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42-2.誤解 ※ジェイク視点
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ジェイク視点のお話です
───────────────────────
ルイーズの面談の仕事が終わったのと同時期に、慣れてきた新入騎士たちの勤務体制が変更になった。
休日も交代制になり、彼女の休みと合うことがなくなり、休日の出かける約束も果たせないまま、彼女の休日の日中の警護はケネス隊長が担当することになった。
1番隊は特に、パーティーでのメイン会場周辺の警備に当てられ、その準備や打ち合わせで忙しく、休日の希望など入れられる状態ではなくなっていた。
酷く残念に思うが、こればかりは今回の件が終わるまではどうしようもない。
彼女がモーティマー邸で倒れてから、ケネス隊長の彼女に対する態度は随分と柔らかくなったように思う。
腕前の面から言っても、ケネス隊長が彼女についていてくれるなら、何ら心配することもない。
その点は安心できると思っていた。
あれから2ヶ月──。
休みの度に日中にどうして過ごしたか話してくれる彼女の話の中には、随分とケネス隊長の名前が増えた。
俺が宿に戻ってケネス隊長と交代する時にも、2人が睦まじく話している姿を見かけることがある。
パーティーで警護のためにケネス隊長が彼女のエスコートをすることになっているし、仲良くなれるに越したことはない。
けれど──。
休日の回数を重ねるごとに親しくなっていく2人を見ていると、嫉妬で狂いそうになる──。
パーティーが終われば、また元のように当たり前に、彼女の傍には俺がいられるようになるのか。
そう思って。
そう期待して。
パーティー会場の警護につけば、ケネス隊長と並び立つ彼女の姿が目に入った。
ケネス隊長の腕にそっと手を添え、視線を交わす姿。
見つめる姿。
手を重ねる姿。
堪えられなくなって俺は視線を逸らした。
広間での騒ぎに、ふらついた彼女を支え、このまま傍にいてやりたいと思っても立場上叶えられず、彼女をケネス隊長に任せれば、彼もしっかりと彼女を抱える。
そんな姿を見てしまえば、彼女が不安がっているだろうことが分かってはいても、宿へ戻ってからも以前のように部屋へ押しかけるような真似はできなかった。
時間ももう随分遅い。
彼女がケネス隊長に惹かれているなら、友人としてでもあまり迂闊なことはしない方がいい。
誤解されて2人の関係が上手くいかなくなることがないように…。
なのに。
ノックの音と共に聞こえてきた声に、俺は慌てて扉を開けた。
「ルイーズ、どうした?」
やはり独りでは不安だったのか。
彼女の顔を覗き込んで訊ねれば、彼女は一瞬言葉に詰まった後に小さく頭を振った。
そしてやはり部屋へ戻ると告げる彼女は、やはり誤解されることを恐れているのだろうか。
踵を返し歩き出そうとする彼女を、黙って見送るつもりだった。
見送るつもりだったのに──。
次の瞬間には彼女の手首を取り、勢いよく自分の胸へと引き寄せていた。
黙ったまま、ただ彼女を抱きしめ、心と頭で葛藤する。
彼女の為を思うなら、きっとこの手は放すべきだ。
けれど、絶対に放したくない自分がいる。
「…ジェイク…?」
そんな彼女の呼びかけに、俺はビクッと肩を揺らした。
「どうし──」
何か言いかけた彼女の言葉に、素直に手を放してやれない自分が情けなくなりつつ、謝罪の言葉を上塗りする。
「ごめんっ」
彼女は俺の胸を押して隙間を作ると、そこから俺の顔を見上げてきた。
「…ジェイク?どうしたの?」
問いかけられた言葉に、俺は視線を揺らす。
そして彼女の両腕を掴み、少しだけ距離をあけ彼女を見つめた。
「……やっぱり放したくない」
何度考えても、自分を納得させようとしても、口をついて出てしまった言葉はそんな一言だった。
俺のその言葉に彼女は小首を傾げながら俺に呼び掛けてくる。
俺は意を決して想いを口にした。
「ごめん。お前が独りでいるのが不安なんじゃないかって、分かってた。けど、俺ではケネス隊長の代わりにあの人の仕事を片付けることはできないし。だからって今までみたいに勝手にお前の傍にいる訳にもいかないだろうし…」
言って彼女を抱きしめる。
「でも、やっぱり放したくない。不安に思ってるお前を放っておきたくない」
黙って俺の言葉を聴いていた彼女が、もう一度俺の胸を押して離れ見上げてくる。
「ごめんなさい、ジェイク。意味が分からないわ。ケネス隊長がどうかしたの?」
黙っている俺に、心なしか少しずつ彼女の表情が曇っていく。
「…どうして私の傍にいる訳にはいかないの?私のこと…私の傍にいるの、嫌になった…?」
僅か震える声で問いかけてきた彼女の目から涙が一粒落ちるのが見え、俺は慌てて声をあげた。
「違う!嫌なんかじゃない!俺はっ。でも、ルイーズは……」
彼女の両腕を掴み距離を離し、顔を覗き込む。
勢いよくあげた声は、核心を突くのが怖くて続けられなかった。
けれど、俺の言葉を待つように黙って見つめてくる彼女に、俺は絞り出すように、ようやく言葉を紡いだ。
「ルイーズは…ケネス隊長といたいんじゃないのか?」
けれど、俺の言葉を聴いた彼女から返ってきた反応は、俺の予想していたものとは違い、ぽかんとした表情で返された「どうして私がケネス隊長といたいと思うの?」というものだった。
その言葉に、今度はこちらが呆気にとられる。
彼女は自分の気持ちに気付いていないのか…?
