17 / 60
15.安息を待つ
しおりを挟む
あれからモーティマー家からの接触もなく、特に私の周りで何か起こることもなく、平和な日々が続いている。
事件にでもならない限り、噂になるようなことでもないし、本当に何も聞こえてこない。
何も問題ないのであれば、職探しをちゃんとしたいところなのだけれど、行先の知れている所に出かけて、何かあると嫌なので、どうなったか連絡があるまでは職探しも中断中だ。
「ルイーズ、ジェイクが帰ってきたら、こちらに来てくれるよう、クロフォード家に伝えてきたぞ」
買い物と伝言を頼んであったセレスが扉を開けるなり、声をかけてくる。
買い物くらい行きたい気もするけれど、家を知られていないなら、家にいる方が安全だと、セレスが買い物やなんかは全て請け負ってくれている。
日数が経って、少し緊張が解れた感はあるけれど、セレスはきちんと私の身の安全を考えてくれていて本当に有難い。
私はセレスに「ありがとう」と言って、買ってきてくれた品物を受け取った。
明日は休日なので、今日の夕刻にはジェイクは家に戻ってくる。
私一人の時には夕飯に誘っても来てくれたことはないけれど、今日こそは是非とセレスにクロフォード家への伝言をお願いした。
例の話もしたい、色々とお礼をしたいこともある。
今はセレスも一緒に暮らしているし、来てくれることを期待して料理に取り掛かることにした。
「なぁ、ルイーズ。いつも料理を作ってくれているのを見て思ってたんだが、お前は料理はどうやって覚えたんだ?」
「…10歳までは母親に簡単なものを教えてもらってたし、そこから先は料理も掃除も家事ほぼ全てやらされていたから。下手なもの作れば殴られるから、本を読んで勉強したりしてね」
食材を刻んでいる後ろから覗き込むようにしながら訊いてくるセレスに答えながら、ふと日本でのことを思い出す。
地獄のような日々だったけれど、独りで生きていくための力も、この人を見る目もあの人たちのおかげで身についたとも言うのね。
「そうか。ルイーズは凄いな。嫌な思いも沢山しただろうが、その経験で培われたものがちゃんと役立てられている」
切った生野菜をつまみ食いしながら言うセレスに、思わず目を瞬く。
そんな風に褒められたことは初めてだ。
…というか、考えてみれば私の人生、一番多くを過ごす家庭で褒められたことなど両親の死以降皆無だったな。
セレスと話していると、今まで考えもしなかったことに思考が向いていく。
けれど、セレスとしてはいつも通り、自分が考えたこと思いついたことを次々話しているだけなのだろう。
「しかも、料理や掃除、家事全般ができるというのは「女子力が高い」と言うのだろう?やはり男性はそういう女性の方が好みなのだろうか」
なんとも女の子らしい疑問だ。
セレスの言葉に、ジェイクの顔が思い浮かぶ。
「…ジェイクはそんなこと拘らないんじゃない?」
そう思ったままに口にすると、セレスの頬が赤く染まる。
「そ、そうか?」
少し嬉しそうに言うセレスが、いつもと全然雰囲気が違って、とっても可愛らしいと思えてしまう。
セレスはサバサバしているし、話し方や態度は女性らしいとは言い難い。けれど、自分の感情に素直で、言葉にも行動にも出して、可愛らしいと思う。
私も両親が亡くなるまでは、こんな風に女の子らしく、好きな男の子がいたり、両想いになることを夢見たり、色んな未来を夢見ていたな。
でも、今の私は…他人から見てどうなのだろう?
