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48.褒美
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「そんなに心配ならば、護衛をつければよかろう」
考え込んだ様子のままのリアム様に殿下がそう言うと、リアム様は眉をひそめる。
「それは私も考えました。しかし一庶民の家に護衛を置くなど、余計に目立ってしまいます」
リアム様の答えは殿下も予想していたのだろう、笑いながらすぐに私へ視線を寄越す。
「では、爵位と屋敷を与えよう。今回ルイーズ嬢がリアムに進言してくれたお陰で事が片付いたのは事実。褒美が必要だろう」
「?!めっ、滅相もございません!爵位やお屋敷など、そのような過ぎたものをいただいても、私では持て余してしまいます」
殿下の楽しそうな言に、私は慌てて否定の声をあげた。
どの程度のものを考えておられるのか分からないが、爵位だ、屋敷だと言われても本当に困る。
そんなものをもらってしまっては、管理するために使用人もおかなければならなくなる。
使用人を養うためには先立つものが必要になる。
ただでさえこの数か月、結局職探しもできていないのに、他人を養っていくどころの話ではない。
慌てる私を、騎士団の面々はどこか楽しそうに見ている気がするのは気のせいだろうか。
リアム様は、受けてくれれば良いのにとでも思っているような表情をされている。
身の安全の問題はあるにしても、是非とも他の案をお願いします。
そんな私の思いが届いたのか、殿下は特に食い下がるでもなく、その案は引っ込めてくださるようだった。
「そうか。では──」
私に向けていた視線を、今度はリアム様に向けると、殿下はこの上なく楽しそうな表情を浮かべる。
「リアム。お前が娶ってはどうだ。公爵家なら護衛が幾らついていても問題なかろう」
「なっ──。ク、殿下っ!!」
「なんだ?良い案だろう?」
殿下の衝撃発言に、リアム様が慌てた様子で声をあげるけれど、殿下は悪戯を思いついた子どものような顔で、楽し気にリアム様を見つめている。
娶る…娶るとは…。
娶るとは…。男性が女性を妻として迎える意。
意味は知っている。
衝撃すぎて私は言葉も出ず、口をぱくぱくと動かしながら、殿下とリアム様を交互に見やる。
私と同様、衝撃を受けている様子のリアム様は「し、しかし」と殿下に何事か言おうとするが言葉になっていない。
殿下は更に追撃だと言わんばかりに、にんまりと笑って言葉を投げる。
「私が後ろ盾になってやろう。そうすれば貴賤結婚などと言われもすまい」
どんどんと話を進めていく殿下は、絶対に私とリアム様で遊んでいる気がする。
詳しいことは全く分からないけれど、普通、最高位の爵位である公爵家の方と、位のひとつも持たない一庶民が結婚なんてできないのでは…?
心臓に悪いので、この冗談は早々に終わりにして欲しい。
そう願う私の思いなど届く様子はなく…。
殿下とリアム様の視線が私へと注がれる。
「…………」
「…………」
リアム様の真っ直ぐな瞳が私に向けられ、私は顔から血の気が引いていく思いがする。
ふるふるふると小さく首を横に振る私をリアム様はじっと見つめている。
暫くそうして見つめた後、リアム様は意を決したように口を開いた。
「ルイーズ嬢。私は、貴方が私の妻となってくださるなら、生涯貴方を大切にいたします。私の妻になっていただけませんか」
いつの間にか胸の前で組み握りしめていた両手が、かたかたと震えだす。
私の座った正面では、ユージン隊長が小さく頭を振っている姿が視界に入る。
ケネス隊長が小さく肩を上下させた姿も。
騎士団長は困ったように苦い笑みを浮かべている。
はっきり言って逃げ出したい。
なぜ。
なぜこんな話になったのですか。
じっと私を見つめるリアム様の視線が痛い。
