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16.自分では見えないもの
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「ところでジェイク、明日の休みは何か予定は入っているのか?」
話が途切れたところで、セレスがジェイクに問いかける。
問いかけられ、何故かこちらをちらりと見たジェイクと視線が合う。
なんだろう…?
疑問に思っている間にも、ジェイクの返事を待たず、セレスが畳みかける。
「予定がないならデートしないか?」
ブフッ
相変わらず直球なセレスに思わず紅茶を吹き出しそうになり、コホコホと小さく咽ながら私はジェイクへと視線を向けると、彼は戸惑ったように、言葉を選ぶように考え込んでいる様子だった。
私は、ふと、私がここにいては答えにくいのではないかと思い、慌ててティーポットに手を伸ばし「紅茶、淹れてくるね」と言って椅子から立ち上がった。
そして慌てて台所へ向かおうとしたところで、後ろからジェイクの声が聞こえる。
「悪い、セレス。できれば明日はルイーズと出かけたいんだ」
「え…?」
ジェイクの言葉に思わず足が止まる。
その場でゆっくりと振り向くと、ジェイクの視線がまっすぐに私へ向いている。
そんな…。どうして断るの?
セレスとデートしてくればいいのに。私は家でお菓子でも作って…。
良く分からない感情の動きと思考が忙しない。
さっきまでモヤモヤしていた気持ちもありながら、私と出かけたいと言ってくれたことを凄く嬉しく思っている私がいる。
なのに、どうしてセレスとデートしないのかと考える私もいる。
そして、そんなふうに断ってしまっては彼女が可哀そうと思っている私もいる。
どう反応していいのか分からず、落ち込んでいないかとセレスに視線を向けると彼女は堪えたふうもなく「そうか。確かにルイーズは最近外に出られていないしな。ジェイクとなら安心して出かけられるだろう」と言ってのける。
「え、ええっ?!だ、大丈夫よ?…私、家でお菓子でも作っているから2人で出かけてくれば…」
セレスの言葉に思わず反応して出てしまった言葉に、ジェイクは眉間に皺を寄せ、セレスは「遠慮するな」と返してくる。
「え…でも…」
こんな時どんな反応をすることが正しいのか…わからない。
私もジェイクと一緒にいられるのは嬉しい。
でも、セレスはジェイクが好きで、ちゃんと意思表示もしていて。
私は、ジェイクとはそれを邪魔できるような間柄ではなくて。
うだうだと思考の海に埋没しそうになっていると、立ち尽くす私につかつかとジェイクが近づいてくる。
軽く叩くように頭に手を乗せ「いいから。明日は俺と出かけるぞ」そう言って、私の手からティーポットを奪い台所へと行ってしまう。
セレスへ視線を向ければにっこり笑って「楽しんでこい」と声をかけてくれる。
なんだか、自分がひどく子どもに感じられた─。
結局、明日はジェイクと私で出かけるということになって、ジェイクが淹れてくれた紅茶を飲みながら、他愛もない話をした後、ジェイクは帰っていった。
片付けをして、お風呂を済ませて、ベッドに転がる。
本当に良かったのかなぁ…。
仰向けになって枕を抱きしめていると、コンコンとノックの音が響き、返事を待たずにセレスが入ってくる。
「どうしたの?」と声をかけながら、私は体を起こしベッドに腰かけた。
セレスとはお茶をしながら話すことは割とよくあるけれど、お互いの部屋に入って話すようなことはしたことがなかった。
珍しいなと思いながらも、彼女が座れるように場所をあけると、意図を察して彼女は遠慮なくベッドに腰かけた。
「一度、ルイーズに言っておきたいことがあってな」
隣に腰掛け、少し後ろに手をついて体重を預けるようにしながら話しかけてくる。
腰まである金色の髪がおろされていて、なんだかいつもより色っぽい。
視線は天井へ向けられ、こちらを見てはいないけれど、私はそんな彼女を見つめ次の言葉を待つ。
「ルイーズ。お前もジェイクのことが好きなのだろう?」
「は…?…え…?」
唐突な問いかけに間抜けな声だけが漏れる。
私がジェイクのことを好き…?
…好き…?
「…ええと…。信頼はしてる」
とりあえず思いついたことを口に出してみる。
好きな人…というか、好きな子がいたのが前世での10歳以前の話だし。
それ以降が酷過ぎて、そんなことを考える余裕がなかった。
いい人だなと思った人は何人かいたけど…。
「いい人だと思う」
ジェイクと出逢ってから今までのことを思い出しながら言葉を紡ぐ。
「一緒にいるのは楽しい」
セレスは黙ってそれを聞いてくれている。
「安心するし…」
でも、それって好きというの?
セレスのことだって信頼してるし、いい子だと思うし、一緒にいて楽しいし安心する。
んんん──?
私が思わず頭をひねると、それが視界に入ったのかセレスが口を開く。
「ずっと傍にいて欲しいとか、独り占めしたいとか、触れてみたい、触れて欲しいとか、他の女と仲良くしているのを見るとモヤモヤするとか…そういうことはないのか?」
ずっと傍にいて欲しい?
