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第3章 エイレン城への道
ヴァネス手前で③
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「…ぅう…!だ…れか…ッ、たす…」
ニゲルは、馬車馬の横辺りから、男がわきの木々の合間に御者を引っ張っていくようにして、ギリギリと太い腕で首を締め上げている様子から目を離さずに、男の背後から気配をできるだけころして忍び寄った。
御者のおじいさんの息は今にも止まりそうだ。
顔は真っ赤になって、バタバタと地面をけってもがいている。
それを必死に押さえつける盗賊はニゲルの事など気づいていない。
腰から抜いた短剣を右手に持ち、息を詰めて、足音を立てないように、一歩一歩近づく。
刺すわけではない。
ちょっと脅かすだけでいい。
けれども、剣を持つ手はカタカタと震えた。
手は汗ばみ、力がだんだん抜けていく。
———…どうしよう。
相手はどんな武器を持っているか分からない。
もしかしたら、すごく強いのかもしれない。
(…けど、僕にはこの腕輪があるじゃないか…きっとお母さんが守ってくれる…)
サフィラスを助けるんだ。
今自分が何とかしなければ、御者の人を死なせてしまう…そのことが頭の中でいっぱいになり、もう一度強く剣を握りしめた。
「その手を離せ!」
ニゲルは出来るだけ大きな声で、はっきりと、そして恐れていないという事を示すために、こちらをゆっくり振り返ったその男の首元に短剣を突きつけて、するどくにらみつけた。
驚きで見開かれた男の瞳がニゲルをとらえると、それが自分が思っていたより子供であったことに尚更驚いたのか、一瞬、動きが止まった。
ニゲルはその隙をついて、剣をおもいっきりふり上げた。
「…うッ!」
男は慌てて御者を突き飛ばすようにはなし、後ずさった。
「おじいさん、逃げて!!」
ニゲルは予想通り御者を放してくれたことにほっとし、男の注意を自分に向けようとした。
「僕を捕まえられるものなら、捕まえてみろ!!」
そう叫んで道のわきに飛び込むと、木々の間をぬうように駆けだした。
「ニゲルッ!!やめろ!!」
サフィラスの声が一瞬聞こえたが、ニゲルは構わず走った。
男が追ってきている気配はある。
ガサガサと落ち葉を踏み走る音に、いつかの、アオガンにおそわれた時の事がよみがえる。
けど、今はあの時とは違う。
サフィラスに守られるだけのお荷物になってはいけない。自分の身は自分で守れると、今度こそ証明するのだ。
右に左にと方向を変えながら、ニゲルもひたすら走る。
走りながら、どうすればこの男を振り切れるか考える。
不思議と怖くはない。きっと、この腕輪があるからだろう。
「いつまで逃げ回るつもりだ!!止まれ!!」
背後の怒号にはっと振り返ると、右ななめ後ろまで男が距離をちぢめていた。
距離にして5メートルほどだ。
「はあ…はぁ…はぁ…」
もう、馬車からはかなり離れているこの場所で、ニゲルは立ち止まった。
そして、くるりと男の方を向いて、わざと、腕輪が見えるように袖をまくる。
「…まさかこんな子供が隠れていたとは……!」
男は肩までの痛んだ金髪を後ろで結んでいて、角ばったあごや耳の横を汗がいくつも伝い落ちていた。
それもそうだろう。重たそうな金属でできた肩当てや胸当て、膝当てを付けたまま、追いかけっこをさせられたのだから。
「こう見えても、僕はそんなに弱くはないよ。…僕とたたかったって、勝てないと思うよ」
男はそれを命乞いをしているとかんちがいをして、馬鹿にしたように嘲り笑った。
「…お前は自分が子供という事を知らないのか?そんなヒョロヒョロした身体じゃあ、どんな大人にも勝てまい!」
ヒュッ!っと空気を切る音が聞こえて、背後の木にガンッ!と何かが刺さった。
見れば、ニゲルがいつも台所で使っていたようなナイフだ。
しかし当たれば…大怪我になる。
「おまえをひっとらえれば、あの整った顔をした男も、あの馬車をゆずるというだろう。よさそうな腕輪を持っているな…どこかのお貴族様の子息か?ん?」
じりじりと笑いながら距離を詰めてくる男に、おもわず後ずさる。
「来るな!!どんなことになっても知らないよ!!」
短剣を前に構えて、威嚇する。
「はッ…!バカめ!そんなんじゃ人は切れんぞ!剣を寄越せ!」
つかみかかろうとする男に、ニゲルはぶんぶんと短剣を振り回した。
「来るな!!やめろーッ!!」
―――その時。
むわっとする強い熱気に髪の毛が持ち上がり、うなじから背筋にぞわっとした寒気がしびれるように走った。
(な、なに…!?)