私の答えを待って、室内が静まり返っている。
息が詰まりそうになりながら、私は言葉を絞り出そうと試みる。
「あ、あの…。私は…」
私はちゃんと恋愛して結婚したい。
こんな守ってもらうための結婚なんて嫌だし。
なにより私は──。
「…私は…。好きな人がいるので…、できれば結婚はその人としたい…です」
まだ、想いもちゃんと伝えられていない。
けれど彼が私を必要としてくれているのなら。
私はこの世界で生きて。
彼の傍にいたい──。
「…そうですか。では他の方法を考えないといけませんね」
リアム様はあっさりと引き下がり、あくまで結婚は手段でしかないのだというように、話題を元へと戻された。
殿下も仕方ないと言いたげに、先ほどまで浮かんでいた楽し気な笑みを引っ込める。
騎士団の面々は皆苦い笑みを浮かべている。
リアム様と殿下の視線が外れた私は、恐る恐る扉の脇に控えるジェイクへと視線を向けた。
扉の脇で、隊長方と同じように、手を後ろで組み背筋を伸ばして立つジェイクの顔は血色が悪い。
私の視線が向けられたのに気づくと、彼は複雑そうな顔で笑みを返してくれた。
「カルヴィン、彼は?」
聞こえた声に、顔を殿下の方へ向けると、殿下は視線だけでカルヴィン騎士団長へとジェイクの存在を問いかけていた。
「ジェイク・クロフォード。1番隊の騎士でルイーズ嬢の友人です」
騎士団長の答えを聞くと、殿下は興味深そうにジェイクを見つめ、騎士団長に手だけで彼を傍に呼ぶように指示を出す。
騎士団長は指示された通り「ジェイクこちらへ」と彼を呼び、彼は隊長方の並ぶ一番下側へ殿下の方を向いて並び立った。
それを確認してから殿下は私へと視線を寄越し、また先ほどと同じように、にっこりとした笑みを浮かべて私に問いかける。
「彼ならどうだ?」
一瞬私が固まって、反応を返さないでいると、殿下は伝わらなかったと思ったのか、言葉を変えて言い直した。
「彼に娶ってもらうのならどうだ?」
室内に沈黙が落ちる。
殿下以外の全員が固まっている。
視線が私に集中する中、私はギギギと音がしそうな動作でジェイクの方を振り返った。
視界に入った彼は手を後ろで組んで立ったまま、顔を真っ赤に染めて俯き、顔を逸らしている。
それを視界に収め、私も自分の顔が真っ赤に染まっているだろうことを感じ、殿下の方へ顔を戻しながらも俯いてしまった。
こんな大勢の前で結婚する意思があるか問われるなど、どんな羞恥プレイだ。
まだ本人に気持ちも伝えられていないのに…。
泣きそうなほど恥ずかしく思いながら、それでも殿下に返事はしなければいけない。
殿下人の話を聞いていましたか?!と問い詰めたい気分にもなるけれど、ここで嫌だなどと嘘を吐けば、この先の彼との関係が終わってしまうかもしれない。
私は、失礼な態度だと分かってはいても、どうしても顔を上げられず、両手で顔を覆って殿下へ答えを返した。
「…彼が望んでくれるなら…」
そう答えるのが精一杯だった。
答えた後に、私は恥ずかしさを誤魔化すように深く息を吐いた。
「だそうだ。どうする?」
完全に沈黙してしまっている室内に殿下の声だけが響く。
私は顔も上げられず、手で顔を覆ったまま、彼の返事が聴こえてくるのを待った。
「──喜んで妻に迎えます」
少し緊張したような声が耳に響く。
騎士団の面々がいる方向から安堵の息が漏れるのが聞こえる。
私は恐る恐る顔を上げ、ジェイクへと視線を向けた。
そこには、真っ赤な顔で、けれどこの上なく優しい表情で私を見る彼がいた──。
「よし。ならこれで警護の問題は半分は解決だな。騎士宿舎近くに屋敷を用意させよう」
殿下の言葉に、騎士団長が苦笑いを浮かべ、リアム様は顔を掌で覆い俯く。
けれど殿下はそんな様子などお構いなしに、サクサクと話を進めていく。
「後は、日中については騎士宿舎に一室設けるので、そちらで今回と同じように、王宮に仕える者や、騎士を希望する者などの面談をしてもらおう。ルイーズ嬢を王室付の監督官として召し抱える。これで問題ないだろう」