それともケネス隊長の仕事のことを思って遠慮しているのか?
「どうしてって…。ルイーズはケネス隊長のことを──」
俺が何とか言葉を絞り出すと、彼女が間髪入れずに問い返してくる。
「ケネス隊長のことを?」
この先を言葉にはしたくない。
けれど、彼女の気持ちをきちんと確かめて、彼女が本当にケネス隊長を想っているなら、俺は邪魔になるようなことだけはしてはいけない。
苦々しい思いに口の中を噛みしめてから、何とか言葉を絞り出した。
「…………好きなんじゃ…ないのか?」
俺の言葉に、段々と彼女の目が見開かれていく。
そしてその目に涙が溜まり溢れそうになった時、突然どんっと胸を突き飛ばされた。
涙が溢れた目で俺を睨み上げながら彼女は叫び、俺の手を振り払った。
「私は──。私が好きなのは…ケネス隊長なんかじゃない!」
俺の手から離れた彼女は勢いよく自分の部屋へと駆け戻っていく。
「ルイーズ!!」
反射的に彼女の名を呼び追いかけたが、目の前で扉を思い切り閉められ、何度呼び掛けても返事は返ってこなかった。
『私は──。私が好きなのは…ケネス隊長なんかじゃない!』
彼女のその言葉が頭の中で何度も繰り返される。
…違ったのか…。
物凄くほっとした気持ちと、物凄く情けない気持ちが同時に湧き上がってくる。
間を開けて呼びかけても答えてくれない彼女に、怒らせてしまったのか、悲しませてしまったのか、どう謝ったらいいのか…。
考えても答えが出ず。
出勤の時間まで待っても反応のない部屋の前で小さくため息を吐き、俺は支度を整えて騎士宿舎へと向かった。
宿舎へ向かいながら考える。
また、頭に彼女の言葉が響いた──。
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ルイーズの面談の仕事が終わったのと同時期に、慣れてきた新入騎士たちの勤務体制が変更になった。
休日も交代制になり、彼女の休みと合うことがなくなり、休日の出かける約束も果たせないまま、彼女の休日の日中の警護はケネス隊長が担当することになった。
1番隊は特に、パーティーでのメイン会場周辺の警備に当てられ、その準備や打ち合わせで忙しく、休日の希望など入れられる状態ではなくなっていた。
酷く残念に思うが、こればかりは今回の件が終わるまではどうしようもない。
彼女がモーティマー邸で倒れてから、ケネス隊長の彼女に対する態度は随分と柔らかくなったように思う。
腕前の面から言っても、ケネス隊長が彼女についていてくれるなら、何ら心配することもない。
その点は安心できると思っていた。
あれから2ヶ月──。
休みの度に日中にどうして過ごしたか話してくれる彼女の話の中には、随分とケネス隊長の名前が増えた。
俺が宿に戻ってケネス隊長と交代する時にも、2人が睦まじく話している姿を見かけることがある。
パーティーで警護のためにケネス隊長が彼女のエスコートをすることになっているし、仲良くなれるに越したことはない。
けれど──。
休日の回数を重ねるごとに親しくなっていく2人を見ていると、嫉妬で狂いそうになる──。
パーティーが終われば、また元のように当たり前に、彼女の傍には俺がいられるようになるのか。
そう思って。
そう期待して。
パーティー会場の警護につけば、ケネス隊長と並び立つ彼女の姿が目に入った。
ケネス隊長の腕にそっと手を添え、視線を交わす姿。
見つめる姿。
手を重ねる姿。
堪えられなくなって俺は視線を逸らした。
広間での騒ぎに、ふらついた彼女を支え、このまま傍にいてやりたいと思っても立場上叶えられず、彼女をケネス隊長に任せれば、彼もしっかりと彼女を抱える。
そんな姿を見てしまえば、彼女が不安がっているだろうことが分かってはいても、宿へ戻ってからも以前のように部屋へ押しかけるような真似はできなかった。
時間ももう随分遅い。
彼女がケネス隊長に惹かれているなら、友人としてでもあまり迂闊なことはしない方がいい。
誤解されて2人の関係が上手くいかなくなることがないように…。
なのに。
ノックの音と共に聞こえてきた声に、俺は慌てて扉を開けた。
「ルイーズ、どうした?」
やはり独りでは不安だったのか。
彼女の顔を覗き込んで訊ねれば、彼女は一瞬言葉に詰まった後に小さく頭を振った。
そしてやはり部屋へ戻ると告げる彼女は、やはり誤解されることを恐れているのだろうか。
