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50.幸せをかみしめて
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小躍りしそうなお母様を前に、赤面していたのも束の間。
外でセレスの帰りを待っていた2人の声があがり、セレスの手を引いたトリシャと、荷物を持ったコリン、そしてセレスが部屋へと入ってきた。
「セレス姉ちゃん帰ってきたぞー」「帰ってきたよー」
2人の声に続いて、セレスの「ただいま」という声が響く。
既に私たちがここにいることを2人から聞いていたのか、驚いた様子もなく、セレスは私とジェイクへ向けて「お帰り」と言って、にっと笑顔を向けてきた。
「ただいま」
ジェイクと2人声をそろえて彼女に返事を返す。
コリンがセレスから受け取った荷物を置きに行き、お母様がお茶とお菓子を用意してくれる。
まだ10歳になったばかりのコリンとトリシャに難しい話を聞かせるのは…と思っているのは誰も同じで、ここ数ヶ月の例の件に関しては誰も口にせず、久しぶりの再会を喜び色々な話に花を咲かせた。
夕刻になり、帰ってきたお父様、ウィルバルトさんを交えて皆で夕食をとり、コリンとトリシャはお風呂を済ませ部屋へと引き上げた。
私たちがまだ休む様子がないことから「ずるい!僕もまだ起きてる!」「私も!」と駄々を捏ねていたが、眠気には勝てなかったのか、深夜に差し掛かる前には夢の中へと旅立ってくれた。
「さて、では話を聴かせてもらおうかな」
お母様がお茶を淹れてくれて、居間で皆でテーブルを囲む。
テーブルに人数分のお茶が置かれるのを確認すると、お父様が口火を切った。
王宮でパーティーを開催して、そこに参加する予定であることまではセレスに伝えてあった。
ジェイクのご両親もそれについてはセレスから聞いていたらしい。
パーティー当日の話から、私の誘拐、今日の話し合いの件を順に説明していく。
「───それで、今後またルイーズが狙われる可能性を考えて、護衛をつける話になったんだが……」
そこまで話して、ジェイクは言葉を切り黙り込む。
気持ちは分かる。
恥ずかしい。もの凄く恥ずかしい。
想いもちゃんと伝えない内から、周りには気持ちが駄々洩れで、殿下に嗾けられて結婚することになりました──なんて、恥ずかし過ぎる。
ジェイクが逡巡している間、お父様は目元だけ笑ませて優雅に紅茶を飲んでいる。
お母様はにこにこ笑って「早く言いなさい」と目で訴えているように見える…。
そしてセレスは──。
「で、結婚することになったのか?」
──ゴホッ。ゴホゴホ──
セレスの核心を突く言葉に、変に息を吸い込んでしまい思わず咽返る。
「ほう。それはおめでとう」
お父様がカップをソーサーに戻しながら、落ち着いた声音で祝福を述べる。
何となく分かってはいたけれど、お母様に続き、お父様まで、どうしてクロフォード家の方たちは返事もしない内から祝福するのか…。
咳き込んでいる私の背を隣からセレスが撫ぜてくれる。
私の咳が落ち着くのを待って、ジェイクは観念したように口を開いた。
「まあ、そういうことだ。それで親父に婚約と結婚、それと結婚前だが一緒に住む許可をもらいにきた」
ジェイクは開き直ったように、そこに至った経緯は割愛して最終的な用件だけ伝える。
私は背を摩ってくれていたセレスへと視線を向けた。
彼女は私が視線を向けると、その視線を真っ直ぐ受け止めて、心からの笑みに言葉をのせた。
「おめでとう」
含みのないその笑顔に、色々な感情が綯い交ぜになって、思わず涙が出そうになる。
伝えたい言葉はいっぱいあるけれど、私は思わずセレスに抱き着いて、彼女をぎゅっと抱き締めた。
「ありがとう」