諦めろリアムと付け加え、殿下はリアム様に笑顔を向けられた。
考え込んだ様子のままのリアム様に殿下がそう言うと、リアム様は眉をひそめる。
「それは私も考えました。しかし一庶民の家に護衛を置くなど、余計に目立ってしまいます」
リアム様の答えは殿下も予想していたのだろう、笑いながらすぐに私へ視線を寄越す。
「では、爵位と屋敷を与えよう。今回ルイーズ嬢がリアムに進言してくれたお陰で事が片付いたのは事実。褒美が必要だろう」
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どの程度のものを考えておられるのか分からないが、爵位だ、屋敷だと言われても本当に困る。
そんなものをもらってしまっては、管理するために使用人もおかなければならなくなる。
使用人を養うためには先立つものが必要になる。
ただでさえこの数か月、結局職探しもできていないのに、他人を養っていくどころの話ではない。
慌てる私を、騎士団の面々はどこか楽しそうに見ている気がするのは気のせいだろうか。
リアム様は、受けてくれれば良いのにとでも思っているような表情をされている。
身の安全の問題はあるにしても、是非とも他の案をお願いします。
そんな私の思いが届いたのか、殿下は特に食い下がるでもなく、その案は引っ込めてくださるようだった。
「そうか。では──」
私に向けていた視線を、今度はリアム様に向けると、殿下はこの上なく楽しそうな表情を浮かべる。
「リアム。お前が娶ってはどうだ。公爵家なら護衛が幾らついていても問題なかろう」
「なっ──。ク、殿下っ!!」
「なんだ?良い案だろう?」
殿下の衝撃発言に、リアム様が慌てた様子で声をあげるけれど、殿下は悪戯を思いついた子どものような顔で、楽し気にリアム様を見つめている。
娶る…娶るとは…。
娶るとは…。男性が女性を妻として迎える意。
意味は知っている。
衝撃すぎて私は言葉も出ず、口をぱくぱくと動かしながら、殿下とリアム様を交互に見やる。
私と同様、衝撃を受けている様子のリアム様は「し、しかし」と殿下に何事か言おうとするが言葉になっていない。
殿下は更に追撃だと言わんばかりに、にんまりと笑って言葉を投げる。
「私が後ろ盾になってやろう。そうすれば貴賤結婚などと言われもすまい」
どんどんと話を進めていく殿下は、絶対に私とリアム様で遊んでいる気がする。
詳しいことは全く分からないけれど、普通、最高位の爵位である公爵家の方と、位のひとつも持たない一庶民が結婚なんてできないのでは…?
心臓に悪いので、この冗談は早々に終わりにして欲しい。
そう願う私の思いなど届く様子はなく…。
殿下とリアム様の視線が私へと注がれる。
「…………」
「…………」
リアム様の真っ直ぐな瞳が私に向けられ、私は顔から血の気が引いていく思いがする。
ふるふるふると小さく首を横に振る私をリアム様はじっと見つめている。
暫くそうして見つめた後、リアム様は意を決したように口を開いた。
「ルイーズ嬢。私は、貴方が私の妻となってくださるなら、生涯貴方を大切にいたします。私の妻になっていただけませんか」
いつの間にか胸の前で組み握りしめていた両手が、かたかたと震えだす。
私の座った正面では、ユージン隊長が小さく頭を振っている姿が視界に入る。
ケネス隊長が小さく肩を上下させた姿も。
騎士団長は困ったように苦い笑みを浮かべている。
はっきり言って逃げ出したい。
なぜ。
なぜこんな話になったのですか。
じっと私を見つめるリアム様の視線が痛い。
私の答えを待って、室内が静まり返っている。
息が詰まりそうになりながら、私は言葉を絞り出そうと試みる。
「あ、あの…。私は…」
私はちゃんと恋愛して結婚したい。
こんな守ってもらうための結婚なんて嫌だし。