…幸せになりたいと思う。
私を愛してくれる、家族になってくれる人に巡り逢いたいと思う。
でも…今の私って凄く中途半端よね。
「ところでルイーズはこちらに来てから、ジェイク以外で親しくなった人間はいないのか?」
唐突な問いかけに思考が途切れる。
「…そうね。ジェイクとセレス。あとはクロフォード家の人だけね」
答えながら、少し物悲しくなってくる。
新しい人生を生きると決めてここへ来たのに、過去の経験のせいで臆病になっているところがある。
「そうなのか?なら、今度少し落ち着いたら私の友人を紹介しよう。まあ、どこかに腰を落ち着けているような奴は少ないがな」
「ありがとう。ぜひお願いするわ」
セレスの友人なら、きっと素敵な人たちだろう。
いつかセレスのように旅に出てみるのもいいかもしれないな。
そんなことを考えながら、着々と夕飯の支度を進めていった。
コンコン
陽が沈みかけた頃、夕飯の準備が出来上がり、テーブルにある程度並べたところで、玄関扉をノックする音が響く。
躊躇いなく扉を開けたセレスの「ジェイク!待っていたぞ」という嬉しそうな声が部屋まで届いた。
来てくれたのだと嬉しくなる半面、何とも律儀な人だなぁと苦笑いしてしまう。
確かに今日こそはとは思っていたけれど、信頼しているジェイクだからと夕飯に誘っても、女性1人のところへは…と、一度も来てくれなかったのに。
…それともセレスがいるから来てくれたのか…。
セレスに背中を押され、部屋に入ってきたジェイクの姿を見て、軽く頭を振ってから笑顔を浮かべる。
「ジェイク、いらっしゃい。来てくれてありがとう」
「ああ、こちらこそ誘ってくれてありがとう。お邪魔します」
「何を改まっている。ルイーズの料理は美味いぞ。冷めない内に食べよう!」
クロフォード家で話した以来で、何だか改まった様子のジェイクをセレスは容赦なく押し進め、席に着かせる。
そんな様子に苦笑いを浮かべながら、私も最後にスープをテーブルへと運び、席に着いた。
「どうぞ。冷めない内に食べてね。お口に合うかは分からないけれど」
「口の方を合わせれば大丈夫だ。ルイーズの料理は美味いぞジェイク」
「確かに美味そうだ」
私の言葉に、セレスが嬉しそうに勧め、ジェイクも料理を見渡して感心したように言葉を漏らす。
「いただきます!」とセレスが遠慮なく食べ始めるとジェイクもそれに続いて料理を口に運び「本当に美味いな」と声を漏らし、次々に口へと運んでくれる様子を見て、私は安心して一つ息を吐いた。
食事の間はこの1週間のジェイクの騎士としての仕事の内容等を差し障りのない範囲で聞いたり、私とセレスの話をしたりと、雰囲気が悪くならないように、例の話は後回しにした。
食事が終わり、テーブルの上を片付け、お茶の準備を済ませて、ようやく私が腰を落ち着けると、皆黙って一口だけお茶に口をつけた。
「…で。ジェイク、例の件はどうなったかお前は聞いているのか?」
セレスが口火を切る。
「いや、何も聞いていない。お前たちの方にもまだ何も話はきていないのか?」
「ええ。あれから音沙汰なしよ」
セレスの問にジェイクは首を左右に振り答えながら、私とセレスへ視線を向ける。
「そうか。俺の方はお前たちがジーンに会うと言っていた日に、ユージン隊長とケネス隊長に呼び出されて、ルイーズについて訊かれた以外何も知らされていない。結局あの日、どうなったんだ?」
ジェイクには、リアム様に騎士立ち合いの元会談をお願いしてみるという話を手紙にしてセレスに届けてもらった以外、私たちからは何も伝えていない。
ジェイクの視線を受けて、私はあの日のことを簡単に説明した。
「あの日、侍従のジーンだけが来る予定だったのだけれど、予定外にリアム様もカフェに来られたの。それで手紙で知らせていた通り、騎士の立ち合いの元会談をお願いしたら、すぐに話をつけてくださって、騎士宿舎でそのまま会談になったの。ケネス隊長が立ち合ってくださって」
リアム様との会話、ケネス隊長へ言ったことを掻い摘んで伝えると「なるほど。それでケネス隊長がルイーズのことを…」とジェイクは軽く頷いた。
「俺の方は、ケネス隊長にルイーズのことを訊かれただけで、後は任せてくれと言われている。ルイーズの安全に関しては俺も気になるところではあるが、イアンのことに関しては立場的に俺は部外者だからな。隊長たちに任せて待っているしかないだろう」
「そうね」
「そうだな」
ジェイクの言葉に、セレスも私も短く答え、お茶を口に運んだ。
モーティマー家の問題である以上、私やセレスも部外者だ。
ジェイクの言う通り、リアム様が頼ったであろう隊長たちに任せて、事が解決するのを待つしか私たちにはどうすることもできないだろう。
事件にでもならない限り、噂になるようなことでもないし、本当に何も聞こえてこない。
何も問題ないのであれば、職探しをちゃんとしたいところなのだけれど、行先の知れている所に出かけて、何かあると嫌なので、どうなったか連絡があるまでは職探しも中断中だ。
「ルイーズ、ジェイクが帰ってきたら、こちらに来てくれるよう、クロフォード家に伝えてきたぞ」
