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4話 月曜の章 「一人学園を出たものが...」
ヒロタ編 3
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ーーー
今日の部活動に終わりが近づいてきたとき、いきなり
死んじゃう!!!!
と突然カスミの悲観的な叫びに近い声が聞こえてくる。
ずっと楽器を触っていた7人は思わず一旦手を止めてその場でじっと耳を澄ます。
エースの声も聞こえてきた。部室の向かいの廊下から..。
エース
「「カスミ、どっちの門に出たかわかるか?」」
カスミ
「「東門、あそこの山奥には恐ろしい怪物がいる、その周辺に長く住んでいたから私は知ってるの!どうしよう...、このままじゃリューマ君殺されちゃうよ!」」
ヒロタ「え...!?...ッ!」
ゲイル
「おいヒロタ!?...はぁ、お前らここに残ってろ、ヒロタを追いかける。誰か教官を呼んできてくれ。」
マリカ
「じゃあ、アタシ行ってくるわ。後の奴片付けよろ。」
ヒロタがカスミの慌てている理由を知ると一目散に部室を出て、ゲイルもマリカ達にそう言い、マリカが引き受けたことを確認すると、
ヒロタの跡を追いかけていく。そして、マリカも飄々と歩きだし部室を後にした。
ーーー
ーーー
エース
「とにかく落ち着いて、この事を教官に報告...。」
ゲイル「その必要はないぜ。」
エース「ゲイル?ヒロタも...。」
ゲイル
「職員室には仲間の一人が駆けつけているから大丈夫だぜ。」
カスミ
「ごめん、ありがとう。この事を真っ先にエース君に伝えようと思って職員室にいくなんて事思い付かなくって..。」
エース「何で俺に?」
カスミ
「だってエース君、前からリューマ君の事気にしてるように見えたから..。」
エース「...そうか。」
ゲイル「なぁ、それより何があった?」
エースとカスミの元へとたどり着いたヒロタとゲイルは何があったのかを聞き出し、エースとカスミは二人に事情を伝えたのだ。
ヒロタ「...なるほどな....どうする?」
ゲイル
「運さえ良ければ無事生還で2ヶ月間外出禁止で済むか退学になるか、逆に運悪く、最悪の場合は殺されるかだな。カスミ、なんの怪物かは知ってるか?」
すると、カスミがその怪物の事を説明した。
カスミ
「知ってるよ、その怪物は"鬼"ていう名前の怪物で、
いつもは山奥にいて姿を見せないんだけど春頃になると山を降りて暮らす習性があって私も見かけたわ、すごく大きかった、あのときは人を襲わなかったからまだよかったの、....けど今年は今までとは違う、今年は狂暴化して人を襲うわ。10年に1回...今年はその日だよ。」
エース「じゃ、じゃあ下手したら...。」
カスミ「うん、確実にリューマ君は殺される。」
ヒロタ
「そんなの....そんなのだめだ!!俺は行く、一人で危ないところに行く奴を俺は見過ごすことはできねぇ!」
エース
「行くって、お前も無事ではすまないんだぞ!?」
ヒロタ
「だったらどうしろっていうんだ!リューマが怪物に
食い殺されるまで待つっていうのか?」
エース「そ、それは....。」
カスミ「教官達にいってもらうとか...。」
ゲイル
「勝手に学園の外を出たやつを教官らは助けにいくと思うか?」
カスミ「そんな.....!?」
エース「それは一理ある、けどな..。」
ヒロタ
「それにあんまり教官に頼りたくない。教官の助けが要らなくなるように俺は強くなりたい!頼む!」
すると、ゲイルはヒロタの性格を何年も理解していたのか、
諦めたかのようにため息気味にこう言った。
ゲイル
「...諦めろ、ヒロタは誰よりも仲間思いだから短い付き合いだとしてもリューマが心配なんだよ。それに、やると言ったらこいつは決して意見を曲げないからな。ただこいつ一人だけでは行かせちゃまずいな、だから俺も行くわ。」
カスミ
「私も!これから過ごしていく仲間だもん。リューマ君が助かるなら外出禁止なんてお安い御用だよ。」
と少しはにかみながらもカスミはそう言う。
ヒロタ「ゲイル、カスミ....。」
エース
「...わかった、俺も行く。けど危なくなったら逃げるからな?」
リューマを助けに行くことを反対してたエースもやれやれという表情で三人に注意を呼び掛け、ヒロタに同行することを決意する。その近くにエース達から死角の渡り廊下から何者かが盗み聞きをしていたが、ヒロタ達はそんなことに気づく余裕さえなかった。
「...リューマ殿。」
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今日の部活動に終わりが近づいてきたとき、いきなり
死んじゃう!!!!
