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51.見えていなかったもの
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クロフォード家でご両親から許可をもらい、翌日コリンとトリシャにも私たちが結婚することを伝えると、2人は大喜びして、クルクルと私たちの周りを踊りまわった。
そして、皆に見送られて私たちは慌ただしく宿へと戻り、今度はモーティマー邸へと向かう。
宿に戻るとエマが満面の笑顔で出迎えてくれた。
「ルイーズ様、お帰りなさいませ」
そう声をかけてくれる彼女に「ただいま。でもまたすぐ出るけどね」と言うと、彼女はにこりと笑って「はい。お話は伺っております」と返してきた。
「おめでとうございます、ルイーズ様。本当に…本当に良かった。お幸せになってくださいね」
目の端に涙を浮かべながらそう言ってくれるエマに、ここにも私を想ってくれる人がいたのだと、胸が温かくなり、私まで涙が滲みそうになった。
「ありがとうエマ」
少し震える声でそう答え、彼女を抱きしめていた私だけれど、ジェイクに促されて3人でモーティマー邸へと向かうため馬車へと乗り込んだ。
モーティマー邸へ着き、リアム様の部屋へと通される。
私たちが「リアム様、おはようございます」と挨拶をすれば、リアム様も「おはようございます」と挨拶を返してくださり、ソファへと促された。
「お話は纏まりましたか?」
促されてソファに腰かけた私たちに、リアム様は開口一番そう問いかける。
「はい」
2人揃って返事を返せば、リアム様は僅か苦い表情を浮かべながらも、詳細な報告を求められる。
王太子殿下にも報告をしなければいけないけれども、結婚するのは庶民同士。
私もまだ正式に王室に召し抱えられた訳ではない。
だから、殿下にわざわざ私たちのために時間をとって頂くのは…。という話になり、殿下とのやり取りはリアム様を挟んで行うことになっていた。
「婚約式は明日、式に必要な物が揃い次第行います。結婚式については自分の17の誕生日に行うことになりました」
婚約の際には、誓約書にサインをするのと同時に、お互いに婚約を示す品を贈り合う。
男性は女性に指輪を。
女性は男性に小刀や手袋などを贈る。
品物の手配については、今日お母様たちがしてくださる。
指輪は最悪サイズがなければ後日ということで、異例尽くしの婚約、結婚となるが、そこは何方にも目を瞑ってもらうことになっている。
「そうですか。では殿下にはそのように伝えておきます。屋敷が手配できるまでは今しばらく宿をご利用ください。ルイーズ嬢については、日中はこちらへ」
婚約を済ませて、お屋敷を用意していただければ一緒に住むことになるけれど、それまでの身の安全を確保するため、夜や休日はジェイクが傍にいられるように、そして彼が傍にいられない日中はモーティマー邸で過ごすようにということだった。
イアンが捕らえられた今、モーティマー邸に大きな危険はない。
そして公爵家であれば、騎士の出入りがあっても特に目立つこともない。
騎士ほどではないけれど、モーティマー家には私兵もいる。
なんだか申し訳ない気はするけれど、私としてもジェイクとしても、全てが動き出すまではこちらでお世話になれるのはとても安心できるので有難かった。
「はい。お世話になります」
私が素直にそう返すと、リアム様はにこりと笑って応えてくださった。
そして「ああ、それと」と付け加えると、視線を扉の方へと向けられる。
その視線を追って、私たちも振り返ると扉の脇に控えているエマの姿が映る。
「屋敷が用意できましたら、彼女の雇用契約を正式に変更させていただきます。彼女たっての希望により、クロフォード家の侍女にとのことですので、どうぞ彼女の意を汲んでやってください」
リアム様の言葉に驚いて、私は「えっ」と声を漏らし、リアム様とエマを交互に見やる。
「あの、でも庶民の家に侍女など…」
エマの気持ちはとても嬉しいけれど、一庶民の家庭、家事も全て自分でやるつもりでいたのに、そんな家に侍女と言われてもとリアム様に向かって言えば、彼は「ああ」と何か思い出したように声を漏らす。
「言い忘れていましたが、ルイーズ嬢を王室付にする際に、ルイーズ嬢には一代限りの騎士爵が授けられます。あと、屋敷も多分、貴方が思っておられるよりは大きなものになると思いますよ」
「──は?」
リアム様の言葉に、息を吐くような疑問の音が漏れる。
私、爵位も屋敷も断ったわよね?
屋敷は、話の流れ上仕方ないにしても、なぜ爵位の話が復活しているの?