独り占めしたい?
触れてみたい?
触れて欲しい?
セレスの言葉を一つずつ頭の中で反芻してみるとぽっと顔が熱くなる。
そして最後の言葉にふっとセレスとジェイクの姿が頭に浮かぶ。
他の女と仲良くしているのを見るとモヤモヤする…
顔を赤くさせたかと思ったら、何か思い当たったように止まってしまった私を見て、セレスは困ったように笑う。
「そういうのを好きとは言わないのか?」
セレスの言葉に、体温がどんどん上がっていく。
顔が熱くなり、思わず両手で頬を挟んで俯く。
「…え…?私…ジェイクが好き…なの?」
隣で盛大な溜息が聞こえる。
「…まさか気付いていなかったとは…」
セレスの呆れた声が響く。
そして何故かセレスに私の気持ちの動きを説明されてしまう。
「クロフォード家で最初に逢った時から私はルイーズの気持ちに気付いていたんだがな」
そう言って説明しだした内容を聞けば、確かに思い当たる。
セレスもこちらに来てすぐにジェイクに助けられたという話を聞いた時。
ジェイクが彼女の肩を抱くようにして私から引き剥がした時。
彼女がジェイクに想いを寄せていると告白した時。
彼女がジェイクをデートに誘おうとした時。
彼女から見れば、私は何とも分かりやすい顔をしていたそうだ。
「それで…だ。遠慮はしなくていい、と言いに来たんだが…」
言って頭をふるふると横に振る。
「今日のあれも気付いていない故の反応だったのだな…」
またしても思い切り呆れられてしまった。
「あの…でも…私は本当に家でお菓子作りでも…」
言いかけた私の頭をセレスがポカリと叩く。
「遠慮はしなくていい」
言ってしっかりと私の目を見つめる。
「敵に塩を送ってやる気はないが、遠慮は必要ない。私も遠慮するつもりはないからな」
そう言うとセレスは私の返事を待たず、振り返ることもなく部屋を出て行った。
「おやすみ」という言葉だけを残して。
そんな彼女の背中が、ひどく大人に見えた。
彼女は前世でもこんなふうに恋をしていたんだろうか。
ぼふっ
私はベッドに転がり、枕に顔をうずめる。
男女の関係に関する知識はあっても、私の中の恋の知識は10歳で止まってしまっている。
好きな人にどんな態度をとればいいのか。
ライバルにどんなふうに接すればいいのか。
もし失恋したらどうしたらいいのか。
彼女のように、大人な態度で色々なことを受け止められるだろうか…。
明日は…どうすればいいんだろう…
話が途切れたところで、セレスがジェイクに問いかける。
問いかけられ、何故かこちらをちらりと見たジェイクと視線が合う。
なんだろう…?
疑問に思っている間にも、ジェイクの返事を待たず、セレスが畳みかける。
「予定がないならデートしないか?」
ブフッ
相変わらず直球なセレスに思わず紅茶を吹き出しそうになり、コホコホと小さく咽ながら私はジェイクへと視線を向けると、彼は戸惑ったように、言葉を選ぶように考え込んでいる様子だった。
私は、ふと、私がここにいては答えにくいのではないかと思い、慌ててティーポットに手を伸ばし「紅茶、淹れてくるね」と言って椅子から立ち上がった。
そして慌てて台所へ向かおうとしたところで、後ろからジェイクの声が聞こえる。
「悪い、セレス。できれば明日はルイーズと出かけたいんだ」
「え…?」
ジェイクの言葉に思わず足が止まる。
その場でゆっくりと振り向くと、ジェイクの視線がまっすぐに私へ向いている。
そんな…。どうして断るの?
セレスとデートしてくればいいのに。私は家でお菓子でも作って…。
良く分からない感情の動きと思考が忙しない。
さっきまでモヤモヤしていた気持ちもありながら、私と出かけたいと言ってくれたことを凄く嬉しく思っている私がいる。
なのに、どうしてセレスとデートしないのかと考える私もいる。
そして、そんなふうに断ってしまっては彼女が可哀そうと思っている私もいる。
どう反応していいのか分からず、落ち込んでいないかとセレスに視線を向けると彼女は堪えたふうもなく「そうか。確かにルイーズは最近外に出られていないしな。ジェイクとなら安心して出かけられるだろう」と言ってのける。
「え、ええっ?!だ、大丈夫よ?…私、家でお菓子でも作っているから2人で出かけてくれば…」
セレスの言葉に思わず反応して出てしまった言葉に、ジェイクは眉間に皺を寄せ、セレスは「遠慮するな」と返してくる。
「え…でも…」
こんな時どんな反応をすることが正しいのか…わからない。
私もジェイクと一緒にいられるのは嬉しい。
でも、セレスはジェイクが好きで、ちゃんと意思表示もしていて。
私は、ジェイクとはそれを邪魔できるような間柄ではなくて。
うだうだと思考の海に埋没しそうになっていると、立ち尽くす私につかつかとジェイクが近づいてくる。
軽く叩くように頭に手を乗せ「いいから。明日は俺と出かけるぞ」そう言って、私の手からティーポットを奪い台所へと行ってしまう。
セレスへ視線を向ければにっこり笑って「楽しんでこい」と声をかけてくれる。
なんだか、自分がひどく子どもに感じられた─。
結局、明日はジェイクと私で出かけるということになって、ジェイクが淹れてくれた紅茶を飲みながら、他愛もない話をした後、ジェイクは帰っていった。
片付けをして、お風呂を済ませて、ベッドに転がる。
本当に良かったのかなぁ…。
仰向けになって枕を抱きしめていると、コンコンとノックの音が響き、返事を待たずにセレスが入ってくる。
「どうしたの?」と声をかけながら、私は体を起こしベッドに腰かけた。
セレスとはお茶をしながら話すことは割とよくあるけれど、お互いの部屋に入って話すようなことはしたことがなかった。
珍しいなと思いながらも、彼女が座れるように場所をあけると、意図を察して彼女は遠慮なくベッドに腰かけた。
「一度、ルイーズに言っておきたいことがあってな」
隣に腰掛け、少し後ろに手をついて体重を預けるようにしながら話しかけてくる。
腰まである金色の髪がおろされていて、なんだかいつもより色っぽい。
視線は天井へ向けられ、こちらを見てはいないけれど、私はそんな彼女を見つめ次の言葉を待つ。
「ルイーズ。お前もジェイクのことが好きなのだろう?」
「は…?…え…?」
唐突な問いかけに間抜けな声だけが漏れる。
私がジェイクのことを好き…?
…好き…?
「…ええと…。信頼はしてる」
とりあえず思いついたことを口に出してみる。
好きな人…というか、好きな子がいたのが前世での10歳以前の話だし。
それ以降が酷過ぎて、そんなことを考える余裕がなかった。
いい人だなと思った人は何人かいたけど…。
「いい人だと思う」
ジェイクと出逢ってから今までのことを思い出しながら言葉を紡ぐ。
「一緒にいるのは楽しい」
セレスは黙ってそれを聞いてくれている。
「安心するし…」
でも、それって好きというの?
セレスのことだって信頼してるし、いい子だと思うし、一緒にいて楽しいし安心する。
んんん──?
私が思わず頭をひねると、それが視界に入ったのかセレスが口を開く。
「ずっと傍にいて欲しいとか、独り占めしたいとか、触れてみたい、触れて欲しいとか、他の女と仲良くしているのを見るとモヤモヤするとか…そういうことはないのか?」
ずっと傍にいて欲しい?
独り占めしたい?
触れてみたい?
触れて欲しい?
セレスの言葉を一つずつ頭の中で反芻してみるとぽっと顔が熱くなる。
そして最後の言葉にふっとセレスとジェイクの姿が頭に浮かぶ。
他の女と仲良くしているのを見るとモヤモヤする…
顔を赤くさせたかと思ったら、何か思い当たったように止まってしまった私を見て、セレスは困ったように笑う。
「そういうのを好きとは言わないのか?」
セレスの言葉に、体温がどんどん上がっていく。
顔が熱くなり、思わず両手で頬を挟んで俯く。
「…え…?私…ジェイクが好き…なの?」
隣で盛大な溜息が聞こえる。
「…まさか気付いていなかったとは…」
セレスの呆れた声が響く。
そして何故かセレスに私の気持ちの動きを説明されてしまう。
「クロフォード家で最初に逢った時から私はルイーズの気持ちに気付いていたんだがな」
そう言って説明しだした内容を聞けば、確かに思い当たる。
セレスもこちらに来てすぐにジェイクに助けられたという話を聞いた時。
ジェイクが彼女の肩を抱くようにして私から引き剥がした時。
彼女がジェイクに想いを寄せていると告白した時。
彼女がジェイクをデートに誘おうとした時。
彼女から見れば、私は何とも分かりやすい顔をしていたそうだ。
「それで…だ。遠慮はしなくていい、と言いに来たんだが…」
言って頭をふるふると横に振る。
「今日のあれも気付いていない故の反応だったのだな…」
またしても思い切り呆れられてしまった。
「あの…でも…私は本当に家でお菓子作りでも…」
言いかけた私の頭をセレスがポカリと叩く。
「遠慮はしなくていい」
言ってしっかりと私の目を見つめる。
「敵に塩を送ってやる気はないが、遠慮は必要ない。私も遠慮するつもりはないからな」
そう言うとセレスは私の返事を待たず、振り返ることもなく部屋を出て行った。
「おやすみ」という言葉だけを残して。
そんな彼女の背中が、ひどく大人に見えた。
彼女は前世でもこんなふうに恋をしていたんだろうか。
ぼふっ
私はベッドに転がり、枕に顔をうずめる。
男女の関係に関する知識はあっても、私の中の恋の知識は10歳で止まってしまっている。
好きな人にどんな態度をとればいいのか。
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