対象物も巻き込む。」
「わかったわ、一応詠唱しとくから……気を付けてヴェルゼン」
「ああ」
世界樹周りにはどこも魔物が多く比較的に少ない場所から木に近づいた。
木の幹は立派で大人が20人ぐらいお互いの腕を回しても繋げるかどうか。
周りの魔物の性別を見ると多分全てオスだった。彼らのちんこにツタが絡み亀頭にはカポッと何かがはめられててそこに射精しているらしい。そしてその精子は世界樹の中へ取り込まれていた。
ニュと俺の口近くに魔物達が咥えてるツタが伸びてきた。俺は咥えず凝視する。するとその先から蜜の様な甘い液体がとろ~と流れて落ちた。これが魔物を夢中にする物……鞄からビンを出し垂れてくる液体を採取する。いったん帰って調べよう。
俺は“世界樹”から離れようとしたが──
「「ヴェルゼンさんッ?!」」
離れようと仲間の元へ帰ろうとしたら足首にツタが絡まり宙ぶらりんになった。持ってるナイフで斬ろうとするが、なかなかの丈夫さ、俺はさっき採取したビンを仲間に投げた。
「お前たちは一旦戻ってソレを調べてくれ!!」
「でもヴェルゼンさんが!」
「大丈夫だ、ツタに絡まっただけだ。周りの魔物達も大人しい。攻撃せず街に戻って報告してくれ!」
「「……分かりました」」
「すぐ戻りますから、絶対に、待っててくださいよ!」
「ああ!」
来た道を帰る仲間の背中を見送ったあと、腰につけてる片手剣になんとか手を伸ばし、左足に絡まってるツタに斬りつける。
が──傷一つつかない。それどころか──……
俺は世界樹の幹が縦にパックリ開いたところに放り投げられ木の中に入ってしまった。
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