最後の魔導師

 11歳のニゲルは、毎日釣りに行く。

 釣った魚は、晩のおかずにするのだ。
 香ばしい皮に、自分で作ったソースをかけてかぶり付くと、中のジュワッとした身に甘辛いタレが絡んで本当においしいのだ。


 そんなニゲルの住む小さな洞穴の家には弟と妹がいる。

 最初からお父さんはいないけど、一年前この洞穴に引っ越してから、お母さんも突然居なくなった。だから、妹と弟は、お腹を空かして、ニゲルが帰ってくるまでずっと待っている。

 何とかして魚を釣らないと、そんな弟達は今日も畑から掘った芋の煮っころがしだけになってしまうのだ。

 だから1匹はだめだ。

 何匹か捕まえてから帰ろう。

 そう思っていた。

 お兄さんに会うまでは……





 

これは11歳の男の子ニゲルが、伝説の魔導師に出会い、唯一の弟子となって自分の道を切り開いていくお話です。



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後々アレ?似てるっと思われる方がいらっしゃるかもしれませんので最初にお知らせいたしますが、第3章から出てくる地名や城は架空のものですがほぼ、スコットランドに存在する場所ですので、世界観は中世ヨーロッパです。





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