踵を返し歩き出そうとする彼女を、黙って見送るつもりだった。
見送るつもりだったのに──。
次の瞬間には彼女の手首を取り、勢いよく自分の胸へと引き寄せていた。
黙ったまま、ただ彼女を抱きしめ、心と頭で葛藤する。
彼女の為を思うなら、きっとこの手は放すべきだ。
けれど、絶対に放したくない自分がいる。
「…ジェイク…?」
そんな彼女の呼びかけに、俺はビクッと肩を揺らした。
「どうし──」
何か言いかけた彼女の言葉に、素直に手を放してやれない自分が情けなくなりつつ、謝罪の言葉を上塗りする。
「ごめんっ」
彼女は俺の胸を押して隙間を作ると、そこから俺の顔を見上げてきた。
「…ジェイク?どうしたの?」
問いかけられた言葉に、俺は視線を揺らす。
そして彼女の両腕を掴み、少しだけ距離をあけ彼女を見つめた。
「……やっぱり放したくない」
何度考えても、自分を納得させようとしても、口をついて出てしまった言葉はそんな一言だった。
俺のその言葉に彼女は小首を傾げながら俺に呼び掛けてくる。
俺は意を決して想いを口にした。
「ごめん。お前が独りでいるのが不安なんじゃないかって、分かってた。けど、俺ではケネス隊長の代わりにあの人の仕事を片付けることはできないし。だからって今までみたいに勝手にお前の傍にいる訳にもいかないだろうし…」
言って彼女を抱きしめる。
「でも、やっぱり放したくない。不安に思ってるお前を放っておきたくない」
黙って俺の言葉を聴いていた彼女が、もう一度俺の胸を押して離れ見上げてくる。
「ごめんなさい、ジェイク。意味が分からないわ。ケネス隊長がどうかしたの?」
黙っている俺に、心なしか少しずつ彼女の表情が曇っていく。
「…どうして私の傍にいる訳にはいかないの?私のこと…私の傍にいるの、嫌になった…?」
僅か震える声で問いかけてきた彼女の目から涙が一粒落ちるのが見え、俺は慌てて声をあげた。
「違う!嫌なんかじゃない!俺はっ。でも、ルイーズは……」
彼女の両腕を掴み距離を離し、顔を覗き込む。
勢いよくあげた声は、核心を突くのが怖くて続けられなかった。
けれど、俺の言葉を待つように黙って見つめてくる彼女に、俺は絞り出すように、ようやく言葉を紡いだ。
「ルイーズは…ケネス隊長といたいんじゃないのか?」
けれど、俺の言葉を聴いた彼女から返ってきた反応は、俺の予想していたものとは違い、ぽかんとした表情で返された「どうして私がケネス隊長といたいと思うの?」というものだった。
その言葉に、今度はこちらが呆気にとられる。
彼女は自分の気持ちに気付いていないのか…?
それともケネス隊長の仕事のことを思って遠慮しているのか?
「どうしてって…。ルイーズはケネス隊長のことを──」
俺が何とか言葉を絞り出すと、彼女が間髪入れずに問い返してくる。
「ケネス隊長のことを?」
この先を言葉にはしたくない。
けれど、彼女の気持ちをきちんと確かめて、彼女が本当にケネス隊長を想っているなら、俺は邪魔になるようなことだけはしてはいけない。
苦々しい思いに口の中を噛みしめてから、何とか言葉を絞り出した。
「…………好きなんじゃ…ないのか?」
俺の言葉に、段々と彼女の目が見開かれていく。
そしてその目に涙が溜まり溢れそうになった時、突然どんっと胸を突き飛ばされた。
涙が溢れた目で俺を睨み上げながら彼女は叫び、俺の手を振り払った。
「私は──。私が好きなのは…ケネス隊長なんかじゃない!」
俺の手から離れた彼女は勢いよく自分の部屋へと駆け戻っていく。
「ルイーズ!!」
反射的に彼女の名を呼び追いかけたが、目の前で扉を思い切り閉められ、何度呼び掛けても返事は返ってこなかった。
『私は──。私が好きなのは…ケネス隊長なんかじゃない!』
彼女のその言葉が頭の中で何度も繰り返される。
…違ったのか…。
物凄くほっとした気持ちと、物凄く情けない気持ちが同時に湧き上がってくる。
間を開けて呼びかけても答えてくれない彼女に、怒らせてしまったのか、悲しませてしまったのか、どう謝ったらいいのか…。
考えても答えが出ず。
出勤の時間まで待っても反応のない部屋の前で小さくため息を吐き、俺は支度を整えて騎士宿舎へと向かった。
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