と突然カスミの悲観的な叫びに近い声が聞こえてくる。
ずっと楽器を触っていた7人は思わず一旦手を止めてその場でじっと耳を澄ます。
エースの声も聞こえてきた。部室の向かいの廊下から..。
エース
「「カスミ、どっちの門に出たかわかるか?」」
カスミ
「「東門、あそこの山奥には恐ろしい怪物がいる、その周辺に長く住んでいたから私は知ってるの!どうしよう...、このままじゃリューマ君殺されちゃうよ!」」
ヒロタ「え...!?...ッ!」
ゲイル
「おいヒロタ!?...はぁ、お前らここに残ってろ、ヒロタを追いかける。誰か教官を呼んできてくれ。」
マリカ
「じゃあ、アタシ行ってくるわ。後の奴片付けよろ。」
ヒロタがカスミの慌てている理由を知ると一目散に部室を出て、ゲイルもマリカ達にそう言い、マリカが引き受けたことを確認すると、
ヒロタの跡を追いかけていく。そして、マリカも飄々と歩きだし部室を後にした。
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エース
「とにかく落ち着いて、この事を教官に報告...。」
ゲイル「その必要はないぜ。」
エース「ゲイル?ヒロタも...。」
ゲイル
「職員室には仲間の一人が駆けつけているから大丈夫だぜ。」
カスミ
「ごめん、ありがとう。この事を真っ先にエース君に伝えようと思って職員室にいくなんて事思い付かなくって..。」
エース「何で俺に?」
カスミ
「だってエース君、前からリューマ君の事気にしてるように見えたから..。」
エース「...そうか。」
ゲイル「なぁ、それより何があった?」
エースとカスミの元へとたどり着いたヒロタとゲイルは何があったのかを聞き出し、エースとカスミは二人に事情を伝えたのだ。
ヒロタ「...なるほどな....どうする?」
ゲイル
「運さえ良ければ無事生還で2ヶ月間外出禁止で済むか退学になるか、逆に運悪く、最悪の場合は殺されるかだな。カスミ、なんの怪物かは知ってるか?」
すると、カスミがその怪物の事を説明した。
カスミ
「知ってるよ、その怪物は"鬼"ていう名前の怪物で、
いつもは山奥にいて姿を見せないんだけど春頃になると山を降りて暮らす習性があって私も見かけたわ、すごく大きかった、あのときは人を襲わなかったからまだよかったの、....けど今年は今までとは違う、今年は狂暴化して人を襲うわ。10年に1回...今年はその日だよ。」
エース「じゃ、じゃあ下手したら...。」
カスミ「うん、確実にリューマ君は殺される。」
ヒロタ
「そんなの....そんなのだめだ!!俺は行く、一人で危ないところに行く奴を俺は見過ごすことはできねぇ!」
エース
「行くって、お前も無事ではすまないんだぞ!?」
ヒロタ
「だったらどうしろっていうんだ!リューマが怪物に
食い殺されるまで待つっていうのか?」
エース「そ、それは....。」
カスミ「教官達にいってもらうとか...。」
ゲイル
「勝手に学園の外を出たやつを教官らは助けにいくと思うか?」
カスミ「そんな.....!?」
エース「それは一理ある、けどな..。」
ヒロタ
「それにあんまり教官に頼りたくない。教官の助けが要らなくなるように俺は強くなりたい!頼む!」
すると、ゲイルはヒロタの性格を何年も理解していたのか、
諦めたかのようにため息気味にこう言った。
ゲイル
「...諦めろ、ヒロタは誰よりも仲間思いだから短い付き合いだとしてもリューマが心配なんだよ。それに、やると言ったらこいつは決して意見を曲げないからな。ただこいつ一人だけでは行かせちゃまずいな、だから俺も行くわ。」
カスミ
「私も!これから過ごしていく仲間だもん。リューマ君が助かるなら外出禁止なんてお安い御用だよ。」
と少しはにかみながらもカスミはそう言う。
ヒロタ「ゲイル、カスミ....。」
エース
「...わかった、俺も行く。けど危なくなったら逃げるからな?」
リューマを助けに行くことを反対してたエースもやれやれという表情で三人に注意を呼び掛け、ヒロタに同行することを決意する。その近くにエース達から死角の渡り廊下から何者かが盗み聞きをしていたが、ヒロタ達はそんなことに気づく余裕さえなかった。
「...リューマ殿。」
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