そして一瞬で燃え盛る炎に頭を近づけた時のような、乾いた熱風に包まれ、手に握る短剣は見たこともない長剣に変化していた。
「え!え!?」
青白い炎がまとわりつくように剣を覆い、ビリビリとその熱を手のひらに伝えてくる。
「なんだ、それは…!お前ら、まさか、魔法士か!!」
チイッという舌打ちと共に、男は青ざめた顔で馬車の方向に向かっていきなり走り始めた。
「冗談じゃない!あの男、おかしいと思ったんだ!だから俺は見逃せと言ったのに!!」
「待てっ!!」
ニゲルは長剣を持ったまま男を追いかけた。
馬車に戻られては困る!サフィラスや御者のおじいさんもいるし、大金だってある。
木を避けながら走っていると、刃先から炎がゆらゆらと立ち上がって、どんどん増えていることに気づいた。
(まずい、炎が大きくなってる!)
熱気で身体の右半分も熱い。
この炎が草木に燃え移ったらきっと大火事になってしまう!
振り切って炎をけそうと、おもわず剣をビュッ!っと横になぎ払った。
ドガガガァァァ――――ァン!!!
…え?
剣をないだ瞬間、振った方向の辺り一帯の木が全部、地鳴りのような音をひびかせて倒れた。強く揺れる地面に、ニゲルも男もよろめく。
そしてまばたきをする間も無く、渦巻く青い炎が風を起こしながらそれらをものすごい勢いで飲み込んだ。
男はニゲルを振り返ると、化け物を見るかのような目で恐怖を顔に張り付けた。
あともう少し剣を振る方向が左にずれていたら、男はただでは済まなかっただろう。
男の足元から1メートルも離れていない足元は、地面が丸焦げになっていた。
何も残らず、草はすべて灰になって黒焦げ、右側一帯は半円を描いたように燃えさかる炎が行く手を阻むように空に向かって立ち上がっている。
まるで失われた木の代わりに立つ壁のようだ。
男は左側にむかって大きくそれて、右側一帯に広がる炎を避けるように木々の間を、奥の方へ逃げていく。馬車とは離れる方向だから、ニゲルは追いかけるのをやめた。
「はぁッ!…はぁ…!」
止まった瞬間、なぜか、身体から力が抜ける…。
(サフィラス…)
くらくらして、剣を地面に落としてしまう。
どさりとひざをつくと、さらに意識がもうろうとしてきて、吐き気までしてきた。
―――…ニゲル!!ニゲルッ!!どこにいる!!!
「…サフィラス…」
遠くで、呼び声が聞こえる。
御者の人は大丈夫だっただろうか。
サフィラスも、無事だろうか…。まだ、けがも治っていないのに。
それにしても、この剣はとんでもないものだ。
とてもじゃないけど、無理だ。
(…僕には、こんなもの…つかえないよ…)
まばたきをしたけれど、目の前が真っ暗になって、何も見えない。
ニゲルの意識はぷっつりとそこで途絶えた。
ニゲルは、馬車馬の横辺りから、男がわきの木々の合間に御者を引っ張っていくようにして、ギリギリと太い腕で首を締め上げている様子から目を離さずに、男の背後から気配をできるだけころして忍び寄った。
御者のおじいさんの息は今にも止まりそうだ。
顔は真っ赤になって、バタバタと地面をけってもがいている。
それを必死に押さえつける盗賊はニゲルの事など気づいていない。
腰から抜いた短剣を右手に持ち、息を詰めて、足音を立てないように、一歩一歩近づく。
刺すわけではない。
ちょっと脅かすだけでいい。
けれども、剣を持つ手はカタカタと震えた。
手は汗ばみ、力がだんだん抜けていく。
———…どうしよう。
相手はどんな武器を持っているか分からない。
もしかしたら、すごく強いのかもしれない。
(…けど、僕にはこの腕輪があるじゃないか…きっとお母さんが守ってくれる…)
サフィラスを助けるんだ。
今自分が何とかしなければ、御者の人を死なせてしまう…そのことが頭の中でいっぱいになり、もう一度強く剣を握りしめた。
「その手を離せ!」
ニゲルは出来るだけ大きな声で、はっきりと、そして恐れていないという事を示すために、こちらをゆっくり振り返ったその男の首元に短剣を突きつけて、するどくにらみつけた。
驚きで見開かれた男の瞳がニゲルをとらえると、それが自分が思っていたより子供であったことに尚更驚いたのか、一瞬、動きが止まった。
ニゲルはその隙をついて、剣をおもいっきりふり上げた。
「…うッ!」
男は慌てて御者を突き飛ばすようにはなし、後ずさった。
「おじいさん、逃げて!!」
ニゲルは予想通り御者を放してくれたことにほっとし、男の注意を自分に向けようとした。
「僕を捕まえられるものなら、捕まえてみろ!!」
そう叫んで道のわきに飛び込むと、木々の間をぬうように駆けだした。
「ニゲルッ!!やめろ!!」
サフィラスの声が一瞬聞こえたが、ニゲルは構わず走った。
男が追ってきている気配はある。
ガサガサと落ち葉を踏み走る音に、いつかの、アオガンにおそわれた時の事がよみがえる。
けど、今はあの時とは違う。