「王室付として召し抱えるにあたって、侮られないためと、身の安全のため爵位があった方がいいだろうということで、あの後殿下が決めました」
私の心の声が聞こえた訳ではないだろうけれど、リアム様は的確に私の疑問に答えてくださった。
つまりそういうことだ。
殿下が決めてしまったので、断ることは許されない。
私は大きくため息を吐くと、気を取り直してリアム様へ視線を向けた。
「分かりました。ご配慮ありがとうございます」
そう言って、今度はエマの方へ向き直る。
「エマ。ありがとう。とても嬉しいわ。これからもどうぞよろしく」
彼女に向けて笑顔でそう言うと、彼女も満面の笑みを浮かべた後に、深く一礼して応えてくれた。
「こちらこそ、末永くよろしくお願いいたします」
数日前には絶望に打ちひしがれていた私が、今、こんなに幸せでいいのだろうかと思うほど、周りの温かさに包まれている。
ずっと、本来なら目に見えないものが見えていて、本来もっと早くに気付くべきものに気付いていなかったのだなと思う。
もしかしたら、逃げ出してきたあの世界にも、私のことを想ってくれる人はいたのかもしれない。
今更になってそう思う。
けれどそれに気付けたのは、今、この世界にいて、私のことを大切に想ってくれる人たちに出逢えたから。
そう思うと、やはりこの世界へ来たことは間違いではなかった。
私はそっと隣に座るジェイクを見つめる。
彼はすぐに気付いて優しい笑顔を向けてくれた。
私が微笑み返すと、彼はリアム様に向き直って「では、俺はこれで失礼します」と言って頭を下げ、扉の前でもう一度一礼して部屋を出て行った。
彼はこれから騎士団での報告もしないといけない。
パーティーのために変更されていた勤務体制もまた変わるし、今後の勤務についても考えないといけない。
よく考えたら夜勤もあるはずなのに、彼が夜いない日はどうするんだろう…。
そんなふうに考え込んでいると、リアム様から声がかかった。
「では、ルイーズ嬢。部屋は以前の部屋を使っていただいて結構ですし、屋敷の中では好きに過ごしていただいて結構です。エマやジーンがお世話させていただきますので、遠慮なく申し付けてください」
そう言って、エマに向かって「ご案内してくれ」と声をかける。
「ありがとうございます。では失礼いたします」
これ以上リアム様のお仕事の邪魔をする訳にはいかないので、私も促されるまま素直に立ち上がり、一礼して部屋を後にした。
リアム様の部屋を出て、とりあえず面談に使っていた部屋へと向かう。
その途中で横合いからカチャリと扉の開く音が響いて、青紫色の柔らかそうな長い髪を靡かせた人物が、通りすがった部屋から出てきた。
「…ルイーズさん」
「グレイス様…」
彼女の漏らした声と、私の声が重なる。
彼女と最後に会った時のことが一瞬脳裏に過る。
なんと言葉をかけて良いのか迷っていると、彼女の方が先に口を開いた。
「…ルイーズさんには、私酷いところばかりお見せしていたわね。申し訳ありません」
言って小さく頭を下げる。
驚いて言葉が出ないでいると、彼女は構わず言葉を続けた。
「もしよろしければ、一緒にお茶はいかがですか?私貴方とゆっくりお話がしてみたいわ」
そして、皆に見送られて私たちは慌ただしく宿へと戻り、今度はモーティマー邸へと向かう。
宿に戻るとエマが満面の笑顔で出迎えてくれた。
「ルイーズ様、お帰りなさいませ」
そう声をかけてくれる彼女に「ただいま。でもまたすぐ出るけどね」と言うと、彼女はにこりと笑って「はい。お話は伺っております」と返してきた。
「おめでとうございます、ルイーズ様。本当に…本当に良かった。お幸せになってくださいね」
目の端に涙を浮かべながらそう言ってくれるエマに、ここにも私を想ってくれる人がいたのだと、胸が温かくなり、私まで涙が滲みそうになった。
「ありがとうエマ」
少し震える声でそう答え、彼女を抱きしめていた私だけれど、ジェイクに促されて3人でモーティマー邸へと向かうため馬車へと乗り込んだ。
モーティマー邸へ着き、リアム様の部屋へと通される。
私たちが「リアム様、おはようございます」と挨拶をすれば、リアム様も「おはようございます」と挨拶を返してくださり、ソファへと促された。
「お話は纏まりましたか?」
促されてソファに腰かけた私たちに、リアム様は開口一番そう問いかける。
「はい」
2人揃って返事を返せば、リアム様は僅か苦い表情を浮かべながらも、詳細な報告を求められる。
王太子殿下にも報告をしなければいけないけれども、結婚するのは庶民同士。
私もまだ正式に王室に召し抱えられた訳ではない。
だから、殿下にわざわざ私たちのために時間をとって頂くのは…。という話になり、殿下とのやり取りはリアム様を挟んで行うことになっていた。
「婚約式は明日、式に必要な物が揃い次第行います。結婚式については自分の17の誕生日に行うことになりました」
婚約の際には、誓約書にサインをするのと同時に、お互いに婚約を示す品を贈り合う。
男性は女性に指輪を。
女性は男性に小刀や手袋などを贈る。
品物の手配については、今日お母様たちがしてくださる。
指輪は最悪サイズがなければ後日ということで、異例尽くしの婚約、結婚となるが、そこは何方にも目を瞑ってもらうことになっている。
「そうですか。では殿下にはそのように伝えておきます。屋敷が手配できるまでは今しばらく宿をご利用ください。ルイーズ嬢については、日中はこちらへ」
婚約を済ませて、お屋敷を用意していただければ一緒に住むことになるけれど、それまでの身の安全を確保するため、夜や休日はジェイクが傍にいられるように、そして彼が傍にいられない日中はモーティマー邸で過ごすようにということだった。
イアンが捕らえられた今、モーティマー邸に大きな危険はない。
そして公爵家であれば、騎士の出入りがあっても特に目立つこともない。
騎士ほどではないけれど、モーティマー家には私兵もいる。
なんだか申し訳ない気はするけれど、私としてもジェイクとしても、全てが動き出すまではこちらでお世話になれるのはとても安心できるので有難かった。
「はい。お世話になります」
私が素直にそう返すと、リアム様はにこりと笑って応えてくださった。
そして「ああ、それと」と付け加えると、視線を扉の方へと向けられる。
その視線を追って、私たちも振り返ると扉の脇に控えているエマの姿が映る。
「屋敷が用意できましたら、彼女の雇用契約を正式に変更させていただきます。彼女たっての希望により、クロフォード家の侍女にとのことですので、どうぞ彼女の意を汲んでやってください」
リアム様の言葉に驚いて、私は「えっ」と声を漏らし、リアム様とエマを交互に見やる。
「あの、でも庶民の家に侍女など…」
エマの気持ちはとても嬉しいけれど、一庶民の家庭、家事も全て自分でやるつもりでいたのに、そんな家に侍女と言われてもとリアム様に向かって言えば、彼は「ああ」と何か思い出したように声を漏らす。
「言い忘れていましたが、ルイーズ嬢を王室付にする際に、ルイーズ嬢には一代限りの騎士爵が授けられます。あと、屋敷も多分、貴方が思っておられるよりは大きなものになると思いますよ」
「──は?」
リアム様の言葉に、息を吐くような疑問の音が漏れる。
私、爵位も屋敷も断ったわよね?
屋敷は、話の流れ上仕方ないにしても、なぜ爵位の話が復活しているの?
「王室付として召し抱えるにあたって、侮られないためと、身の安全のため爵位があった方がいいだろうということで、あの後殿下が決めました」
私の心の声が聞こえた訳ではないだろうけれど、リアム様は的確に私の疑問に答えてくださった。
つまりそういうことだ。
殿下が決めてしまったので、断ることは許されない。
私は大きくため息を吐くと、気を取り直してリアム様へ視線を向けた。
「分かりました。ご配慮ありがとうございます」
そう言って、今度はエマの方へ向き直る。
「エマ。ありがとう。とても嬉しいわ。これからもどうぞよろしく」
彼女に向けて笑顔でそう言うと、彼女も満面の笑みを浮かべた後に、深く一礼して応えてくれた。
「こちらこそ、末永くよろしくお願いいたします」
数日前には絶望に打ちひしがれていた私が、今、こんなに幸せでいいのだろうかと思うほど、周りの温かさに包まれている。
ずっと、本来なら目に見えないものが見えていて、本来もっと早くに気付くべきものに気付いていなかったのだなと思う。
もしかしたら、逃げ出してきたあの世界にも、私のことを想ってくれる人はいたのかもしれない。
今更になってそう思う。
けれどそれに気付けたのは、今、この世界にいて、私のことを大切に想ってくれる人たちに出逢えたから。
そう思うと、やはりこの世界へ来たことは間違いではなかった。
私はそっと隣に座るジェイクを見つめる。
彼はすぐに気付いて優しい笑顔を向けてくれた。
私が微笑み返すと、彼はリアム様に向き直って「では、俺はこれで失礼します」と言って頭を下げ、扉の前でもう一度一礼して部屋を出て行った。
彼はこれから騎士団での報告もしないといけない。
パーティーのために変更されていた勤務体制もまた変わるし、今後の勤務についても考えないといけない。
よく考えたら夜勤もあるはずなのに、彼が夜いない日はどうするんだろう…。
そんなふうに考え込んでいると、リアム様から声がかかった。
「では、ルイーズ嬢。部屋は以前の部屋を使っていただいて結構ですし、屋敷の中では好きに過ごしていただいて結構です。エマやジーンがお世話させていただきますので、遠慮なく申し付けてください」
そう言って、エマに向かって「ご案内してくれ」と声をかける。
「ありがとうございます。では失礼いたします」
これ以上リアム様のお仕事の邪魔をする訳にはいかないので、私も促されるまま素直に立ち上がり、一礼して部屋を後にした。
リアム様の部屋を出て、とりあえず面談に使っていた部屋へと向かう。
その途中で横合いからカチャリと扉の開く音が響いて、青紫色の柔らかそうな長い髪を靡かせた人物が、通りすがった部屋から出てきた。
「…ルイーズさん」
「グレイス様…」
彼女の漏らした声と、私の声が重なる。
彼女と最後に会った時のことが一瞬脳裏に過る。
なんと言葉をかけて良いのか迷っていると、彼女の方が先に口を開いた。
「…ルイーズさんには、私酷いところばかりお見せしていたわね。申し訳ありません」
言って小さく頭を下げる。
驚いて言葉が出ないでいると、彼女は構わず言葉を続けた。
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