なにより私は──。
「…私は…。好きな人がいるので…、できれば結婚はその人としたい…です」
まだ、想いもちゃんと伝えられていない。
けれど彼が私を必要としてくれているのなら。
私はこの世界で生きて。
彼の傍にいたい──。
「…そうですか。では他の方法を考えないといけませんね」
リアム様はあっさりと引き下がり、あくまで結婚は手段でしかないのだというように、話題を元へと戻された。
殿下も仕方ないと言いたげに、先ほどまで浮かんでいた楽し気な笑みを引っ込める。
騎士団の面々は皆苦い笑みを浮かべている。
リアム様と殿下の視線が外れた私は、恐る恐る扉の脇に控えるジェイクへと視線を向けた。
扉の脇で、隊長方と同じように、手を後ろで組み背筋を伸ばして立つジェイクの顔は血色が悪い。
私の視線が向けられたのに気づくと、彼は複雑そうな顔で笑みを返してくれた。
「カルヴィン、彼は?」
聞こえた声に、顔を殿下の方へ向けると、殿下は視線だけでカルヴィン騎士団長へとジェイクの存在を問いかけていた。
「ジェイク・クロフォード。1番隊の騎士でルイーズ嬢の友人です」
騎士団長の答えを聞くと、殿下は興味深そうにジェイクを見つめ、騎士団長に手だけで彼を傍に呼ぶように指示を出す。
騎士団長は指示された通り「ジェイクこちらへ」と彼を呼び、彼は隊長方の並ぶ一番下側へ殿下の方を向いて並び立った。
それを確認してから殿下は私へと視線を寄越し、また先ほどと同じように、にっこりとした笑みを浮かべて私に問いかける。
「彼ならどうだ?」
一瞬私が固まって、反応を返さないでいると、殿下は伝わらなかったと思ったのか、言葉を変えて言い直した。
「彼に娶ってもらうのならどうだ?」
室内に沈黙が落ちる。
殿下以外の全員が固まっている。
視線が私に集中する中、私はギギギと音がしそうな動作でジェイクの方を振り返った。
視界に入った彼は手を後ろで組んで立ったまま、顔を真っ赤に染めて俯き、顔を逸らしている。
それを視界に収め、私も自分の顔が真っ赤に染まっているだろうことを感じ、殿下の方へ顔を戻しながらも俯いてしまった。
こんな大勢の前で結婚する意思があるか問われるなど、どんな羞恥プレイだ。
まだ本人に気持ちも伝えられていないのに…。
泣きそうなほど恥ずかしく思いながら、それでも殿下に返事はしなければいけない。
殿下人の話を聞いていましたか?!と問い詰めたい気分にもなるけれど、ここで嫌だなどと嘘を吐けば、この先の彼との関係が終わってしまうかもしれない。
私は、失礼な態度だと分かってはいても、どうしても顔を上げられず、両手で顔を覆って殿下へ答えを返した。
「…彼が望んでくれるなら…」
そう答えるのが精一杯だった。
答えた後に、私は恥ずかしさを誤魔化すように深く息を吐いた。
「だそうだ。どうする?」
完全に沈黙してしまっている室内に殿下の声だけが響く。
私は顔も上げられず、手で顔を覆ったまま、彼の返事が聴こえてくるのを待った。
「──喜んで妻に迎えます」
少し緊張したような声が耳に響く。
騎士団の面々がいる方向から安堵の息が漏れるのが聞こえる。
私は恐る恐る顔を上げ、ジェイクへと視線を向けた。
そこには、真っ赤な顔で、けれどこの上なく優しい表情で私を見る彼がいた──。
「よし。ならこれで警護の問題は半分は解決だな。騎士宿舎近くに屋敷を用意させよう」
殿下の言葉に、騎士団長が苦笑いを浮かべ、リアム様は顔を掌で覆い俯く。
けれど殿下はそんな様子などお構いなしに、サクサクと話を進めていく。
「後は、日中については騎士宿舎に一室設けるので、そちらで今回と同じように、王宮に仕える者や、騎士を希望する者などの面談をしてもらおう。ルイーズ嬢を王室付の監督官として召し抱える。これで問題ないだろう」
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