成り行きで、想いを伝えるより、恋人になるより先に結婚することになってしまったけれど、彼とずっと一緒にいられるなら、それは私にとって嬉しい、幸せなことでしかない。
それを心から祝福してくれる友人がいるという事実もまた、私にとってはこの上ない幸せだった。
そんな私たちを横目に見ながら、ジェイクはお父様と話を進めていく。
「婚約式は直ぐにでもできるが、俺が17にならないことには正式な婚姻は結べない。けど、俺が17になるまでまだ2ヶ月以上ある」
「そうだねぇ。でも今の方が余程危険性が高いんだろ?」
「ああ。だから一刻も早く環境を整える必要がある」
「いいんじゃないかい?で、どこに住むんだい?」
「騎士宿舎近くに王太子殿下が屋敷を用意してくださる」
サクサクと進む話に、お母様は嬉しそうに一緒に相槌を打ちながら聞いている。
抱き着いていた私が離れると、セレスはそんな様子を眺めながら、小声で私に話しかけてきた。
「それで?いつプロポーズされたんだ?」
「プロっ──?!」
彼女の言葉に、大きな声をあげそうになって、慌てて両手で口を塞ぐ。
隣からジェイクのため息が聞こえる。
けれど、そんなことにはお構いなしに、向かいからお母様が身を乗り出しセレスに続く。
「そうよ。なんて言って求婚されたの?」
「いえ…あの…」
お母様の勢いに気圧されて、僅か身を引きながら、何と言おうか…とジェイクを見る。
けれど彼は彼で、お父様に詳細を突っ込まれているようだった。
「王太子殿下が屋敷を?なぜそこで殿下が?お前の意志で結婚して彼女を守ることにしたんじゃないのか?」
「あ──、それは……」
彼がちらりと私へ視線を寄越す。
…これは、割愛してしまった部分を説明しなければいけない流れ…よね。
私に向けられていた、セレスとお母様の視線も彼へと向かう。
彼は「ああっもうっ!」と言って、ガリガリと頭を掻き毟ると、まだ口をつけていなかったお茶を一気に飲み干した。
「本当は、殿下はリアム様にルイーズを娶るように仰ったんだよ!」
ヤケクソのように彼が言葉を吐き出すと、お母様は目を爛々と輝かせて、今度は彼の方へと身を乗り出した。
「あらまあ!じゃあ、貴方は次期公爵様からルイーズさんを奪い取ってきたのね?!」
「やるじゃないか、我が息子よ」
「楽しい展開だな」
お母様の嬉しそうな声に、お父様、セレスと続く。
彼女たちの楽しそうな姿に、ジェイクは深くため息を吐き項垂れた。
「あ…、いえ、あの。それは私がお断りしました」
ここは彼に任せきりにしてしまうのは申し訳なさすぎると、私が答えると今度は私に視線が向けられる。
「あら、そうなの?勿体ないことをするわねルイーズさん」
「おや?次期公爵様は断ったのに、うちの息子で良かったのかい?」
「まあ、そうだろうな」
返される言葉に、ご両親は一体どちらを推したいのかが分からなくなってきた。
そんな三者三様な反応に、思わず黙り込んでしまった私たちに、3人は声をそろえて次の言葉を紡いだ。
「それで?」
見事にハモる。
ワクワク、キラキラとした視線を向けられて、私とジェイクは視線を合わせ小さくため息を吐いた。
「私が、結婚は好きな人としたいとお断りした後に、ジェイクに視線を向けてしまったので…」
「殿下が、俺に娶ってもらうのならどうだと」
私と彼が順に説明すると、隣でセレスがくつくつと笑い声をあげる。
「ルイーズも、ジェイクも、気持ちが駄々洩れだからな」
その言葉にご両親も「そうだね」「そうね」と同意して、いたたまれなくなった私たちが俯いてしまうと、セレスにトドメを刺された。
「気付いていなかったのは本人たちだけだからな」
そうして随分と精神力を削られてしまった私たちを置き去りにして、婚約式の日取りと準備、結婚式の準備について話はどんどんと詰められていった。
話の終わりにセレスとお母様につかまって、
「プロポーズ、ねだってみたらどうだ?」
「そうよ。ちゃんとしてもらいなさい」
そう言われて、私は今日最後にまた顔を真っ赤にして俯いてしまった。
外でセレスの帰りを待っていた2人の声があがり、セレスの手を引いたトリシャと、荷物を持ったコリン、そしてセレスが部屋へと入ってきた。
「セレス姉ちゃん帰ってきたぞー」「帰ってきたよー」
2人の声に続いて、セレスの「ただいま」という声が響く。
既に私たちがここにいることを2人から聞いていたのか、驚いた様子もなく、セレスは私とジェイクへ向けて「お帰り」と言って、にっと笑顔を向けてきた。
「ただいま」
ジェイクと2人声をそろえて彼女に返事を返す。
コリンがセレスから受け取った荷物を置きに行き、お母様がお茶とお菓子を用意してくれる。
まだ10歳になったばかりのコリンとトリシャに難しい話を聞かせるのは…と思っているのは誰も同じで、ここ数ヶ月の例の件に関しては誰も口にせず、久しぶりの再会を喜び色々な話に花を咲かせた。
夕刻になり、帰ってきたお父様、ウィルバルトさんを交えて皆で夕食をとり、コリンとトリシャはお風呂を済ませ部屋へと引き上げた。
私たちがまだ休む様子がないことから「ずるい!僕もまだ起きてる!」「私も!」と駄々を捏ねていたが、眠気には勝てなかったのか、深夜に差し掛かる前には夢の中へと旅立ってくれた。
「さて、では話を聴かせてもらおうかな」
お母様がお茶を淹れてくれて、居間で皆でテーブルを囲む。
テーブルに人数分のお茶が置かれるのを確認すると、お父様が口火を切った。
王宮でパーティーを開催して、そこに参加する予定であることまではセレスに伝えてあった。
ジェイクのご両親もそれについてはセレスから聞いていたらしい。
パーティー当日の話から、私の誘拐、今日の話し合いの件を順に説明していく。
「───それで、今後またルイーズが狙われる可能性を考えて、護衛をつける話になったんだが……」
そこまで話して、ジェイクは言葉を切り黙り込む。
気持ちは分かる。
恥ずかしい。もの凄く恥ずかしい。
想いもちゃんと伝えない内から、周りには気持ちが駄々洩れで、殿下に嗾けられて結婚することになりました──なんて、恥ずかし過ぎる。
ジェイクが逡巡している間、お父様は目元だけ笑ませて優雅に紅茶を飲んでいる。
お母様はにこにこ笑って「早く言いなさい」と目で訴えているように見える…。
そしてセレスは──。
「で、結婚することになったのか?」
──ゴホッ。ゴホゴホ──
セレスの核心を突く言葉に、変に息を吸い込んでしまい思わず咽返る。
「ほう。それはおめでとう」
お父様がカップをソーサーに戻しながら、落ち着いた声音で祝福を述べる。
何となく分かってはいたけれど、お母様に続き、お父様まで、どうしてクロフォード家の方たちは返事もしない内から祝福するのか…。
咳き込んでいる私の背を隣からセレスが撫ぜてくれる。
私の咳が落ち着くのを待って、ジェイクは観念したように口を開いた。
「まあ、そういうことだ。それで親父に婚約と結婚、それと結婚前だが一緒に住む許可をもらいにきた」
ジェイクは開き直ったように、そこに至った経緯は割愛して最終的な用件だけ伝える。
私は背を摩ってくれていたセレスへと視線を向けた。
彼女は私が視線を向けると、その視線を真っ直ぐ受け止めて、心からの笑みに言葉をのせた。
「おめでとう」
含みのないその笑顔に、色々な感情が綯い交ぜになって、思わず涙が出そうになる。
伝えたい言葉はいっぱいあるけれど、私は思わずセレスに抱き着いて、彼女をぎゅっと抱き締めた。
「ありがとう」
成り行きで、想いを伝えるより、恋人になるより先に結婚することになってしまったけれど、彼とずっと一緒にいられるなら、それは私にとって嬉しい、幸せなことでしかない。
それを心から祝福してくれる友人がいるという事実もまた、私にとってはこの上ない幸せだった。
そんな私たちを横目に見ながら、ジェイクはお父様と話を進めていく。
「婚約式は直ぐにでもできるが、俺が17にならないことには正式な婚姻は結べない。けど、俺が17になるまでまだ2ヶ月以上ある」
「そうだねぇ。でも今の方が余程危険性が高いんだろ?」
「ああ。だから一刻も早く環境を整える必要がある」
「いいんじゃないかい?で、どこに住むんだい?」
「騎士宿舎近くに王太子殿下が屋敷を用意してくださる」
サクサクと進む話に、お母様は嬉しそうに一緒に相槌を打ちながら聞いている。
抱き着いていた私が離れると、セレスはそんな様子を眺めながら、小声で私に話しかけてきた。
「それで?いつプロポーズされたんだ?」
「プロっ──?!」
彼女の言葉に、大きな声をあげそうになって、慌てて両手で口を塞ぐ。
隣からジェイクのため息が聞こえる。
けれど、そんなことにはお構いなしに、向かいからお母様が身を乗り出しセレスに続く。
「そうよ。なんて言って求婚されたの?」
「いえ…あの…」
お母様の勢いに気圧されて、僅か身を引きながら、何と言おうか…とジェイクを見る。
けれど彼は彼で、お父様に詳細を突っ込まれているようだった。
「王太子殿下が屋敷を?なぜそこで殿下が?お前の意志で結婚して彼女を守ることにしたんじゃないのか?」
「あ──、それは……」
彼がちらりと私へ視線を寄越す。
…これは、割愛してしまった部分を説明しなければいけない流れ…よね。
私に向けられていた、セレスとお母様の視線も彼へと向かう。
彼は「ああっもうっ!」と言って、ガリガリと頭を掻き毟ると、まだ口をつけていなかったお茶を一気に飲み干した。
「本当は、殿下はリアム様にルイーズを娶るように仰ったんだよ!」
ヤケクソのように彼が言葉を吐き出すと、お母様は目を爛々と輝かせて、今度は彼の方へと身を乗り出した。
「あらまあ!じゃあ、貴方は次期公爵様からルイーズさんを奪い取ってきたのね?!」
「やるじゃないか、我が息子よ」
「楽しい展開だな」
お母様の嬉しそうな声に、お父様、セレスと続く。
彼女たちの楽しそうな姿に、ジェイクは深くため息を吐き項垂れた。
「あ…、いえ、あの。それは私がお断りしました」
ここは彼に任せきりにしてしまうのは申し訳なさすぎると、私が答えると今度は私に視線が向けられる。
「あら、そうなの?勿体ないことをするわねルイーズさん」
「おや?次期公爵様は断ったのに、うちの息子で良かったのかい?」
「まあ、そうだろうな」
返される言葉に、ご両親は一体どちらを推したいのかが分からなくなってきた。
そんな三者三様な反応に、思わず黙り込んでしまった私たちに、3人は声をそろえて次の言葉を紡いだ。
「それで?」
見事にハモる。
ワクワク、キラキラとした視線を向けられて、私とジェイクは視線を合わせ小さくため息を吐いた。
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「殿下が、俺に娶ってもらうのならどうだと」
私と彼が順に説明すると、隣でセレスがくつくつと笑い声をあげる。
「ルイーズも、ジェイクも、気持ちが駄々洩れだからな」
その言葉にご両親も「そうだね」「そうね」と同意して、いたたまれなくなった私たちが俯いてしまうと、セレスにトドメを刺された。
「気付いていなかったのは本人たちだけだからな」
そうして随分と精神力を削られてしまった私たちを置き去りにして、婚約式の日取りと準備、結婚式の準備について話はどんどんと詰められていった。
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