サフィラスに守られるだけのお荷物になってはいけない。自分の身は自分で守れると、今度こそ証明するのだ。
右に左にと方向を変えながら、ニゲルもひたすら走る。
走りながら、どうすればこの男を振り切れるか考える。
不思議と怖くはない。きっと、この腕輪があるからだろう。
「いつまで逃げ回るつもりだ!!止まれ!!」
背後の怒号にはっと振り返ると、右ななめ後ろまで男が距離をちぢめていた。
距離にして5メートルほどだ。
「はあ…はぁ…はぁ…」
もう、馬車からはかなり離れているこの場所で、ニゲルは立ち止まった。
そして、くるりと男の方を向いて、わざと、腕輪が見えるように袖をまくる。
「…まさかこんな子供が隠れていたとは……!」
男は肩までの痛んだ金髪を後ろで結んでいて、角ばったあごや耳の横を汗がいくつも伝い落ちていた。
それもそうだろう。重たそうな金属でできた肩当てや胸当て、膝当てを付けたまま、追いかけっこをさせられたのだから。
「こう見えても、僕はそんなに弱くはないよ。…僕とたたかったって、勝てないと思うよ」
男はそれを命乞いをしているとかんちがいをして、馬鹿にしたように嘲り笑った。
「…お前は自分が子供という事を知らないのか?そんなヒョロヒョロした身体じゃあ、どんな大人にも勝てまい!」
ヒュッ!っと空気を切る音が聞こえて、背後の木にガンッ!と何かが刺さった。
見れば、ニゲルがいつも台所で使っていたようなナイフだ。
しかし当たれば…大怪我になる。
「おまえをひっとらえれば、あの整った顔をした男も、あの馬車をゆずるというだろう。よさそうな腕輪を持っているな…どこかのお貴族様の子息か?ん?」
じりじりと笑いながら距離を詰めてくる男に、おもわず後ずさる。
「来るな!!どんなことになっても知らないよ!!」
短剣を前に構えて、威嚇する。
「はッ…!バカめ!そんなんじゃ人は切れんぞ!剣を寄越せ!」
つかみかかろうとする男に、ニゲルはぶんぶんと短剣を振り回した。
「来るな!!やめろーッ!!」
―――その時。
むわっとする強い熱気に髪の毛が持ち上がり、うなじから背筋にぞわっとした寒気がしびれるように走った。
(な、なに…!?)
そして一瞬で燃え盛る炎に頭を近づけた時のような、乾いた熱風に包まれ、手に握る短剣は見たこともない長剣に変化していた。
「え!え!?」
青白い炎がまとわりつくように剣を覆い、ビリビリとその熱を手のひらに伝えてくる。
「なんだ、それは…!お前ら、まさか、魔法士か!!」
チイッという舌打ちと共に、男は青ざめた顔で馬車の方向に向かっていきなり走り始めた。
「冗談じゃない!あの男、おかしいと思ったんだ!だから俺は見逃せと言ったのに!!」
「待てっ!!」
ニゲルは長剣を持ったまま男を追いかけた。
馬車に戻られては困る!サフィラスや御者のおじいさんもいるし、大金だってある。
木を避けながら走っていると、刃先から炎がゆらゆらと立ち上がって、どんどん増えていることに気づいた。
(まずい、炎が大きくなってる!)
熱気で身体の右半分も熱い。
この炎が草木に燃え移ったらきっと大火事になってしまう!
振り切って炎をけそうと、おもわず剣をビュッ!っと横になぎ払った。
ドガガガァァァ――――ァン!!!
…え?
剣をないだ瞬間、振った方向の辺り一帯の木が全部、地鳴りのような音をひびかせて倒れた。強く揺れる地面に、ニゲルも男もよろめく。
そしてまばたきをする間も無く、渦巻く青い炎が風を起こしながらそれらをものすごい勢いで飲み込んだ。
男はニゲルを振り返ると、化け物を見るかのような目で恐怖を顔に張り付けた。
あともう少し剣を振る方向が左にずれていたら、男はただでは済まなかっただろう。
男の足元から1メートルも離れていない足元は、地面が丸焦げになっていた。
何も残らず、草はすべて灰になって黒焦げ、右側一帯は半円を描いたように燃えさかる炎が行く手を阻むように空に向かって立ち上がっている。
まるで失われた木の代わりに立つ壁のようだ。
男は左側にむかって大きくそれて、右側一帯に広がる炎を避けるように木々の間を、奥の方へ逃げていく。馬車とは離れる方向だから、ニゲルは追いかけるのをやめた。
「はぁッ!…はぁ…!」
止まった瞬間、なぜか、身体から力が抜ける…。
(サフィラス…)
くらくらして、剣を地面に落としてしまう。
どさりとひざをつくと、さらに意識がもうろうとしてきて、吐き気までしてきた。
―――…ニゲル!!ニゲルッ!!どこにいる!!!
「…サフィラス…」
遠くで、呼び声が聞こえる。
御者の人は大丈夫だっただろうか。
サフィラスも、無事だろうか…。まだ、けがも治っていないのに。
それにしても、この剣はとんでもないものだ。
とてもじゃないけど、無理だ。
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