買い物と伝言を頼んであったセレスが扉を開けるなり、声をかけてくる。
買い物くらい行きたい気もするけれど、家を知られていないなら、家にいる方が安全だと、セレスが買い物やなんかは全て請け負ってくれている。
日数が経って、少し緊張が解れた感はあるけれど、セレスはきちんと私の身の安全を考えてくれていて本当に有難い。
私はセレスに「ありがとう」と言って、買ってきてくれた品物を受け取った。
明日は休日なので、今日の夕刻にはジェイクは家に戻ってくる。
私一人の時には夕飯に誘っても来てくれたことはないけれど、今日こそは是非とセレスにクロフォード家への伝言をお願いした。
例の話もしたい、色々とお礼をしたいこともある。
今はセレスも一緒に暮らしているし、来てくれることを期待して料理に取り掛かることにした。
「なぁ、ルイーズ。いつも料理を作ってくれているのを見て思ってたんだが、お前は料理はどうやって覚えたんだ?」
「…10歳までは母親に簡単なものを教えてもらってたし、そこから先は料理も掃除も家事ほぼ全てやらされていたから。下手なもの作れば殴られるから、本を読んで勉強したりしてね」
食材を刻んでいる後ろから覗き込むようにしながら訊いてくるセレスに答えながら、ふと日本でのことを思い出す。
地獄のような日々だったけれど、独りで生きていくための力も、この人を見る目もあの人たちのおかげで身についたとも言うのね。
「そうか。ルイーズは凄いな。嫌な思いも沢山しただろうが、その経験で培われたものがちゃんと役立てられている」
切った生野菜をつまみ食いしながら言うセレスに、思わず目を瞬く。
そんな風に褒められたことは初めてだ。
…というか、考えてみれば私の人生、一番多くを過ごす家庭で褒められたことなど両親の死以降皆無だったな。
セレスと話していると、今まで考えもしなかったことに思考が向いていく。
けれど、セレスとしてはいつも通り、自分が考えたこと思いついたことを次々話しているだけなのだろう。
「しかも、料理や掃除、家事全般ができるというのは「女子力が高い」と言うのだろう?やはり男性はそういう女性の方が好みなのだろうか」
なんとも女の子らしい疑問だ。
セレスの言葉に、ジェイクの顔が思い浮かぶ。
「…ジェイクはそんなこと拘らないんじゃない?」
そう思ったままに口にすると、セレスの頬が赤く染まる。
「そ、そうか?」
少し嬉しそうに言うセレスが、いつもと全然雰囲気が違って、とっても可愛らしいと思えてしまう。
セレスはサバサバしているし、話し方や態度は女性らしいとは言い難い。けれど、自分の感情に素直で、言葉にも行動にも出して、可愛らしいと思う。
私も両親が亡くなるまでは、こんな風に女の子らしく、好きな男の子がいたり、両想いになることを夢見たり、色んな未来を夢見ていたな。
でも、今の私は…他人から見てどうなのだろう?
…幸せになりたいと思う。
私を愛してくれる、家族になってくれる人に巡り逢いたいと思う。
でも…今の私って凄く中途半端よね。
「ところでルイーズはこちらに来てから、ジェイク以外で親しくなった人間はいないのか?」
唐突な問いかけに思考が途切れる。
「…そうね。ジェイクとセレス。あとはクロフォード家の人だけね」
答えながら、少し物悲しくなってくる。
新しい人生を生きると決めてここへ来たのに、過去の経験のせいで臆病になっているところがある。
「そうなのか?なら、今度少し落ち着いたら私の友人を紹介しよう。まあ、どこかに腰を落ち着けているような奴は少ないがな」
「ありがとう。ぜひお願いするわ」
セレスの友人なら、きっと素敵な人たちだろう。
いつかセレスのように旅に出てみるのもいいかもしれないな。
そんなことを考えながら、着々と夕飯の支度を進めていった。
コンコン
陽が沈みかけた頃、夕飯の準備が出来上がり、テーブルにある程度並べたところで、玄関扉をノックする音が響く。
躊躇いなく扉を開けたセレスの「ジェイク!待っていたぞ」という嬉しそうな声が部屋まで届いた。
来てくれたのだと嬉しくなる半面、何とも律儀な人だなぁと苦笑いしてしまう。
確かに今日こそはとは思っていたけれど、信頼しているジェイクだからと夕飯に誘っても、女性1人のところへは…と、一度も来てくれなかったのに。
…それともセレスがいるから来てくれたのか…。
セレスに背中を押され、部屋に入ってきたジェイクの姿を見て、軽く頭を振ってから笑顔を浮かべる。
「ジェイク、いらっしゃい。来てくれてありがとう」
「ああ、こちらこそ誘ってくれてありがとう。お邪魔します」
「何を改まっている。ルイーズの料理は美味いぞ。冷めない内に食べよう!」
クロフォード家で話した以来で、何だか改まった様子のジェイクをセレスは容赦なく押し進め、席に着かせる。
そんな様子に苦笑いを浮かべながら、私も最後にスープをテーブルへと運び、席に着いた。
「どうぞ。冷めない内に食べてね。お口に合うかは分からないけれど」
「口の方を合わせれば大丈夫だ。ルイーズの料理は美味いぞジェイク」
