1 / 4
人間なんて
しおりを挟む
「ねえねえ」
「おーい鈴木~向こう行こうぜ~」
話しかけたのにスルっと横を通り抜ける友人だった人…
「きゃ~菌が移る~」
ケタケタと笑いながら走り去っていく友人だった人たち…─
「あんた、そんなんだから友達できないんだよ!」
罵倒してくる母親…─
(もう…2度と生身の人間なんて信じない)
■
俺─長谷川信は今日もデバイスと睨み合いをする。
「うーん…詰まったな……ゲームするか…」
ピコン!とTwitt○rの通知音が鳴った。
「あ!”方舟”さんだ!」
スマホでいそいそと通知を開く。
「今回も納期短めだ…」という俺の呟きに
『をあ大変だ…お疲れ!』
というリプライが来ていた。
思わず笑みが溢れる。
「”ありがとう、方舟さんもお疲れ様”…っと」
とんっと送信ボタンを押した。
方舟さんとは俺が現在唯1仲良くしている「人間」だ。…と言ってもインターネット上だけというぬるい関係性。
これぐらいが人間不信気味な俺には丁度よかった。
知り合ったきっかけは方舟さんが俺の上げたイラストをべた褒めしてきてくれたことにある。
何回か話しているうちに好きなゲームが同じなことが判明したりして段々と仲良くなった。
今では方舟さんと俺はほぼ毎日やり取りしている。
俺の小さな癒やしだ。
「…人間不信が人間に癒やされるって皮肉だなw」
ぽぺんとまた通知が来る。
『HAZEさん、今日ゲームします?』
「”今、ログインしよーかなーって思ってたトコw”」
俺らが言ってる「ゲーム」は少し前に流行った「SAIMONO」という名のゲームでチャットや通話しながら敵を倒すというまあ…言ってしまえばありきたりな感じのゲームだ。ただ、俺らはキャラデザやレベルが上がる事に解放されるストーリーのシナリオが気に入っていた。
『30分ぐらいしたら俺もログインするんで混ぜてもらってもいいですか?』
「もちろん。”待ってるな”、っと…」
送信。
「…………素材でも集めておくか。」
■
1人でそこら辺のスラ○ム的な雑魚キャラたちをひたすら滅してたらチャットボックスにメッセージが送られてきた。
『おまたせしました!』
「”おー。素材いくつか集めといたぞ”」
『ありがとうございます!じゃあクエスト行きますか~』
「”どの難易度にする?”」
『HAZEさんいるし最高でいきません?』
「”俺そんな強くないがwまあ行こうw”」
■
「あ゛ああ疲れた!」
ぎっと椅子を鳴らし目元を揉みながら天を仰ぐ。
『なんとかなりましたね~』
とメッセージが来る。
「”ほんっとギリギリだった…w足引っ張っちまったか?”」
『No way !あのアイテムとHAZEさんいなかったら俺死んでましたよ!』
「”wイケメンかよwwwwありがと”」
なんていつもの調子でやり取りしてたら驚きのメッセージが送られてきた。
『HAZEさん…オフ会…しませんか?』
「…………は?」
「はぁああああああああああっ!?」
「おーい鈴木~向こう行こうぜ~」
話しかけたのにスルっと横を通り抜ける友人だった人…
「きゃ~菌が移る~」
ケタケタと笑いながら走り去っていく友人だった人たち…─
「あんた、そんなんだから友達できないんだよ!」
罵倒してくる母親…─
(もう…2度と生身の人間なんて信じない)
■
俺─長谷川信は今日もデバイスと睨み合いをする。
「うーん…詰まったな……ゲームするか…」
ピコン!とTwitt○rの通知音が鳴った。
「あ!”方舟”さんだ!」
スマホでいそいそと通知を開く。
「今回も納期短めだ…」という俺の呟きに
『をあ大変だ…お疲れ!』
というリプライが来ていた。
思わず笑みが溢れる。
「”ありがとう、方舟さんもお疲れ様”…っと」
とんっと送信ボタンを押した。
方舟さんとは俺が現在唯1仲良くしている「人間」だ。…と言ってもインターネット上だけというぬるい関係性。
これぐらいが人間不信気味な俺には丁度よかった。
知り合ったきっかけは方舟さんが俺の上げたイラストをべた褒めしてきてくれたことにある。
何回か話しているうちに好きなゲームが同じなことが判明したりして段々と仲良くなった。
今では方舟さんと俺はほぼ毎日やり取りしている。
俺の小さな癒やしだ。
「…人間不信が人間に癒やされるって皮肉だなw」
ぽぺんとまた通知が来る。
『HAZEさん、今日ゲームします?』
「”今、ログインしよーかなーって思ってたトコw”」
俺らが言ってる「ゲーム」は少し前に流行った「SAIMONO」という名のゲームでチャットや通話しながら敵を倒すというまあ…言ってしまえばありきたりな感じのゲームだ。ただ、俺らはキャラデザやレベルが上がる事に解放されるストーリーのシナリオが気に入っていた。
『30分ぐらいしたら俺もログインするんで混ぜてもらってもいいですか?』
「もちろん。”待ってるな”、っと…」
送信。
「…………素材でも集めておくか。」
■
1人でそこら辺のスラ○ム的な雑魚キャラたちをひたすら滅してたらチャットボックスにメッセージが送られてきた。
『おまたせしました!』
「”おー。素材いくつか集めといたぞ”」
『ありがとうございます!じゃあクエスト行きますか~』
「”どの難易度にする?”」
『HAZEさんいるし最高でいきません?』
「”俺そんな強くないがwまあ行こうw”」
■
「あ゛ああ疲れた!」
ぎっと椅子を鳴らし目元を揉みながら天を仰ぐ。
『なんとかなりましたね~』
とメッセージが来る。
「”ほんっとギリギリだった…w足引っ張っちまったか?”」
『No way !あのアイテムとHAZEさんいなかったら俺死んでましたよ!』
「”wイケメンかよwwwwありがと”」
なんていつもの調子でやり取りしてたら驚きのメッセージが送られてきた。
『HAZEさん…オフ会…しませんか?』
「…………は?」
「はぁああああああああああっ!?」
0
あなたにおすすめの小説
従僕に溺愛されて逃げられない
大の字だい
BL
〈従僕攻め×強気受け〉のラブコメ主従BL!
俺様気質で傲慢、まるで王様のような大学生・煌。
その傍らには、当然のようにリンがいる。
荷物を持ち、帰り道を誘導し、誰より自然に世話を焼く姿は、周囲から「犬みたい」と呼ばれるほど。
高校卒業間近に受けた突然の告白を、煌は「犬として立派になれば考える」とはぐらかした。
けれど大学に進学しても、リンは変わらず隣にいる。
当たり前の存在だったはずなのに、最近どうも心臓がおかしい。
居なくなると落ち着かない自分が、どうしても許せない。
さらに現れた上級生の熱烈なアプローチに、リンの嫉妬は抑えきれず――。
主従なのか、恋人なのか。
境界を越えたその先で、煌は思い知らされる。
従僕の溺愛からは、絶対に逃げられない。
【BL】男なのになぜかNo.1ホストに懐かれて困ってます
猫足
BL
「俺としとく? えれちゅー」
「いや、するわけないだろ!」
相川優也(25)
主人公。平凡なサラリーマンだったはずが、女友達に連れていかれた【デビルジャム】というホストクラブでスバルと出会ったのが運の尽き。
碧スバル(21)
指名ナンバーワンの美形ホスト。自称博愛主義者。優也に懐いてつきまとう。その真意は今のところ……不明。
「絶対に僕の方が美形なのに、僕以下の女に金払ってどーすんだよ!」
「スバル、お前なにいってんの……?」
冗談?本気?二人の結末は?
美形病みホス×平凡サラリーマンの、友情か愛情かよくわからない日常。
※現在、続編連載再開に向けて、超大幅加筆修正中です。読んでくださっていた皆様にはご迷惑をおかけします。追加シーンがたくさんあるので、少しでも楽しんでいただければ幸いです。
【BL】捨てられたSubが甘やかされる話
橘スミレ
BL
渚は最低最悪なパートナーに追い出され行く宛もなく彷徨っていた。
もうダメだと倒れ込んだ時、オーナーと呼ばれる男に拾われた。
オーナーさんは理玖さんという名前で、優しくて暖かいDomだ。
ただ執着心がすごく強い。渚の全てを知って管理したがる。
特に食へのこだわりが強く、渚が食べるもの全てを知ろうとする。
でもその執着が捨てられた渚にとっては心地よく、気味が悪いほどの執着が欲しくなってしまう。
理玖さんの執着は日に日に重みを増していくが、渚はどこまでも幸福として受け入れてゆく。
そんな風な激重DomによってドロドロにされちゃうSubのお話です!
アルファポリス限定で連載中
冤罪で堕とされた最強騎士、狂信的な男たちに包囲される
マンスーン
BL
王国最強の聖騎士団長から一転、冤罪で生存率0%の懲罰部隊へと叩き落とされたレオン。
泥にまみれてもなお気高く、圧倒的な強さを振るう彼に、狂った執着を抱く男たちが集結する。
平凡ワンコ系が憧れの幼なじみにめちゃくちゃにされちゃう話(小説版)
優狗レエス
BL
Ultra∞maniacの続きです。短編連作になっています。
本編とちがってキャラクターそれぞれ一人称の小説です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる