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1話 日曜の章「軌跡の始まり」
エース編 1
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ーーあれから十年後、世界はいまだに争いの種が広がった。そう、もう各地の土地に過ごしていけないほど。
この戦の時代、大昔の時代が過ぎて三千年後、再び戦の時代が訪れる。護身術から武器の鍛工、魔法の開発までされるようになった。
俺と妹は、兵士の襲撃から逃れて、肌寒い山奥に住んでいる村人達に助けられ、しばらくはそこに留まることとなった。
あのときの俺は、悔しさと悲しみで感情がこもっていた。
どうして、俺には力がないんだろう。俺に力があったら、父さんと母さんを助けられたかも知れないのに、....これからどうしよう。
あるとき、ある一通の手紙が紛れ込んでいた。手紙の中身、それは、'クリスティア学園 入学案内'とその応募書類が入っていた。
その学園の指導内容は、軍の一人として士官させるために、教養や戦術スキルを磨いていき、一人前の兵士として訓練をするというカリキュラムだった。
最初は勇気が出せなくて俺自身は迷っていた。何故なら、戦争で人をなくしたくないからだが自分が死ぬのも怖いとも思ったからだ。
しかし、一緒に住んでいる義母から、「怖がらなくていいよ、たとえあなたにとって辛いことでも仲間と一緒なら怖くないと思う、あなたが人を愛する心と勇気があれば、必ず希望が掴める。どうするかは、あなたの思うがままに考えなさい。」とたくさんのことを言ってくれた。
こうして考え抜いた俺は、義母さんの言うとおり妹と一緒にクリスティア学園へと入学する。この残酷な世界を救いたい。その思いこそが俺達の物語の始まりだ。ーー
ーー十年後、季節は春、二人の男女は両端にある森の木々達に囲まれながら、砂利道を踏んで歩いている。
赤いブレザーに黒のズボン、黄色いブレザーにチェック柄の白スカートにみを包んだ二人は、満天の空の下で歩きながら穏やかに雑談をする。
ジェニファー
「今日は緊張しますね、お兄様。」
エース
「そうだな、ジェニファー。お前は何が楽しみだ?」
ジェニファー
「もう色々楽しみです。それにしっかりと勉強したり、お友達を作っていきたいです!」
ジェニファーはそんなはにかんだ笑顔で心中を述べた。
エース
「そうか、ジェニファーは強いな、それに比べて...」
ジェニファー
「もう、そうやってお兄様は!その発言は禁止です!」
と、弱気な事を言う兄に頬を膨らませながら一喝する。
エース「そうだな。俺も頑張らないとな!」
そんな他愛ない話をしながら数十分くらい歩いている内に、ジェニファーが「お兄様、あれ!」と、目の前を指差した。
そう、二人が目指していた目的地にたどり着いたのだ。
荘厳な感じの灰色の瓦礫の屏に挟まれた綺麗な銀色のアーティスティックなデザインの開けた門をくぐると目の前の景色に二人は、口が開けてしまうほど驚いた。
エース「おー、すごい...。」
見ると、人の姿はあまり見えないが、城と見間違えるほどの殺風景で、雰囲気が豊か、煉瓦の建物、そして何より学園生活を送っていくにはとても良い条件だった。
エースがずっと眺め続けているとジェニファーが、
ジェニファー
「私、多目的室がどこにあるかを確認してきますわ。」
といってエースと一旦別れ、南側の校舎に向かって小走りてこの場を離れていった。
一人取り残されたエースは、腕を伸ばし、うんと背伸びをする。
エース「ふぁー春風が気持ちいい!」
そんなエースは、満天の青空を見て今は行方の知れぬ両親のことをただ純粋に思い浮かべるのである。
(...父さん、母さん、俺、無事にジェニファーと前向きに歩けているよ。俺、一生懸命頑張るから俺とジェニファーの人生を見守っててくれよ。)
ーー
この戦の時代、大昔の時代が過ぎて三千年後、再び戦の時代が訪れる。護身術から武器の鍛工、魔法の開発までされるようになった。
俺と妹は、兵士の襲撃から逃れて、肌寒い山奥に住んでいる村人達に助けられ、しばらくはそこに留まることとなった。
あのときの俺は、悔しさと悲しみで感情がこもっていた。
どうして、俺には力がないんだろう。俺に力があったら、父さんと母さんを助けられたかも知れないのに、....これからどうしよう。
あるとき、ある一通の手紙が紛れ込んでいた。手紙の中身、それは、'クリスティア学園 入学案内'とその応募書類が入っていた。
その学園の指導内容は、軍の一人として士官させるために、教養や戦術スキルを磨いていき、一人前の兵士として訓練をするというカリキュラムだった。
最初は勇気が出せなくて俺自身は迷っていた。何故なら、戦争で人をなくしたくないからだが自分が死ぬのも怖いとも思ったからだ。
しかし、一緒に住んでいる義母から、「怖がらなくていいよ、たとえあなたにとって辛いことでも仲間と一緒なら怖くないと思う、あなたが人を愛する心と勇気があれば、必ず希望が掴める。どうするかは、あなたの思うがままに考えなさい。」とたくさんのことを言ってくれた。
こうして考え抜いた俺は、義母さんの言うとおり妹と一緒にクリスティア学園へと入学する。この残酷な世界を救いたい。その思いこそが俺達の物語の始まりだ。ーー
ーー十年後、季節は春、二人の男女は両端にある森の木々達に囲まれながら、砂利道を踏んで歩いている。
赤いブレザーに黒のズボン、黄色いブレザーにチェック柄の白スカートにみを包んだ二人は、満天の空の下で歩きながら穏やかに雑談をする。
ジェニファー
「今日は緊張しますね、お兄様。」
エース
「そうだな、ジェニファー。お前は何が楽しみだ?」
ジェニファー
「もう色々楽しみです。それにしっかりと勉強したり、お友達を作っていきたいです!」
ジェニファーはそんなはにかんだ笑顔で心中を述べた。
エース
「そうか、ジェニファーは強いな、それに比べて...」
ジェニファー
「もう、そうやってお兄様は!その発言は禁止です!」
と、弱気な事を言う兄に頬を膨らませながら一喝する。
エース「そうだな。俺も頑張らないとな!」
そんな他愛ない話をしながら数十分くらい歩いている内に、ジェニファーが「お兄様、あれ!」と、目の前を指差した。
そう、二人が目指していた目的地にたどり着いたのだ。
荘厳な感じの灰色の瓦礫の屏に挟まれた綺麗な銀色のアーティスティックなデザインの開けた門をくぐると目の前の景色に二人は、口が開けてしまうほど驚いた。
エース「おー、すごい...。」
見ると、人の姿はあまり見えないが、城と見間違えるほどの殺風景で、雰囲気が豊か、煉瓦の建物、そして何より学園生活を送っていくにはとても良い条件だった。
エースがずっと眺め続けているとジェニファーが、
ジェニファー
「私、多目的室がどこにあるかを確認してきますわ。」
といってエースと一旦別れ、南側の校舎に向かって小走りてこの場を離れていった。
一人取り残されたエースは、腕を伸ばし、うんと背伸びをする。
エース「ふぁー春風が気持ちいい!」
そんなエースは、満天の青空を見て今は行方の知れぬ両親のことをただ純粋に思い浮かべるのである。
(...父さん、母さん、俺、無事にジェニファーと前向きに歩けているよ。俺、一生懸命頑張るから俺とジェニファーの人生を見守っててくれよ。)
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