「確かに美味そうだ」
私の言葉に、セレスが嬉しそうに勧め、ジェイクも料理を見渡して感心したように言葉を漏らす。
「いただきます!」とセレスが遠慮なく食べ始めるとジェイクもそれに続いて料理を口に運び「本当に美味いな」と声を漏らし、次々に口へと運んでくれる様子を見て、私は安心して一つ息を吐いた。
食事の間はこの1週間のジェイクの騎士としての仕事の内容等を差し障りのない範囲で聞いたり、私とセレスの話をしたりと、雰囲気が悪くならないように、例の話は後回しにした。
食事が終わり、テーブルの上を片付け、お茶の準備を済ませて、ようやく私が腰を落ち着けると、皆黙って一口だけお茶に口をつけた。
「…で。ジェイク、例の件はどうなったかお前は聞いているのか?」
セレスが口火を切る。
「いや、何も聞いていない。お前たちの方にもまだ何も話はきていないのか?」
「ええ。あれから音沙汰なしよ」
セレスの問にジェイクは首を左右に振り答えながら、私とセレスへ視線を向ける。
「そうか。俺の方はお前たちがジーンに会うと言っていた日に、ユージン隊長とケネス隊長に呼び出されて、ルイーズについて訊かれた以外何も知らされていない。結局あの日、どうなったんだ?」
ジェイクには、リアム様に騎士立ち合いの元会談をお願いしてみるという話を手紙にしてセレスに届けてもらった以外、私たちからは何も伝えていない。
ジェイクの視線を受けて、私はあの日のことを簡単に説明した。
「あの日、侍従のジーンだけが来る予定だったのだけれど、予定外にリアム様もカフェに来られたの。それで手紙で知らせていた通り、騎士の立ち合いの元会談をお願いしたら、すぐに話をつけてくださって、騎士宿舎でそのまま会談になったの。ケネス隊長が立ち合ってくださって」
リアム様との会話、ケネス隊長へ言ったことを掻い摘んで伝えると「なるほど。それでケネス隊長がルイーズのことを…」とジェイクは軽く頷いた。
「俺の方は、ケネス隊長にルイーズのことを訊かれただけで、後は任せてくれと言われている。ルイーズの安全に関しては俺も気になるところではあるが、イアンのことに関しては立場的に俺は部外者だからな。隊長たちに任せて待っているしかないだろう」
「そうね」
「そうだな」
ジェイクの言葉に、セレスも私も短く答え、お茶を口に運んだ。
モーティマー家の問題である以上、私やセレスも部外者だ。
ジェイクの言う通り、リアム様が頼ったであろう隊長たちに任せて、事が解決するのを待つしか私たちにはどうすることもできないだろう。
6
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
《完結》「パパはいますか?」ある日、夫に似た子供が訪ねて来た。
ヴァンドール
恋愛
嫁いですぐに夫は戦地に赴いた。すると突然一人の男の子が訪ねて来た「パパはいますか?」
その子供の顔は戦地に行った夫にそっくりだった。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
冷徹宰相様の嫁探し
菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。
その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。
マレーヌは思う。
いやいやいやっ。
私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!?
実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。
(「小説家になろう」でも公開しています)
悪役令嬢に転生したと気付いたら、咄嗟に婚約者の記憶を失くしたフリをしてしまった。
ねーさん
恋愛
あ、私、悪役令嬢だ。
クリスティナは婚約者であるアレクシス王子に近付くフローラを階段から落とそうとして、誤って自分が落ちてしまう。
気を失ったクリスティナの頭に前世で読んだ小説のストーリーが甦る。自分がその小説の悪役令嬢に転生したと気付いたクリスティナは、目が覚めた時「貴方は誰?」と咄嗟に記憶を失くしたフリをしてしまって──…
転生してモブだったから安心してたら最恐王太子に溺愛されました。
琥珀
恋愛
ある日突然小説の世界に転生した事に気づいた主人公、スレイ。
ただのモブだと安心しきって人生を満喫しようとしたら…最恐の王太子が離してくれません!!
スレイの兄は重度のシスコンで、スレイに執着するルルドは兄の友人でもあり、王太子でもある。
ヒロインを取り合う筈の物語が何故かモブの私がヒロインポジに!?
氷の様に無表情で周囲に怖がられている王太子ルルドと親しくなってきた時、小説の物語の中である事件が起こる事を思い出す。ルルドの為に必死にフラグを折りに行く主人公スレイ。
このお話は目立ちたくないモブがヒロインになるまでの物語ーーーー。
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる